マリオネットが、糸を断つ時。二

せんぷう

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幸せの等分

※※結婚式 カグヤ中編

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『それでは! 異世界の子作りについて、どれほど認知しているか確かめて差し上げなくては!』

『待て待て待て!! それでなんだってオレは裸にひん剥かれたんだ?!』

 あれからエルフの里を見学したのはタタラ一人。保護者ということでリィブルーとロロクロウムは特別に一時招待はされましたが、滞在は許可はされません。

 しかし、闇のエルフである私と結婚したタタラだけはもうエルフの保護下に入ったも同然。里の者たちは皆、魔力に溢れた彼の存在にすぐ伝説のだと理解して受け入れた。

 外とは断絶された陸の孤島。そこにいるのは皆、長命で聡い者たちなのでタタラがただのエルフの伴侶ではないと判断すると友好的になります。余計なことをしても抗えない力が、彼には宿っていると自然と共にある者にはわかる。

『実際に体に教えた方が早い…かな? と』

『可愛く小首を傾げてもダメ!』

 私が昔使っていた家を綺麗に掃除して、今日の為にと準備は万端。質素なベッドに一糸纏わぬタタラが窓の向こうの月明かりに照らされてより卑猥な空気を曝け出す。

 たまに雪雲に隠れる月が、今夜は一段と大きく強い明かりを放っている。雪の白さが更に周囲を照らして暖炉の火だけが唯一の明かりのこの部屋もよく見えています。

『…まだ、夢を見ているようです』

 私と結婚して、共にこの部屋にいるこの方の存在が今でも信じられない。

『いつかここに二人の愛が宿るのですね?』

 そっと彼の薄い腹を撫でれば、擽ったそうにタタラが身を捩る。そんな些細な動きですら愛おしくて仕方ない。ベッドに上がると裸になった彼を抱っこして座った私の膝にお尻を乗せる。

『三日三晩のセックスで、腹に精液を満たし魔力も注ぎます。これは男同士のやり方です。

 …最初に言っておきます。同性の子どもは強いですよ。なんせ、異性であれば生き物の営みとして産まれる命ですが同性の場合はそこから神のお力添えをして頂くので。犯罪も多いですが同性同士は真の愛がなければ絶対に子どもは宿りません。

 大丈夫。我々四人とタタラであれば、問題はありません。…まぁ世間ではそこで子どもが宿らず破局することが多々あるんですがね…』

 我々には関係ないことです。

『三日三晩の儀式を終え、神殿に向かうとそこでそれぞれの神にお力添えをして頂きと呼ばれる神樹の実に赤ん坊が宿されます。

 赤ん坊が安定した存在になるのに数ヶ月。後に空間魔導師の力で赤ん坊を一の親の腹に宿します。そこで腹に栄養を与えて共に過ごして数ヶ月から一年程ですが、個人差はあります』

『空間魔導師が…! そうなんだ、凄い…』

 知り合いに腕の立つ空間魔導師がいれば、その者に任せるのが大半ですが勿論我が神殿にも凄腕の空間魔導師は何人かいます。

 タタラは知り合いに任せたいと言うでしょうから、レレン・パ・レッティか…ペッツ・タミミリーターですか。

 …まぁ、実力的に前者を推しますね。

『そして出産が近付くと揺籠へと子を再び戻し、産まれるわけですね。…一の親の栄養不足や心労には細心の注意を払います。特に男性の場合は何かと負担が大きいので…勿論、女性も絶対安静な時期がありますから』

『ずっと揺籠に入れておくのはダメなのか?』

『…神樹は神が育てた樹です。そこにずっと子を入れておくと、人間の体では神の力に耐えられず死んでしまいます。だから成長する時は人の体に返すのですよ』

 彼の背後からゆっくりとお腹を撫でると、心臓部にも手を触れる。

『親の魔核に触れ合うことも大事なんだそうですよ。魔法の属性もこの間に決まります』

『だから親から継承されることも多いのか。うーん…個人魔法と古代雷魔法だから…確率的には雷か。すっごい強そう…』

 タタラが個人魔法の使いである限り、滅多に彼の個人は引き継がないでしょうし…何よりタタラの魔核は彼の本当の魔核ではない。

 属性に関しては、予想も付かない現状。

『そ、それにしてもっ…! 三日三晩…ずっと、交わっていなきゃならないなんて…は、恥ずかしいな。一晩だけでも、かなりいっぱいいっぱいなんだが…』

『私としてはご褒美以外の何物でもないです! ふふっ…子作りなら仕方ないですもんね?』

『ぁっ…!? んぅ…!』

 真っ赤になって俯くタタラの顎をクイッと持ち上げて上を向かせれば互いの唇を合わせる。最初は優しく唇を吸うように、やがて深く舌を入れて私の唾液を絡ませて飲み込ませればどんどんトロッとした瞳になって私を見つめるタタラ。

『やっ、もっとキスする…!』

 キスをすればするほど自分が淫乱になるとわかっているのにタタラは私の上半身に乗り上がるような勢いでキスを強請る。

 っああー!! なんて、…なんて可愛いっ!!

『…練習すぅ…』

『練習、ですか?』

 心なしか目が据わったタタラが、私の胸にキスをしながら上目遣いで見上げてくる。

『…みっか。三日、三晩…子作りするために、今…練習するのっ』

 今なら幸福で死ねる。

 赤ん坊を宿すため、未来の為に練習するのだと意気込んだ伴侶でしたが数時間後にはもう快楽を享受し過ぎてトんでいる。

 ずっと私の男根をアナルに咥えたまま後ろから攻められるタタラの悲鳴が部屋に響く。小さな腰を離さず怒張を埋め込むのに興奮は冷めず只管、彼に愛を注ぎ込んだ。シーツを手繰り、腰を振って更に誘う可愛い可愛い伴侶に私はまたナカに出すとグチュグチュとそれを更に塗り込むように動いた。

『はうんっ…!! らめぇーっ!! あっ、あっあっ! 出来ちゃうよぉ赤ちゃん出来ちゃうぅ!』

『まだ一日も経っていませんよ? ほら、一の親となるならもっと頑張っていただかないと』

 脇に手を差し込み、軽い体を持ち上げると今度は体を反転させてベッドに寝転んだ私の上に彼を乗せる。

 ああ…顔がよく見えて、素晴らしい。

『まだ夜も明けていない。ほら…まだ赤ちゃんが出来ていませんね?』

『…?! しょ、んにゃ…っがんばる! オレもっと頑張るからぁっ』

 やだやだと駄々を捏ねるように首を振る姿に内心悶絶しつつ、顔には決して出さない。ポタポタと涙を流す彼が自分の腹を撫でながら呟く。

『もっとして…』

『…っ!! タ、タタラ…!』

 ナカをキュッと締め付ける彼が、濡れた瞳に私を宿す。

『孕ませて…? 旦那様っ、もっと頂戴?』

 ああ、全く…。

 まだだとわかっているのに、この方は私を煽るのが世界一です。

『お任せ下さい。私の可愛い人よ』



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