マリオネットが、糸を断つ時。二

せんぷう

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幸せの等分

※※結婚式 カグヤ後編

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 気付けばもう我々の記念すべき結婚式の日付は過ぎ、薄っすらと澄んだ光が雪原を照らし窓の向こうはキラキラと宝石のように一面輝いていた。

 ベッドに縫い付けた愛しい人は、まだ辛うじて意識はあるものの余りにもその姿は美しくてこのまま絵に描いて飾りたい程に。

 投げ出された白く細い手足に光が差し、その黒髪には天使の輪が出来て息をすることすら忘れてしまう。そしてその体の至る所に白い精液が飛び散り…一晩中その体を貪ったというのに、この光景を見るだけで何度でも滾ってしまう。

『ぁ…っ、やだ…!』

 しかしこれ以上は、と愛しい体に別れを告げるべく引き抜いているともう力も入らないタタラが切なげな声を上げてきゅう、とナカを締める。

『タタラ…、無理をしてはいけません。今のあなたにこれ以上は…赤ん坊であれば、来るべき日に必ず二人で…』

『ちがう…、だって…』

 覆い被さる私に抱き着いたタタラは、悩ましげな声を上げながらも首に両腕の伸ばしてピッタリとくっ付いた。

『だってカグヤっ、まだ満足してないだろ? オレに気遣って…んっ! もっと激しくしてくれて良いしっ。そんなに…優しい目でばっかり…少しは、お前の欲望をぶつけてくれて大丈夫だから…、ね?』

 そのままキスをしてくれた伴侶に、私はハッとしてしまう。

 赤ん坊が欲しいから頑張って付き合っているのだと勝手に勘違いして…その腹を私で満たすことだけを考えていた。

 二人でドロドロに溶け合うような甘いセックスに溺れたいと願うタタラ。いつもはそんな雰囲気は少しも晒さない人が、セックスの時は本当にすぐ蕩けてしまうのにしっかり相手を見ている。

『赤ちゃんも欲しいけど…、今は二人が一緒になって初めての夜だもん。…す、好きにして…いいから、まだ夜は明けてないだろ?』

 日輪の光を受けながら笑うタタラに、私はもう…白旗を上げる他ない。

『…敵いません。あなたは、本当に…私を喜びで満たしてどうするおつもりで?

 お言葉に甘えて。本当はまだ足りないんです。あなたの声も快楽も、何もかもっ…!!』

 どちゅっ…!

『ふぁああっ?!』

 引き抜いていたそれを再びアナルにぶち込むと、小さな体がビクンと大きく揺れる。浅く突いていたもどかしい時間など嘘のように、深く深くナカの最奥まで犯す。

 時間を掛ける優しいものではなく、欲望のまま…二人だけで浸る行為は…心なしか彼も喜んでいるようで腰が揺れてもっともっと、と甘えている。律儀に自身の足を抱えて真っ赤になりながらも必死に足を広げる姿は健気で…はしたない。

『さぁ、誓いのキスを。あなたはキスハメが一番好きですもんね?』

『んっ! しゅ、きっ…だいしゅき!!』

 あむあむと私の下唇を刺激し、少し離してから間もなく互いの唇が重なって卑猥な音を漏らしながら舌を入れればビクビクと彼の可愛いおチンポが固くなっていたので右手で包んで優しく刺激してあげれば更に腰を振りたくって快楽を探る。

 まだまだ、たどたどしい舌の動きが愛おしくて仕方ない。

『っ、もぉ出ないよおっ!! ちんちん、もうミルク出ないぃ!!』

『では。こちらでイって下さい』

 張り出したカリでタタラのナカでも一番弱い場所を刺激してやれば、ピンと胸を差し出しビクビクッと体が震えた。蕩けきった顔で激しく胸を上下させるタタラの耳元に口を寄せて、囁く。

『ほら。イけたでしょう? 偉いですね、私の可愛いタタラ?』

 でも、まだ。

『次は私の番です。付き合って…くれますね?』

 絶望に濡れた瞳を舐めようと舌を伸ばせば怯えて閉じてしまった瞼と流れ落ちた涙を舐めた。そして激しく主張してくれた胸元へと移動すると、そっと目を開けたタタラが慌てて止めようと口を開くも遅かった。ぷっくりとした乳首を含んで味わうように舐め、もう片方も指と指で擦り合わせる。

『ひゃぁあんっ!! イヤ、やっ…んあ、アアアっ!! おっぱいっ、そんな激しくっ』

 イヤイヤと泣きながら快楽に溺れるタタラに胸が高鳴る。更に反応する怒張を押し込めば、ぴゅっぴゅと可愛いおチンチンから僅かな精液がぐちゃぐちゃになったベッドを汚す。

『あああッ、あんっ、だめ、だめぇっー!! ふぁ、あっ…んむっ!』

 キスをして舌を絡めながら互いに手を重ねて足を支えるのを代わると、タタラの手は再び私の首にきて更に深いキスをした。

 ぱんぱんぱんッ、ぬぷぷっずぷぅッ!!!

 激しく交わり、互いのモノがぶつかり合う卑猥な音が響くと私も我慢できず肉棒を震わせて大量の精液を彼のナカにぶつけた。

『ぁあぁああアッ!! あっ、あっあっふ、アアアン!!』

『っタタラ…! もう少し、緩めて下さっ…!』

『れきなぃっ! らめぇっ、らめらめェーっ!! イく、イっちゃうー!!』

 互いにイくと、暫くそのまま二人で息を整えるも未だタタラのナカで刺激し続けるそれに彼はまた甘い声を出してしまうのでまたズボズボと犯すと時間も忘れて私たちはセックスを続けたのでした。

 気絶するように眠ってしまったタタラの体を清め、ずっと抱きしめながら過ごしていれば…彼が目覚めたのは魔の差し。呆然と山に沈んでいく日輪を見届けた彼は…今日の茜色の空にも負けないくらいの顔で怒って私を責めるのでした。

『まぁた怒った顔も可愛いー、とか巫山戯たこと考えてるだろ?!』

『なんてことでしょう!! 結婚をすると意思疎通まで可能となるなど!!』

『なるか! わかるわ、それくらいぃ!!』

 ぷりぷり怒るタタラを抱きしめると、明日には一時戻るのにと悲しげに俯くタタラ。二日で帰るようハルジオン殿下から厳命された理由は…まぁ、私が暴走して子作りをさせないようにする為ですね。

 よくわかってらっしゃる。

『明日はゆっくりと二人で過ごしましょう。…伴侶となった今、時間などいくらでもあります。だから今日はもう少し休んで明日に備えましょう』

『…うん。あの、カグヤ…えっと、な。昨日の夜も、恥ずかしかったけど…すごくっ気持ち良かったから。だからその…我慢しないで、たまにはあんな風に抱いてほしい…。前にも言っただろ?

 全部全部口にして、我儘もちゃんと聞かせてほしいから…』

 二人で寄り添うながら今日も静かに降り積もる雪を見つめる。

 闇のエルフと異世界の少年。手にした最高の伴侶を抱き上げた私は、喜びを隠し切れずに再度、走り出した。

 寂しさが降り積もった半生も、

 これから徐々に溶かされるなら…悪くない。

『そうですね!! たくさん抱いて、未来に備えなければ!!』

『っ…調子に乗るな、絶倫エルフーっ!!』



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