37 / 38
希求
【完】※
しおりを挟む
希求が不思議そうに目を丸くする傍で、塊羅は紫の項に牙を立て、その血を啜った。
「…はは…?」
希求の問い掛けに応えず、恍惚とした表情を浮かべる塊羅の喉が上下に動いて行く。
ばたばたとした足音が止まったかと思えば、静かだった部屋に怒声が響いた。
「蜘蛛がっ!!」
「我らの悲願がっ!!」
「見殺しにしたのか!!」
影達が、長であるホウへと詰め寄り詰っているが、ホウは無言で塊羅を見下ろしていた。
幸せそうに笑いながら、紫の肩に頭を乗せて目を閉じた塊羅を。
「…はは…? ちち、きた。こわいことない…おきて? はは…?」
希求が掴んだ塊羅の腕を揺する。
小さく揺れる塊羅は、希求の揺さぶられるままで居るだけで、己の力で動く事は、もう無い。
「はは?」
ホウが居ない時の塊羅は、何処か寂しそうではあるが、希求の前では笑って居た。ホウが居れば、時々寂しそうにはする物の、ホウを見て、希求を見て、笑っていたのだ。
だが。
今は、その塊羅の目は閉じている。
閉じられた瞳には、誰の姿も映らない。
「はは。むらさきも。おきて? ちちがおこるよ? なかがいいって」
「…ノゾミ」
ホウが希求の隣に立ち、静かに声を掛ける。
影達の罵声は何時の間にか止んでいた。ホウを詰った処で、塊羅が死んだ事実は消えない。それを悟ったのかは知らないが。
「ちち。はは、おきない」
希求の肩に手を置いて畳に膝を置いたホウが、塊羅の頬に手を伸ばし、まだ柔らかく温もりのあるそこをそっと撫でた。
「…カイはもう起きない…このままだ」
「…おきない…?」
ホウの言葉に、希求はこてんと首を傾ける。癖の無い、艶やかな黒髪がさらりと揺れて、それを見たホウは僅かに顔を歪め、唇を噛んだ。
「…寝かせてやれ…」
「…はは…」
そう言われた処で、まだ幼い希求に理解出来る筈も無い。
希求は、ゆっくりと体温を失っていく塊羅の身体を揺さぶる。
目を開けて、と。
名前を呼んで、と。
己を見て笑って、と。
幾度も幾度も。
気が付けば頬は涙で濡れ、声も枯れていたが、それでも希求は『はは』と呼び続けた。
「…二人を埋める穴を…」
気の済むまで泣かせてやれば良い。しかし、このまま二人の亡骸を晒して置く訳にも行かない。ホウが立ち上がり、項垂れる影達にそう指示を出すが。
「…っ…!! いやだ…っ…!!」
希求が弾かれた様に、顔を上げて叫んだ。
母と離れるだなんて嫌だと。
眠っているのなら、何時かは起きる筈だと。
だから。
「なっ!?」
希求の叫びと共にその小さな身体が輝き、光が溢れ、それは膨らみ塊羅を包み、また大きく広がって行った。
◇
庭から、物寂し気な虫の鳴き声が聴こえている。
庭の木々は赤く色付いているが、やがて茶色く枯れ、その枝から落ち、風に攫われて行くのだろう。
あの日、塊羅が儚くなってから十年が経とうとしていた。
希求が放った力は、塊羅に向かっただけでなく、この地を完全に俗世から覆い隠した。
大陸の蜂達は、蜘蛛…塊羅が死んだと知ると、あっけなく手を引いた。小さな島国だ。得る物等、たかが知れてると判断したのだろう。あの老人が、どう大陸の蜂達と取り引きしたのか、また、ホウ以外の蜂達が、どう踊らされたのか、それを知る者は居ない。今、この島国に居る蜂は、ホウと希求の二人だけなのだから。
今はすっかり綺麗になった、塊羅の部屋でホウは酒を呑んでいた。
短かった赤い髪は、今は腰の下まである。
時折手入れをされている為、みすぼらしいと云う事は無い。
ホウの視線の先には、淡い光に包まれて眠る塊羅の姿があった。
綺麗な布団に寝かされて、清楚な白い着物に身を包んだ塊羅が。十年前と変わらぬ姿で。幸せそうな笑みを浮かべたままで。
ホウは特に感情を乗せるでも無く、物言わぬ塊羅を見詰めていた。
希求がどんな力を使ったのかは、解らない。
恐らく本人にも解らないだろう。
「…カイ…」
小さく呟いて、ホウはその身体に触れようと手を伸ばす。
しかし、それを拒む様に、伸ばした指先にちりりとした痛みが走った。
手を己の身体の方へ戻し、ホウはその指先を見る。
二本の指先の皮は捲れ、赤い血を流していた。
これは、あの日からだ。
希求の力なのか、或いは塊羅の望みなのか。
ホウは、塊羅に指一本触れる事が出来なくなっていた。
抱き締めようものならば、その身体は醜く刻み込まれる事だろう。
ふっ、とホウが小さく息を吐いた時、きしりとした音が聞こえ、部屋の障子戸が開けられた。
「父よ」
背後から掛けられた声に、ホウは振り返らず、手に持っていた盃を畳の上に置いた。
さりさりと畳を踏み、その背中に歩み寄るのは、変声期も間近の希求だ。
「父よ。私は子種が出るようになりました」
あと一歩で、その背中に触れると云う処で希求は止まり、そう告げた。
「…そうかよ」
事務的に、感情も無く告げる息子の言葉に、特に感慨を覚えずに、ホウも同じ様に短い言葉を返した。
「だから、貴方はもう用済みです。蜘蛛が手に入ればまぐわせる予定でしたが、その必要は無くなりました」
塊羅が逝ってから十年の歳月が流れ、ホウと希求の関係も変わっていた。これが、血を分けた親子の会話だろうかと思う程に、二人の関係は冷えていた。
あの日、塊羅が逝くまでは、間違いなく温度があった筈なのに。
塊羅が逝った後、ホウは蝶達に希求を任せた。
蝶達は塊羅の死を悼み、悲しみにくれた。
そして、ホウが塊羅を見殺しにしたと影達から聞き、それを希求に言い聞かせて来た。『貴方様は、そうならぬ様に』と。まだ幼い希求に。『蜂は蜘蛛に卵を産み付けるが、本来はその蜘蛛を守る者』、『それが出来ぬ蜂は、蜂では無い』と。時間を掛けて、そう言い聞かせて来た。
そう育てられて来た希求だ。
声も顔も幼いのに、希求の表情にも、声音にも何の感情も乗っては居なかった。
塊羅譲りの艷やかな黒髪に、ホウ譲りの金に近い琥珀色の瞳を持ちながらも、二人の様に感情を表す事は無かった。
「ああ」
ただ、淡々と事実を述べる息子に、ホウは身体ごと振り返り、感情を見せずにただ頷く。
「何か、言い遺す事はありますか。私から母を、蜘蛛を奪った大罪人よ」
「…ねぇな」
息子の言葉に、ホウは短く喉を鳴らして嗤う。
可愛気の無い餓鬼だと。
「そうですか。では、去ね」
希求の右手がすっと天を指すように挙げられる。
その動きで揺れた黒髪を見て、ホウはふと目元を緩ませた。
(…ああ…悪かぁねえなあ…)
ホウの脳裏に浮かんだのは、暗い路地裏に立つ塊羅の姿だった。
大陸の衣服を纏い、奴隷市場の小屋の壁に背中を預けてぼんやりと立っていた塊羅。
何処にでも居る、平凡な男だった。
その黒髪以外には、何の特徴も持たない男だった。
だが、その黒髪が揺れ、その黒い瞳がホウを映した時、ホウの心は震えた。
(…そうか…)
確かに、震えたのだ。
それは蜘蛛だったからなのかも知れない。
しかし、そうでなければ二人は出逢えなかったのだ。
(…蜘蛛が…お前で良かった…俺の蜘蛛がお前で良かった…そう言えば…良かったんだな…カイ…ラ…――――――――)
希求の手が空を裂いた。
ホウの首が宙を舞い、遅れて赤い飛沫が宙を汚す。
一拍遅れて、首を失った身体が床の上に倒れた。
ドクドクと赤い、紅い血を流し藺草の畳を濡らして行く。
しかし、ホウの真後ろに在る、塊羅の身体にその血が掛かる事は無かった。淡い光が明滅して、降り掛かる血を全て弾いていたのだ。総て。
「…大罪人よ、其の記憶、せいぜい役に立ててあげます」
希求は床に落ちる寸前に、異能を使って胸元に寄せたホウの首に向かって囁く。
「母を喚んだ異界、そこには数多の蜘蛛が居るのでしょう?」
赤い髪を鷲掴みにして、顔の高さまで上げて目を細めて囁く。
「一人と言わず、沢山の蜘蛛を喚びましょう。この中にある地図を使って…ふふ…」
クスクスと希求は嗤う。
母の様な蜘蛛が良いと。
己と同じ髪色を持つ蜘蛛が良いと。
目線を合わせたその首は、ただ穏やかに瞳を閉じ、口元は笑んでいた。
ポタリポタリと、紅い雫を落としながらも、その死に顔はとても穏やかで幸せそうに見えた。
一陣の風が吹き、開けた入口から入って来た。
秋の終わりを思わせる、冷気を孕んだ風は部屋の中で渦巻いて、血の匂いを外へと運び、やがて音も無く止んだ。
「…はは…?」
希求の問い掛けに応えず、恍惚とした表情を浮かべる塊羅の喉が上下に動いて行く。
ばたばたとした足音が止まったかと思えば、静かだった部屋に怒声が響いた。
「蜘蛛がっ!!」
「我らの悲願がっ!!」
「見殺しにしたのか!!」
影達が、長であるホウへと詰め寄り詰っているが、ホウは無言で塊羅を見下ろしていた。
幸せそうに笑いながら、紫の肩に頭を乗せて目を閉じた塊羅を。
「…はは…? ちち、きた。こわいことない…おきて? はは…?」
希求が掴んだ塊羅の腕を揺する。
小さく揺れる塊羅は、希求の揺さぶられるままで居るだけで、己の力で動く事は、もう無い。
「はは?」
ホウが居ない時の塊羅は、何処か寂しそうではあるが、希求の前では笑って居た。ホウが居れば、時々寂しそうにはする物の、ホウを見て、希求を見て、笑っていたのだ。
だが。
今は、その塊羅の目は閉じている。
閉じられた瞳には、誰の姿も映らない。
「はは。むらさきも。おきて? ちちがおこるよ? なかがいいって」
「…ノゾミ」
ホウが希求の隣に立ち、静かに声を掛ける。
影達の罵声は何時の間にか止んでいた。ホウを詰った処で、塊羅が死んだ事実は消えない。それを悟ったのかは知らないが。
「ちち。はは、おきない」
希求の肩に手を置いて畳に膝を置いたホウが、塊羅の頬に手を伸ばし、まだ柔らかく温もりのあるそこをそっと撫でた。
「…カイはもう起きない…このままだ」
「…おきない…?」
ホウの言葉に、希求はこてんと首を傾ける。癖の無い、艶やかな黒髪がさらりと揺れて、それを見たホウは僅かに顔を歪め、唇を噛んだ。
「…寝かせてやれ…」
「…はは…」
そう言われた処で、まだ幼い希求に理解出来る筈も無い。
希求は、ゆっくりと体温を失っていく塊羅の身体を揺さぶる。
目を開けて、と。
名前を呼んで、と。
己を見て笑って、と。
幾度も幾度も。
気が付けば頬は涙で濡れ、声も枯れていたが、それでも希求は『はは』と呼び続けた。
「…二人を埋める穴を…」
気の済むまで泣かせてやれば良い。しかし、このまま二人の亡骸を晒して置く訳にも行かない。ホウが立ち上がり、項垂れる影達にそう指示を出すが。
「…っ…!! いやだ…っ…!!」
希求が弾かれた様に、顔を上げて叫んだ。
母と離れるだなんて嫌だと。
眠っているのなら、何時かは起きる筈だと。
だから。
「なっ!?」
希求の叫びと共にその小さな身体が輝き、光が溢れ、それは膨らみ塊羅を包み、また大きく広がって行った。
◇
庭から、物寂し気な虫の鳴き声が聴こえている。
庭の木々は赤く色付いているが、やがて茶色く枯れ、その枝から落ち、風に攫われて行くのだろう。
あの日、塊羅が儚くなってから十年が経とうとしていた。
希求が放った力は、塊羅に向かっただけでなく、この地を完全に俗世から覆い隠した。
大陸の蜂達は、蜘蛛…塊羅が死んだと知ると、あっけなく手を引いた。小さな島国だ。得る物等、たかが知れてると判断したのだろう。あの老人が、どう大陸の蜂達と取り引きしたのか、また、ホウ以外の蜂達が、どう踊らされたのか、それを知る者は居ない。今、この島国に居る蜂は、ホウと希求の二人だけなのだから。
今はすっかり綺麗になった、塊羅の部屋でホウは酒を呑んでいた。
短かった赤い髪は、今は腰の下まである。
時折手入れをされている為、みすぼらしいと云う事は無い。
ホウの視線の先には、淡い光に包まれて眠る塊羅の姿があった。
綺麗な布団に寝かされて、清楚な白い着物に身を包んだ塊羅が。十年前と変わらぬ姿で。幸せそうな笑みを浮かべたままで。
ホウは特に感情を乗せるでも無く、物言わぬ塊羅を見詰めていた。
希求がどんな力を使ったのかは、解らない。
恐らく本人にも解らないだろう。
「…カイ…」
小さく呟いて、ホウはその身体に触れようと手を伸ばす。
しかし、それを拒む様に、伸ばした指先にちりりとした痛みが走った。
手を己の身体の方へ戻し、ホウはその指先を見る。
二本の指先の皮は捲れ、赤い血を流していた。
これは、あの日からだ。
希求の力なのか、或いは塊羅の望みなのか。
ホウは、塊羅に指一本触れる事が出来なくなっていた。
抱き締めようものならば、その身体は醜く刻み込まれる事だろう。
ふっ、とホウが小さく息を吐いた時、きしりとした音が聞こえ、部屋の障子戸が開けられた。
「父よ」
背後から掛けられた声に、ホウは振り返らず、手に持っていた盃を畳の上に置いた。
さりさりと畳を踏み、その背中に歩み寄るのは、変声期も間近の希求だ。
「父よ。私は子種が出るようになりました」
あと一歩で、その背中に触れると云う処で希求は止まり、そう告げた。
「…そうかよ」
事務的に、感情も無く告げる息子の言葉に、特に感慨を覚えずに、ホウも同じ様に短い言葉を返した。
「だから、貴方はもう用済みです。蜘蛛が手に入ればまぐわせる予定でしたが、その必要は無くなりました」
塊羅が逝ってから十年の歳月が流れ、ホウと希求の関係も変わっていた。これが、血を分けた親子の会話だろうかと思う程に、二人の関係は冷えていた。
あの日、塊羅が逝くまでは、間違いなく温度があった筈なのに。
塊羅が逝った後、ホウは蝶達に希求を任せた。
蝶達は塊羅の死を悼み、悲しみにくれた。
そして、ホウが塊羅を見殺しにしたと影達から聞き、それを希求に言い聞かせて来た。『貴方様は、そうならぬ様に』と。まだ幼い希求に。『蜂は蜘蛛に卵を産み付けるが、本来はその蜘蛛を守る者』、『それが出来ぬ蜂は、蜂では無い』と。時間を掛けて、そう言い聞かせて来た。
そう育てられて来た希求だ。
声も顔も幼いのに、希求の表情にも、声音にも何の感情も乗っては居なかった。
塊羅譲りの艷やかな黒髪に、ホウ譲りの金に近い琥珀色の瞳を持ちながらも、二人の様に感情を表す事は無かった。
「ああ」
ただ、淡々と事実を述べる息子に、ホウは身体ごと振り返り、感情を見せずにただ頷く。
「何か、言い遺す事はありますか。私から母を、蜘蛛を奪った大罪人よ」
「…ねぇな」
息子の言葉に、ホウは短く喉を鳴らして嗤う。
可愛気の無い餓鬼だと。
「そうですか。では、去ね」
希求の右手がすっと天を指すように挙げられる。
その動きで揺れた黒髪を見て、ホウはふと目元を緩ませた。
(…ああ…悪かぁねえなあ…)
ホウの脳裏に浮かんだのは、暗い路地裏に立つ塊羅の姿だった。
大陸の衣服を纏い、奴隷市場の小屋の壁に背中を預けてぼんやりと立っていた塊羅。
何処にでも居る、平凡な男だった。
その黒髪以外には、何の特徴も持たない男だった。
だが、その黒髪が揺れ、その黒い瞳がホウを映した時、ホウの心は震えた。
(…そうか…)
確かに、震えたのだ。
それは蜘蛛だったからなのかも知れない。
しかし、そうでなければ二人は出逢えなかったのだ。
(…蜘蛛が…お前で良かった…俺の蜘蛛がお前で良かった…そう言えば…良かったんだな…カイ…ラ…――――――――)
希求の手が空を裂いた。
ホウの首が宙を舞い、遅れて赤い飛沫が宙を汚す。
一拍遅れて、首を失った身体が床の上に倒れた。
ドクドクと赤い、紅い血を流し藺草の畳を濡らして行く。
しかし、ホウの真後ろに在る、塊羅の身体にその血が掛かる事は無かった。淡い光が明滅して、降り掛かる血を全て弾いていたのだ。総て。
「…大罪人よ、其の記憶、せいぜい役に立ててあげます」
希求は床に落ちる寸前に、異能を使って胸元に寄せたホウの首に向かって囁く。
「母を喚んだ異界、そこには数多の蜘蛛が居るのでしょう?」
赤い髪を鷲掴みにして、顔の高さまで上げて目を細めて囁く。
「一人と言わず、沢山の蜘蛛を喚びましょう。この中にある地図を使って…ふふ…」
クスクスと希求は嗤う。
母の様な蜘蛛が良いと。
己と同じ髪色を持つ蜘蛛が良いと。
目線を合わせたその首は、ただ穏やかに瞳を閉じ、口元は笑んでいた。
ポタリポタリと、紅い雫を落としながらも、その死に顔はとても穏やかで幸せそうに見えた。
一陣の風が吹き、開けた入口から入って来た。
秋の終わりを思わせる、冷気を孕んだ風は部屋の中で渦巻いて、血の匂いを外へと運び、やがて音も無く止んだ。
10
あなたにおすすめの小説
秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
めぐみ
BL
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆
―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。―
モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。
だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。
そう、あの「秘密」が表に出るまでは。
聖者の愛はお前だけのもの
いちみりヒビキ
BL
スパダリ聖者とツンデレ王子の王道イチャラブファンタジー。
<あらすじ>
ツンデレ王子”ユリウス”の元に、希少な男性聖者”レオンハルト”がやってきた。
ユリウスは、魔法が使えないレオンハルトを偽聖者と罵るが、心の中ではレオンハルトのことが気になって仕方ない。
意地悪なのにとても優しいレオンハルト。そして、圧倒的な拳の破壊力で、数々の難題を解決していく姿に、ユリウスは惹かれ、次第に心を許していく……。
全年齢対象。
仮面の王子と優雅な従者
emanon
BL
国土は小さいながらも豊かな国、ライデン王国。
平和なこの国の第一王子は、人前に出る時は必ず仮面を付けている。
おまけに病弱で無能、醜男と専らの噂だ。
しかしそれは世を忍ぶ仮の姿だった──。
これは仮面の王子とその従者が暗躍する物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる