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攻略されていたのは、俺?
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「あ"、あ"ぁ"っ"!?」
何で何で何で!?
何で、俺の身体からハサミが生えているんだ!?
いや、違う、ハサミは生えない。
刺さっている!!
何で何で何で!?
「…ごめんなさい…。痛いですよね? 直ぐに楽にしてあげますからね…」
ハサミに手を掛けようと、震える手を伸ばそうとしたら、その手を取られてベッドへと倒されてしまった。それにより、身体に刺さるハサミも動いて、その中を抉る。
「う"っ"あ"、あ"あ"っ"!! い"っ"、だっ"!!」
「…ああ…でも…綺麗…」
暴れる俺を押さえ付け、足の間に身体を割り込ませて、メゴロウはほうっ…と、熱い息を溢した。
いや、今、何処を見て言った!?
ちんこに何か風が当たったんだが!?
「あ"あ"っ"!!」
けど、そんな刺激も痛みへと換算されていく。
痛い痛い痛い熱い熱い熱い。
ドクドクと血が流れて行くのが解る。
生命が流れて行くのが解る。
死ぬ。
本当に、俺、死ぬ。
何で、何で何で何で何で何で何で!?
何で、メゴロウが俺を!?
そこまで、あの女の事を!?
けど、俺とメゴロウは殆ど一緒に過ごしていて。
あの女と関わったのなんて、噴水に落ちた時だけの筈だ。
俺が気付かないだけで、何処かでこっそり会っていたとか!?
そんなミラクルあるか!? ゲームじゃないんだぞ!!
いや、けどメゴロウはウーゴに興味がある様になんて…っ…! 死んだウーゴを見ても動揺とか…っ…!!
――――――あ。
いや、そうだ。
ここはゲームの世界で、メゴロウはその主人公だ。
…………この国の…危機を救う役割を…その力を持つ…主人公だ…。
「…メ、ゴ…き…みは…」
…主人公が…メゴロウが持つ力は…何だった…?
訳の解らないウーゴの死…それに動じないどころか、踏み潰したメゴロウ…それは…メゴロウは知っていたから…ウーゴがそうなる事を…それは、メゴロウが自分でした事だから…だ…。
…力…主人公の…。
…オープニングで…何か言われた気がするが…ニ周目からはスキップしたからな…エンディングも…一枚絵だけ見て…クソ…だって、エロゲだぞ? エロ目的でやってるのに、それ以外にそんな興味行くかよ…『はいはいスパイススパイス』って…。…ああ…俺の馬鹿…。
目からは涙が溢れていて。
鼻からは鼻水が流れていて。
口からは血が溢れていて。
身体に力は入らなくて。
視界は滲むし暗いし、何か意識も朦朧として来た。熱かった筈なのに、何か…寒くなって来たし…。
「…メ…ゴ…き、みが…持つ…ち、からは…」
「…ああ…それも…あなたは…」
「ぐっ"、あ"っ"!?」
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!
何だ何だ何だ何だ何だ!?
「ぎっ"、あ"あ"っ"!?」
「ああ…本当に綺麗だ…」
腹が…何か…引っ張られている!?
「ぐっ、ぼっ!!」
吐き気が込み上げるが、吐く物なんて、無い。代わりだと言わんばかりに、口からは血が流れて行く。
…な、んで…?
…何で…俺…死ぬの…?
メゴロウと…仲良くして…たのに…。
…好きに…なった…から…?
…悪役…だから…?
…悪役は…人を…好きに…なったら…駄目…なのか…?
…これは…強制力…?
…逆らえない…?
…だから…死ぬ…?
…あんまりだよ…女神様…。
…酷い…酷過ぎる…。
何で…メゴロウに…こんな事…。
…死んでも…良いけど…さ…。
…メゴロウに…こんな事を…させないで…くれよ…。
…メゴロウは…こんな事をしたら…駄目…なんだ…。
…可愛い奴なんだ…素直で…純粋で…。
「………ぎは…失敗しな…」
遠くから、メゴロウの声が聴こえて来る。喉に何か詰まった様な…。
ポタポタと顔に何かが落ちて来る。
それは、冷えて行く身体にとても暖かく感じた。
「…メ…ゴ…」
…こんな事をさせてごめんな…。
…俺…悪役だから…死ぬ運命だったから…だから…良いや…。
…これで…お前が…幸せに…なれるんなら…もう…どうでも…良いや…。
……………幸せに…な…。
そう言いたいのに、口が上手く動かない。
声が出てるのかも解らない。
ただ、何か唇に熱い何かが触れて…それが、やけに気持ち良いな…と、思いながら、俺の意識は闇に飲まれて行った。
何で何で何で!?
何で、俺の身体からハサミが生えているんだ!?
いや、違う、ハサミは生えない。
刺さっている!!
何で何で何で!?
「…ごめんなさい…。痛いですよね? 直ぐに楽にしてあげますからね…」
ハサミに手を掛けようと、震える手を伸ばそうとしたら、その手を取られてベッドへと倒されてしまった。それにより、身体に刺さるハサミも動いて、その中を抉る。
「う"っ"あ"、あ"あ"っ"!! い"っ"、だっ"!!」
「…ああ…でも…綺麗…」
暴れる俺を押さえ付け、足の間に身体を割り込ませて、メゴロウはほうっ…と、熱い息を溢した。
いや、今、何処を見て言った!?
ちんこに何か風が当たったんだが!?
「あ"あ"っ"!!」
けど、そんな刺激も痛みへと換算されていく。
痛い痛い痛い熱い熱い熱い。
ドクドクと血が流れて行くのが解る。
生命が流れて行くのが解る。
死ぬ。
本当に、俺、死ぬ。
何で、何で何で何で何で何で何で!?
何で、メゴロウが俺を!?
そこまで、あの女の事を!?
けど、俺とメゴロウは殆ど一緒に過ごしていて。
あの女と関わったのなんて、噴水に落ちた時だけの筈だ。
俺が気付かないだけで、何処かでこっそり会っていたとか!?
そんなミラクルあるか!? ゲームじゃないんだぞ!!
いや、けどメゴロウはウーゴに興味がある様になんて…っ…! 死んだウーゴを見ても動揺とか…っ…!!
――――――あ。
いや、そうだ。
ここはゲームの世界で、メゴロウはその主人公だ。
…………この国の…危機を救う役割を…その力を持つ…主人公だ…。
「…メ、ゴ…き…みは…」
…主人公が…メゴロウが持つ力は…何だった…?
訳の解らないウーゴの死…それに動じないどころか、踏み潰したメゴロウ…それは…メゴロウは知っていたから…ウーゴがそうなる事を…それは、メゴロウが自分でした事だから…だ…。
…力…主人公の…。
…オープニングで…何か言われた気がするが…ニ周目からはスキップしたからな…エンディングも…一枚絵だけ見て…クソ…だって、エロゲだぞ? エロ目的でやってるのに、それ以外にそんな興味行くかよ…『はいはいスパイススパイス』って…。…ああ…俺の馬鹿…。
目からは涙が溢れていて。
鼻からは鼻水が流れていて。
口からは血が溢れていて。
身体に力は入らなくて。
視界は滲むし暗いし、何か意識も朦朧として来た。熱かった筈なのに、何か…寒くなって来たし…。
「…メ…ゴ…き、みが…持つ…ち、からは…」
「…ああ…それも…あなたは…」
「ぐっ"、あ"っ"!?」
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!
何だ何だ何だ何だ何だ!?
「ぎっ"、あ"あ"っ"!?」
「ああ…本当に綺麗だ…」
腹が…何か…引っ張られている!?
「ぐっ、ぼっ!!」
吐き気が込み上げるが、吐く物なんて、無い。代わりだと言わんばかりに、口からは血が流れて行く。
…な、んで…?
…何で…俺…死ぬの…?
メゴロウと…仲良くして…たのに…。
…好きに…なった…から…?
…悪役…だから…?
…悪役は…人を…好きに…なったら…駄目…なのか…?
…これは…強制力…?
…逆らえない…?
…だから…死ぬ…?
…あんまりだよ…女神様…。
…酷い…酷過ぎる…。
何で…メゴロウに…こんな事…。
…死んでも…良いけど…さ…。
…メゴロウに…こんな事を…させないで…くれよ…。
…メゴロウは…こんな事をしたら…駄目…なんだ…。
…可愛い奴なんだ…素直で…純粋で…。
「………ぎは…失敗しな…」
遠くから、メゴロウの声が聴こえて来る。喉に何か詰まった様な…。
ポタポタと顔に何かが落ちて来る。
それは、冷えて行く身体にとても暖かく感じた。
「…メ…ゴ…」
…こんな事をさせてごめんな…。
…俺…悪役だから…死ぬ運命だったから…だから…良いや…。
…これで…お前が…幸せに…なれるんなら…もう…どうでも…良いや…。
……………幸せに…な…。
そう言いたいのに、口が上手く動かない。
声が出てるのかも解らない。
ただ、何か唇に熱い何かが触れて…それが、やけに気持ち良いな…と、思いながら、俺の意識は闇に飲まれて行った。
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