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攻略していたのは、僕
【12】
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「一つ、君に忠告しておくよ。君に、その気は無くても恨みを買う事がある。気を付けて置く事だね」
机と椅子とバケツの中身と、そのバケツに被せていた雑巾を焼却炉へと入れ終わった後、静かに、冷ややかな青い目を、僕へと向けてケタロウ様がそう言って来た。
「…え…?」
言葉の内容が飲み込めなくて、僕は目を瞬かせてしまう。そして、次の瞬間には目を見開いてしまった。
「それから。良い機会だからね、これも話して置こうか。君は何時も私を見ているね?」
「えっ、あっ…」
授業中とか、こっそり見てるの知られていたんだ…ちょっと、恥ずかしいかも。でも、食堂では何時も会えないし、教室に居る時ぐらいしか、姿を見る事が出来ないんだ。それぐらい、良いよね? けど、それを知っていて、あの冷ややかさなの?
「はっきり言うよ? 迷惑だ。君が、どう云うつもりなのかは知らないけどね、私は、君の様に片手間に恋愛等と云う趣味は無いのでね。ましてや、同性だなんて、どうかしてる。私は長男だからね。家を継がなければならない。君は、君に見合った子と恋愛をして、幸せになるべきだ。さあ、私は新しい机と椅子の手配をしてから教室へと戻るから、君は、そのバケツと箒を洗ってからゆっくりと戻っておいで」
そう一息に言って、僕に背中を向けるケタロウ様の姿を目で追う。
え?
待って。
待って?
今、何て言ったの?
迷惑?
ケタロウ様を見たら駄目、なの?
見てるだけでも駄目、なの?
「…うそ…」
だって、夢では何時も優しく笑ってくれてたのに。
優しい声と、優しい微笑みと、優しい手で、僕の頭を、頬を、首筋を、背中を…どこもかしこも撫でてくれた…。
「…ゆめ…」
あ…うん…夢だ…。
あれは…夢…。
これが…現実…。
遠ざかって小さくなって行く背中が、答えなんだ。
振り返らない、その背中が現実なんだ。
その背中が滲んで霞んで見えなくなる。
喉が痛い。鼻の奥がツンとする。ボタボタと、何かが溢れて落ちて行く。
パタパタと、茶色い地面に染みを作って行く。
止まらない。
止まらない。
「…っひ…う…っ…」
喉が痛い。声が出ない。
「うぉっ!? 大食いの坊主、どうした!?」
「う"、ひ…っ…」
暫く、そのまま立ち尽くしていたら、ゴミ箱を持った白い服を着たおじさんが歩いて来て、泣いている僕を見て小走りで駆け寄って来てくれた。
「ああ、こんなトコに居ないで、こっち、食堂に来な!」
何か見覚えがあるなと思ったら、食堂で何時も僕の注文に元気な声で返事をしてくれる人だった。名前は確か…オ・ヤジさんだったかな?
ヤジさんに連れられて、裏口から食堂の厨房へと入ると『ちょっと待ってな』と言われて、大きな冷蔵庫の脇で立って待つ。僕を見た他の人達もぎょっとして、ヤジさんに話し掛けたりしている。酷い顔してるんだろうなって思って、下を向いたら『ほらよ』って、濡れたタオルを渡された。ひんやりして、気持ち良い。
「ほら、椅子も。座って、目にあてて冷やしな」
「…ありがとうございます…」
お礼を言って椅子に座ったら、冷蔵庫の側に置いていたバケツと箒をヤジさんが手に取った。
「このバケツと箒、酷い臭いだな? おい! これ、洗っておいてくれや! あと、何か食い物と飲み物!」
「はーい!」
ヤジさんがくれたタオルを目にあてたら、そんな声が聞こえて来た。
「何があったのかは知らないが、特別サービスだ。泣いたら腹が空いただろ? 適当に腹に入れていきな」
「うぅ…ありがとうございます…」
元気な声に、また涙が出て来る。鼻水も。ズビズビ啜っていたら『ほらよ』って、ボックスティッシュを渡された。
うう、ヤジさん良い人だ。
そう思ったら、また涙が出て来て、僕は暫く泣き続けた。そんな僕の頭をヤジさんは何も言わないで、ただ、撫でてくれていた。
「ねえ、氷を分けてくれないかしら?」
涙と鼻水が止まって、蜂蜜たっぷりのフレンチトーストを食べていたら、食堂と厨房を分けるカウンターの向こうから、そんな声が聞こえて来た。
うわ、最悪。
あの、保健、じゃなかった、養護教諭の声だ。
「え、冷蔵庫ありますよね?」
「使い過ぎて足りなくなったのよ。この袋いっぱい頂戴」
「急病ですか? 仕方が無いですね」
「悪いわね」
全然悪いとは思っていない声で、養護教諭は氷を受け取って、食堂から出て行った。幸い、僕はあの教諭が居る位置からは死角になっているみたいで、見咎められる事は無かった。あんなにたくさん必要なのか。急病って言ってたし…氷枕で使い過ぎたのかな?
◇
軽くお腹が膨れて、やり過ぎ! ってぐらいにピカピカになったバケツと、何かかなりの本数のハケの部分が抜けた箒を持って教室へと戻ったら、何か空気が重かった。まだ、あの惨事を引き摺っているのかなって、僕は思った。だから、場を明るくしようと、ピカピカになったバケツを先生に見せながら、遅くなってすみませんって、元気に言ったんだけど、何だか曖昧な返事が返って来ただけで、席に着きなさいって言われたから、掃除用具入れにしまって、これもまた、ピカピカの机と椅子に腰を下ろした。
ちらりとケタロウ様を見れば、何時もと変わらない涼やかな顔で、じっと黒板を見ていた。
…迷惑だって…解ったけど…。
叶わない想いだって解ったけど…。
でも…お願い…見るだけ。
あなたを見る事だけ、それだけ…お願いしても良いかな…?
話せなくて良い。
笑い掛けてくれなくて良い。
ただ、あなたを見るだけ。
ただ、それだけで良いから。
…お願い…。
◇
夏が来て秋が来て冬が来て、また春が来て、部員が一人増えた。もの凄く幼い顔立ちなのに、胸は幼くない、オサ・ロリリさん。元生徒会長が見たら、泣くかも知れないな、なんて思った。うん、卒業したから、元生徒会長。って言っても、同じ敷地内にある、大学部に通っているんだけどね。
ケタロウ様に迷惑だって言われてから、もう少しで一年経つ。でも、それでも、僕はケタロウ様を見る事が止められ無かった。クラス替えなんかはなくて、三年生になっても、ケタロウ様と同じクラスで僕は喜んだ。けど、ケタロウ様は相変わらず。たまに僕が、何かしらのミスをした時は『気を付ける様に』とか『こんな事も解らないのかい?』って、言われたりするけど、それだけ。必要な事だけで、それ以外の関わりを持とうとはしてくれない。
「あっ、痛っ!」
「あ、ロリリさん、大丈夫ですか? 救護室へ行きましょう」
そんな事を考えながら畑の雑草を抜いていたら、ロリリさんが草で手を切った。直ぐにデシコさんが立ち上がり、彼女を連れて歩いて行く。だから、手袋をしろって言ったのにな。
「いいなあ、救護室」
「姉ちゃん」
そんな二人を見送りながら、ぼそっと呟くブコさんをブオさんが嗜めた。
「だって、養護教諭、かっこ良いんだもの…」
うん、この春から、養護教諭が代わった。結婚するから、地元へと帰るって聞いた。あの人が? って思ったけど、あれが良いって人が世の中には居るんだなって、何か感心した。
で、新しく来た養護教諭は、男の人だった。これが、ブコさんも言う様に、カッコ良い人なんだ。黒く長い髪、腰までもある髪を後ろで一つに結んで、黒縁の眼鏡なんだけど、そのフレームは細くて。長い前髪は真ん中で分けられていて、何だか、とっても知的な雰囲気の人。毎日、女子生徒だけじゃなく、男子生徒も押し掛けているらしい。
でも。
そんな人が来ても。
僕は、ケタロウ様が一番良い。
…振られたけど…。
今は、冷ややかな視線だけじゃなく、呆れている様な視線を向けられたりもするけど。
やっぱり、夢を見ては夢とのギャップに泣くけど。
でも。
それでも、ケタロウ様が好き。
来年には卒業だけど、大学部へと進むらしいって話を先生としてたって、聞いた。僕も、進む様にって言われているから、嬉しい。まだ、ケタロウ様の側に居られる。まだ、ケタロウ様を見る事が出来る。今よりは、頻度は落ちるだろうけど、でも、まだ。
まだまだ、ケタロウ様の近くに居る事が出来る。
それだけで、僕は十分。
それだけで、僕は幸せ。
――――――そう、思っていたのに。
その翌年の春。
僕は、ケタロウ様を失った。
机と椅子とバケツの中身と、そのバケツに被せていた雑巾を焼却炉へと入れ終わった後、静かに、冷ややかな青い目を、僕へと向けてケタロウ様がそう言って来た。
「…え…?」
言葉の内容が飲み込めなくて、僕は目を瞬かせてしまう。そして、次の瞬間には目を見開いてしまった。
「それから。良い機会だからね、これも話して置こうか。君は何時も私を見ているね?」
「えっ、あっ…」
授業中とか、こっそり見てるの知られていたんだ…ちょっと、恥ずかしいかも。でも、食堂では何時も会えないし、教室に居る時ぐらいしか、姿を見る事が出来ないんだ。それぐらい、良いよね? けど、それを知っていて、あの冷ややかさなの?
「はっきり言うよ? 迷惑だ。君が、どう云うつもりなのかは知らないけどね、私は、君の様に片手間に恋愛等と云う趣味は無いのでね。ましてや、同性だなんて、どうかしてる。私は長男だからね。家を継がなければならない。君は、君に見合った子と恋愛をして、幸せになるべきだ。さあ、私は新しい机と椅子の手配をしてから教室へと戻るから、君は、そのバケツと箒を洗ってからゆっくりと戻っておいで」
そう一息に言って、僕に背中を向けるケタロウ様の姿を目で追う。
え?
待って。
待って?
今、何て言ったの?
迷惑?
ケタロウ様を見たら駄目、なの?
見てるだけでも駄目、なの?
「…うそ…」
だって、夢では何時も優しく笑ってくれてたのに。
優しい声と、優しい微笑みと、優しい手で、僕の頭を、頬を、首筋を、背中を…どこもかしこも撫でてくれた…。
「…ゆめ…」
あ…うん…夢だ…。
あれは…夢…。
これが…現実…。
遠ざかって小さくなって行く背中が、答えなんだ。
振り返らない、その背中が現実なんだ。
その背中が滲んで霞んで見えなくなる。
喉が痛い。鼻の奥がツンとする。ボタボタと、何かが溢れて落ちて行く。
パタパタと、茶色い地面に染みを作って行く。
止まらない。
止まらない。
「…っひ…う…っ…」
喉が痛い。声が出ない。
「うぉっ!? 大食いの坊主、どうした!?」
「う"、ひ…っ…」
暫く、そのまま立ち尽くしていたら、ゴミ箱を持った白い服を着たおじさんが歩いて来て、泣いている僕を見て小走りで駆け寄って来てくれた。
「ああ、こんなトコに居ないで、こっち、食堂に来な!」
何か見覚えがあるなと思ったら、食堂で何時も僕の注文に元気な声で返事をしてくれる人だった。名前は確か…オ・ヤジさんだったかな?
ヤジさんに連れられて、裏口から食堂の厨房へと入ると『ちょっと待ってな』と言われて、大きな冷蔵庫の脇で立って待つ。僕を見た他の人達もぎょっとして、ヤジさんに話し掛けたりしている。酷い顔してるんだろうなって思って、下を向いたら『ほらよ』って、濡れたタオルを渡された。ひんやりして、気持ち良い。
「ほら、椅子も。座って、目にあてて冷やしな」
「…ありがとうございます…」
お礼を言って椅子に座ったら、冷蔵庫の側に置いていたバケツと箒をヤジさんが手に取った。
「このバケツと箒、酷い臭いだな? おい! これ、洗っておいてくれや! あと、何か食い物と飲み物!」
「はーい!」
ヤジさんがくれたタオルを目にあてたら、そんな声が聞こえて来た。
「何があったのかは知らないが、特別サービスだ。泣いたら腹が空いただろ? 適当に腹に入れていきな」
「うぅ…ありがとうございます…」
元気な声に、また涙が出て来る。鼻水も。ズビズビ啜っていたら『ほらよ』って、ボックスティッシュを渡された。
うう、ヤジさん良い人だ。
そう思ったら、また涙が出て来て、僕は暫く泣き続けた。そんな僕の頭をヤジさんは何も言わないで、ただ、撫でてくれていた。
「ねえ、氷を分けてくれないかしら?」
涙と鼻水が止まって、蜂蜜たっぷりのフレンチトーストを食べていたら、食堂と厨房を分けるカウンターの向こうから、そんな声が聞こえて来た。
うわ、最悪。
あの、保健、じゃなかった、養護教諭の声だ。
「え、冷蔵庫ありますよね?」
「使い過ぎて足りなくなったのよ。この袋いっぱい頂戴」
「急病ですか? 仕方が無いですね」
「悪いわね」
全然悪いとは思っていない声で、養護教諭は氷を受け取って、食堂から出て行った。幸い、僕はあの教諭が居る位置からは死角になっているみたいで、見咎められる事は無かった。あんなにたくさん必要なのか。急病って言ってたし…氷枕で使い過ぎたのかな?
◇
軽くお腹が膨れて、やり過ぎ! ってぐらいにピカピカになったバケツと、何かかなりの本数のハケの部分が抜けた箒を持って教室へと戻ったら、何か空気が重かった。まだ、あの惨事を引き摺っているのかなって、僕は思った。だから、場を明るくしようと、ピカピカになったバケツを先生に見せながら、遅くなってすみませんって、元気に言ったんだけど、何だか曖昧な返事が返って来ただけで、席に着きなさいって言われたから、掃除用具入れにしまって、これもまた、ピカピカの机と椅子に腰を下ろした。
ちらりとケタロウ様を見れば、何時もと変わらない涼やかな顔で、じっと黒板を見ていた。
…迷惑だって…解ったけど…。
叶わない想いだって解ったけど…。
でも…お願い…見るだけ。
あなたを見る事だけ、それだけ…お願いしても良いかな…?
話せなくて良い。
笑い掛けてくれなくて良い。
ただ、あなたを見るだけ。
ただ、それだけで良いから。
…お願い…。
◇
夏が来て秋が来て冬が来て、また春が来て、部員が一人増えた。もの凄く幼い顔立ちなのに、胸は幼くない、オサ・ロリリさん。元生徒会長が見たら、泣くかも知れないな、なんて思った。うん、卒業したから、元生徒会長。って言っても、同じ敷地内にある、大学部に通っているんだけどね。
ケタロウ様に迷惑だって言われてから、もう少しで一年経つ。でも、それでも、僕はケタロウ様を見る事が止められ無かった。クラス替えなんかはなくて、三年生になっても、ケタロウ様と同じクラスで僕は喜んだ。けど、ケタロウ様は相変わらず。たまに僕が、何かしらのミスをした時は『気を付ける様に』とか『こんな事も解らないのかい?』って、言われたりするけど、それだけ。必要な事だけで、それ以外の関わりを持とうとはしてくれない。
「あっ、痛っ!」
「あ、ロリリさん、大丈夫ですか? 救護室へ行きましょう」
そんな事を考えながら畑の雑草を抜いていたら、ロリリさんが草で手を切った。直ぐにデシコさんが立ち上がり、彼女を連れて歩いて行く。だから、手袋をしろって言ったのにな。
「いいなあ、救護室」
「姉ちゃん」
そんな二人を見送りながら、ぼそっと呟くブコさんをブオさんが嗜めた。
「だって、養護教諭、かっこ良いんだもの…」
うん、この春から、養護教諭が代わった。結婚するから、地元へと帰るって聞いた。あの人が? って思ったけど、あれが良いって人が世の中には居るんだなって、何か感心した。
で、新しく来た養護教諭は、男の人だった。これが、ブコさんも言う様に、カッコ良い人なんだ。黒く長い髪、腰までもある髪を後ろで一つに結んで、黒縁の眼鏡なんだけど、そのフレームは細くて。長い前髪は真ん中で分けられていて、何だか、とっても知的な雰囲気の人。毎日、女子生徒だけじゃなく、男子生徒も押し掛けているらしい。
でも。
そんな人が来ても。
僕は、ケタロウ様が一番良い。
…振られたけど…。
今は、冷ややかな視線だけじゃなく、呆れている様な視線を向けられたりもするけど。
やっぱり、夢を見ては夢とのギャップに泣くけど。
でも。
それでも、ケタロウ様が好き。
来年には卒業だけど、大学部へと進むらしいって話を先生としてたって、聞いた。僕も、進む様にって言われているから、嬉しい。まだ、ケタロウ様の側に居られる。まだ、ケタロウ様を見る事が出来る。今よりは、頻度は落ちるだろうけど、でも、まだ。
まだまだ、ケタロウ様の近くに居る事が出来る。
それだけで、僕は十分。
それだけで、僕は幸せ。
――――――そう、思っていたのに。
その翌年の春。
僕は、ケタロウ様を失った。
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