57 / 141
攻略していたのは、僕
【36】※※
しおりを挟む
止まった時間の中で、僕は誰も居ない廊下を走る。
この時間では、一回しか行っていない場所へ。
いつだったかの時間では、食べ過ぎて具合の悪くなったピンコさんを、連れて行った事があったけど。
生徒会長を詰っても意味は無いし、無駄だと思うし、話さなかった僕が悪いんだろうけど。
でも、それでも…っ…!
「生徒会長の馬鹿…っ!!」
ケタロウ様を放って置けないって。
ケタロウ様を一人にしないって。
そう思っていたのにっ!
「…僕の…馬鹿…っ…!」
生徒会長なんかに任せないで、最初から僕が付いて行けば良かったんだ。
気持ち悪いなんて思っていないで、付いて行けば良かったんだ。
後片付けなんて、生徒会長に押し付ければ良かったんだ。
そうしたら、こんなに不安に思う事もなかったのに。
嫌だ。
怖い。
怖い?
どうして?
どうして、こんなに怖いんだろう?
僕は…何を怖がっているの?
ケタロウ様は生きているのに?
ケタロウ様は死なないのに?
頭が痛い。
息が苦しい。
胸が苦しい。
喉が痛い。
「…ケタロウ様…」
これからも。
笑ってくれるんだよね?
僕に、ご飯を食べさせながら笑ってくれるよね?
一緒に眠って、時々僕に悪戯されて。
それでも、可愛いって笑ってくれるんだよね?
僕が淹れたコーヒーを、美味しいって飲んでくれるんだよね?
まだ、トマトもキャベツも食べて貰ってないし。
もぎたての、青さの残るトマトを美味しいって、食べてくれるんだよね?
それなのに。
どうして、こんなに怖いの?
どうして、こんなに苦しいの?
「…知らな…」
だって、僕はこんな時間知らない…。
…奪われる時間しか…知らない…。
…失う時間しか…知らない…。
…知らないから…怖いんだ……。
…知らない時間が…怖い…。
…知らない時間の先を知るのが…怖い…。
「…ケタ…ロウ様…」
……助けて…――――――――。
◇
「ケタロウ様っ!!」
バンッて、思い切り強く保健し…救護室のドアを開けて中へ入る。時間が止まっている今、こんな牽制する様な事をしても意味は無いし、そのつもりもないけれど、のんびりとなんて出来ない。
飛び込んだ救護室の中は、しん…と静まり返っていて誰の姿も無い。
「…ケタロウ様…」
けど、並んで三つあるベッドの一つ。その一番奥のベッドのカーテンが閉じられていた。
そこに、僕はのろのろと近付いて行く。
ここに来るまでは軽かった筈の足が、鉛の様に重い。土砂降りの後のゆるゆるの土の上を歩いているみたいだ。
頭はまだ痛い。
ドッドッドッ、って心臓が五月蠅くて、耳が痛い。
はっはっはっ、って繰り返す息は、本当に僕が吐き出している物なの?
「…怖い…」
重い腕を動かして、震える指でカーテンを掴む。
「…大丈夫…」
…この先に…この向こうに…ケタロウ様が居る…。
…ケタロウ様を見れば…安心する…出来る…。
…安心…させて…?
「…ケタロウ様…」
そう言い聞かせても、こんな布切れ動かすのもやっとで。
じれったいぐらいに。
もどかしいぐらいに。
ゆっくりとゆっくりと開いて行く。
ゆっくりとゆっくりと。
徐々に徐々に。
それは、僕の目に入って来て。
「…は…っ…」
ドクンッ、って今まで以上に大きな音を立てて、そして心臓が止まった気がした。そんな筈は無いのに。でも、カーテンを掴む手の指が、どんどん冷えて行くのが解る。足の爪先も。はっはっはっ…って、吐く息は熱い気がするのに、顔は冷たい。
…息を…しなくちゃ…。
はっはっはっ、って落ち着かない音を出す口を大きく開けて、空気を吸い込んで、ゆっくりと吐き出す。何度も何度も、それを繰り返す。
でも、何度繰り返しても、目の前にある物は変わらない。
ベッドの上には、上半身裸のケタロウ様が寝ていて。
そのケタロウ様の腰を跨いだ紫が、上半身裸でスカートを捲り上げて、気持ちの悪いお尻を出していて。
紫の濡れた右手が、ケタロウ様の綺麗なおチンチンを掴んでいて。
ケタロウ様の綺麗なおチンチンの先っぽは、紫の汚い穴にぺとりとくっついていて。
あと少しでも遅かったら、ケタロウ様の綺麗なおチンチンは、その穴の中に入っていた。
間に合った…。
そう、安心すれば良いんだろうけど。
でも。
でも。
でも。
…でも…。
……ケタロウ様が…汚された……。
…穴の中には入っていないけど…。
紫の汚い手が。
紫の汚い穴が。
ケタロウ様に触っている。
「…僕の…なのに…?」
今のこの時間は、僕とケタロウ様の時間なのに?
どうして、こんなのが居るの?
どうして、こんな事になるの?
「…違った…の…?」
…待っていた…。
…ずっと…ずっと…。
…ケタロウ様とずっと…一緒に居られる時間…。
…やっと…それが来たと思ったのに…。
「…そっか…」
…違ったんだ…。
…僕の…勘違い…だったんだ…。
…待っていた…望んでいた時間なら…こんな事になる筈がないもん…。
…僕の…僕だけのケタロウ様が…こんな紫に汚されるなんて…ないもんね…。
「…綺麗に…しなくちゃ…」
…綺麗に…してあげるね…?
この時間では、一回しか行っていない場所へ。
いつだったかの時間では、食べ過ぎて具合の悪くなったピンコさんを、連れて行った事があったけど。
生徒会長を詰っても意味は無いし、無駄だと思うし、話さなかった僕が悪いんだろうけど。
でも、それでも…っ…!
「生徒会長の馬鹿…っ!!」
ケタロウ様を放って置けないって。
ケタロウ様を一人にしないって。
そう思っていたのにっ!
「…僕の…馬鹿…っ…!」
生徒会長なんかに任せないで、最初から僕が付いて行けば良かったんだ。
気持ち悪いなんて思っていないで、付いて行けば良かったんだ。
後片付けなんて、生徒会長に押し付ければ良かったんだ。
そうしたら、こんなに不安に思う事もなかったのに。
嫌だ。
怖い。
怖い?
どうして?
どうして、こんなに怖いんだろう?
僕は…何を怖がっているの?
ケタロウ様は生きているのに?
ケタロウ様は死なないのに?
頭が痛い。
息が苦しい。
胸が苦しい。
喉が痛い。
「…ケタロウ様…」
これからも。
笑ってくれるんだよね?
僕に、ご飯を食べさせながら笑ってくれるよね?
一緒に眠って、時々僕に悪戯されて。
それでも、可愛いって笑ってくれるんだよね?
僕が淹れたコーヒーを、美味しいって飲んでくれるんだよね?
まだ、トマトもキャベツも食べて貰ってないし。
もぎたての、青さの残るトマトを美味しいって、食べてくれるんだよね?
それなのに。
どうして、こんなに怖いの?
どうして、こんなに苦しいの?
「…知らな…」
だって、僕はこんな時間知らない…。
…奪われる時間しか…知らない…。
…失う時間しか…知らない…。
…知らないから…怖いんだ……。
…知らない時間が…怖い…。
…知らない時間の先を知るのが…怖い…。
「…ケタ…ロウ様…」
……助けて…――――――――。
◇
「ケタロウ様っ!!」
バンッて、思い切り強く保健し…救護室のドアを開けて中へ入る。時間が止まっている今、こんな牽制する様な事をしても意味は無いし、そのつもりもないけれど、のんびりとなんて出来ない。
飛び込んだ救護室の中は、しん…と静まり返っていて誰の姿も無い。
「…ケタロウ様…」
けど、並んで三つあるベッドの一つ。その一番奥のベッドのカーテンが閉じられていた。
そこに、僕はのろのろと近付いて行く。
ここに来るまでは軽かった筈の足が、鉛の様に重い。土砂降りの後のゆるゆるの土の上を歩いているみたいだ。
頭はまだ痛い。
ドッドッドッ、って心臓が五月蠅くて、耳が痛い。
はっはっはっ、って繰り返す息は、本当に僕が吐き出している物なの?
「…怖い…」
重い腕を動かして、震える指でカーテンを掴む。
「…大丈夫…」
…この先に…この向こうに…ケタロウ様が居る…。
…ケタロウ様を見れば…安心する…出来る…。
…安心…させて…?
「…ケタロウ様…」
そう言い聞かせても、こんな布切れ動かすのもやっとで。
じれったいぐらいに。
もどかしいぐらいに。
ゆっくりとゆっくりと開いて行く。
ゆっくりとゆっくりと。
徐々に徐々に。
それは、僕の目に入って来て。
「…は…っ…」
ドクンッ、って今まで以上に大きな音を立てて、そして心臓が止まった気がした。そんな筈は無いのに。でも、カーテンを掴む手の指が、どんどん冷えて行くのが解る。足の爪先も。はっはっはっ…って、吐く息は熱い気がするのに、顔は冷たい。
…息を…しなくちゃ…。
はっはっはっ、って落ち着かない音を出す口を大きく開けて、空気を吸い込んで、ゆっくりと吐き出す。何度も何度も、それを繰り返す。
でも、何度繰り返しても、目の前にある物は変わらない。
ベッドの上には、上半身裸のケタロウ様が寝ていて。
そのケタロウ様の腰を跨いだ紫が、上半身裸でスカートを捲り上げて、気持ちの悪いお尻を出していて。
紫の濡れた右手が、ケタロウ様の綺麗なおチンチンを掴んでいて。
ケタロウ様の綺麗なおチンチンの先っぽは、紫の汚い穴にぺとりとくっついていて。
あと少しでも遅かったら、ケタロウ様の綺麗なおチンチンは、その穴の中に入っていた。
間に合った…。
そう、安心すれば良いんだろうけど。
でも。
でも。
でも。
…でも…。
……ケタロウ様が…汚された……。
…穴の中には入っていないけど…。
紫の汚い手が。
紫の汚い穴が。
ケタロウ様に触っている。
「…僕の…なのに…?」
今のこの時間は、僕とケタロウ様の時間なのに?
どうして、こんなのが居るの?
どうして、こんな事になるの?
「…違った…の…?」
…待っていた…。
…ずっと…ずっと…。
…ケタロウ様とずっと…一緒に居られる時間…。
…やっと…それが来たと思ったのに…。
「…そっか…」
…違ったんだ…。
…僕の…勘違い…だったんだ…。
…待っていた…望んでいた時間なら…こんな事になる筈がないもん…。
…僕の…僕だけのケタロウ様が…こんな紫に汚されるなんて…ないもんね…。
「…綺麗に…しなくちゃ…」
…綺麗に…してあげるね…?
0
あなたにおすすめの小説
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
【完結】悪役令息の従者に転職しました
* ゆるゆ
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
透夜×ロロァのお話です。
本編完結、『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけを更新するかもです。
『悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?』のカイの師匠も
『悪役令息の伴侶(予定)に転生しました』のトマの師匠も、このお話の主人公、透夜です!(笑)
大陸中に、かっこいー激つよ従僕たちを輸出して、悪役令息たちをたすける透夜(笑)
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。
お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!
MEIKO
BL
本編完結しています。お直し中。第12回BL大賞奨励賞いただきました。
僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!
「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」
知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!
だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?
※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結、恋愛ルート、トマといっしょに里帰り編、完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
妹を救うためにヒロインを口説いたら、王子に求愛されました。
藤原遊
BL
乙女ゲームの悪役令息に転生したアラン。
妹リリィが「悪役令嬢として断罪される」未来を変えるため、
彼は決意する――ヒロインを先に口説けば、妹は破滅しない、と。
だがその“奇行”を見ていた王太子シリウスが、
なぜかアラン本人に興味を持ち始める。
「君は、なぜそこまで必死なんだ?」
「妹のためです!」
……噛み合わないはずの会話が、少しずつ心を動かしていく。
妹は完璧令嬢、でも内心は隠れ腐女子。
ヒロインは巻き込まれて腐女子覚醒。
そして王子と悪役令息は、誰も知らない“仮面の恋”へ――。
断罪回避から始まる勘違い転生BL×宮廷ラブストーリー。
誰も不幸にならない、偽りと真実のハッピーエンド。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる