神が作った異世界でほのぼのする予定。

キツネバレー

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4章 のんびり探索

1話 この世界の力

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「ジルー?」
私は女神を呼ぶ。

「なにかしらー?」
パタパタと歩いてくる女神。

「運動会のときナツキから煙でたのってなんなの?」
疑問に思ったことを聞く。

「あれはねー、なんていったいいのかしらー?」
うーんと悩む女神。

「少しこの世界を説明するわね。まず、この世界には極悪人みたいな人はいないのよ。
なぜなら、善の心を持っている人は自分の想いで強くなることができるの。つまり、革命みたいなものが成功しやすいのよ」

「だから、貴女の世界でいう戦隊ヒーローだっけ?それみたいに勧善懲悪がやりやすいってことね」

え?…何その理論…

「それでね、その想いもそうなんだけどその想いが真っすぐであればあるほど強くなるのよ。例えばだけど、あの魔物を倒せたら私はどうなってもいいって時はものすごい力がでるわ」

「私はどうなってもいいとは死んでもいいってことだから全てを賭けて魔物を倒すって想いじゃない?」

んーなるほど?

「でね、その強くなっていっている進行状態の時体から煙がでるわ。でもよっぽどじゃない限り見えるほどはでないわ。あそこまで出る人は珍しい、よほど勝ちたかったか強くなりたかったのでしょうね…」

「え?それでデメリットは?」

「基本的に生命のエネルギーを使うわ。つまり、強くなりすぎたら死ぬってことよ」

「まぁでも、生きたいっていう欲が強ければ生命のエネルギーも多いのよ。一番極端な例でいくとニーナって子は、貴女以外要らなくて一緒にいたいっていう欲が強いわ。生命のエネルギーも多くて想いが強いいい例ね!」

うーん、嬉しくない。

「つまり、好きな人や守る相手がいて想いが強い人が強いってこと?」

「まぁそういうことね。まぁ、言うほどこの世界強い魔物もいないし。強い極悪人もいないからそういう状況になる方がレアよ。」

つまり、この世界の強い人っていい人だけどなにかに執着している人が強いってこと?…

考えてる私を見て女神が言う。

「この世界、変人が強いわ」


ん?

「じゃあ、なんで私強いの?」

「あなたも変人じゃない」

は?

ぺちーん

「女神をぶつなんて!!いたいわー!!いたいわー!」

そんなに強くぶってないだろ。

「ジョークなのにあんまりだわ…ヨヨヨ」

イラり

「そ…そんな怖い顔しないで謝るから…」

「まぁあなたがこちら側の世界に来てる時死んでもいいからっていう想いで来たのよ。まぁ多分覚えてないでしょうけど」

覚えてない。

「でも、ナキリはめっちゃ早く移動してたけどなんで私はできないの?」

「身体能力の部分はマオちゃんとかウィルとかを呼ぶ力になっちゃってるわ。しいているならガチャ力になっちゃった。私が決めたの!」
てへと頭をポカリと叩く女神。

それじゃあ足りないやろ。

ぺちーん

「うわーん!あんまりだわ!あなたをたのしませようとしただけなのにー!」
泣きながら去っていく女神。


私が強いのは転生したお陰で私の運動能力がポンコツなのは女神のせいだった。

でも、マオとかウィルとかトウカに会えたしいいか…。



プラプラと散歩をしているとマオがすらちゃんと散歩をしていた。

「マオー」

「ん?なんじゃ」

「えるううえるう」
ナデグリをする。かわいい。

「で?なんじゃ」

「暇でしょ」

「儂は忙しいんじゃ!」
嘘つけ。なんだその嘘。

「じゃあ、いいよーだ。ナキリ連れてくから」
プイっと顔を背ける。

「まてまて、儂の方が強い」

「でも、忙しいんでしょ?」

「まぁ…お主がどうしてもと言うなら…」

「いや、別に」

「わかったわい!忙しくないわ!ゔぉけ!」
お前…急にキレんな…ゔぉけ!!




「そろそろ冒険しよっか」



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