35 / 50
第二章 思わぬ『ライバル』登場で、いよいよ二人の間は急接近!? 浮かび上がる彼女のホントのキモチ!!
第三十五話 『消』えかける烙印はやがて訪れるハッピーエンドの暗示!? × 『小者』のあるあるバッドエンド!?
しおりを挟む
――カルサイトリコ スパー高原 街道――
「近くに水場があってほんとよかったぜ!」
「これもキキのおかげですね!」
「ありがとう! キキ! 君が水のにおいがするって、言ってくれなかったらどうなっていたことか!」
「クーン! クーン!」
キキが水場を見つけてくれたおかげで、〈グラトニー・プリン〉の【粘液】を洗い流せたんだ。
で、今は回収した【粘液】をもって、町へ帰っている。
「ところで……いつまでこれを下げていればいんでしょう?」
「そりゃあ、決まってるぜ。あいつらの気が治るまでさ!」
うん、空が青い!
本来なら、依頼を達成してスカっとした気分なんだろうけど。
『僕らは戦闘中にもかかわらず、不健全行為を働きました』
と書かれたプレートさえなければね。
僕、アニキ、リュシアンくんの三人は女性たちから、これを首にさげるという『オシオキ』を受けているんだ。
たぶん、このまま町に入ってさらし者にする気なんだろうね。
「これで済んだのはむしろいい方だよ」
「そうなんですか?」
「うん、僕ら二人、『バンデットウルフ』の森に一晩中つるされたことがあるんだから」
「何をしたらそんなことになるんですか!?」
「うっさい! 静かにしてなさい! バカ!」
ウィンにたしなめられた。
さっきまであんなに泣きじゃくっていたのに。
「別に、私は気にしておりませんが?」
「アリサ、あまり殿方をあまやかしてはいけません。時にはきびしくいってやるべきなのです」
「ウチにはきびしくいってもこりない。スケベ大王が二匹もいますけどね」
二匹!?
リリー姉さんも僕のことそんな風に見ていたの!?
そんなぁ……。
「ところでリリーさん、〈グラトニー・プリン〉の中から出てきたこの【銃剣】はなんなんでしょう?」
アリサさんの手元には、霜色の【銃剣】。
「ええ、おそらく星霊銃ですね」
「そいえば、あなた方が持っている銃、そんな名前でしたわね。集めていらっしゃるの?」
「いえ、たまたま手に入っているだけで……」
「そうでしたか。ところで……ウィンさん?」
「なに?」
「アナタの【烙印】なんだかうすくなっていません?」
うん、自分も気づいていた。
〈グラトニー・プリン〉をたおした後から、少しうすくなっているんだ。
「やっぱりそう思う?」
「ええ、ちょっと見せてくんなまし」
「見せるって?」
ジェニファーさんの左目がまた白く輝いて。
「……〈仮釈放〉と出ていますわ」
「〈仮釈放〉? どういう意味?」
「さぁ……でも今日から三ケ月、〈完治〉の【才花】が使えるようになったみたいですわ」
「……ということは、ケガを治したときに痛みがないってこと?」
「ウィン! よかった! やったわね!」
「……う、うん、ありがとうリリー姉ぇ。でも、喜んでいいのかな?」
「当たり前でしょ! 帰ったらお祝いしましょう!」
「う、うん!」
まだ、死の運命からはのがれられていないけど。
でもこれは、きっと喜んでいいことなんだろうね。
「それはそれとして、オシオキといえばもう一人忘れてましたわね」
感動にひたっていたウィンの肩がはねあがるのが見えた。
どうしたんだ?
「だ、だれのこと……カナ?」
「いえ、わたくしはただ、ミスターフィルの心をふりまわしたおきながら、さっき素知らぬ顔でオシオキに加わっていた方がいたなぁ~と」
すんごい速さでウィンの目が泳いでる。
う~ん、正直ぜんぜん気にしてない。
ほとんど身に覚えがないし。
結局、はっきり伝えていなかった自分が悪いんだし。
でも――。
『私は、男の子の心をふりまわした悪い女です』
と書かれたプレートをかけて、沈んでいる。
「ちょっと、ジェニファーさんこれは流石にやりすぎじゃ――」
「いいの、フィル。ほんとのことだから」
「ウィン……」
「ごめんね、アタシね。本当は〈グリードウォーム〉の中から助けだしてくれた時から――」
「は~い! イチャイチャはそこまでですわ! 町に着きましてよ」
――ユークレースタウン 近郊の集落 ベリリ――
――フィルたちがカルサイトリコへ着いたころ、暴走したエリオットからにげてきたエディとヴィニーは今後の身のふり方を考えていた――
「エディにいちゃん。これからどうすんの?」
「そうだなぁ。故郷にかえるかぁ……」
オレ、エディ=モンテロスはエリオットと別れ、ヴィニーと地面にねそべっていた。
「そうだね……でもよかったの? リーダーだけに全部罪を着せて?」
「おいおい、だったらあのままでよかっていうのかよ!?」
「そうは言っていないけど……」
「あそこでにげていなきゃ、オレたちもお縄になっていたんだぞ!」
いつもそうだ。
ヴィニーのやつは必ずおじけづく。
図体ばかりでかくなりやがって。
結局、兄であるオレがしっかりしなくちゃならねぇ。
「おい! ジジイ! 金が払えねぇってどういうことだ!?」
なんだっ!?
路地裏の方からでけぇ声がしやがった。
「うるせぇな。なんだってんだ」
「なんかもめているみたいだよ。金のトラブルみたいだ」
「どこでも同じようなことやって――おい、ちょっと待てヴェニー、あいつ見て見ろ」
「――あっ! あれはあの時のじいさん!」
オレらにドロボーの片棒を担がせたじいさんは、どうやら他でもトラブルを起こしてるみてぇだ。
「ちょっと見に行くぞ」
「えぇ! やめようよ! 兄ちゃん!」
物カゲから現場をのぞいてみる。
するとじいさん、胸ぐらをつかまれていて。
「オレらに盗人みてぇなこととやらせやがって! それで金がねぇってどういうこった!」
テメぇらもかよ。
あいつらは確か、B級のジェイク=ナヴァロのチームだったな。
「あなた方にお渡しするはずだった5万ノルは、すでに別の方にお渡ししましてね」
別の方って、たぶん、リーダーのことだろうな。
「その方が私の依頼をすべて達成してくれました。ですからあなた方は――」
「ふざけんなっ!」
BONK!
うわ……あいつら手加減なくなぐりやった。
じいさん、死んじまったんじゃねぇか?
ククク……。
なんだ?
じいさんの体が――はずんだ!?
「……やれやれ、せっかく私が、キサマら無能なゴロツキの利用価値を見出してやったのに」
「な、なんだと!?」
むくりと起き上がるじいさん。
様子が明らかにおかしい。
「もう、メンドウだ」
BOKM! BAKI! MEKI!
な、なんだ! ありゃ!
急に、じいさんの体が大きくなって!
「にいちゃん! あれ!」
「なんじゃありゃ……」
もうじいさんじゃなくなっていた。
あれはモンスター!!
「ば、ばけもの!」
「うわぁあああああああああああああああ!」
ZUSH!! ZOSCH! ZSS!
「ぐあっ!」
「ぎゃ!!」
「や、やめ――」
「――…………」
ZAK! ZAM!!
PFSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSH……。
ウソだろ!?
おい、B級のやつらをあっという間になぶり殺して!
「や、やばいよ! 兄ちゃん! すぐにずらかろうっ!」
「お、おう。そうだな――」
KRLANG――。
ゲッ!? なんでこんなところに石が!?
『ン? ソコニイルノハダレデスカナ?』
「近くに水場があってほんとよかったぜ!」
「これもキキのおかげですね!」
「ありがとう! キキ! 君が水のにおいがするって、言ってくれなかったらどうなっていたことか!」
「クーン! クーン!」
キキが水場を見つけてくれたおかげで、〈グラトニー・プリン〉の【粘液】を洗い流せたんだ。
で、今は回収した【粘液】をもって、町へ帰っている。
「ところで……いつまでこれを下げていればいんでしょう?」
「そりゃあ、決まってるぜ。あいつらの気が治るまでさ!」
うん、空が青い!
本来なら、依頼を達成してスカっとした気分なんだろうけど。
『僕らは戦闘中にもかかわらず、不健全行為を働きました』
と書かれたプレートさえなければね。
僕、アニキ、リュシアンくんの三人は女性たちから、これを首にさげるという『オシオキ』を受けているんだ。
たぶん、このまま町に入ってさらし者にする気なんだろうね。
「これで済んだのはむしろいい方だよ」
「そうなんですか?」
「うん、僕ら二人、『バンデットウルフ』の森に一晩中つるされたことがあるんだから」
「何をしたらそんなことになるんですか!?」
「うっさい! 静かにしてなさい! バカ!」
ウィンにたしなめられた。
さっきまであんなに泣きじゃくっていたのに。
「別に、私は気にしておりませんが?」
「アリサ、あまり殿方をあまやかしてはいけません。時にはきびしくいってやるべきなのです」
「ウチにはきびしくいってもこりない。スケベ大王が二匹もいますけどね」
二匹!?
リリー姉さんも僕のことそんな風に見ていたの!?
そんなぁ……。
「ところでリリーさん、〈グラトニー・プリン〉の中から出てきたこの【銃剣】はなんなんでしょう?」
アリサさんの手元には、霜色の【銃剣】。
「ええ、おそらく星霊銃ですね」
「そいえば、あなた方が持っている銃、そんな名前でしたわね。集めていらっしゃるの?」
「いえ、たまたま手に入っているだけで……」
「そうでしたか。ところで……ウィンさん?」
「なに?」
「アナタの【烙印】なんだかうすくなっていません?」
うん、自分も気づいていた。
〈グラトニー・プリン〉をたおした後から、少しうすくなっているんだ。
「やっぱりそう思う?」
「ええ、ちょっと見せてくんなまし」
「見せるって?」
ジェニファーさんの左目がまた白く輝いて。
「……〈仮釈放〉と出ていますわ」
「〈仮釈放〉? どういう意味?」
「さぁ……でも今日から三ケ月、〈完治〉の【才花】が使えるようになったみたいですわ」
「……ということは、ケガを治したときに痛みがないってこと?」
「ウィン! よかった! やったわね!」
「……う、うん、ありがとうリリー姉ぇ。でも、喜んでいいのかな?」
「当たり前でしょ! 帰ったらお祝いしましょう!」
「う、うん!」
まだ、死の運命からはのがれられていないけど。
でもこれは、きっと喜んでいいことなんだろうね。
「それはそれとして、オシオキといえばもう一人忘れてましたわね」
感動にひたっていたウィンの肩がはねあがるのが見えた。
どうしたんだ?
「だ、だれのこと……カナ?」
「いえ、わたくしはただ、ミスターフィルの心をふりまわしたおきながら、さっき素知らぬ顔でオシオキに加わっていた方がいたなぁ~と」
すんごい速さでウィンの目が泳いでる。
う~ん、正直ぜんぜん気にしてない。
ほとんど身に覚えがないし。
結局、はっきり伝えていなかった自分が悪いんだし。
でも――。
『私は、男の子の心をふりまわした悪い女です』
と書かれたプレートをかけて、沈んでいる。
「ちょっと、ジェニファーさんこれは流石にやりすぎじゃ――」
「いいの、フィル。ほんとのことだから」
「ウィン……」
「ごめんね、アタシね。本当は〈グリードウォーム〉の中から助けだしてくれた時から――」
「は~い! イチャイチャはそこまでですわ! 町に着きましてよ」
――ユークレースタウン 近郊の集落 ベリリ――
――フィルたちがカルサイトリコへ着いたころ、暴走したエリオットからにげてきたエディとヴィニーは今後の身のふり方を考えていた――
「エディにいちゃん。これからどうすんの?」
「そうだなぁ。故郷にかえるかぁ……」
オレ、エディ=モンテロスはエリオットと別れ、ヴィニーと地面にねそべっていた。
「そうだね……でもよかったの? リーダーだけに全部罪を着せて?」
「おいおい、だったらあのままでよかっていうのかよ!?」
「そうは言っていないけど……」
「あそこでにげていなきゃ、オレたちもお縄になっていたんだぞ!」
いつもそうだ。
ヴィニーのやつは必ずおじけづく。
図体ばかりでかくなりやがって。
結局、兄であるオレがしっかりしなくちゃならねぇ。
「おい! ジジイ! 金が払えねぇってどういうことだ!?」
なんだっ!?
路地裏の方からでけぇ声がしやがった。
「うるせぇな。なんだってんだ」
「なんかもめているみたいだよ。金のトラブルみたいだ」
「どこでも同じようなことやって――おい、ちょっと待てヴェニー、あいつ見て見ろ」
「――あっ! あれはあの時のじいさん!」
オレらにドロボーの片棒を担がせたじいさんは、どうやら他でもトラブルを起こしてるみてぇだ。
「ちょっと見に行くぞ」
「えぇ! やめようよ! 兄ちゃん!」
物カゲから現場をのぞいてみる。
するとじいさん、胸ぐらをつかまれていて。
「オレらに盗人みてぇなこととやらせやがって! それで金がねぇってどういうこった!」
テメぇらもかよ。
あいつらは確か、B級のジェイク=ナヴァロのチームだったな。
「あなた方にお渡しするはずだった5万ノルは、すでに別の方にお渡ししましてね」
別の方って、たぶん、リーダーのことだろうな。
「その方が私の依頼をすべて達成してくれました。ですからあなた方は――」
「ふざけんなっ!」
BONK!
うわ……あいつら手加減なくなぐりやった。
じいさん、死んじまったんじゃねぇか?
ククク……。
なんだ?
じいさんの体が――はずんだ!?
「……やれやれ、せっかく私が、キサマら無能なゴロツキの利用価値を見出してやったのに」
「な、なんだと!?」
むくりと起き上がるじいさん。
様子が明らかにおかしい。
「もう、メンドウだ」
BOKM! BAKI! MEKI!
な、なんだ! ありゃ!
急に、じいさんの体が大きくなって!
「にいちゃん! あれ!」
「なんじゃありゃ……」
もうじいさんじゃなくなっていた。
あれはモンスター!!
「ば、ばけもの!」
「うわぁあああああああああああああああ!」
ZUSH!! ZOSCH! ZSS!
「ぐあっ!」
「ぎゃ!!」
「や、やめ――」
「――…………」
ZAK! ZAM!!
PFSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSH……。
ウソだろ!?
おい、B級のやつらをあっという間になぶり殺して!
「や、やばいよ! 兄ちゃん! すぐにずらかろうっ!」
「お、おう。そうだな――」
KRLANG――。
ゲッ!? なんでこんなところに石が!?
『ン? ソコニイルノハダレデスカナ?』
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活
仙道
ファンタジー
ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。
彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる