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都立冨澤大学附属高校
俺の決意 湊side(高1秋)
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《高校1年生 ・10月》
晴臣くん彼女騒動から2月が経った
外は例年より少し早い紅葉のピークを迎えていた
校庭の木々も赤や黄色に葉を染め上げていた
教室を見渡すと
クラスメイト達は各々談笑しながら
中間試験について不安を漏らしていた
騒動の後、翌日から虫の息のまま俺は登校した
俺が引くほど廉は心配していたが
1教科終わる度に体調確認と検温を約束に許してもらった
なんせこの学校の授業スピードは3日休むと、1ヶ月くらい休んでいたのかと思うほど浦島状態になる危機感を春の時点で俺は痛いほど学んでいたからだ
晴臣くんが彼女とどれだけ付き合うのか、はたまたこのまま結婚まで行ってしまうのでは…!と何度も隠れて涙を流したが
その悩みは呆気なく終わりを迎える
1週間も経たずして
彼女と破局した噂を耳にする
しかも、晴臣くんが振られたというではないか
俺なら一度付き合えたら死んでも離さない自信があるのに…!
ワナワナと晴臣くんを振った相手の女を憎らしく思い両手を強く握り締める
しかし、また次の日には彼女ができたと噂を聞き落ち込んだ
そして、数日後には破局をしり、復活する
それを数回繰り返していると、さすがの俺も段々分かってきた
晴臣くんは春から何も変わってない!
遊ぶ相手を彼女って立場にしただけだ
良かった良かったと心底ホッとして
嬉し涙を溜める湊
こうなれば、次の彼女が見つかる前に意地でも晴臣くんの姿を見つけて、
告白するんだ!
いや、まずは友達からでも…!
湊はストーカーのやる気を漲らせていた
中学時代の記憶を蘇らせ
必ず、会える、見えるスポットを発掘するんだと心に決めた
メラメラと熱い眼差しで授業を受ける湊を
「頑張ってる…可愛い…」
隠す素振りもなく口元を綻ばせた後
キッとクラスの男子生徒を睨み付ける廉の姿にクラスの男子生徒は怯え慄き
女子生徒たちは
(可愛い×可愛いも有り…!)
(ああ、萌の提供…くぅッ)
と悶え苦しんでいた
そんなクラスメイトのこは梅雨知らず、湊は晴臣ストーカー計画を企てるのだった
晴臣くん彼女騒動から2月が経った
外は例年より少し早い紅葉のピークを迎えていた
校庭の木々も赤や黄色に葉を染め上げていた
教室を見渡すと
クラスメイト達は各々談笑しながら
中間試験について不安を漏らしていた
騒動の後、翌日から虫の息のまま俺は登校した
俺が引くほど廉は心配していたが
1教科終わる度に体調確認と検温を約束に許してもらった
なんせこの学校の授業スピードは3日休むと、1ヶ月くらい休んでいたのかと思うほど浦島状態になる危機感を春の時点で俺は痛いほど学んでいたからだ
晴臣くんが彼女とどれだけ付き合うのか、はたまたこのまま結婚まで行ってしまうのでは…!と何度も隠れて涙を流したが
その悩みは呆気なく終わりを迎える
1週間も経たずして
彼女と破局した噂を耳にする
しかも、晴臣くんが振られたというではないか
俺なら一度付き合えたら死んでも離さない自信があるのに…!
ワナワナと晴臣くんを振った相手の女を憎らしく思い両手を強く握り締める
しかし、また次の日には彼女ができたと噂を聞き落ち込んだ
そして、数日後には破局をしり、復活する
それを数回繰り返していると、さすがの俺も段々分かってきた
晴臣くんは春から何も変わってない!
遊ぶ相手を彼女って立場にしただけだ
良かった良かったと心底ホッとして
嬉し涙を溜める湊
こうなれば、次の彼女が見つかる前に意地でも晴臣くんの姿を見つけて、
告白するんだ!
いや、まずは友達からでも…!
湊はストーカーのやる気を漲らせていた
中学時代の記憶を蘇らせ
必ず、会える、見えるスポットを発掘するんだと心に決めた
メラメラと熱い眼差しで授業を受ける湊を
「頑張ってる…可愛い…」
隠す素振りもなく口元を綻ばせた後
キッとクラスの男子生徒を睨み付ける廉の姿にクラスの男子生徒は怯え慄き
女子生徒たちは
(可愛い×可愛いも有り…!)
(ああ、萌の提供…くぅッ)
と悶え苦しんでいた
そんなクラスメイトのこは梅雨知らず、湊は晴臣ストーカー計画を企てるのだった
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