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都立冨澤大学附属高校
俺の苛立ち 晴臣side(高2冬)
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《高校2年生・12月》
あの日から1ヶ月が経ったが
浩太郎との関係は特に変わらなかった
湊が中学時代から俺に惚れていたことや
ストーカー紛いな事をしていたこと
そして、なにより浩太郎が湊を好きだったこと
気持ちが無いなら別れろと言われたこと
衝撃的な事実をまとめて暴露されても受け止め切れるわけもなく
俺は翌日、気まずさから登校するのが億劫になっていた
しかし、教室に着けば浩太郎はいつもと変わらず
「おはよう晴臣、今日は遅かったんだな」
あっけらかんとした浩太郎に俺は安堵した
きっと、浩太郎も勢いで言っただけだろう
俺に意味のない関係を終わらせようと趣味の悪い嘘を吐いたのだと
自分に都合の良い解釈で結論づけた
湊に対して流石に罪悪感があり
暫く連絡を経っていたが
5日も経たずに湊から
途中で帰った謝罪と大好きだと、別れたくない。とメッセージが入っていた
俺は浩太郎に少し後ろめたさを感じつつも
湊との関係を終わらせることはしなかった
ーーーーー
冬休みが明け、暫くした頃
「今度佐伯達と勉強会するんだけど、くるか?」
俺は浩太郎から、勉強会に誘われた
突然の台詞に俺は思考が停止する
浩太郎が湊を誘ったのか?
それに湊は承諾したのか?
高校では浩太郎と湊の関わりは無いはずだ
連絡先を聞いたのか…?いつ…?
あの日、俺に譲れと言った浩太郎の気持ちは、ただの勢いでは無かったのかと
胸がざわつくのを感じた
別に勉強会ぐらい勝手にすれば良い
湊が誰と何をしてようが
俺には関係ないことだ
逆に、いちいち付き纏われなくて清清する
そんな感情と裏腹に
「行ってやらないこともない」
なんてよく分からない返事をする自分に驚く
行くと言った俺に、浩太郎も驚いている様子だった
俺は浩太郎にバレない様に
勉強会の予定をスマホに登録した
あの日から1ヶ月が経ったが
浩太郎との関係は特に変わらなかった
湊が中学時代から俺に惚れていたことや
ストーカー紛いな事をしていたこと
そして、なにより浩太郎が湊を好きだったこと
気持ちが無いなら別れろと言われたこと
衝撃的な事実をまとめて暴露されても受け止め切れるわけもなく
俺は翌日、気まずさから登校するのが億劫になっていた
しかし、教室に着けば浩太郎はいつもと変わらず
「おはよう晴臣、今日は遅かったんだな」
あっけらかんとした浩太郎に俺は安堵した
きっと、浩太郎も勢いで言っただけだろう
俺に意味のない関係を終わらせようと趣味の悪い嘘を吐いたのだと
自分に都合の良い解釈で結論づけた
湊に対して流石に罪悪感があり
暫く連絡を経っていたが
5日も経たずに湊から
途中で帰った謝罪と大好きだと、別れたくない。とメッセージが入っていた
俺は浩太郎に少し後ろめたさを感じつつも
湊との関係を終わらせることはしなかった
ーーーーー
冬休みが明け、暫くした頃
「今度佐伯達と勉強会するんだけど、くるか?」
俺は浩太郎から、勉強会に誘われた
突然の台詞に俺は思考が停止する
浩太郎が湊を誘ったのか?
それに湊は承諾したのか?
高校では浩太郎と湊の関わりは無いはずだ
連絡先を聞いたのか…?いつ…?
あの日、俺に譲れと言った浩太郎の気持ちは、ただの勢いでは無かったのかと
胸がざわつくのを感じた
別に勉強会ぐらい勝手にすれば良い
湊が誰と何をしてようが
俺には関係ないことだ
逆に、いちいち付き纏われなくて清清する
そんな感情と裏腹に
「行ってやらないこともない」
なんてよく分からない返事をする自分に驚く
行くと言った俺に、浩太郎も驚いている様子だった
俺は浩太郎にバレない様に
勉強会の予定をスマホに登録した
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