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少年期
104、舞踏会
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武闘会に全く関係のない生徒、いわゆる文官系の家門の生徒が楽しみにしているのは、武闘大会の晩に行われる入賞者褒章授与を兼ねた舞踏会。
こちらの方に懸けているのは、いわゆるご令嬢たち。もしくは夫夫を狙うご令息。
この舞踏会は、通常の社交とは違い「学園の中で行われるもの」のため、参加できるのは学生だけ。
でも例外があって、学生以外の婚約者がいた場合「エスコート役」として参加が許されるのです。
つまり「婚約者がいるかいないか」がものすごく分かりやすいの。
なので、エスコート役がいない人=婚約者募集中、という図式が成り立つ。
同じ学園生同士、しかもダンスという名目もあって比較的声をかけやすいため、この舞踏会をきっかけにお付き合いを始める方が多いのですって。
それに、意中の相手がいる場合、舞踏会の前に「エスコートしてもよろしいですか?」「エスコートしていただけませんか?」という形でお誘いをかけることもできる。
舞踏会はいわば「学校公認の婚活パーティー」でもあるのです!
まだ婚約するつもりがない場合は、友人同士、兄弟同士でエスコートすることも可能だそうなのですが……。
ボクの場合、兄弟同士というのは無理そうです。
というのも、お兄様は「婚約解消前提」だと仰ってはおりますが、一応は婚約者がおります。しかも皇太子殿下ですし、アイク様のエスコートで参加されることになるでしょう。
とりあえず、ウエイン様とか、ティムくんあたりに声をかけてみようと思っております。
婚約者探しとか興味無さそうですしね。
リオはね、兄弟で参加するのですって。
校内案内で少しは兄弟仲が改善されたのでしょうか?良かったね、リオ!
衣装は制服でもいいのだけれど、ほとんどの生徒が自分で用意した衣装で参加するそうです。
少しでもカッコよく、可愛くなりたいですものね。分かります
ボクの衣装はお兄様が用意してくださいました。
兄弟なのでお揃いです。
ボクの衣装は瞳の色である水色を基調に、お兄様の色である銀糸のツタの刺繍が入ったもの。胸のおリボンは濃紺です。
お兄様の衣装はお兄様の瞳の色である濃紺を基調にボクの髪の色である金糸でツタの刺繍が入っております。おリボンではなく水色のクラバット。
お兄様が身に着けると水色もとってもクールに見えます。素敵!
婚約者でもないのにお揃いでいいのかな、とちょっと気になったのですが、兄弟だから問題ないのですって。
えへへ。嬉しいな。
「エスコートを頼むのであれば、ティムが良いと思うぞ。彼ならば私も安心だ。当日の急な変更にも対応してくれそうだしな。私から彼に話をしておこう」
「ボク、自分で頼めますよ?」
「いや。可愛いクリスのことだからな。兄として私が頼みたいのだ」
こうしてボクの初めての武闘会(こちらは応援参加です)と、舞踏会の準備は着々と進んだのでした。
※※※※
ごめんなさい。今日は少し短めです……💦
こちらの方に懸けているのは、いわゆるご令嬢たち。もしくは夫夫を狙うご令息。
この舞踏会は、通常の社交とは違い「学園の中で行われるもの」のため、参加できるのは学生だけ。
でも例外があって、学生以外の婚約者がいた場合「エスコート役」として参加が許されるのです。
つまり「婚約者がいるかいないか」がものすごく分かりやすいの。
なので、エスコート役がいない人=婚約者募集中、という図式が成り立つ。
同じ学園生同士、しかもダンスという名目もあって比較的声をかけやすいため、この舞踏会をきっかけにお付き合いを始める方が多いのですって。
それに、意中の相手がいる場合、舞踏会の前に「エスコートしてもよろしいですか?」「エスコートしていただけませんか?」という形でお誘いをかけることもできる。
舞踏会はいわば「学校公認の婚活パーティー」でもあるのです!
まだ婚約するつもりがない場合は、友人同士、兄弟同士でエスコートすることも可能だそうなのですが……。
ボクの場合、兄弟同士というのは無理そうです。
というのも、お兄様は「婚約解消前提」だと仰ってはおりますが、一応は婚約者がおります。しかも皇太子殿下ですし、アイク様のエスコートで参加されることになるでしょう。
とりあえず、ウエイン様とか、ティムくんあたりに声をかけてみようと思っております。
婚約者探しとか興味無さそうですしね。
リオはね、兄弟で参加するのですって。
校内案内で少しは兄弟仲が改善されたのでしょうか?良かったね、リオ!
衣装は制服でもいいのだけれど、ほとんどの生徒が自分で用意した衣装で参加するそうです。
少しでもカッコよく、可愛くなりたいですものね。分かります
ボクの衣装はお兄様が用意してくださいました。
兄弟なのでお揃いです。
ボクの衣装は瞳の色である水色を基調に、お兄様の色である銀糸のツタの刺繍が入ったもの。胸のおリボンは濃紺です。
お兄様の衣装はお兄様の瞳の色である濃紺を基調にボクの髪の色である金糸でツタの刺繍が入っております。おリボンではなく水色のクラバット。
お兄様が身に着けると水色もとってもクールに見えます。素敵!
婚約者でもないのにお揃いでいいのかな、とちょっと気になったのですが、兄弟だから問題ないのですって。
えへへ。嬉しいな。
「エスコートを頼むのであれば、ティムが良いと思うぞ。彼ならば私も安心だ。当日の急な変更にも対応してくれそうだしな。私から彼に話をしておこう」
「ボク、自分で頼めますよ?」
「いや。可愛いクリスのことだからな。兄として私が頼みたいのだ」
こうしてボクの初めての武闘会(こちらは応援参加です)と、舞踏会の準備は着々と進んだのでした。
※※※※
ごめんなさい。今日は少し短めです……💦
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