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俺とレオンの婚約式
念には念を入れて
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さあて、嫌がるロンド勢をむりやりに引き連れて中庭へ。
帝国と王国勢は「なんだなんだ」とハラハラドキドキのアトラクションを待つ表情。
その余裕、さすがですな!いつまでもその気持ちを忘れずに!
皆には席に座ってそこから中庭を見てもらうようにお願い。
俺とお兄様は中庭の中心にGO!
そう、中庭と言っても公爵家とかのお散歩するから花畑みたいなのとここのは意味が違う。王城の花は薔薇園、梨園みたいに花園にある。だけどここの中庭は「イベント会場」の意味合いが強いのだ。
ちょっとしたデモンストレーション、試合、イベント的なものが見れるようになっているの。中庭をかこむようにぐるりと一周見物席があるのであります。
「みなさま、本日はレオンと俺の婚約式にご参加いただきありがとうございまする!
ここで、本日のゲストをみなさまにご紹介いたします!
先ほど名前が出ておりました俺の眷属、ドラゴンの皆さまでございまするーーー!!」
「はああああ?!」
「ち、ちょっとまて!ドラゴンだと?!サフィいいいいいいい?!」
おっちゃんたちの悲鳴が聞こえた。
大丈夫! 陛下の許可は貰ってるし、レオンには相談してあるから!
ちなみに帝国勢はワハハと爆笑し、目をギラギラさせて大喜び!
まあクラーケンでちょっと慣れてるしね?
俺は手を天に突き出して大声で叫んだ。
「ブリードーーー!!お待たせええええええ!!!
ジークも連れてきてねえええええ!!」
精神通話みたいな感じだから、声に出さなくても聞こえてるんだけど、それはそれ。雰囲気ってやつです!
数分後。
ごおおおおおおおおおお
ブワッサアアアアアアアアアアア!!
轟音とともに巨大な何かがとんでもないスピードでやってきてバサッと着地した。
「サフィ!久しぶりよのう!我を呼んだか?」
「……ひ、ひさしい……な」
ジーク、とんでもないスピードで無理やり引きずられてきたのか、ぼろぼろのよれよれ。
ちょっと見ない間にくたびれたね?大丈夫?
「あのね、今日は俺とレオンの婚約式なのでお呼び致しました!
みんなに紹介いたしまするね?名前を教えていい?」
「かまわぬよ」
「えっとお、大きい方がブリザードドラゴンのブリード、小さいほうがアイスドラゴンのジークです!
ジークはロンドからうちに来たんだけど、ブリードの番になりもうしたの」
サービスのつもりなのか、ブリードがごおっと口からブリザードを天に向かって放った。
空からきれいな雪の粒がひらひらと舞い落ちてきた。
「おお!きれーい!」
大喜びしながら皆の方を見ると、みんな放心。
帝国勢はお口をあんぐり開けてブリードを見上げ、ロンドは半分白目むいちゃって、リンドールはブルブル震えている。
「ちなみに、リンドールから来たアイスドラゴンはうちに元からいたアイスドラゴンと番って巣籠り中です。
ラブラブなので申し訳ないから呼ぶのはやめました」
「サフィ、言い方!!」
神経極太のゲイルが腹を抱えてゲラゲラ笑う。
「みんな、サフィの新しい冒険者としての二つ名は、ドラゴンブリーダーなんだぜ!」
ゲイルの暴露におっちゃんたち違った方面で大喜び。
「ドラゴンブリーダー!!」
「ドラゴンとはめったに番わぬと聞くぞ。ドラゴンの縁結びまでしようとは、さすがは我らのサフィだ!」
「いや、まさかドラゴンまで手懐けてしまうとは……」
ブリードはなぜかゲイルをガン見している。
「のう、サフィ!そこの男は誰じゃ?サフィと同じ匂いがするぞ?」
「え?!わかるう?!あのね、ゲイル。俺の最高のお父様なの!」
ゲイルは平気な顔でスタスタとブリードの元へ。
ジロジロと全身を眺めまわしてひとこと。
「ブリードだっけ?お前は美しいな。虹のように輝く鱗、美しく透き通った青い瞳。
俺の知るどのドラゴンより綺麗だぜ?」
ゲ、ゲイル、口説いてる?
恐れもせずいきなりの手放しの賞賛にブリードがちょっと照れた。
青いまんまだけど、ちょっとだけ赤っぽくなった気がする。なんとなく。
「お、おお。そうか?お主、ドラゴンを見る目があるようだな。
どうだ?お主も我と契約せぬか?お主ならば、我を呼び出すことを許そう」
おおお!ゲイル、あっさりとドラゴンを誑し込みましたああああ!
レオンが小さな声で「……さすが親子。サフィのあれはゲイル譲りなのか?」と呟いている。
そうなの。俺とゲイルは似た者親子。
ゲイルは突然の申し出に嬉しそうに笑った。
「お?いいのか?じゃあ、頼む。あと、撫でていいか?」
「わはは。よいぞ。好きに触れるがよい」
ちょい、と触れて契約した後、ゲイルは嬉しそうにブリードを撫でまわし、ブリードの方もまるで借りてきた猫のようにゲイルにすりすりと懐いていた。
「お。以外となめらかなんだな?ふふふ。気持ちいい」
「そうか?手入れには気を遣っておるでのう。この鱗の維持もドラゴンの力の見せどころなのだぞ?」
「一枚貰っていいか?」
「ちょうど3枚ほど生え変わるところがある。お主と、サフィとレオンにやろう。婚約祝いだ」
「太っ腹だな!ありがとう、ブリード!」
すんごいいちゃいちゃしてる!なにこれ!ゲイル、相手はドラゴンだよ、分かってる?!
ブリード、あなたのボロボロの番さんが寂しそうにして……ませんね。
「助かった!」という表情でここぞとばかりに休んでおります。
ブリード、あんたジークに何をした?!
ゲイルとブリードがいちゃついている間に、俺はみんなにこれからの予定を伝える。
パンパンパン!と手を叩き「はーい、みなさま、ごちゅーもく!」
信じられないものを見る目でゲイルを見ていたみんなは、ハッとしたように俺の方に注目した。
そうそう。あそこはもうほおっておきましょお。
「あのですね、今からブリードに乗せてもらってビューンと辺境まで行ってきます。それで俺とレオンの婚約記念のモニュメントをこの国とロンドの国境にドガーンと立ててまいります。
ロンドのお二人は、帰ったらしっかりとみんなで確認してみてくださいませね?
あのね、もしもロンドがお約束を破った場合、ロンドの周りにモニュメントとおんなじ物をドッカンドッカンとたてまくっちゃいますのでね?
ちなみに、俺の魔法以外では永久に解けない氷のモニュメントでございまする!」
帝国と王国勢は「なんだなんだ」とハラハラドキドキのアトラクションを待つ表情。
その余裕、さすがですな!いつまでもその気持ちを忘れずに!
皆には席に座ってそこから中庭を見てもらうようにお願い。
俺とお兄様は中庭の中心にGO!
そう、中庭と言っても公爵家とかのお散歩するから花畑みたいなのとここのは意味が違う。王城の花は薔薇園、梨園みたいに花園にある。だけどここの中庭は「イベント会場」の意味合いが強いのだ。
ちょっとしたデモンストレーション、試合、イベント的なものが見れるようになっているの。中庭をかこむようにぐるりと一周見物席があるのであります。
「みなさま、本日はレオンと俺の婚約式にご参加いただきありがとうございまする!
ここで、本日のゲストをみなさまにご紹介いたします!
先ほど名前が出ておりました俺の眷属、ドラゴンの皆さまでございまするーーー!!」
「はああああ?!」
「ち、ちょっとまて!ドラゴンだと?!サフィいいいいいいい?!」
おっちゃんたちの悲鳴が聞こえた。
大丈夫! 陛下の許可は貰ってるし、レオンには相談してあるから!
ちなみに帝国勢はワハハと爆笑し、目をギラギラさせて大喜び!
まあクラーケンでちょっと慣れてるしね?
俺は手を天に突き出して大声で叫んだ。
「ブリードーーー!!お待たせええええええ!!!
ジークも連れてきてねえええええ!!」
精神通話みたいな感じだから、声に出さなくても聞こえてるんだけど、それはそれ。雰囲気ってやつです!
数分後。
ごおおおおおおおおおお
ブワッサアアアアアアアアアアア!!
轟音とともに巨大な何かがとんでもないスピードでやってきてバサッと着地した。
「サフィ!久しぶりよのう!我を呼んだか?」
「……ひ、ひさしい……な」
ジーク、とんでもないスピードで無理やり引きずられてきたのか、ぼろぼろのよれよれ。
ちょっと見ない間にくたびれたね?大丈夫?
「あのね、今日は俺とレオンの婚約式なのでお呼び致しました!
みんなに紹介いたしまするね?名前を教えていい?」
「かまわぬよ」
「えっとお、大きい方がブリザードドラゴンのブリード、小さいほうがアイスドラゴンのジークです!
ジークはロンドからうちに来たんだけど、ブリードの番になりもうしたの」
サービスのつもりなのか、ブリードがごおっと口からブリザードを天に向かって放った。
空からきれいな雪の粒がひらひらと舞い落ちてきた。
「おお!きれーい!」
大喜びしながら皆の方を見ると、みんな放心。
帝国勢はお口をあんぐり開けてブリードを見上げ、ロンドは半分白目むいちゃって、リンドールはブルブル震えている。
「ちなみに、リンドールから来たアイスドラゴンはうちに元からいたアイスドラゴンと番って巣籠り中です。
ラブラブなので申し訳ないから呼ぶのはやめました」
「サフィ、言い方!!」
神経極太のゲイルが腹を抱えてゲラゲラ笑う。
「みんな、サフィの新しい冒険者としての二つ名は、ドラゴンブリーダーなんだぜ!」
ゲイルの暴露におっちゃんたち違った方面で大喜び。
「ドラゴンブリーダー!!」
「ドラゴンとはめったに番わぬと聞くぞ。ドラゴンの縁結びまでしようとは、さすがは我らのサフィだ!」
「いや、まさかドラゴンまで手懐けてしまうとは……」
ブリードはなぜかゲイルをガン見している。
「のう、サフィ!そこの男は誰じゃ?サフィと同じ匂いがするぞ?」
「え?!わかるう?!あのね、ゲイル。俺の最高のお父様なの!」
ゲイルは平気な顔でスタスタとブリードの元へ。
ジロジロと全身を眺めまわしてひとこと。
「ブリードだっけ?お前は美しいな。虹のように輝く鱗、美しく透き通った青い瞳。
俺の知るどのドラゴンより綺麗だぜ?」
ゲ、ゲイル、口説いてる?
恐れもせずいきなりの手放しの賞賛にブリードがちょっと照れた。
青いまんまだけど、ちょっとだけ赤っぽくなった気がする。なんとなく。
「お、おお。そうか?お主、ドラゴンを見る目があるようだな。
どうだ?お主も我と契約せぬか?お主ならば、我を呼び出すことを許そう」
おおお!ゲイル、あっさりとドラゴンを誑し込みましたああああ!
レオンが小さな声で「……さすが親子。サフィのあれはゲイル譲りなのか?」と呟いている。
そうなの。俺とゲイルは似た者親子。
ゲイルは突然の申し出に嬉しそうに笑った。
「お?いいのか?じゃあ、頼む。あと、撫でていいか?」
「わはは。よいぞ。好きに触れるがよい」
ちょい、と触れて契約した後、ゲイルは嬉しそうにブリードを撫でまわし、ブリードの方もまるで借りてきた猫のようにゲイルにすりすりと懐いていた。
「お。以外となめらかなんだな?ふふふ。気持ちいい」
「そうか?手入れには気を遣っておるでのう。この鱗の維持もドラゴンの力の見せどころなのだぞ?」
「一枚貰っていいか?」
「ちょうど3枚ほど生え変わるところがある。お主と、サフィとレオンにやろう。婚約祝いだ」
「太っ腹だな!ありがとう、ブリード!」
すんごいいちゃいちゃしてる!なにこれ!ゲイル、相手はドラゴンだよ、分かってる?!
ブリード、あなたのボロボロの番さんが寂しそうにして……ませんね。
「助かった!」という表情でここぞとばかりに休んでおります。
ブリード、あんたジークに何をした?!
ゲイルとブリードがいちゃついている間に、俺はみんなにこれからの予定を伝える。
パンパンパン!と手を叩き「はーい、みなさま、ごちゅーもく!」
信じられないものを見る目でゲイルを見ていたみんなは、ハッとしたように俺の方に注目した。
そうそう。あそこはもうほおっておきましょお。
「あのですね、今からブリードに乗せてもらってビューンと辺境まで行ってきます。それで俺とレオンの婚約記念のモニュメントをこの国とロンドの国境にドガーンと立ててまいります。
ロンドのお二人は、帰ったらしっかりとみんなで確認してみてくださいませね?
あのね、もしもロンドがお約束を破った場合、ロンドの周りにモニュメントとおんなじ物をドッカンドッカンとたてまくっちゃいますのでね?
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