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第四章 ゲイルをください?
俺の進退、いや身体について
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以外にすんなりみんなが納得したので驚いたが、まあ今後はサフィールもグランディールも問題なしということひと安心だ。
だが、こういうときに爆弾を落とすのがエリアナだ。
「あのね。これって聞いていいのかわからないんだけど…さっきルーくんが『ゲイルがグランディールに入れば』って言ってたわよね?それって……ゲイルお兄様が嫁入りをするということなの?ボルゾイさんは当主でしょう?後継はどうするの?」
「それなんだけれどね。私も気になっていることがあるの。ルーさまがお話の中で『聖女が男の場合は胎めるようになる』って……それって……」
一斉に皆の視線が俺に集中する。
そうだよなあ。そうなるよなあ。分かってた!
言わなきゃならんのは分かってるしそのつもりでもあったんだが、タイミングってやつがな……。
やっぱ身内にこれをいうのは、なんつーか勇気がな。
だが、もう今しかねえ。よし、言うぞ!
「………俺が後継を産む」
「きゃあああああ!!」
女性陣がなぜか嬉しそうに黄色い悲鳴を上げ、兄貴の顎がガクリとおちた。
「ゲイルが……ゲイルが……子を産む?ゲイルが?」
ほんとーにすまん、兄貴!神経がミスリルだったうちの女性人はいいとして、兄貴の常識はもう風前の灯だろう。
だが、俺は言わなきゃならんのだ。俺とフィオの明るい未来のために!
念のためもう一度繰り返すぞ!
「俺が!フィオと俺の子を産むことにしたから!!」
感極まったフィオが俺を抱き上げてくるくる回りだした。
やめんか、フィオ!
エリアナと義姉さんは「おめでとう、ゲイル!」ともう俺に子ができたかのような態度。
兄貴はまだ放心している。ほんと、マジですまん!兄貴!
とりあえず産むと決めたのはいいが、医者としてどうしても腑に落ちない。
「ルー。俺に子宮なんてねえぞ?ほんとに胎めるのか?」
「うん。大丈夫だよー。聖女はね、子供ができると、お腹の中に疑似的に子供を育てる器官ができるの。産むときはねえ」
「無理だぞ?!裂ける!!普通に死ぬぞ?!」
「最後まで聞いてよおおう。産むときは、僕がお腹から転移で外にだすから安心してね!」
全員の身体から力が抜けた。
良かった……泣きそうだ。そこだけが心配だったんだよ。
俺を抱きしめるフィオの腕も一瞬ぎゅうっとなったあと弛緩した。フィオも相当心配だったようだ。
俺はポンポンとその腕を軽く叩いてやった。
「ん?」
気づけばエリアナが呆れたような眼で俺たちを見ている。
「なんだよ」
「ゲイルったらすっかり開き直ってイチャイチャしちゃって。もう。これで私とボルゾイさんをくっつけようとしていたなんて信じられないわ!私がボルゾイさんを好きになったらどうするつもりだったのよ?」
それは……なあ。もう今となってはひたすら謝罪するしかないわけで……。
「すまん」
「申し訳ありません。私がゲイルを追い詰めてしまっていたのだと思います。ゲイルは悪くありません」
「フィオくん?あんまりゲイルを甘やかさないのよ?ダメなことはダメっていってやってもいいのよ?」
義姉さんがフィオにいらん忠告をしている。するとフィオは花が咲くように笑った。
「でも、あれがきっかけでゲイルを手に入れることができましたので……」
「お母様、もう放っておきなさいな。この人たち、ことあるごとにのろけてくるんだもの!嫌になっちゃうわ!」
「あら。エリアナも早くいい人を見つけたらいいんじゃない?」
「ははは!そうだぞ!エリアナもそろそろ誰か連れて来いよ」
「今までいい人がいてもお兄様が追い返してたんじゃないの!」
「俺の試練に耐えれないような奴にエリアナを渡せるか!」
「その通りです!エリアナさんのお相手なら素晴らしい人でなくては!」
エリアナが心底嫌そうな顔で首を振った。
「どうしてくれるのよ?小舅がまた一人ふえちゃったじゃないの!これでどうやっていい人をみつけろっていうの?
そもそも、ゲイルよりいい男なんていないんだからね?ただでさえハードルが高いのに、これ以上上げないでちょうだい!」
すると兄貴が真面目な顔で口を出す。
「後継ならエリアスがいる。エリアナは好きなだけここにいればよいのだ」
こいつ……嫁に出す気ねえな!
ルーが同情に満ちた声でエリアナをこう慰めた。
「大丈夫だよ。ゲイルが後継を産めばいいんだし!聖女の血はそれで残るからさ!エリアナは気にしないでいいんだよ!」
「………私、ルーくんにまで行き遅れ確定だって思われてる?」
「大丈夫ですよ、エリアナさん。うちに来ていただいてもよいですし!いつでも歓迎いたしますので!」
フォローのつもりでフィオが止めを刺した。
フィオってこういうところあるよな!
「フィオのこういう的外れなとこ、かわいくね?」
「「「「ゲイル!もうやめなさい!!」」」」
サフィール家での顔合わせは意外なことに非常に友好的に終わったのだが。
「次からは別々に来なさい」と言われてしまった。てゆーか、なんで俺のフィオをひとりでこっちによこさなきゃなんねーんだよ!ふざけんな!一緒に来るに決まってんだろ!
だが、こういうときに爆弾を落とすのがエリアナだ。
「あのね。これって聞いていいのかわからないんだけど…さっきルーくんが『ゲイルがグランディールに入れば』って言ってたわよね?それって……ゲイルお兄様が嫁入りをするということなの?ボルゾイさんは当主でしょう?後継はどうするの?」
「それなんだけれどね。私も気になっていることがあるの。ルーさまがお話の中で『聖女が男の場合は胎めるようになる』って……それって……」
一斉に皆の視線が俺に集中する。
そうだよなあ。そうなるよなあ。分かってた!
言わなきゃならんのは分かってるしそのつもりでもあったんだが、タイミングってやつがな……。
やっぱ身内にこれをいうのは、なんつーか勇気がな。
だが、もう今しかねえ。よし、言うぞ!
「………俺が後継を産む」
「きゃあああああ!!」
女性陣がなぜか嬉しそうに黄色い悲鳴を上げ、兄貴の顎がガクリとおちた。
「ゲイルが……ゲイルが……子を産む?ゲイルが?」
ほんとーにすまん、兄貴!神経がミスリルだったうちの女性人はいいとして、兄貴の常識はもう風前の灯だろう。
だが、俺は言わなきゃならんのだ。俺とフィオの明るい未来のために!
念のためもう一度繰り返すぞ!
「俺が!フィオと俺の子を産むことにしたから!!」
感極まったフィオが俺を抱き上げてくるくる回りだした。
やめんか、フィオ!
エリアナと義姉さんは「おめでとう、ゲイル!」ともう俺に子ができたかのような態度。
兄貴はまだ放心している。ほんと、マジですまん!兄貴!
とりあえず産むと決めたのはいいが、医者としてどうしても腑に落ちない。
「ルー。俺に子宮なんてねえぞ?ほんとに胎めるのか?」
「うん。大丈夫だよー。聖女はね、子供ができると、お腹の中に疑似的に子供を育てる器官ができるの。産むときはねえ」
「無理だぞ?!裂ける!!普通に死ぬぞ?!」
「最後まで聞いてよおおう。産むときは、僕がお腹から転移で外にだすから安心してね!」
全員の身体から力が抜けた。
良かった……泣きそうだ。そこだけが心配だったんだよ。
俺を抱きしめるフィオの腕も一瞬ぎゅうっとなったあと弛緩した。フィオも相当心配だったようだ。
俺はポンポンとその腕を軽く叩いてやった。
「ん?」
気づけばエリアナが呆れたような眼で俺たちを見ている。
「なんだよ」
「ゲイルったらすっかり開き直ってイチャイチャしちゃって。もう。これで私とボルゾイさんをくっつけようとしていたなんて信じられないわ!私がボルゾイさんを好きになったらどうするつもりだったのよ?」
それは……なあ。もう今となってはひたすら謝罪するしかないわけで……。
「すまん」
「申し訳ありません。私がゲイルを追い詰めてしまっていたのだと思います。ゲイルは悪くありません」
「フィオくん?あんまりゲイルを甘やかさないのよ?ダメなことはダメっていってやってもいいのよ?」
義姉さんがフィオにいらん忠告をしている。するとフィオは花が咲くように笑った。
「でも、あれがきっかけでゲイルを手に入れることができましたので……」
「お母様、もう放っておきなさいな。この人たち、ことあるごとにのろけてくるんだもの!嫌になっちゃうわ!」
「あら。エリアナも早くいい人を見つけたらいいんじゃない?」
「ははは!そうだぞ!エリアナもそろそろ誰か連れて来いよ」
「今までいい人がいてもお兄様が追い返してたんじゃないの!」
「俺の試練に耐えれないような奴にエリアナを渡せるか!」
「その通りです!エリアナさんのお相手なら素晴らしい人でなくては!」
エリアナが心底嫌そうな顔で首を振った。
「どうしてくれるのよ?小舅がまた一人ふえちゃったじゃないの!これでどうやっていい人をみつけろっていうの?
そもそも、ゲイルよりいい男なんていないんだからね?ただでさえハードルが高いのに、これ以上上げないでちょうだい!」
すると兄貴が真面目な顔で口を出す。
「後継ならエリアスがいる。エリアナは好きなだけここにいればよいのだ」
こいつ……嫁に出す気ねえな!
ルーが同情に満ちた声でエリアナをこう慰めた。
「大丈夫だよ。ゲイルが後継を産めばいいんだし!聖女の血はそれで残るからさ!エリアナは気にしないでいいんだよ!」
「………私、ルーくんにまで行き遅れ確定だって思われてる?」
「大丈夫ですよ、エリアナさん。うちに来ていただいてもよいですし!いつでも歓迎いたしますので!」
フォローのつもりでフィオが止めを刺した。
フィオってこういうところあるよな!
「フィオのこういう的外れなとこ、かわいくね?」
「「「「ゲイル!もうやめなさい!!」」」」
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