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第7章 三つ巴の攻防
フィオVSクリス
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唖然としているうちにフィオに馬車に叩き込まれそのままクリスの家に。
出てきたクリスは俺とフィオが並んでいるのを見て、すぐに何かを悟ったようだ。
「来ると思ったぜ。思ったより早かったな。……絆されちゃあくれなかったか」
肩をすくめて苦笑した。
「まあ、外でする話じゃねえ。入れよ」
「何か飲むか?」
いいかけたクリスを無視し、フィオが単刀直入に言った。
「ゲイルから話を伺いました」
「……ボルゾイはやっぱ認めねえ…か」
俺はその言葉に首を振る。
「いや、フィオは……俺がそうしたいならと認めてくれた。許してくれたんだ。だから、俺は自分の意志で決断できた。すまん。俺は……フィオを愛してる。お前のことも愛してるが、それはフィオとは違う。俺はお前を……兄や兄弟のように思っている。お前の求めるのもを俺は返してやれねえ」
「言ったろ?俺はお前が好きなんだ。これからは今迄みてえにはしてやれねえ。どうしたって……触れたくなる。親友の顔だけ見せてはやれねえんだよ。俺も夫にするか、俺を失うかだ。もちろん、ギルド長としてはこれまで通り付き合うぜ?そこは安心してくれ。だが……俺に隙を見せるな」
今までこいつはなんだかんだいいつつ俺を突き放す事はなかった。
俺はなんだかんだと甘やかされていたんだな。当たり前すぎて、気付かなかった。
だけど……俺は決めたんだ。
お前は俺に付け込んだ。だから俺もお前に付け込む。
「クリス。それは無理だ。お前が俺に付け込んだように俺も付け込む。
わりいがお前を逃がしてやれねえんだよ。
お前の命を救ったのは俺だ。だから、お前の命は俺のものだ。俺から離れることは許さん。親友でいろ」
「はあ?!お前自分がどんだけ残酷なことを言ってるのは分かってんのか?!人を何だと思ってるんだ!」
「クリスだよ!俺が独り立ちしてすぐにお前が担ぎ込まれてきた。そっからずっとお前が俺の傍にいたんだ。
何年あったと思ってんだ!フィオよりお前のほうがずっと長くそばにいた。さっさと俺を押し倒せばよかったんだよ!それをせず親友で居ることを選んだのはお前だろうが!遅えんだよ!」
クリスの目が見開かれた。
「そうしていたら……お前は受け入れたのか?」
「分からん!他のやつなら願い下げだが、お前ならその可能性はあった。でも、もう俺はもうフィオと出会っちまった。遅えんだよ。フィオは男だからとか、そんなん全く気にせずひたすら俺を求めてきた。お前はそっからして負けてんだよ。親友に甘んじて引いた時点で、お前はフィオには勝てねえ」
フィオも静かな声で同意する。
「私はゲイルが欲しかった。ゲイルに愛してほしかった。たとえゲイルに愛されなくとも、親友にはなりたくなかった。男として意識してほしかった。そこがあなたとの違いです。あなたは……ゲイルを失うことを恐れ、男として意識されぬよう努めた。その結果ゲイルは……あなたを兄のように愛した。自業自得です」
クリスの目から光が消えた。強張った表情で切なく笑う。
「はは……は……。俺は……失うのを恐れ、みすみす横からかっさらわれた間抜けか」
「あなたがいるのが当たり前になるほど、あなたはゲイルの傍にいてゲイルを守ってきた。手も出さずにひたすら傍にいた。それは賞賛に値します」
「クソ……お前に言われたくねえ。ヤメロ」
ドン!と壁を叩くクリスに、フィオが強い瞳で言い募る。
「なので、責任を取ってください」
「はあ?」
「ゲイルがあなたを失えないよう、刷り込みをしたのはあなたです。今更手放すのは無理です。悔しいが……ゲイルにはあなたが必要だ」
「お前がいるだろうが」
「もちろん私がいます。当たり前です。それでも、あなたという親友が、たったひとり心を許した友が必要なのです。私では埋められないのです」
「じゃあ、俺も夫にしろよ!」
「夫にして……ゲイルに手を出さずにいられますか?」
「無理だな」
そこはキッパリと断言するクリス。
今まではやれてたじゃねえかよ!
「俺、クリスとはヤレねえぞ?!そもそも俺はフィオだから抱かれてんだからな?!」
「我慢しろ!大人しく俺にも抱かれろ!何もかも忘れるくらい気持ちよくしてやるから!」
「そんなん我慢してやるもんじゃねえだろうが!好きな奴にそんなんされたら俺なら萎える!俺はお前にそんなことしたくねえんだよ!俺だって俺なりにお前を大事に想ってんだからな!」
俺の言葉で、血迷っていたクリスが我に返ったように面食らった表情を浮かべ、みるみる赤くなった。
「お、おう…。そうか……。そうだな」
おい。そんな顔初めて見たぞ。ちくしょう。そんなに俺が好きなのかよ……
「そうだよ」
断言してやる。俺だって意味は違うがお前に愛情はあるんだよ。
「ギルド長……いいぇ、クリス。妥協してください。お互いに失えないものがある以上、どこかで折り合わねば未来はありません。私は……自分を曲げてでもゲイルの望みを叶えたい。だから……妥協します」
「どういうことだ?」
「ゲイルの親友で居てください。ただし……触れるだけなら……」
「はあ?何言ってんだよ、フィオ!」
「私だって言いたくて言ってるわけではありません!妥協点です!クリスが親友だけではいられない、触れずにいられないという気持ちは、私にも痛いほど理解できます。こうなった以上、これまでと同じように傍にいるというのは無理なんですよ」
「にしても……俺にクリスと寝ろっていうのか?!」
「ゲイル……クリスにキスされて嫌悪感がありましたか?正直に言ってください」
「それは……………ねえよ」
「他の男なら即座に拒否しているはずです。そもそも弾いていたでしょう。でも受け入れた。つまりそれくらいには受け入れているんですよ。悔しいですが」
「それは俺もそう思うぞ?お前、感じてたじゃねえかよ」
「黙れこの野郎!生理現象だっての!」
「私は理解できませんが、騎士の間では仲間同士で性的に欲を解消することがあるそうです。つまり……挿入しなければ友人の枠に収まるという解釈ではいかがでしょうか?」
「「はあ?!」」
とたん、クリスの目がらんらんと輝き出した。
「それは、抜きあいは許可するってことでいいのか?つまり入れなきゃいいんだな?」
「おいおいおいおい!本人を無視して勝手に決めんなよ!」
「入れていいのか?」
「いいわきゃねえだろうが!!!」
出てきたクリスは俺とフィオが並んでいるのを見て、すぐに何かを悟ったようだ。
「来ると思ったぜ。思ったより早かったな。……絆されちゃあくれなかったか」
肩をすくめて苦笑した。
「まあ、外でする話じゃねえ。入れよ」
「何か飲むか?」
いいかけたクリスを無視し、フィオが単刀直入に言った。
「ゲイルから話を伺いました」
「……ボルゾイはやっぱ認めねえ…か」
俺はその言葉に首を振る。
「いや、フィオは……俺がそうしたいならと認めてくれた。許してくれたんだ。だから、俺は自分の意志で決断できた。すまん。俺は……フィオを愛してる。お前のことも愛してるが、それはフィオとは違う。俺はお前を……兄や兄弟のように思っている。お前の求めるのもを俺は返してやれねえ」
「言ったろ?俺はお前が好きなんだ。これからは今迄みてえにはしてやれねえ。どうしたって……触れたくなる。親友の顔だけ見せてはやれねえんだよ。俺も夫にするか、俺を失うかだ。もちろん、ギルド長としてはこれまで通り付き合うぜ?そこは安心してくれ。だが……俺に隙を見せるな」
今までこいつはなんだかんだいいつつ俺を突き放す事はなかった。
俺はなんだかんだと甘やかされていたんだな。当たり前すぎて、気付かなかった。
だけど……俺は決めたんだ。
お前は俺に付け込んだ。だから俺もお前に付け込む。
「クリス。それは無理だ。お前が俺に付け込んだように俺も付け込む。
わりいがお前を逃がしてやれねえんだよ。
お前の命を救ったのは俺だ。だから、お前の命は俺のものだ。俺から離れることは許さん。親友でいろ」
「はあ?!お前自分がどんだけ残酷なことを言ってるのは分かってんのか?!人を何だと思ってるんだ!」
「クリスだよ!俺が独り立ちしてすぐにお前が担ぎ込まれてきた。そっからずっとお前が俺の傍にいたんだ。
何年あったと思ってんだ!フィオよりお前のほうがずっと長くそばにいた。さっさと俺を押し倒せばよかったんだよ!それをせず親友で居ることを選んだのはお前だろうが!遅えんだよ!」
クリスの目が見開かれた。
「そうしていたら……お前は受け入れたのか?」
「分からん!他のやつなら願い下げだが、お前ならその可能性はあった。でも、もう俺はもうフィオと出会っちまった。遅えんだよ。フィオは男だからとか、そんなん全く気にせずひたすら俺を求めてきた。お前はそっからして負けてんだよ。親友に甘んじて引いた時点で、お前はフィオには勝てねえ」
フィオも静かな声で同意する。
「私はゲイルが欲しかった。ゲイルに愛してほしかった。たとえゲイルに愛されなくとも、親友にはなりたくなかった。男として意識してほしかった。そこがあなたとの違いです。あなたは……ゲイルを失うことを恐れ、男として意識されぬよう努めた。その結果ゲイルは……あなたを兄のように愛した。自業自得です」
クリスの目から光が消えた。強張った表情で切なく笑う。
「はは……は……。俺は……失うのを恐れ、みすみす横からかっさらわれた間抜けか」
「あなたがいるのが当たり前になるほど、あなたはゲイルの傍にいてゲイルを守ってきた。手も出さずにひたすら傍にいた。それは賞賛に値します」
「クソ……お前に言われたくねえ。ヤメロ」
ドン!と壁を叩くクリスに、フィオが強い瞳で言い募る。
「なので、責任を取ってください」
「はあ?」
「ゲイルがあなたを失えないよう、刷り込みをしたのはあなたです。今更手放すのは無理です。悔しいが……ゲイルにはあなたが必要だ」
「お前がいるだろうが」
「もちろん私がいます。当たり前です。それでも、あなたという親友が、たったひとり心を許した友が必要なのです。私では埋められないのです」
「じゃあ、俺も夫にしろよ!」
「夫にして……ゲイルに手を出さずにいられますか?」
「無理だな」
そこはキッパリと断言するクリス。
今まではやれてたじゃねえかよ!
「俺、クリスとはヤレねえぞ?!そもそも俺はフィオだから抱かれてんだからな?!」
「我慢しろ!大人しく俺にも抱かれろ!何もかも忘れるくらい気持ちよくしてやるから!」
「そんなん我慢してやるもんじゃねえだろうが!好きな奴にそんなんされたら俺なら萎える!俺はお前にそんなことしたくねえんだよ!俺だって俺なりにお前を大事に想ってんだからな!」
俺の言葉で、血迷っていたクリスが我に返ったように面食らった表情を浮かべ、みるみる赤くなった。
「お、おう…。そうか……。そうだな」
おい。そんな顔初めて見たぞ。ちくしょう。そんなに俺が好きなのかよ……
「そうだよ」
断言してやる。俺だって意味は違うがお前に愛情はあるんだよ。
「ギルド長……いいぇ、クリス。妥協してください。お互いに失えないものがある以上、どこかで折り合わねば未来はありません。私は……自分を曲げてでもゲイルの望みを叶えたい。だから……妥協します」
「どういうことだ?」
「ゲイルの親友で居てください。ただし……触れるだけなら……」
「はあ?何言ってんだよ、フィオ!」
「私だって言いたくて言ってるわけではありません!妥協点です!クリスが親友だけではいられない、触れずにいられないという気持ちは、私にも痛いほど理解できます。こうなった以上、これまでと同じように傍にいるというのは無理なんですよ」
「にしても……俺にクリスと寝ろっていうのか?!」
「ゲイル……クリスにキスされて嫌悪感がありましたか?正直に言ってください」
「それは……………ねえよ」
「他の男なら即座に拒否しているはずです。そもそも弾いていたでしょう。でも受け入れた。つまりそれくらいには受け入れているんですよ。悔しいですが」
「それは俺もそう思うぞ?お前、感じてたじゃねえかよ」
「黙れこの野郎!生理現象だっての!」
「私は理解できませんが、騎士の間では仲間同士で性的に欲を解消することがあるそうです。つまり……挿入しなければ友人の枠に収まるという解釈ではいかがでしょうか?」
「「はあ?!」」
とたん、クリスの目がらんらんと輝き出した。
「それは、抜きあいは許可するってことでいいのか?つまり入れなきゃいいんだな?」
「おいおいおいおい!本人を無視して勝手に決めんなよ!」
「入れていいのか?」
「いいわきゃねえだろうが!!!」
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