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初サイドクエスト
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サイドクエストを受けていることが要因の一つなのか、街道を歩いていても途中で何回かモンスターに襲われた。
三人は出会ったばかりの即席のパーティーではあるが、全員がゲーマーである。
少し一緒に戦っただけで連携が形になりつつあった。
「シャイン、お願い」
まず軽装かつ俊敏なリサがモンスターを撹乱し、陽動の役目を果たす。
まだ強い攻撃魔法を使えないシャインはその補助や後方からの援護を行う。
「ユーサ、頼む」
そして、ゴブリンの棍棒を持ち早くは動けないものの強烈な一撃を与えられるユーサがトドメを刺す。
そんな一連の流れができて戦闘は思いの外スムーズだった。
共に戦ううちに仲も深まったのか、全員がお互いを呼び捨てにするようになっている。
「いい感じね」
もう何体目かもわからない狼のような姿をしたモンスターの群れを倒した後、リサが一息ついてそう言った。
リアリティを追求しているラフクエの世界ではたくさん動けば汗もかく。
それに、息も少し弾んでいた。
「二人とも本当にすごいや。僕の魔法だけだったらこう上手くは行かなかったよ」
シャインは二人の動きに感心していた。
魔法を好み、どのゲームでもずっと魔法使いとしてプレイしてきたシャインだが近接職の動きは他のプレイヤーを見て知っている。
二人の戦い方は無駄がなく、それでいて行動が素早い。
どのタイミングで魔法を撃てばいいかがわかりやすく、二人も常に魔法に意識を向けてくれているのがわかった。
今まで共闘していた他のどのプレイヤーよりも頭一つ飛び抜けて上手いという印象である。
「いや、シャインも大分上手いぞ。欲しい時に欲しい魔法がドンピシャで来る」
ユーサがそう言うとリサも共感してうなずく。
シャインはロトの町で杖を買い、戦闘用の魔法をいくつか使えるようになった。
ユーサが買った杖とは違い、ちゃんと実践向きの杖である。
拳くらいの大きさの火の玉を打ち出す「ファイアボール」という魔法や水を矢のように放つ「アクアアロー」という魔法が主な戦闘魔法だが、ゲームを始めたばかりということもあって威力が低い。
それでも、シャインはリサとモンスターの戦闘をよく観察し、彼女が囲まれないように手数でモンスターの足止めをして戦いやすい状況を作っていた。
「褒められるのは嬉しいね。でも、やっぱりもっと強い魔法が欲しくなるよ」
ラフクエで新しい魔法を使えるようになるには、新しい杖か魔法書が必要になる。
「本当に報酬で本がもらえるといいんだけど」
少し不安そうにシャインが呟く。
今受けているサイドクエスト「新人記者のすすめ」で魔法書が手に入るというのはプレイヤー伝いに聞いた噂でしかない。
本当に手に入る確証はなく、どうやら彼はそれが少し心配なようだった。
「どんな魔法が手に入るのかは聞いてないのか?」
ユーサが尋ねるとシャインは首を振った。
「実は魔法書を手に入れたプレイヤーから直接話を聞いたわけじゃないんだ。ネットの掲示板にちらっと書かれていたのを運良く見つけられただけで」
シャインが言うにはラフクエの攻略情報を集めるために掲示板を流し読みしていたら該当の投稿が目に入ったらしい。
「特に話題にならなくて、しかもその時ちょうど『ラフクエ攻略難度問題』で盛り上がってたからすぐにログが流れちゃったから詳しい話は聞けていないんだ」
「ラフクエ攻略難度問題」とはリサが話していた「新規プレイヤー参入のきっかけ」となった話のことらしい。
ネットの掲示板か。
ユーサは心の中でつぶやく。
不満があるわけではないが、匿名で書き込めるネットの情報はどうも信ぴょう性が薄い気がして信頼していない。
「できれば書き込みをしたプレイヤーに直接会って話を聞いてみたいけど……」
気持ち的にはシャインも同じらしい。
「多分無理だよね」
彼がそう呟いた時、遠くから叫び声が聞こえてきた。
三人は出会ったばかりの即席のパーティーではあるが、全員がゲーマーである。
少し一緒に戦っただけで連携が形になりつつあった。
「シャイン、お願い」
まず軽装かつ俊敏なリサがモンスターを撹乱し、陽動の役目を果たす。
まだ強い攻撃魔法を使えないシャインはその補助や後方からの援護を行う。
「ユーサ、頼む」
そして、ゴブリンの棍棒を持ち早くは動けないものの強烈な一撃を与えられるユーサがトドメを刺す。
そんな一連の流れができて戦闘は思いの外スムーズだった。
共に戦ううちに仲も深まったのか、全員がお互いを呼び捨てにするようになっている。
「いい感じね」
もう何体目かもわからない狼のような姿をしたモンスターの群れを倒した後、リサが一息ついてそう言った。
リアリティを追求しているラフクエの世界ではたくさん動けば汗もかく。
それに、息も少し弾んでいた。
「二人とも本当にすごいや。僕の魔法だけだったらこう上手くは行かなかったよ」
シャインは二人の動きに感心していた。
魔法を好み、どのゲームでもずっと魔法使いとしてプレイしてきたシャインだが近接職の動きは他のプレイヤーを見て知っている。
二人の戦い方は無駄がなく、それでいて行動が素早い。
どのタイミングで魔法を撃てばいいかがわかりやすく、二人も常に魔法に意識を向けてくれているのがわかった。
今まで共闘していた他のどのプレイヤーよりも頭一つ飛び抜けて上手いという印象である。
「いや、シャインも大分上手いぞ。欲しい時に欲しい魔法がドンピシャで来る」
ユーサがそう言うとリサも共感してうなずく。
シャインはロトの町で杖を買い、戦闘用の魔法をいくつか使えるようになった。
ユーサが買った杖とは違い、ちゃんと実践向きの杖である。
拳くらいの大きさの火の玉を打ち出す「ファイアボール」という魔法や水を矢のように放つ「アクアアロー」という魔法が主な戦闘魔法だが、ゲームを始めたばかりということもあって威力が低い。
それでも、シャインはリサとモンスターの戦闘をよく観察し、彼女が囲まれないように手数でモンスターの足止めをして戦いやすい状況を作っていた。
「褒められるのは嬉しいね。でも、やっぱりもっと強い魔法が欲しくなるよ」
ラフクエで新しい魔法を使えるようになるには、新しい杖か魔法書が必要になる。
「本当に報酬で本がもらえるといいんだけど」
少し不安そうにシャインが呟く。
今受けているサイドクエスト「新人記者のすすめ」で魔法書が手に入るというのはプレイヤー伝いに聞いた噂でしかない。
本当に手に入る確証はなく、どうやら彼はそれが少し心配なようだった。
「どんな魔法が手に入るのかは聞いてないのか?」
ユーサが尋ねるとシャインは首を振った。
「実は魔法書を手に入れたプレイヤーから直接話を聞いたわけじゃないんだ。ネットの掲示板にちらっと書かれていたのを運良く見つけられただけで」
シャインが言うにはラフクエの攻略情報を集めるために掲示板を流し読みしていたら該当の投稿が目に入ったらしい。
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ネットの掲示板か。
ユーサは心の中でつぶやく。
不満があるわけではないが、匿名で書き込めるネットの情報はどうも信ぴょう性が薄い気がして信頼していない。
「できれば書き込みをしたプレイヤーに直接会って話を聞いてみたいけど……」
気持ち的にはシャインも同じらしい。
「多分無理だよね」
彼がそう呟いた時、遠くから叫び声が聞こえてきた。
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