5 / 13
第1章
第3話 初々しいお客様。
しおりを挟む
「すみません! ここらへんに新しくダンジョンが出来たって聞いて来たんですけど!」
「いらっしゃいませ。こちらに入り口があります。入場料として銅貨1枚となっております」
初めての客は、人族の少年が一人だった。
見た感じ15歳くらいだろうか?
真新しく、傷のない装備から、成り立ての冒険者の様だ。
少年は、これから始まる大冒険に目を輝かせている。
「あ、はい! これでいいですか?」
元気いっぱいだ。
銅貨を受けとる。
少年は少し重そうな剣を、頻りに鞘から抜いたり入れたりしている。
早く迷宮を探索して、めくるめく冒険と、これから始まる僕の大活躍で世界を驚かせてやる! って思ってるのが、ありありと伝わってくる。
「ありがとうございます。それではいってらっしゃいませ。くれぐれもお気をつけを」
「はい! ありがとうございます! よーし! 頑張るぞー!」
少年はふんふん! と鼻息を荒くして、気合いを入れている。
少年が迷宮へ向けて歩き出し、入り口の前に立ち、喉をゴクリッと鳴らした。
彼の冒険がここから始まるのだ。
輝かしい少年の旅立ちに俺は今立ち会っている。
俺は少し目頭が熱くなっていた。
泣けてくる。
こんなシーンに、俺は、俺は、俺は。
少年は迷宮へと足を踏み入れて、その姿は消えていった。
第一歩で地面の下へと。
本当に泣けてくるよね。
だって、一歩で彼の冒険は終わりなんだから。
少年の何が起きたか解らないってあの顔が凄く面白かった。
何だろう。
とても感慨深い。
まさか初のお客様があんなに無垢で可愛らしいなんて思っていなかった。
君の事はずっと覚えているだろう。
某テレビ番組で芸人が落ちるよりも華麗に落ちていった。
それもあの芸人の落ちることが解ってるわざとらしさじゃない。
真に間の抜けた顔が凄く良かった。
あ、そういえば、俺は今姿を変えて、魔族じゃなく人族に化けている。
だから、正体がバレるなんて事はない。
そうこうしていたら、次のお客様だ。
俺は弛む頬を引き締め、迫る二組目のお客様を迎える。
「いらっしゃいませ。こちらに入り口があります。入場料として銅貨1枚となっております」
初めての客は、人族の少年が一人だった。
見た感じ15歳くらいだろうか?
真新しく、傷のない装備から、成り立ての冒険者の様だ。
少年は、これから始まる大冒険に目を輝かせている。
「あ、はい! これでいいですか?」
元気いっぱいだ。
銅貨を受けとる。
少年は少し重そうな剣を、頻りに鞘から抜いたり入れたりしている。
早く迷宮を探索して、めくるめく冒険と、これから始まる僕の大活躍で世界を驚かせてやる! って思ってるのが、ありありと伝わってくる。
「ありがとうございます。それではいってらっしゃいませ。くれぐれもお気をつけを」
「はい! ありがとうございます! よーし! 頑張るぞー!」
少年はふんふん! と鼻息を荒くして、気合いを入れている。
少年が迷宮へ向けて歩き出し、入り口の前に立ち、喉をゴクリッと鳴らした。
彼の冒険がここから始まるのだ。
輝かしい少年の旅立ちに俺は今立ち会っている。
俺は少し目頭が熱くなっていた。
泣けてくる。
こんなシーンに、俺は、俺は、俺は。
少年は迷宮へと足を踏み入れて、その姿は消えていった。
第一歩で地面の下へと。
本当に泣けてくるよね。
だって、一歩で彼の冒険は終わりなんだから。
少年の何が起きたか解らないってあの顔が凄く面白かった。
何だろう。
とても感慨深い。
まさか初のお客様があんなに無垢で可愛らしいなんて思っていなかった。
君の事はずっと覚えているだろう。
某テレビ番組で芸人が落ちるよりも華麗に落ちていった。
それもあの芸人の落ちることが解ってるわざとらしさじゃない。
真に間の抜けた顔が凄く良かった。
あ、そういえば、俺は今姿を変えて、魔族じゃなく人族に化けている。
だから、正体がバレるなんて事はない。
そうこうしていたら、次のお客様だ。
俺は弛む頬を引き締め、迫る二組目のお客様を迎える。
0
あなたにおすすめの小説
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた
ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。
今の所、170話近くあります。
(修正していないものは1600です)
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します
burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。
その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
神託が下りまして、今日から神の愛し子です! 最強チート承りました。では、我慢はいたしません!
しののめ あき
ファンタジー
旧題:最強チート承りました。では、我慢はいたしません!
神託が下りまして、今日から神の愛し子です!〜最強チート承りました!では、我慢はいたしません!〜
と、いうタイトルで12月8日にアルファポリス様より書籍発売されます!
3万字程の加筆と修正をさせて頂いております。
ぜひ、読んで頂ければ嬉しいです!
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
非常に申し訳ない…
と、言ったのは、立派な白髭の仙人みたいな人だろうか?
色々手違いがあって…
と、目を逸らしたのは、そちらのピンク色の髪の女の人だっけ?
代わりにといってはなんだけど…
と、眉を下げながら申し訳なさそうな顔をしたのは、手前の黒髪イケメン?
私の周りをぐるっと8人に囲まれて、謝罪を受けている事は分かった。
なんの謝罪だっけ?
そして、最後に言われた言葉
どうか、幸せになって(くれ)
んん?
弩級最強チート公爵令嬢が爆誕致します。
※同タイトルの掲載不可との事で、1.2.番外編をまとめる作業をします
完了後、更新開始致しますのでよろしくお願いします
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる