二度目の人生はポンコツな奴らと異世界生活

レスィ

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本編

5話 初心者でもクリアできるかも?

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「お、なんだこれは?」

俺の目に止まったのは、


                〔採取クエスト〕
 初心者冒険者でもクリア出来るかも!?

~クリア条件~
フォルコンの森でフォルの実×8の採取

~難易度~
★★★★

~受注条件~
特になし

~報酬~
1500ピーター

~依頼人からの一言~
わしにはもうあそこまで採りにいけんから、代わりにとってきて貰えんかね。
フォルの実の群生地でくしゃみだけはするなよ。危険じゃからな。


と、採取クエストにしては報酬のいい貼り紙だった。

「なぁ、これ何でこんなに報酬がいいんだ?」

「さぁ?でも、これでいいんじゃない?」

「私もこれでいいと思うのです」

報酬が良ければそれでいいのか...?と思ったが、俺も特に悪いところは見つからないし、このクエストでいいと思った。

「じゃあ、これで決定だな!」

俺は、その貼り紙を取りクエストカウンターに持っていく。

「すみません。このクエストを受けたいんですけど」

「はい、では、クエスト受注しますね。あ、言い忘れていましたが、クエストに失敗すると100ピーターの罰金が課せられますのでお気を付けください」

罰金なんてあるのか...でもまあ、採取クエストだし大丈夫だよな?うん。

「分かりました」

「それでは、こちらにサインを」

クエスト受注書にサインを済ませる。

「これで、クエストが受注されました。それでは、お気を付けて行ってらっしゃいませ」

よぉーし、クエストも受注したし、クエストに行くぞ!そう意気込み、ギルドを出を出て、フォルコンの森へ向かう途中、

「ねぇ、ヒロト、私とヒロトは武器もなにも持ってないけど...?」

「...。」

しまった。完全に忘れていた。この世界には、モンスターがいるんだった。確か、ギルドに来る前に、武器屋と防具屋に寄ってく約束をしたよな...?その約束もほったらかしにしたまだ...。
だがまあ、そんなことはどうでもいい。

「モンスターが出てきたらどーするのよ」

「どうもこうも逃げるしか...」

「心配むよーなのです。このココロが入れば三人力なのです」

三人力...。それは心強いのかな...?

「それに、フォルコンの森は街からそんなに離れてないので強いモンスターは出ないはずなのです」

「そ、それもそうだな!それに、俺らが受けたクエストは採取クエストなんだし」

「そうねー、モンスターが出てもココロがやっつけてくれるなら安心ね」

この重大なミスを見て見ぬふりし、とうとうフォルコンの森へ到着した。

「歩くと意外と遠く感じるな」

「ほんとよ、もう疲れたわ」

「ココロもなのです」

目的地まで歩くだけで、この二人はグッタリしている...。

「おいおい、まだ目的は達成してないんだ。早くフォルの実をさがすぞ」

「わかってるわよ」

「はいなのです」

やる気のない返事に肩を落とすが、フォルの実を各々探し出す。

しかし、なかなか見つからない...。この森は、木や草が高い。そのため、とても暗い。そして、フォルの実は、小さく地面に落ちているのを拾うらしい...。




「なかなか無いなぁ...。もう少し奥に行ってみるか。」

そう言い、さらに奥へ進んでいくと、

「!?」×3

なんと、フォルの実の群生地があった。

「そう言いえば、貼り紙に群生地でどうのこうのって書いてあったよな...」

初めから群生地をさがしていれば良かった...。しかしまあ、地面にはフォルの実だらけだ!拾い放題だ!

「クエストには出来栄えで、ボーナスが貰えるのです。大きなのを八つ見つけるのです」

「おう!」

そう言われ、俺達は無数のフォルの実からベストエイトを決めていた。

「あ、そうだ、ここでくしゃみするなよ?」

貼り紙に書いてあったことを思い出し、フェイとココロに忠告をしておく。




「よし!こんなもんでいいだろ」

「そうね、早く帰って何か食べましょ!」

「へくちっ!」

ココロがくしゃみをすると、地面が揺れ始める。

「なぁ...やばくないか...?」

「同感よ...」

「なにか来るのです!」

ココロがそう叫ぶと同時に地面から...

ガルゥゥゥーーッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!

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