国家存亡の危機

環境

文字の大きさ
3 / 4
武器使用許可と狂気の人権団体

生存者か感染者か

しおりを挟む
午前11時 総理官邸前
「群馬県民を解放しろ!!自衛隊を撤収させろー出てこい売国奴!!!」
 
同時刻 総理執務室
「総理官邸前で抗議運動が活発化しております。県境付近でも同じような状況が続いています。そして日経平均株価が大きく下落しております。打開策を出さない政府への不信感が影響したかと。午後から緊急の経団連と日銀本間総裁とのレクをお願い致します。」
「分かった。それでその新型伝染病の特効薬は出来たのか?」
「いえ。まだ…国立感染研究所によると実際に現場に赴かないとなんとも…とのことです。」
「なんとかヘリでも飛ばせてやれないのか?」
「県内封鎖に伴い、県庁職員への総員退避命令が出され、
安全な場所と言える自衛隊駐屯地からでは、距離があり、医療施設までは危険を伴うかと…」
「駐屯地は生きてるんだな?それで良いだろ。」
「承知しました。」

午後13時 埼玉方面国道17号線自衛隊封鎖地点
「隊長!距離1300に人の群衆です。」
「了解した。拡声器で戻るよう警告を」
「了解!こちらは自衛隊です。群馬県は只今封鎖中です。
すぐに立ち去りなさい。避難所か自宅待機をしなさい。許可のない外出を法律で禁じられている。」
「まるで言うことを聞きません。」
「発砲は禁じられている。各員威嚇もダメだ。人間極限状態になったら何をするか分からんからな。」
「私が直接赴く。バリケードを開けろ。」
はい…
「自衛隊熊谷基地第48普通科連隊隊長の河西です。
県内から出たい気持ちは分かります。私の妻も県内にいるはずです。
どうか暫く我慢していただきたい。」
「カプっ」
「えっウワギギギギギァァァァアァァァダンダン」
「隊長!!!救援を呼ばなきゃ。こちら第48普通科連隊!
隊員一人が負傷!発砲許可を求む!」

同時刻 総理執務室
「会議中失礼します。………………」
防衛大臣「総理埼玉方面封鎖地点で襲撃があったもよう。
発砲許可を問う。とのことです。一刻を争います。」
「相手は感染者か民間人か?」
「いえ不明です。現場の隊員が危険です。それに突破されれば感染拡大が懸念されます。お早く!」
「今より武器の使用許可を許可する…」

同時刻 同地点
「許可が降りた。撃ち方はじめ。蹴散らせ!!」


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

二度目の勇者は救わない

銀猫
ファンタジー
 異世界に呼び出された勇者星谷瞬は死闘の果てに世界を救い、召喚した王国に裏切られ殺された。  しかし、殺されたはずの殺されたはずの星谷瞬は、何故か元の世界の自室で目が覚める。  それから一年。人を信じられなくなり、クラスから浮いていた瞬はクラスメイトごと異世界に飛ばされる。飛ばされた先は、かつて瞬が救った200年後の世界だった。  復讐相手もいない世界で思わぬ二度目を得た瞬は、この世界で何を見て何を成すのか?  昔なろうで投稿していたものになります。

〈完結〉遅効性の毒

ごろごろみかん。
ファンタジー
「結婚されても、私は傍にいます。彼が、望むなら」 悲恋に酔う彼女に私は笑った。 そんなに私の立場が欲しいなら譲ってあげる。

聖女の、その後

六つ花えいこ
ファンタジー
私は五年前、この世界に“召喚”された。

魅了が解けた貴男から私へ

砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。 彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。 そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。 しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。 男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。 元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。 しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。 三話完結です。

処理中です...