【第二部完結】恋するホストと溺れる人魚と、多分、愛の話

凍星

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第3章 恋するホストは渇望する

◆1 *2人だけの甘い時

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「泉水さん……っ」
「あ、あっ……」

泉水さんの名前を呼びながら、ひときわ強く、そのしなやかな肢体を抱き締め――
深く。
奥深くまで、挿入はいって。

「蓮、く……ん」

ああ、もうこんなの、と。
いつもの涼しげなものとはかけ離れた、乱れた声が俺の耳を打つ。
汗に濡れた髪が、額に貼りつくのも構わずに。必死に俺に縋りつく姿が……どうしようもなく色っぽい。
弱いところを狙って何度も責めると、泉水さんは息を詰め、俺の背中に爪を立ててくる。限界が近付いている合図だ。

「泉水さんの中、スゴく柔らかくて熱い……俺のこと――こんなに奥まで吞み込めるようになったんだね……」
「いやっ、もう……ムリ、だめ……」

奥まで貫いて、もう一度ゆっくり出し入れすると、ぶるぶると身体を震わせて。
言葉と身体で同時に責めると、「いや」というように首を振って恥ずかしがるのは最初の頃と同じ。相変わらず可愛くて、俺の胸をきゅんとさせる。

中がきゅうっと締まったのがはっきりと分かった。俺が手の中に握った泉水さんの欲望も、いっそう熱く硬くなっている。

「ふ……うっ」

締め付けられた俺は小さく呻いた。
そうして――ゴムの中に放ったものの熱が、泉水さんの最奥に伝わる。
お互いの身体が同じ温度になったみたいに、どちらも熱くて。
もう一度、存在を確かめ合うみたいに、ぎゅっと抱き合った……


***


「あー、週に一度しかこうやってゆっくりできる日がないとか……マジで辛すぎ」
「…………ん」

2人で愛し合った後の、ゆったりとした気怠い時間。
俺は切ない感情を滲ませて、そんな呟きを洩らしてしまった。抱き締めている泉水さんの髪をそっと指で撫でながら。

週に一度の日曜日の夜だ。
お互い月曜日がお休みの日なので、この時間だけは自由に愛し合える。
ただ、この時間だけでは物足りなく感じているのが……俺だけじゃなければいいな、とも思う。

こうして俺の部屋に泉水さんが来てくれるのは、週に2、3回。
日曜日以外でも来ている日はあるけど、ただ、泉水さんの希望で平日にセックスはしないことにしていた。

俺は――「オンとオフの切り替えが上手いから」と泉水さんは言う。
……まあ確かに。
俺はどんなに激しい夜を過ごしても、それが気分転換になって「次の日の仕事、めちゃくちゃ頑張れる!」というタイプだ。うん。

だけど泉水さんの方は、そう簡単にもいかないみたいで。
平日の、明け方近くに色々頑張ってしまうと、その余韻を引き摺ってしまい、現実に戻るのが大変らしい。
仕事に影響が出そうだから……ね?と伏目がちに、恥ずかしげに打ち明けられたら。
それはもう「だよね!」と笑顔で頷くしかなくて。
とにかく、とりあえず今は、そういう決まりごとになっている――



「実は報告があるんだ」
「ん?」

俺がそう言うと、泉水さんは身じろぎして俺を見詰めた。


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