欲しがり屋さん-サキュバスと子作りする話-

エピローグ

結局、エヴィは男に戻らなかった。
あれから種が実を結び、妊娠したからだ。

「私の国で結婚しましょう、芹さん」

彼女は愛おしそうに膨らんだ腹を撫で、隣に座る芹栄とキスをした。

「エヴィさんのお父さんに着物をプレゼントするよ。エヴィさんには綺麗なイロウチカケを。結婚式の着付けは俺がやるからさ」

テーブルの上には、エヴィの国で和装の店を開くための書類が開かれていた。