恋は止まらない

空条かの

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15話

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二人に煽られて変化してしまったモノがあらわになり、俺は慌ててパジャマの裾を引っ張り覆い隠す。

「隠さないで悠ちゃん」
「……やだ」

同じ男にされて変化してしまった自分が恥ずかしくて、消えてしまいたかった。それに雨宮と四条に触れられるたびに気持ちが高ぶり、どうにかしてほしい気持ちまで浮上してきていた。どうしよう俺? このままじゃ普通の学生じゃいられないよ。

「四条! なにやって、……おい」

後ろにいる四条が俺の両手を外しにかかる。力で勝てるわけないと思いつつも俺は必死に抵抗を試みる。

「四条、……やだ……ひっ! ……あ……っ」
「私ももう待ってあげられない。悠が欲しいんだ」

四条に捕らえられた俺の両手。恥ずかしい格好を雨宮に見せるのと同時に、雨宮の手が俺自身を捕らえていた。ゾクゾクと駆け抜ける感覚。長い指を絡め俺を煽る雨宮。

「あっ……や、ぁやだ、……あま、み……」

嫌でも身体中の熱が一点に集中してしまう。自分で触るのなんかとは比べようがないくらい、気持ちいい。その上、俺の両手を捕らえていたはずの四条の手は、胸元に移動し好き勝手に動く。

「気持ちいい? 悠ちゃん」
「やだ……もう、……あっ!」

俺は絶頂寸前だった。しかしそれは雨宮の手によって止められてしまう。根元をきつく握られた俺は、訪れない開放に涙さえ流していた。湧き上がる熱を逃がすことが出来ず、俺はただ泣いていた。

「ちょっと、苛めすぎちゃったね」
「稔、苛め過ぎだ」
「悠ちゃんはどこも敏感だから……」

会話のやり取りなんてまったく耳に入っていない、今はこの熱を何とかしてほしくてただ雨宮を見つめていた俺に、頭を下に下げた雨宮が透明な液体が溢れ出している俺の先端へと唇を寄せ、舌先で舐めとると、そのまま口の中へと飲み込んだ。

「なに! 雨宮……やだ……、離し……っ」

涙で滲んだ視界に、俺を口に含む雨宮の姿が見える。雨宮を引き離したくて手を伸ばしたが、舌を使って煽りたてられ溶けてしまいそうな感覚に甘い声がでる。
俺は手にまったく力が入らなくなってしまう。

「やっ……汚い、……から……っ、……もう」
「悠太に汚いところはない。吐き出しても大丈夫だ」

四条が言いたいことに、俺は顔から火が出るくらい恥ずかしくなった。雨宮の口に出すなんて……、出来ない。

「あっ……いやっ……」

逃げ場を失った熱から逃れようと、無意識に雨宮に伸ばされていた手に力が入る。今にも果ててしまいそうな感覚の中、細い腰を何度も震わせ俺は絶頂を耐える。

「だ……め、……やあっ……でっ……、はっ……はなせッ、……あっ……」

押し寄せてくる熱に自分を止められないでいた。もうなにが嫌なのかも分からなくなっている俺に、雨宮は軽く歯を立てながら舌でどこまでも煽り立てる。

「やあっ……もう、……で……でちゃ……ああぁ……ッ」

強く吸い上げられた瞬間、細かい痙攣を起こして俺は雨宮の口の中へと熱を吐き出してしまっていた。

ゴクリ……

荒い息を整える俺の耳に鮮明に聞こえてきた音。ここまでされて確かめたくはないが……。

「……雨宮?」

涙に嗄れた声で呼んでやると、雨宮は顔を上げてもっとも聞きたくない言葉を口を拭いながら言いやがった。

「ご馳走様」

―――と。





「……気持ち悪い、……たす……け」

身体の中で蠢く二人の二本の指に、泣いて助けを求めていた。何かを塗られ耐え切れない異物感に涙が止まらないのだ。あの後二人は再度入れ替わり、俺は四条にもイカされていた。

「やあぁ……、もう……抜いて……」
「痛くないでしょ悠ちゃん」
「……やあっ!」

好き勝手に動いていた指先が、内壁の一部分を通り過ぎたとき、自分でもびっくりするくらいの甘い痺れが走った。気持ち悪いのとは違う、……何?

「ここがいいのか悠太?」
「あっ、やぁ、……やあっ……」

意地悪そうにクスリと笑った四条が、さっき痺れた場所を探り、俺は身体を跳ねさせた。

「ちゃんと慣らしておかないと、あとで悠ちゃんが痛い思いするから我慢してね」
「なに……?」

これ以上何するってんだ? 俺が聞くよりも早く雨宮の指が増える。さらに強引に四条までもが指を増やした。

「や……そこ……、やだ……」
「気持ちいいだろう悠太」

執拗以上にそこを触られるだけで、びくびくと身体が痺れて、それだけで限界が近づいていた。

「悪い稔。……限界だ」

四条が呟く。

「私ももうだめだな……。悠が可愛すぎて」

顔を見合わせた二人は苦笑いを交わすと、満面の笑みで俺を覗き込んできた。そして、俺の身体に入っていた指がゆっくりと引き抜かれる。抜いてほしいと願っていたはずの指がいなくなり、一瞬喪失感を感じつつ俺は抜いてほしくないとさえ思ってしまっていた。
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