異世界に勇者召喚された俺のスキルが勇者召喚な件について

行当遭遇(いきあたりばったり)

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異世界召喚課勇者係担当天使ハント

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 俺は王女に話を聞いて考えていた。王女の話をまとめるとこうなる。

・『勇者召喚』と唱える。

・担当者が現れる。

・希望を伝える。

・召喚レベルに応じて、担当が連れてくる。

・召喚された者に『勇者』の称号と『言語変換』、『ユニークスキル』が与えられる。

・『勇者召喚』のスキルが使用済みになる。

 とりあえず、ツッコんでいいかな?担当ってなんだ!!スキルって中の人とかいるの!!

「すいません、担当って何ですか?」

 平静を装いつつ聞いたが、王女からの説明は、

「私の時は、『ラッチちゃん』が来て担当してくれたました。」

「それで、担当は何をしてくれるんですか?」

「私の場合は、魔王を倒せるは確定していたので、それ以外の要望を・・・。」

 王女は途中で、急に顔を赤らめて口をつぐんでしまった。

「・・・あの、それ以外の要望というのは?」

「な、内緒です!!」

 ええ~!!そこ結構重要ですよ。俺も同じ要望で呼んだ方がいいと思うのだけど・・・。

「とにかく、担当が来て説明してくれるのでスキルを使ってみてください!!」

 担当に丸投げしちゃったよ、王女。

「はぁ、わかりました。」

 それではいっちょ気合い入れてやってみますか?

「『勇者召喚』!!」

 目の前に某ネコ型ロボットも真っ青になるほどの、いや、元から青かったか?それは、どうでもいいとして、豪華な木製の自動ドアが現れた。『すー』と音も静かに左右に分かれて消えると、一人の少年が出てきた。役所のような風景が後ろにわずかに見えたが見なかったことにしておこう。
出てきた少年は見た目は5から6歳くらいのかわいい系の見た目で子〇店長に似たような恰好をしていた。

『はじめまして、異世界召喚課勇者係担当天使ハントです。』

「あっ!どうも、はじめまして後部です。」

『どうもアトベ様、本日は勇者召喚(チュートリアル)をご利用いただきありがとうございます。』

 ・・・!チュートリアルって言ったか?どういうことだ?

『チュートリアルなので、今回の呼び出しは期間は十日間となり、自動送還となります。なので、希望があれば最上位召喚と同様のオプション対応ができます。ご希望はありますか?』

「それは、どういうこと俺のスキルお試し召喚で終わりってこと?」

 さすがにそれはないよな?まさか十日しか呼べない勇者に魔王倒させるのか?最初から最強みたいなの呼んでか?ありえね~。

『その点は大丈夫ですよ。チュートリアル終了後、『勇者召喚1』が使えるようになりますから。ちなみにチュートリアルで呼ばれた方には世界を救うことに関係した行動をとることができないようになっております。ですが、召喚のレベルが上がればいずれ召喚できるかもしれません。そのときは世界を救うことが可能となります。』

 なんかこれ世界救える勇者呼べるようになるまでレベル上げの毎日フラグっぽいなぁと思い、怠惰な日々よ、さようならと一人涙してしまうのだった。
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