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剣の練習
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さて、買い物もあらかた済んだわけだが、時間帯はまだ昼前辺りだ。
お昼時になって混みだすよりは、今の内に昼食を摂っておきたいところだな。
商業区のバザーでサンドイッチをいくつか購入し、座っても邪魔にならない場所でシャルと一緒に昼食だ。
「お兄様、この後はどうするのですか?」
「買うべきものは買い終えたし、買い忘れもない。明日の朝にここを発つつもりだから、あとはもうやるべきことは無いな」
昨日の朝から今まで、プチ野宿での仮眠を除けばほとんど寝てない俺としては、あとは夕食時までぐーすかぴーと昼寝をしたいと言うのが個人的な希望だ。
「シャルはどうだ?何か買いたいものや、やりたいことは無いか?」
とは言え、シャルの意見も聞いておきたい。
ただ俺の言うことを鵜呑みにするだけでなく、自分の言いたいことも言ってほしい。
「あ、それなら……お兄様がお疲れでなければ、剣の練習がしたいです」
剣の練習か。
せっかく買ってもらったレイピアを早く手に馴染ませたい気持ちだろう。
「町の中で剣を振り回したら危ないですし、どこかで武器を振ってもいい場所ってあるでしょうか?」
「冒険者のためのそう言う場所もありそうなものだが……」
案内図を見てみる。
冒険者ギルドの出張機関を兼ねた酒場の近くに、小さな牧場のような場所はあるようだ。
このサンドイッチを食べ終えたら、早速行ってみるか。
食後に一度宿屋に戻って荷物を下ろし、俺は自分のロングソードを担いで、目的の場所へ足を運ぶ。
空き地を簡素な柵で囲っただけで、特に整備もされていないのか、雑草が生え放題になっている。
長らくここに誰も来ていないのが見て取れる。
まぁここなら、剣を振り回して運動するくらいで咎められたりしないだろう。
「んじゃ、お互い好きに鍛錬すると言うことで」
俺がそう言うと、シャルは意外そうな顔をした。
「お兄様がご指導するわけでは無いんですか?」
あぁ、俺から手解きを受けると思っていたのか。
すまない義妹よ、それは出来ないことなんだ。
「シャル。ハッキリ言わせてもらうが、俺の剣術は完全な我流。謂わば、型知らずの域を出ないチャンバラだ」
俺のやり方だけに問題があるわけじゃない、別の要因もある。
「それに、俺の武器はロングソードだが、シャルの武器はレイピア。武器の特性からまるで異なるんだ。俺にはレイピアを用いた剣術を、それも他人に教えられるほどの腕はない」
「そ、そうでしたか……」
しょんぼりしてしまうシャル。
すまんな、自分の命に直結するのにいい加減なことを教えるわけにはいかんのだよ。
「さぁ、誰も教えてくれないなら、自分で頑張るしか無いぞ」
そう言うと俺はシャルから離れてから、ロングソードを抜いて素振りを始める。
この二週間で、それなりに振れるようにはなったが、実戦経験は無い。
ただその場で剣を振るうだけではなく、軸足を入れ替えて踏み込んだり、時には武器を盾にするように寝かせて構える。
すると、俺が素振りを始めたのを見て、シャルも見様見真似でレイピアの素振りを始める。
「ていっ、えいっ、ふんっ」
弧を描くような大振りな素振りで、しかも振り回す度に足がふらついている。
……少なくとも、レイピアの使い方じゃないな。
まぁ、普通の斬撃にも使えるらしいし、シャルの好きにさせておこう。
お昼時になって混みだすよりは、今の内に昼食を摂っておきたいところだな。
商業区のバザーでサンドイッチをいくつか購入し、座っても邪魔にならない場所でシャルと一緒に昼食だ。
「お兄様、この後はどうするのですか?」
「買うべきものは買い終えたし、買い忘れもない。明日の朝にここを発つつもりだから、あとはもうやるべきことは無いな」
昨日の朝から今まで、プチ野宿での仮眠を除けばほとんど寝てない俺としては、あとは夕食時までぐーすかぴーと昼寝をしたいと言うのが個人的な希望だ。
「シャルはどうだ?何か買いたいものや、やりたいことは無いか?」
とは言え、シャルの意見も聞いておきたい。
ただ俺の言うことを鵜呑みにするだけでなく、自分の言いたいことも言ってほしい。
「あ、それなら……お兄様がお疲れでなければ、剣の練習がしたいです」
剣の練習か。
せっかく買ってもらったレイピアを早く手に馴染ませたい気持ちだろう。
「町の中で剣を振り回したら危ないですし、どこかで武器を振ってもいい場所ってあるでしょうか?」
「冒険者のためのそう言う場所もありそうなものだが……」
案内図を見てみる。
冒険者ギルドの出張機関を兼ねた酒場の近くに、小さな牧場のような場所はあるようだ。
このサンドイッチを食べ終えたら、早速行ってみるか。
食後に一度宿屋に戻って荷物を下ろし、俺は自分のロングソードを担いで、目的の場所へ足を運ぶ。
空き地を簡素な柵で囲っただけで、特に整備もされていないのか、雑草が生え放題になっている。
長らくここに誰も来ていないのが見て取れる。
まぁここなら、剣を振り回して運動するくらいで咎められたりしないだろう。
「んじゃ、お互い好きに鍛錬すると言うことで」
俺がそう言うと、シャルは意外そうな顔をした。
「お兄様がご指導するわけでは無いんですか?」
あぁ、俺から手解きを受けると思っていたのか。
すまない義妹よ、それは出来ないことなんだ。
「シャル。ハッキリ言わせてもらうが、俺の剣術は完全な我流。謂わば、型知らずの域を出ないチャンバラだ」
俺のやり方だけに問題があるわけじゃない、別の要因もある。
「それに、俺の武器はロングソードだが、シャルの武器はレイピア。武器の特性からまるで異なるんだ。俺にはレイピアを用いた剣術を、それも他人に教えられるほどの腕はない」
「そ、そうでしたか……」
しょんぼりしてしまうシャル。
すまんな、自分の命に直結するのにいい加減なことを教えるわけにはいかんのだよ。
「さぁ、誰も教えてくれないなら、自分で頑張るしか無いぞ」
そう言うと俺はシャルから離れてから、ロングソードを抜いて素振りを始める。
この二週間で、それなりに振れるようにはなったが、実戦経験は無い。
ただその場で剣を振るうだけではなく、軸足を入れ替えて踏み込んだり、時には武器を盾にするように寝かせて構える。
すると、俺が素振りを始めたのを見て、シャルも見様見真似でレイピアの素振りを始める。
「ていっ、えいっ、ふんっ」
弧を描くような大振りな素振りで、しかも振り回す度に足がふらついている。
……少なくとも、レイピアの使い方じゃないな。
まぁ、普通の斬撃にも使えるらしいし、シャルの好きにさせておこう。
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