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マギアアームド・ファンタジア
13話 サイクロプスの強襲
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「まずいっ、気付かれた!?」
岩陰から隠れて様子を見ていたアロウは、サイクロプスの意識が明らかにカノラに向けられていることに気付く。
しかもそのカノラを押し出したスライムは、サイクロプスの巨躯を見るなり一目散に逃げ出していった。
「ぁっ……」
カノラは見てしまう。
獲物を見つけたとばかり、単眼を輝かせて歪に嗤うサイクロプスを。
ゴブリンやラプタスとは比べ物にならないほどの巨体が迫りくる。
それは、弱気なカノラを足を竦ませるには十分過ぎた。
ズシンズシンと地響きを鳴らしながらカノラに迫り、彼女を叩き潰そうと棍棒を振り上げて――
その寸前に、銃弾がサイクロプスの肉体を叩く。
「こっちを見ろ、デカブツ!」
サイクロプスの単眼がギョロリと剥かれ、ライフルを連射しているアロウへ向けられる。
視線だけでなく身体ごと向き直らせて、アロウに襲い掛かろうとしてくるが、それが彼の狙いだ。
「ルナさん!今の内にカノラさんを頼む!」
自分が囮になってサイクロプスの注意を引く。
しかし初心者向けの性能しか備えられていないライフルでは、サイクロプスの重厚な筋骨にかすり傷もつかない。サイクロプスからすれば、蚊が刺す程度のものに過ぎないだろう。
それでも煩わせるくらいの効果はあるらしく、サイクロプスは鬱陶しそうに棍棒を振り回して銃弾を弾き返す。
そうしている内に、ルナがカノラを助け起こす。
「カノラさんっ、立って!」
「あ、あぅっ……?」
足が竦んで動こうとしないカノラを、ルナは抱きかかえてスラスターを使って無理矢理引っ張っていく。
二人が離れていくの見送りつつ、アロウはバックホバーしながらライフルを散発し、サイクロプスを誘導する。
グゴォォォォォッ、と咆哮を上げながら棍棒を振り下ろすサイクロプスだが、アロウは素早くそれを躱してみせる。
瞬間、棍棒が叩き込まれた位置を中心に地面を粉砕し、小さなクレーターを穿つ。
「(動き自体は遅い。これならなんとか逃げ切れるぞ)」
荒々しく棍棒を振り回しながら突進してくるサイクロプス。
周囲の木々を薙ぎ倒すほどの破壊力は凄まじいが、回避に集中していればやり過ごすことはそう難しくはない。
オーバーヒートに注意しつつ、アロウはこの場を離脱する算段を立てていく。
が、不意にサイクロプスは足を止めて、自身が薙ぎ倒した樹木を掴むと、それを軽々とアロウ目掛けて投げつけて来た。
「うおぉっ!?」
巨大な丸太がバウンドしながら迫ってくる。
アロウは咄嗟にスラスターを使いつつジャンプし、バウンドする丸太をやり過ごすが、同時にスラスターが停止してしまう。
「しまったっ、オーバーヒート……ッ!」
ギリギリオーバーヒートにならない程度には加減はしていたが、ジャンプするために過剰にスラスターを使ってしまい、不安定な体勢で地面に倒れてしまう。
スラスターが使用不可になる時間は長くはないが、大型モンスターとの戦闘中にそれは致命的な隙を生むことになる。
動きが鈍ったと見て、サイクロプスは今度こそ棍棒を叩き込もうと振りかざす。
「(くそっ、ダメか……!)」
クエスト中に倒されてしまうと、報酬金の1/3を減らされた上でスタート地点へリスポーンされる。
報酬を減らしてしまうことを悪く思いながらも、棍棒の一撃を覚悟するアロウ。
「どけ」
しかし、サイクロプスの棍棒に叩き潰されるよりも先に、アロウは横合いから弾き飛ばされた。
岩陰から隠れて様子を見ていたアロウは、サイクロプスの意識が明らかにカノラに向けられていることに気付く。
しかもそのカノラを押し出したスライムは、サイクロプスの巨躯を見るなり一目散に逃げ出していった。
「ぁっ……」
カノラは見てしまう。
獲物を見つけたとばかり、単眼を輝かせて歪に嗤うサイクロプスを。
ゴブリンやラプタスとは比べ物にならないほどの巨体が迫りくる。
それは、弱気なカノラを足を竦ませるには十分過ぎた。
ズシンズシンと地響きを鳴らしながらカノラに迫り、彼女を叩き潰そうと棍棒を振り上げて――
その寸前に、銃弾がサイクロプスの肉体を叩く。
「こっちを見ろ、デカブツ!」
サイクロプスの単眼がギョロリと剥かれ、ライフルを連射しているアロウへ向けられる。
視線だけでなく身体ごと向き直らせて、アロウに襲い掛かろうとしてくるが、それが彼の狙いだ。
「ルナさん!今の内にカノラさんを頼む!」
自分が囮になってサイクロプスの注意を引く。
しかし初心者向けの性能しか備えられていないライフルでは、サイクロプスの重厚な筋骨にかすり傷もつかない。サイクロプスからすれば、蚊が刺す程度のものに過ぎないだろう。
それでも煩わせるくらいの効果はあるらしく、サイクロプスは鬱陶しそうに棍棒を振り回して銃弾を弾き返す。
そうしている内に、ルナがカノラを助け起こす。
「カノラさんっ、立って!」
「あ、あぅっ……?」
足が竦んで動こうとしないカノラを、ルナは抱きかかえてスラスターを使って無理矢理引っ張っていく。
二人が離れていくの見送りつつ、アロウはバックホバーしながらライフルを散発し、サイクロプスを誘導する。
グゴォォォォォッ、と咆哮を上げながら棍棒を振り下ろすサイクロプスだが、アロウは素早くそれを躱してみせる。
瞬間、棍棒が叩き込まれた位置を中心に地面を粉砕し、小さなクレーターを穿つ。
「(動き自体は遅い。これならなんとか逃げ切れるぞ)」
荒々しく棍棒を振り回しながら突進してくるサイクロプス。
周囲の木々を薙ぎ倒すほどの破壊力は凄まじいが、回避に集中していればやり過ごすことはそう難しくはない。
オーバーヒートに注意しつつ、アロウはこの場を離脱する算段を立てていく。
が、不意にサイクロプスは足を止めて、自身が薙ぎ倒した樹木を掴むと、それを軽々とアロウ目掛けて投げつけて来た。
「うおぉっ!?」
巨大な丸太がバウンドしながら迫ってくる。
アロウは咄嗟にスラスターを使いつつジャンプし、バウンドする丸太をやり過ごすが、同時にスラスターが停止してしまう。
「しまったっ、オーバーヒート……ッ!」
ギリギリオーバーヒートにならない程度には加減はしていたが、ジャンプするために過剰にスラスターを使ってしまい、不安定な体勢で地面に倒れてしまう。
スラスターが使用不可になる時間は長くはないが、大型モンスターとの戦闘中にそれは致命的な隙を生むことになる。
動きが鈍ったと見て、サイクロプスは今度こそ棍棒を叩き込もうと振りかざす。
「(くそっ、ダメか……!)」
クエスト中に倒されてしまうと、報酬金の1/3を減らされた上でスタート地点へリスポーンされる。
報酬を減らしてしまうことを悪く思いながらも、棍棒の一撃を覚悟するアロウ。
「どけ」
しかし、サイクロプスの棍棒に叩き潰されるよりも先に、アロウは横合いから弾き飛ばされた。
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