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謎の少女
33話 蒼聖なる決闘
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アロウの目から見ても、その戦いは「凄まじい」の一言すら出ない。
ゴングの打鳴と同時に、オーディンは全身各部のスラスターを炸裂させ、その突進の勢いのままランスの穂先をカインへ向け、自分自身が巨大な弾丸となって襲い掛かる。
対するカインは、穂先を掠めるか否かのギリギリで跳躍――否、飛翔する。
多数の可動パーツによって構成された蒼翼は、まるで重力を無視するかのように高空へと舞い、その上空からエナジーライフルを連射する。
同じエナジーライフルでも、アロウやルナが装備しているものとは、破壊力も連射力も桁違い。
一撃必殺の突撃を躱されたオーディンもまた即座に反応し、
脚部の装甲の後ろ半分を支持脚のように展開した。
まるで神話のケンタウロスのような形態となったが、その動きは機敏そのものだ。
蛇行とバックホバーを不規則に繰り返して、カインから放たれる光弾を避け、時にラウンドシールドで受け、射撃の手が少しでも緩まれば、ランスに内蔵された二門のマシンガンを撃ち返す。
一見すれば、飛行タイプであるがためにカインが上空から一方的に攻撃出来るように思える。
しかしながら上空と地上との距離は遠く、さらに四脚による安定性と、重装備と高機動を両立させるスラスターを持つオーディンを相手に、それは通じない、現に光弾が着弾したのは堅固な防御力を持つラウンドシールドのみ。
実質ノーダメージと言ってもいい。
このまま遠くから撃つだけでは、ただ徒にエナジーライフルの残弾を消費するばかり。
故に、カインは蒼翼を翻して急速降下、エナジーライフルを連射しながらもミドルレンジへと踏み込む。
カインが自ら距離を詰めに来るのを、オーディンは待っていた。
地を滑るような、されど稲妻を描くような軌道で光弾を掻い潜り、カインへと一気に迫る。
ランスという、重質量を一点に突き込む一撃さえ直撃させればオーディンの勝ちは決まる。
だからこそカインは迂闊に踏み込み過ぎず、なおかつオーディンを被弾させて地道に戦闘力を削り取ってとどめを刺さなくてはならない。
片や一撃を与えるために激しい攻撃の隙間を虎視眈々と狙い続け、片や一撃でも喰らえば即死する攻撃の間合いを長時間キープする、綱渡りのような攻防。
しかし、それも長くは続かない。
必ずどちらかが、必勝を見通して先に仕掛ける。
先に仕掛けるのは――カインの方だ。
エナジーライフルを腰部に納め、サイドアーマーの内部からそれを引き抜くと、蒼の光刃――『シャイニングセーバー』を発する。
――敢えて言うならば、ビームサーベル。
それを抜いたと言うことは、接近戦を仕掛ける。
オーディンにとっては自身の間合いに踏み込んでくるようなものだが、それはカインとて百も承知だろう、故に身構える。
どこかで必ず、搦手を織り混ぜてくるはずだと。
その予測は正解のようで、カインは急速に距離を詰めながらも、サイドアーマーに折り畳まれていた砲身を伸ばし、それを自身とオーディンの合間に撃ち込む。
撃ち込まれたのは、電磁加速砲――実体弾であり、炸裂と共に地面を抉り、砂煙を上げた。
この目眩ましをどう利用し、どう対処するかが、この勝負の決め手になるだろう。
ゴングの打鳴と同時に、オーディンは全身各部のスラスターを炸裂させ、その突進の勢いのままランスの穂先をカインへ向け、自分自身が巨大な弾丸となって襲い掛かる。
対するカインは、穂先を掠めるか否かのギリギリで跳躍――否、飛翔する。
多数の可動パーツによって構成された蒼翼は、まるで重力を無視するかのように高空へと舞い、その上空からエナジーライフルを連射する。
同じエナジーライフルでも、アロウやルナが装備しているものとは、破壊力も連射力も桁違い。
一撃必殺の突撃を躱されたオーディンもまた即座に反応し、
脚部の装甲の後ろ半分を支持脚のように展開した。
まるで神話のケンタウロスのような形態となったが、その動きは機敏そのものだ。
蛇行とバックホバーを不規則に繰り返して、カインから放たれる光弾を避け、時にラウンドシールドで受け、射撃の手が少しでも緩まれば、ランスに内蔵された二門のマシンガンを撃ち返す。
一見すれば、飛行タイプであるがためにカインが上空から一方的に攻撃出来るように思える。
しかしながら上空と地上との距離は遠く、さらに四脚による安定性と、重装備と高機動を両立させるスラスターを持つオーディンを相手に、それは通じない、現に光弾が着弾したのは堅固な防御力を持つラウンドシールドのみ。
実質ノーダメージと言ってもいい。
このまま遠くから撃つだけでは、ただ徒にエナジーライフルの残弾を消費するばかり。
故に、カインは蒼翼を翻して急速降下、エナジーライフルを連射しながらもミドルレンジへと踏み込む。
カインが自ら距離を詰めに来るのを、オーディンは待っていた。
地を滑るような、されど稲妻を描くような軌道で光弾を掻い潜り、カインへと一気に迫る。
ランスという、重質量を一点に突き込む一撃さえ直撃させればオーディンの勝ちは決まる。
だからこそカインは迂闊に踏み込み過ぎず、なおかつオーディンを被弾させて地道に戦闘力を削り取ってとどめを刺さなくてはならない。
片や一撃を与えるために激しい攻撃の隙間を虎視眈々と狙い続け、片や一撃でも喰らえば即死する攻撃の間合いを長時間キープする、綱渡りのような攻防。
しかし、それも長くは続かない。
必ずどちらかが、必勝を見通して先に仕掛ける。
先に仕掛けるのは――カインの方だ。
エナジーライフルを腰部に納め、サイドアーマーの内部からそれを引き抜くと、蒼の光刃――『シャイニングセーバー』を発する。
――敢えて言うならば、ビームサーベル。
それを抜いたと言うことは、接近戦を仕掛ける。
オーディンにとっては自身の間合いに踏み込んでくるようなものだが、それはカインとて百も承知だろう、故に身構える。
どこかで必ず、搦手を織り混ぜてくるはずだと。
その予測は正解のようで、カインは急速に距離を詰めながらも、サイドアーマーに折り畳まれていた砲身を伸ばし、それを自身とオーディンの合間に撃ち込む。
撃ち込まれたのは、電磁加速砲――実体弾であり、炸裂と共に地面を抉り、砂煙を上げた。
この目眩ましをどう利用し、どう対処するかが、この勝負の決め手になるだろう。
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