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勇気ある者達
93話 海の怪物・リヴァイアサン
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日を改めて。
カノラがフェルテに創造の神玉を返したところで、遺跡攻略の再チャレンジだ。
今回は、「昨日はカノラさんに譲ってもらったので」とルナがカノラに譲る形でメンバーは編成され、再度攻略開始だ。
遺跡の仕掛けは一度開けてしまえば閉じられてしまうこともなく、アロウ達五人は宝物庫の先へ進む。
そうして祭壇の扉の前に到着する。
フェルテが堂々と扉の前に立つと、やはりあっさりと扉は開かれた。
拍子抜けしつつも、五人は祭壇の間へと足を踏み込んだ。
デゼルト砂漠のそれとは異なり、円形状の足場の周りに広大なプールのように水が張られている。
「やっぱり、ここのガーディアンは水中戦がメインなんだな」
アロウは水面下を睨みつつ、中央の足場へ踏み込む。
すると、足場が震動して水面が盛り上がり――その巨躯が姿を現す。
身体から生える鋭いヒレや魚鱗などはマーマンのそれに近いが、半魚人であるマーマンとは異なり、龍のような胴体。
全長だけで言えば、ベヒーモスよりも遥かに長い。
「なるほど……海の大ボスなら、『リヴァイアサン』は定番だね」
メイプルは即座にスパイラルフィンを逆手に構える。
「こいつもでかいな……」
アロウもすぐにフォノンメーザーガンを向ける。
「こ、これも怖そう……でも、ルナちゃんの分も頑張るよっ」
巨体に圧倒されかけたカノラだが、すぐにルーンスタッフを握り締める。
「祭壇のガーディアン……だっけ?ま、遠慮せずに行くわよ」
ジルダは左肩に懸架させているヘビーガトリングガンを左腕に装着させる。
「ふん、長さや大きさなどなんの意味がある。ただ蹴散らして進むのみよ!」
フェルテは宝剣を抜き放って身構える。
瞬間、リヴァイアサンは大気を揺るがすような咆哮を上げ、アロウ達に襲い掛かった。
ぐるりと胴体を捻らせ――身体そのものを鞭のように振るって足場を攻撃し、震動に足を取られたアロウ達は水中へ引きずり込まれてしまう。
「(フェルテとジルダさんは水陸両用じゃない。俺とメイプルさんで注意を引かないと!)」
二人は酸素にも気を付けて立ち回らなければならず、咄嗟に動けなくなる可能性がある。
アロウはすぐにスラスターを起動させて加速、リヴァイアサンへ肉迫して、フォノンメーザーガンを撃ち込む。
音波振動がリヴァイアサンの魚鱗を捉えるが、その表面に傷を刻み付けるだけだ。
同時に、アロウの射程よりも遠い距離からジルダがヘビーガトリングガンを連射する。
地上よりも弾速は劣るものの、高出力で撃ち出される銃弾はリヴァイアサンの魚鱗を削り取っていく。
リヴァイアサンはジルダに注意を向け――その巨躯の懐にメイプルが飛び込み、舞い踊る人魚のようにスパイラルフィンを叩き込み、その反対側からもフェルテが宝剣を突き刺して魚鱗を貫く。
カノラは、自身とリヴァイアサンの間に足場を挟むように立ち回り、攻撃に巻き込まれないように味方の強化に専念していく。
カノラがフェルテに創造の神玉を返したところで、遺跡攻略の再チャレンジだ。
今回は、「昨日はカノラさんに譲ってもらったので」とルナがカノラに譲る形でメンバーは編成され、再度攻略開始だ。
遺跡の仕掛けは一度開けてしまえば閉じられてしまうこともなく、アロウ達五人は宝物庫の先へ進む。
そうして祭壇の扉の前に到着する。
フェルテが堂々と扉の前に立つと、やはりあっさりと扉は開かれた。
拍子抜けしつつも、五人は祭壇の間へと足を踏み込んだ。
デゼルト砂漠のそれとは異なり、円形状の足場の周りに広大なプールのように水が張られている。
「やっぱり、ここのガーディアンは水中戦がメインなんだな」
アロウは水面下を睨みつつ、中央の足場へ踏み込む。
すると、足場が震動して水面が盛り上がり――その巨躯が姿を現す。
身体から生える鋭いヒレや魚鱗などはマーマンのそれに近いが、半魚人であるマーマンとは異なり、龍のような胴体。
全長だけで言えば、ベヒーモスよりも遥かに長い。
「なるほど……海の大ボスなら、『リヴァイアサン』は定番だね」
メイプルは即座にスパイラルフィンを逆手に構える。
「こいつもでかいな……」
アロウもすぐにフォノンメーザーガンを向ける。
「こ、これも怖そう……でも、ルナちゃんの分も頑張るよっ」
巨体に圧倒されかけたカノラだが、すぐにルーンスタッフを握り締める。
「祭壇のガーディアン……だっけ?ま、遠慮せずに行くわよ」
ジルダは左肩に懸架させているヘビーガトリングガンを左腕に装着させる。
「ふん、長さや大きさなどなんの意味がある。ただ蹴散らして進むのみよ!」
フェルテは宝剣を抜き放って身構える。
瞬間、リヴァイアサンは大気を揺るがすような咆哮を上げ、アロウ達に襲い掛かった。
ぐるりと胴体を捻らせ――身体そのものを鞭のように振るって足場を攻撃し、震動に足を取られたアロウ達は水中へ引きずり込まれてしまう。
「(フェルテとジルダさんは水陸両用じゃない。俺とメイプルさんで注意を引かないと!)」
二人は酸素にも気を付けて立ち回らなければならず、咄嗟に動けなくなる可能性がある。
アロウはすぐにスラスターを起動させて加速、リヴァイアサンへ肉迫して、フォノンメーザーガンを撃ち込む。
音波振動がリヴァイアサンの魚鱗を捉えるが、その表面に傷を刻み付けるだけだ。
同時に、アロウの射程よりも遠い距離からジルダがヘビーガトリングガンを連射する。
地上よりも弾速は劣るものの、高出力で撃ち出される銃弾はリヴァイアサンの魚鱗を削り取っていく。
リヴァイアサンはジルダに注意を向け――その巨躯の懐にメイプルが飛び込み、舞い踊る人魚のようにスパイラルフィンを叩き込み、その反対側からもフェルテが宝剣を突き刺して魚鱗を貫く。
カノラは、自身とリヴァイアサンの間に足場を挟むように立ち回り、攻撃に巻き込まれないように味方の強化に専念していく。
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