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第三十一節「幾空を抜けて 渇き地の悪意 青の星の先へ」
~店回歩曲〝謎〟~
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四人が店内を見渡すと、中もまた予想通りにどこにでも見られる様な姿を見せる。
白と緑……店のイメージそのままを具現化した様な内装が目立っていた。
そんな店内では既に客が二人ほど品物を眺めている姿が見える。
身の回りの整理が落ち着いた人達なのだろう、目的は勇達と同じの様だ。
店内は一般的な店舗よりも広め……敷地の広さで言えばおおよそ二倍ほど。
コンビニというよりもスーパーと言った方が近いかもしれない。
ぱっと見であれば、通常の店舗と品ぞろえはあまり変わらない。
入口前の棚に並ぶのは化粧品や日用品が並ぶ棚。
広い店内をふんだんに利用し、普段は二棚程しかない所が四棚とズラリ並ぶ。
よく見ればブランド物までが並び、高低様々な品質の商品が所狭しとひしめいていた。
その向かい、窓ガラス側にあるのは当然本棚だ。
ただしこちらは意外と省スペース……普通のコンビニと同等だ。
並んでいる本は日本語と英語版で仕切られており、いずれも特集記事などを扱う様なタイムリーではない雑誌ばかり。
というのも……週刊誌などといったものを発売日に仕入れる事はほぼ不可能な訳で。
生活のお供に読む程度の扱いなのはいざ仕方の無い所。
残りの窓際スペースはアイスボックスが並び、こちらは日持ちするとあって品揃えが凄まじい。
対して、弁当・惣菜といった調理品はほとんど置いていない。
気持ち数点の和洋菓子が並んでいるが、恐らく近い内に姿を消すだろう。
これも当然、仕入れの問題からというのがもっぱらであるが……理由はもう一つある。
艦内には安居料理長が開いている食堂がある為、基本的にはそちらで料理などが食べられるからだ。
こちらも一般にも開放している施設の為、腹を満たす事に困る事は無さそうだ。
とはいえ、全員がそこで食べる訳にはいかず。
本来弁当などが置いてある場所には、備蓄してある素材が置かれている。
肉、魚、野菜、果物……種類こそ少ないが、家庭で料理する為の材料はしっかり用意されている様だ。
陳列されている商品が売り切れても、在庫があればバックヤードで冷凍されているものも購入可能とサポートは厚い。
お菓子などの日持ちする食品の種類は豊富だ。
アイスと合わせて一列半がほぼそれで占められている。
それに合わせて日に日に品目が変わる様で……日本のお菓子の他に、中国やモンゴルのお菓子が既に陳列されている。
ロシアや行き先のお菓子が並ぶのも時間の問題だろう。
奥に行けばペットボトルの飲み物が大量に陳列されており、日本で見られる以上の色とりどりの品物が目を惹く。
こちらは在庫もふんだんにある様で……有名な飲み物からお菓子と同じ地産品まで幅広く取り扱われていた。
食品用の特大ペットボトル飲料水まで扱われているが、アルクトゥーン内の水道は完全浄水完備のためそこまでは必要無いかもしれない。
ちなみにペットボトルは艦内に専用投棄シュートが存在し、そこでリサイクル用に自動加工されるので非常にエコである。
家電などは扱ってはいないが、小さな小物であれば種類は豊富だ。
例え忘れ物があったとしても、大抵の物はここで揃えられる。
各国の機器が使えるよう変圧器もしっかり用意されており、乗組員の不備にも対応済み。
代わりに雨具や工具といったものは置かれていない。
艦内にて必要無い物は極力省かれているという訳だ。
そんな品物群を前に、勇達も言葉が見つからず……ただ黙々とその場で欲しい物をついつい物色してしまう。
気付けば勇の持つ買い物カゴにはペットボトルの飲み物やアイスなど、すぐ食べられそうな物が全員分放り込まれていた。
「それにしても……ほんと準備いいわよね。 もしかしてファミメって福留さんの息が掛かってたりするワケ?」
あながちあり得なくも無いのだから、勇も思わず苦笑いを浮かべる。
今までの動きを見ていればそう思うのも無理は無いのかもしれない。
「あのお爺さん……そんな凄い方なんですか?」
「うん、凄いよ。 福留さんは気付いたら行動し終わってるってくらい何もかも早いんだ。 アルライグッズだってあの人が商品展開してたんだよ。 気付いた時にはもう人気商品だったんだぜ?」
その答えを前に、思わず竜星が「わぁ……」と驚きの顔を覗かせる。
アルライグッズ発売時期はと言えばフララジカが始まってから半年ほどしか経っていない頃、カプロ達アルライ族と知り合ってから四か月程だ。
そんな短期間に全国商品展開出来るという事が如何な偉業か、言うに及ばない。
「ボクも知らなかったヨ。 だから大丈夫」
何が大丈夫なのかは誰にもわからないが……竜星だけは気持ちだけを汲んだのだろうか、ニコリと笑みを浮かべる。
ナターシャと竜星……二人はそんなやり取りでも嬉しくなれるくらいに通じ合っているのだろう。
そんな幸せそうな二人を前に、勇は健やかな微笑みを返していた。
「ほんと福留さんって謎よねぇ~……もしかして何でも知ってるんじゃないの?」
その言い草はまるで彼が未来人か異世界人か神様か、とでも言いたげな。
謎である事には勇も同意する所であり、気付けば彼の顔は縦に振られていた。
その様な事を飲み物コーナーの前で話す勇達。
するとそのすぐ傍、バックヤードの入り口から……見知った体格の人物の姿が「スゥ……」と姿を現す。
「ははは、私は謎が多いですか。 いやはや、そうかもしれませんねぇ」
その時、店内に聴き慣れた声が上がった。
そう……まさかの福留本人の登場である。
「ああっ、ふ、福留さんっ!?」
「居たんですか!?」
突然の事で勇達が驚き慌てる。
瀬玲に至ってはマズいと言わんばかりに上げた腕を上下に振る始末だ。
しかし福留本人は今まで通りの優しい笑顔のまま……怒っている様には見えない。
勇達の前では本音をぶつけると言った手前、もちろんそれはポーカーフェイスではない。
「ハハ、怒っていないから安心してください。 今、たまたま仕入れ状況の確認をしていたのですが、その時皆さんの声が聞こえましてねぇ」
福留の仕事はいわゆる乗組員のアフターサポート。
戦いへの参加も行うが、それはあくまでも補助的な役割。
物資の仕入れや確認、生活に関する問題の解決や苦情の処理、また提案などのフィードバックといった民間寄りの業務がメインなのである。
どうやらコンビニ設置も予想通り……彼の采配によるものなのは間違いない様で。
「ええ、社長が是非にもという事で、急遽設置したのですよ。 まぁ元々店舗としては無印店のつもりだったので……こちらの方が利用側には気軽でよいと思いましてねぇ」
「そうだったんですか……にしてもあっという間にここまでやるなんて、さすが福留さんですね」
面と向かってそうも言われれば、福留も嬉しい様で。
にこやかな笑顔の口角が更に持ち上がり、「ウンウン」と大きく首を縦に振らせていた。
「良かったら自慢の商品を見て行ってください。 いずれもグランディーヴァ割が利いているので、お安く手に入りますからね」
大概こういった場所は仕入れが大変ともあって、物価が跳ね上がるものだ。
だが値札を見てみれば値段は据え置きどころか、遥かに安くなっている。
まさにスーパーと言わんばかりの価格設定は、『グランディーヴァ割』とやらの恩恵が効いているからなのだろう。
何から何まで至れり尽くせりの状況に、もはや勇達の開いた口が塞がらない。
とはいえ、半ば強制とも言える同伴対応なのだ。
民間対応とあればこれくらいはあってもバチは当たらない。
全てにおいて納得する様を見せる勇達。
そんな時、福留がふと勇へと視線を向けた。
「勇君、もしよろしければこの後少し時間を頂けませんか? 少し話がしたいのですが」
「話……? え、ああ、構いませんよ」
「では一時間ほど後に、私の部屋まで来てください」
勇が「キョトン」とした顔で首を傾げる中……福留は皆に挨拶を送り、その場から立ち去って行く。
残された四人はほんの間を立ち尽くすが、彼が居なくなるや買い物を再開し始めたのだった。
白と緑……店のイメージそのままを具現化した様な内装が目立っていた。
そんな店内では既に客が二人ほど品物を眺めている姿が見える。
身の回りの整理が落ち着いた人達なのだろう、目的は勇達と同じの様だ。
店内は一般的な店舗よりも広め……敷地の広さで言えばおおよそ二倍ほど。
コンビニというよりもスーパーと言った方が近いかもしれない。
ぱっと見であれば、通常の店舗と品ぞろえはあまり変わらない。
入口前の棚に並ぶのは化粧品や日用品が並ぶ棚。
広い店内をふんだんに利用し、普段は二棚程しかない所が四棚とズラリ並ぶ。
よく見ればブランド物までが並び、高低様々な品質の商品が所狭しとひしめいていた。
その向かい、窓ガラス側にあるのは当然本棚だ。
ただしこちらは意外と省スペース……普通のコンビニと同等だ。
並んでいる本は日本語と英語版で仕切られており、いずれも特集記事などを扱う様なタイムリーではない雑誌ばかり。
というのも……週刊誌などといったものを発売日に仕入れる事はほぼ不可能な訳で。
生活のお供に読む程度の扱いなのはいざ仕方の無い所。
残りの窓際スペースはアイスボックスが並び、こちらは日持ちするとあって品揃えが凄まじい。
対して、弁当・惣菜といった調理品はほとんど置いていない。
気持ち数点の和洋菓子が並んでいるが、恐らく近い内に姿を消すだろう。
これも当然、仕入れの問題からというのがもっぱらであるが……理由はもう一つある。
艦内には安居料理長が開いている食堂がある為、基本的にはそちらで料理などが食べられるからだ。
こちらも一般にも開放している施設の為、腹を満たす事に困る事は無さそうだ。
とはいえ、全員がそこで食べる訳にはいかず。
本来弁当などが置いてある場所には、備蓄してある素材が置かれている。
肉、魚、野菜、果物……種類こそ少ないが、家庭で料理する為の材料はしっかり用意されている様だ。
陳列されている商品が売り切れても、在庫があればバックヤードで冷凍されているものも購入可能とサポートは厚い。
お菓子などの日持ちする食品の種類は豊富だ。
アイスと合わせて一列半がほぼそれで占められている。
それに合わせて日に日に品目が変わる様で……日本のお菓子の他に、中国やモンゴルのお菓子が既に陳列されている。
ロシアや行き先のお菓子が並ぶのも時間の問題だろう。
奥に行けばペットボトルの飲み物が大量に陳列されており、日本で見られる以上の色とりどりの品物が目を惹く。
こちらは在庫もふんだんにある様で……有名な飲み物からお菓子と同じ地産品まで幅広く取り扱われていた。
食品用の特大ペットボトル飲料水まで扱われているが、アルクトゥーン内の水道は完全浄水完備のためそこまでは必要無いかもしれない。
ちなみにペットボトルは艦内に専用投棄シュートが存在し、そこでリサイクル用に自動加工されるので非常にエコである。
家電などは扱ってはいないが、小さな小物であれば種類は豊富だ。
例え忘れ物があったとしても、大抵の物はここで揃えられる。
各国の機器が使えるよう変圧器もしっかり用意されており、乗組員の不備にも対応済み。
代わりに雨具や工具といったものは置かれていない。
艦内にて必要無い物は極力省かれているという訳だ。
そんな品物群を前に、勇達も言葉が見つからず……ただ黙々とその場で欲しい物をついつい物色してしまう。
気付けば勇の持つ買い物カゴにはペットボトルの飲み物やアイスなど、すぐ食べられそうな物が全員分放り込まれていた。
「それにしても……ほんと準備いいわよね。 もしかしてファミメって福留さんの息が掛かってたりするワケ?」
あながちあり得なくも無いのだから、勇も思わず苦笑いを浮かべる。
今までの動きを見ていればそう思うのも無理は無いのかもしれない。
「あのお爺さん……そんな凄い方なんですか?」
「うん、凄いよ。 福留さんは気付いたら行動し終わってるってくらい何もかも早いんだ。 アルライグッズだってあの人が商品展開してたんだよ。 気付いた時にはもう人気商品だったんだぜ?」
その答えを前に、思わず竜星が「わぁ……」と驚きの顔を覗かせる。
アルライグッズ発売時期はと言えばフララジカが始まってから半年ほどしか経っていない頃、カプロ達アルライ族と知り合ってから四か月程だ。
そんな短期間に全国商品展開出来るという事が如何な偉業か、言うに及ばない。
「ボクも知らなかったヨ。 だから大丈夫」
何が大丈夫なのかは誰にもわからないが……竜星だけは気持ちだけを汲んだのだろうか、ニコリと笑みを浮かべる。
ナターシャと竜星……二人はそんなやり取りでも嬉しくなれるくらいに通じ合っているのだろう。
そんな幸せそうな二人を前に、勇は健やかな微笑みを返していた。
「ほんと福留さんって謎よねぇ~……もしかして何でも知ってるんじゃないの?」
その言い草はまるで彼が未来人か異世界人か神様か、とでも言いたげな。
謎である事には勇も同意する所であり、気付けば彼の顔は縦に振られていた。
その様な事を飲み物コーナーの前で話す勇達。
するとそのすぐ傍、バックヤードの入り口から……見知った体格の人物の姿が「スゥ……」と姿を現す。
「ははは、私は謎が多いですか。 いやはや、そうかもしれませんねぇ」
その時、店内に聴き慣れた声が上がった。
そう……まさかの福留本人の登場である。
「ああっ、ふ、福留さんっ!?」
「居たんですか!?」
突然の事で勇達が驚き慌てる。
瀬玲に至ってはマズいと言わんばかりに上げた腕を上下に振る始末だ。
しかし福留本人は今まで通りの優しい笑顔のまま……怒っている様には見えない。
勇達の前では本音をぶつけると言った手前、もちろんそれはポーカーフェイスではない。
「ハハ、怒っていないから安心してください。 今、たまたま仕入れ状況の確認をしていたのですが、その時皆さんの声が聞こえましてねぇ」
福留の仕事はいわゆる乗組員のアフターサポート。
戦いへの参加も行うが、それはあくまでも補助的な役割。
物資の仕入れや確認、生活に関する問題の解決や苦情の処理、また提案などのフィードバックといった民間寄りの業務がメインなのである。
どうやらコンビニ設置も予想通り……彼の采配によるものなのは間違いない様で。
「ええ、社長が是非にもという事で、急遽設置したのですよ。 まぁ元々店舗としては無印店のつもりだったので……こちらの方が利用側には気軽でよいと思いましてねぇ」
「そうだったんですか……にしてもあっという間にここまでやるなんて、さすが福留さんですね」
面と向かってそうも言われれば、福留も嬉しい様で。
にこやかな笑顔の口角が更に持ち上がり、「ウンウン」と大きく首を縦に振らせていた。
「良かったら自慢の商品を見て行ってください。 いずれもグランディーヴァ割が利いているので、お安く手に入りますからね」
大概こういった場所は仕入れが大変ともあって、物価が跳ね上がるものだ。
だが値札を見てみれば値段は据え置きどころか、遥かに安くなっている。
まさにスーパーと言わんばかりの価格設定は、『グランディーヴァ割』とやらの恩恵が効いているからなのだろう。
何から何まで至れり尽くせりの状況に、もはや勇達の開いた口が塞がらない。
とはいえ、半ば強制とも言える同伴対応なのだ。
民間対応とあればこれくらいはあってもバチは当たらない。
全てにおいて納得する様を見せる勇達。
そんな時、福留がふと勇へと視線を向けた。
「勇君、もしよろしければこの後少し時間を頂けませんか? 少し話がしたいのですが」
「話……? え、ああ、構いませんよ」
「では一時間ほど後に、私の部屋まで来てください」
勇が「キョトン」とした顔で首を傾げる中……福留は皆に挨拶を送り、その場から立ち去って行く。
残された四人はほんの間を立ち尽くすが、彼が居なくなるや買い物を再開し始めたのだった。
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