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ー本編ー
私達の未来
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ユーロお祖父様やニーチェお祖母様は私達を自分達の国へ連れていき、私を引き取り貴族へと戻そうと考えていたみたい・・・
ユーロお祖父様達の国は隣国だから住むのは良いと思う・・・
だけど私は、他の家に養子として貰われるつもりもないし、貴族にも戻りたいとは考えていない事を話した。
お祖父様やお祖母様は「自分達に気を使っているのなら心配しなくていい!」と言ってくれたが私は最後まで貴族へは戻らないと言い続けた
今までの貴族の生活は綺麗なドレスに素敵な夜会、お姫様のような夢のような生活。
でも私にとって、少し窮屈な鳥籠のような世界だった。その中で乙女ゲームという、非現実的な世界を眺める事で少し現実逃避をしていたのかもしれない。
(貴族としての生き方が嫌いな訳じゃない。お祖父様達の事は凄い尊敬してるし・・・でも、前世で自由を知っている私には決められた生活というのは辛い物があった・・・
だから・・・私は自分で選んだの!
平民として生きていく道を・・・)
生粋の貴族なお祖父様達には恐らく理解はしてもらえないだろう気持ちを私は必死に説明した
私は自分の意思で平民になりたいと思っている事。平民として何が出来るかはわからないが自分の力で何かをしてみたいと思っている事。
お祖父様達は難しい顔をして私抜きで話し合いをした・・・
そして条件付きで平民となる事が許可された。
・婚姻相手はヴィオレットが選んで良いが、相手は私達に必ず紹介する事。
・家庭が出来るまではお祖父様達と暮らす事。
・何かを始める場合は必ず相談する事。
・自分達でどうにも出来ない事が起きた場合は遠慮せずに公爵家へ相談する事。
・貴族へと戻りたくなったら直ぐに言う事。
(公爵家へと養子可能・・・叔父様家族了承済み)
などなど・・・沢山の約束事をして、ユーロお祖父様とニーチェお祖母様は一足先に隣国へ帰って行かれた・・・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
隣国へ旅立つ日・・・
資金はある為暮らしの心配は無いし、給金の支払いも問題ない。だがやはり自国を離れるとなると、様々な問題が浮上する。
(家族や恋人・・・そして生まれた故郷を離れたくないという気持ち・・・)
結局色々とあり、結果隣国への移住組はお祖父様、お祖母様、私、ケイト、そして私の侍女はイブと言う18歳の女性が着いてきてくれる事になった。
あとはお祖父様の執事と、お祖母様の侍女数名、コックや庭師が共に行く事になった。
馬車に乗り込み国から離れていく・・・・・・
友人との別れは事前にしておいたので、旅立ちはわりと静かで寂しい物だった。
馬車の窓からこの国の景色を忘れないように眺めていく・・・
「ヴィオレット・・・これを。」
手紙を懐から取り出し私に渡すお祖父様。
「読みたくなければ捨てなさい・・・」
そう言って瞳を閉じる。
「見送りに行く資格は無いからと手紙を持ってきたのよ。昨日の夜に・・・」
お祖母様は誰からとは言わなかったが、その優しそうな表情と瞳で手紙の送り主がわかった。
(お父様・・・・・・)
私は暫く考え込み、そしてゆっくりと手紙をあけた・・・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
親愛なるヴィオレット
まずは、手紙を読むと決めてくれてありがとう。
待ってなどいないだろうが、見送りに行かなくてすまない・・・。あれから沢山考えた。如何に私が愚かな真似をしていたのかを・・・そして今の私ではヴィオレットの父親とは名乗る事など出来ない。このような事態を引き起こした私に見送りに行く資格などないと・・・
何度言葉にしても足りない。
本当にすまなかった・・・こんな事になってしまって、お前の信頼を裏切ってしまって、愚かな父親で、本当に申し訳ない。
ヴィオレット・・・お前は優しい子だ。
どんなに私を嫌っても、私の事を心配してくれていたな・・・父上や母上にも迷惑をかけてしまった。
だが心配はしなくて大丈夫だ・・・私は私の罪と向き合って生きていくよ。
だからヴィオレットは自分の事だけを考えて幸せになってほしい。
平民には貴族とは違う面が沢山あるんだ・・・馴染めない事があるかもしれない、逃げ出したいと思う日が来るかもしれない・・・
だけど賢くて優しいヴィオレットならきっと乗り越えられるだろう。
こんな私には言われたくないと思う。
だが愚かな男の言葉として聞いてくれ・・・
男は手に入れたい女の前では嘘をつく生き物だ。優しい顔をしている者には気をつけなさい・・・優しい言葉や甘い言葉には裏があるかもしれない。賢く慎重に行動しなさい・・・
そして、ヴィオの美しい外見だけでなく内面をしっかり見てくれる者を選びなさい。
不安になったら周囲の者に必ず相談しなさい。
あと父上と母上が認めない男は止めておきなさい・・・
最後に、体には気をつけなさい。
頑張り屋のヴィオレットの事だから無理をし過ぎてしまうだろう。
周囲の者の言葉は大切にしなさい。
こんな私からの手紙を最後まで読んでくれてありがとう。
私の生涯ただ一人の子、ヴィオレット・・・
いつまでも君を愛しているよ。
━━━━━━━━君の幸せを願う者より━━━
「・・・・・・っ・・・うぅ・・・ッ・・・」
手紙の上に涙の粒が落ちていく・・・
(そうだった・・・
お父様は不器用で、かなりの心配性でいつも私の耳にタコが出来る程の小言を言ってたっけ。)
私は手紙の中に以前のお父様の姿を見つけた。
(お父様・・・・馬鹿だよ。何であんな事をしたのよ。本当馬鹿・・・・でも・・・私にとって、お父様だけが父親だよ・・・養子になんてならないよ・・・)
私が公爵家の養子縁組を断った本当の理由は、叔父様をお父様とは呼びたくなかったから・・
スペンサー家を出る事にはしたし、お父様とは離れる事を選んだけど・・・お父様が私の父親だという事実まで捨てた訳ではなかったから・・・
どんなに離れていても、同じ姓を名乗れなくても、私の父親はお父様、ジオル・スペンサーただ一人。
そう心のどこかでずっと思っていた・・・
だから憎みきれなかったし・・・お父様の憔悴しきった姿を見た時、心が揺らいでしまった。
(お父様・・・わ、私も遠くから幸せを祈ってるから・・・ルーチェ様との事は祝ってあげられなかったけど・・・・・・だけど今なら・・・それがお父様の幸せなら・・・遠くから見守る事にするよ・・・・・・)
「うッ・・・うぅ・・・ッ・・・ぁ・・・」
馬車の中には隣国へ向かう間小さな泣き声が響き続けた・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
XX年後・・・
長い月日が経ち人々の生活もすっかり変わっていった・・・
あの国は結局、他に王位継承権を持つ者をみつけられず、陛下にも子が出来なかった為、再教育された王子様の謹慎が解かれる事になり数年後国王になられたそうだ。
だがお祖母様いわく、新国王の隣にいる新王妃は前王妃様が可愛がっていた令嬢らしく、前王妃様の計らいで婚姻が決まった。そして・・・新王妃もまた前王妃に似て思慮深く、賢い方なので新国王の事も上手に扱うだろう・・・だってさ・・・。
前王妃様、隠居後も手綱を緩める気は無さそうだね・・・まぁ新国王の仕出かした一件は皆が知っているのだから臣下達からの目も厳しいし、国を統治する為には新王妃の力を頼りにするのは必然で、新王妃には逆らえないらしい。
そして、ヴィオレットはあれから貴族に戻る事もなく平民として愛する者を見つけ幸せな家庭を築き、子供を産んだ・・・
その家には時折、貴族の格好をした男性が現れ『じぃーじ』と呼ばれていたとか・・
因みにジオル・スペンサーとルーチェは婚姻後、多くの人や社交界からは悪い意味で注目を集め、暫くは噂の的となり、以前のように社交を行う事は出来なかったが、婚姻関係はわりと穏やかな家庭を築きあげた。
だが子を望まない男と、愛する男の子が欲しい女の間には次第に亀裂が入っていき・・・
婚姻から数年後・・・ルーチェのお腹の中には他の男の子供が宿っていた・・・・・・
仕方ないと諦めるジオル・スペンサー
(まぁ自分のせいだしね・・・)
初めは泣きながら「愛してるのはジオル様だけなの!」とすがっていたルーチェだが、周囲からの非難の声に苛立ったのか、段々と開き直るようになり「こんな事をしたのはジオル様が私との子供を望まないせいよ!」と喚いたらしい・・・
(相変わらず、全部人のせいにしちゃう人なのね)
挙げ句の果てに子供の父親について、ルーチェ様の交遊関係が広すぎて特定不能だった。
ルーチェは婚姻後の社交界では淑女達に爪弾きされていたが、貴族の男達からは遊び相手として重宝されていたとか・・・
(父親候補どれくらいいるのよ・・・)
(それにそんな男を相手に出来るのなら、やっぱり婚約破棄騒動の時も何かしてたのかもしれないな・・・今更だけど・・・)
多くの修羅場の末にルーチェ様の子は産まれ、ルーチェ様のお父様(男爵家)へと引き取られていかれた・・・因みに性別は男の子らしい。
(父親のわからない子で男子って・・・今後また問題になりそう。)
スペンサー侯爵家の後継者には分家から選び、跡取りとして立派に育て上げ家督を譲った。
こうして隠居した、ジオル・スペンサーの屋敷には騒ぎを起こすトラブルメイカーな後妻が日々問題を起こしていたが決して離縁する事はなかったという・・・・・・
まぁ・・・それが愛ゆえなのか、王家への義理立てなのか、はたまた愚かだった自分への罰なのかは本人にしかわからない事だ・・・
ユーロお祖父様達の国は隣国だから住むのは良いと思う・・・
だけど私は、他の家に養子として貰われるつもりもないし、貴族にも戻りたいとは考えていない事を話した。
お祖父様やお祖母様は「自分達に気を使っているのなら心配しなくていい!」と言ってくれたが私は最後まで貴族へは戻らないと言い続けた
今までの貴族の生活は綺麗なドレスに素敵な夜会、お姫様のような夢のような生活。
でも私にとって、少し窮屈な鳥籠のような世界だった。その中で乙女ゲームという、非現実的な世界を眺める事で少し現実逃避をしていたのかもしれない。
(貴族としての生き方が嫌いな訳じゃない。お祖父様達の事は凄い尊敬してるし・・・でも、前世で自由を知っている私には決められた生活というのは辛い物があった・・・
だから・・・私は自分で選んだの!
平民として生きていく道を・・・)
生粋の貴族なお祖父様達には恐らく理解はしてもらえないだろう気持ちを私は必死に説明した
私は自分の意思で平民になりたいと思っている事。平民として何が出来るかはわからないが自分の力で何かをしてみたいと思っている事。
お祖父様達は難しい顔をして私抜きで話し合いをした・・・
そして条件付きで平民となる事が許可された。
・婚姻相手はヴィオレットが選んで良いが、相手は私達に必ず紹介する事。
・家庭が出来るまではお祖父様達と暮らす事。
・何かを始める場合は必ず相談する事。
・自分達でどうにも出来ない事が起きた場合は遠慮せずに公爵家へ相談する事。
・貴族へと戻りたくなったら直ぐに言う事。
(公爵家へと養子可能・・・叔父様家族了承済み)
などなど・・・沢山の約束事をして、ユーロお祖父様とニーチェお祖母様は一足先に隣国へ帰って行かれた・・・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
隣国へ旅立つ日・・・
資金はある為暮らしの心配は無いし、給金の支払いも問題ない。だがやはり自国を離れるとなると、様々な問題が浮上する。
(家族や恋人・・・そして生まれた故郷を離れたくないという気持ち・・・)
結局色々とあり、結果隣国への移住組はお祖父様、お祖母様、私、ケイト、そして私の侍女はイブと言う18歳の女性が着いてきてくれる事になった。
あとはお祖父様の執事と、お祖母様の侍女数名、コックや庭師が共に行く事になった。
馬車に乗り込み国から離れていく・・・・・・
友人との別れは事前にしておいたので、旅立ちはわりと静かで寂しい物だった。
馬車の窓からこの国の景色を忘れないように眺めていく・・・
「ヴィオレット・・・これを。」
手紙を懐から取り出し私に渡すお祖父様。
「読みたくなければ捨てなさい・・・」
そう言って瞳を閉じる。
「見送りに行く資格は無いからと手紙を持ってきたのよ。昨日の夜に・・・」
お祖母様は誰からとは言わなかったが、その優しそうな表情と瞳で手紙の送り主がわかった。
(お父様・・・・・・)
私は暫く考え込み、そしてゆっくりと手紙をあけた・・・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
親愛なるヴィオレット
まずは、手紙を読むと決めてくれてありがとう。
待ってなどいないだろうが、見送りに行かなくてすまない・・・。あれから沢山考えた。如何に私が愚かな真似をしていたのかを・・・そして今の私ではヴィオレットの父親とは名乗る事など出来ない。このような事態を引き起こした私に見送りに行く資格などないと・・・
何度言葉にしても足りない。
本当にすまなかった・・・こんな事になってしまって、お前の信頼を裏切ってしまって、愚かな父親で、本当に申し訳ない。
ヴィオレット・・・お前は優しい子だ。
どんなに私を嫌っても、私の事を心配してくれていたな・・・父上や母上にも迷惑をかけてしまった。
だが心配はしなくて大丈夫だ・・・私は私の罪と向き合って生きていくよ。
だからヴィオレットは自分の事だけを考えて幸せになってほしい。
平民には貴族とは違う面が沢山あるんだ・・・馴染めない事があるかもしれない、逃げ出したいと思う日が来るかもしれない・・・
だけど賢くて優しいヴィオレットならきっと乗り越えられるだろう。
こんな私には言われたくないと思う。
だが愚かな男の言葉として聞いてくれ・・・
男は手に入れたい女の前では嘘をつく生き物だ。優しい顔をしている者には気をつけなさい・・・優しい言葉や甘い言葉には裏があるかもしれない。賢く慎重に行動しなさい・・・
そして、ヴィオの美しい外見だけでなく内面をしっかり見てくれる者を選びなさい。
不安になったら周囲の者に必ず相談しなさい。
あと父上と母上が認めない男は止めておきなさい・・・
最後に、体には気をつけなさい。
頑張り屋のヴィオレットの事だから無理をし過ぎてしまうだろう。
周囲の者の言葉は大切にしなさい。
こんな私からの手紙を最後まで読んでくれてありがとう。
私の生涯ただ一人の子、ヴィオレット・・・
いつまでも君を愛しているよ。
━━━━━━━━君の幸せを願う者より━━━
「・・・・・・っ・・・うぅ・・・ッ・・・」
手紙の上に涙の粒が落ちていく・・・
(そうだった・・・
お父様は不器用で、かなりの心配性でいつも私の耳にタコが出来る程の小言を言ってたっけ。)
私は手紙の中に以前のお父様の姿を見つけた。
(お父様・・・・馬鹿だよ。何であんな事をしたのよ。本当馬鹿・・・・でも・・・私にとって、お父様だけが父親だよ・・・養子になんてならないよ・・・)
私が公爵家の養子縁組を断った本当の理由は、叔父様をお父様とは呼びたくなかったから・・
スペンサー家を出る事にはしたし、お父様とは離れる事を選んだけど・・・お父様が私の父親だという事実まで捨てた訳ではなかったから・・・
どんなに離れていても、同じ姓を名乗れなくても、私の父親はお父様、ジオル・スペンサーただ一人。
そう心のどこかでずっと思っていた・・・
だから憎みきれなかったし・・・お父様の憔悴しきった姿を見た時、心が揺らいでしまった。
(お父様・・・わ、私も遠くから幸せを祈ってるから・・・ルーチェ様との事は祝ってあげられなかったけど・・・・・・だけど今なら・・・それがお父様の幸せなら・・・遠くから見守る事にするよ・・・・・・)
「うッ・・・うぅ・・・ッ・・・ぁ・・・」
馬車の中には隣国へ向かう間小さな泣き声が響き続けた・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
XX年後・・・
長い月日が経ち人々の生活もすっかり変わっていった・・・
あの国は結局、他に王位継承権を持つ者をみつけられず、陛下にも子が出来なかった為、再教育された王子様の謹慎が解かれる事になり数年後国王になられたそうだ。
だがお祖母様いわく、新国王の隣にいる新王妃は前王妃様が可愛がっていた令嬢らしく、前王妃様の計らいで婚姻が決まった。そして・・・新王妃もまた前王妃に似て思慮深く、賢い方なので新国王の事も上手に扱うだろう・・・だってさ・・・。
前王妃様、隠居後も手綱を緩める気は無さそうだね・・・まぁ新国王の仕出かした一件は皆が知っているのだから臣下達からの目も厳しいし、国を統治する為には新王妃の力を頼りにするのは必然で、新王妃には逆らえないらしい。
そして、ヴィオレットはあれから貴族に戻る事もなく平民として愛する者を見つけ幸せな家庭を築き、子供を産んだ・・・
その家には時折、貴族の格好をした男性が現れ『じぃーじ』と呼ばれていたとか・・
因みにジオル・スペンサーとルーチェは婚姻後、多くの人や社交界からは悪い意味で注目を集め、暫くは噂の的となり、以前のように社交を行う事は出来なかったが、婚姻関係はわりと穏やかな家庭を築きあげた。
だが子を望まない男と、愛する男の子が欲しい女の間には次第に亀裂が入っていき・・・
婚姻から数年後・・・ルーチェのお腹の中には他の男の子供が宿っていた・・・・・・
仕方ないと諦めるジオル・スペンサー
(まぁ自分のせいだしね・・・)
初めは泣きながら「愛してるのはジオル様だけなの!」とすがっていたルーチェだが、周囲からの非難の声に苛立ったのか、段々と開き直るようになり「こんな事をしたのはジオル様が私との子供を望まないせいよ!」と喚いたらしい・・・
(相変わらず、全部人のせいにしちゃう人なのね)
挙げ句の果てに子供の父親について、ルーチェ様の交遊関係が広すぎて特定不能だった。
ルーチェは婚姻後の社交界では淑女達に爪弾きされていたが、貴族の男達からは遊び相手として重宝されていたとか・・・
(父親候補どれくらいいるのよ・・・)
(それにそんな男を相手に出来るのなら、やっぱり婚約破棄騒動の時も何かしてたのかもしれないな・・・今更だけど・・・)
多くの修羅場の末にルーチェ様の子は産まれ、ルーチェ様のお父様(男爵家)へと引き取られていかれた・・・因みに性別は男の子らしい。
(父親のわからない子で男子って・・・今後また問題になりそう。)
スペンサー侯爵家の後継者には分家から選び、跡取りとして立派に育て上げ家督を譲った。
こうして隠居した、ジオル・スペンサーの屋敷には騒ぎを起こすトラブルメイカーな後妻が日々問題を起こしていたが決して離縁する事はなかったという・・・・・・
まぁ・・・それが愛ゆえなのか、王家への義理立てなのか、はたまた愚かだった自分への罰なのかは本人にしかわからない事だ・・・
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