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ー番外編ーヴィオレット*隣国編*
㉕
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私達の甘い雰囲気と行為は小屋の外から私達を呼ぶ声が聞こえるまで続いた・・・
「入りますよ?・・・良いですか?!
扉開けますからね・・・」
そう言ってサンが入ってきた時、セディルさんは邪魔をされたとかなり大きめの舌打ちをした。だが気を落ち着けると、セディルさんは自分が公爵家から呼ばれていた事を思い出して、直ぐに旅立とうとした。
「あ、ちょっと待ってください・・・」
それをサンが止めようと声をかけたその時・・
「もう行かなくていいよ?セディル・・・」
小屋の扉の外から男性の声が聞こえた・・・美しい金髪男性はセディルさんの知り合いらしく、「何でここに・・」と言って駆け寄って行った・・・
「どうしたッ?!何かあったのか?」
「彼奴等がまた何かを・・・」
「公爵に黙って来たのか?・・・」
「両親や兄は無事か?」
セディルさんは酷く焦った表情で男性に詰め寄った。だが男性は飄々とした表情で、
「焦らなくても問題ない無いよ・・・お前の家族も公爵家の皆無事だよ・・・ちょうど、今かな?タリディーラ侯爵もランドール家への詐欺行為や不正に関する罪や騎士団を操って罪をでっち上げた事など、その他にも多数の不正で検挙されて捕縛されてるよ・・・」
「あ、エステリーナ嬢もすでに捕縛されているし、今回の一件に関わった者達は全て検挙されていってるよ・・・」
「因みに私は、侯爵が最後の悪足掻きにセディルへと暗殺者を解き放ったからそれの後始末に護衛達とやって来たんだ・・・今頃そいつらも排除されているかな・・・ふふふ・・・」
唖然としているセディルさんに男性は状況を説明してくれた・・・
私の元婚約者とエステリーナ様が手を組んだとわかり公爵家にも情報を渡し、私と元婚約者を会わせる件も伝えたと言う。そしてその一件を利用しようと考えた公爵家はエステリーナ様が家を出た事を確認後、タリディーラ侯爵家の悪事の証拠をウィルトリア公爵家が掴んだらしいという噂を流した・・・
これは本当に事実だったが、そんな事を知らない侯爵はもう逃げ場が無いと知り、その上更なる罪を好き勝手に動く娘が犯そうとしている事を知った・・・
怒り狂った侯爵はそこで無謀にも自分の害になる奴は殺すと言わんばかりに、暗殺者を雇った
その暗殺対象は・・・
ランドール家全員、ウィルトリア公爵家全員、そして自分の言うことを効かなかった実の娘を対象とした。
そして自分をも囮とした公爵は暗殺者を捕らえて雇われた相手・・・侯爵の名を吐かせて、その足で捕縛に向かったらしい・・・
それも騎士団に仲間が多数いて信用できないという理由で公爵家の護衛騎士を使った捕縛劇場が行われたとか・・・
セディルさんが慌てて、そんな事を好き勝手にしていいのか?公爵家だとしても問題があるだろう・・・と言っていたが、それにも男性は、「王家には事前に話を通しているに決まっているのだろう・・・」と不敵に笑った。
(わ、笑えない・・暗殺って何・・・こ、怖ッ
それに王家の方達も関わっているの?・・・)
「あ、因みにセディルの汚名返上やランドール伯爵家の復興も問題ないから。」
男性は思い出したかのようにサラッと重大発言をした・・・
そして気が抜けたような顔をしているセディルさんをそのままに男性は私の元へと歩みを進めた・・・
(話の流れ的にこの人がウィルトリア公爵家の子息のラーシュハルト様・・・
私の従兄弟で、ニーチェお祖母様が言っていた危険人物なの?)
私の中にはセディルさんの友人のラーシュハルト様とニーチェお祖母様が言っていた危険人物が重ならず、困惑とした気持ちのまま対応する事になった・・・
「やあ?ヴィオレット・・・久しぶりだね。」
「ああ・・・話に聞いていた通り、とても美しくて可憐に成長したのだね・・・」
「さあ、此方に来てお兄様に顔をもっと良く見せておくれ・・・」
「髪も美しくて、私と同じ色だ・・・」
「その菫色の瞳は叔母様譲りなんだね・・・」
男性はうっとりとした表情で甘い声を出しながら私の元へやって来て私の顔を撫で回したり、額に口づけをしたりと好き勝手に行動を起こし私は驚きのあまり思考を停止してしまった。
そんな私を助け出すように駆け寄って抱き寄せたセディルさんは「お兄様って何の事だッッッ!お前に妹など居ないだろッッッ!!!」「ヴィオラに触るなッッッ!」「お前こそ私の可愛いヴィオレットに触るなッッッ!!」と叫び2人は互いに睨みあっていた・・・
そしてサンがそんな2人の間に入り、私達を椅子にそれぞれ座らせた・・・
(これって、どういう状況なの?・・・)
何故か私を挟んで睨みあっている恋人と従兄弟・・・そして疲れきっている護衛達・・・
とりあえず勘違いしているセディルさんに自分の事を説明しようと思い、これまでの私がこの国にやって来た経緯を話した・・・そして自分がウィルトリア公爵家の縁者であり、現在は平民なのだと説明した・・・
「・・・そうか。わかった・・・だがどうしてこいつはこんなにもヴィオラにベタベタするんだ・・・」
「・・・え・・・そ、それは・・・」
セディルさんは私の今までの話を聞いてただ頷いて頭を撫でてくれた。
(私が同情も慰めもいらないって言ってたからだよね・・・)
私が言った言葉を覚えてくれていた事にちょっと喜びを感じているとそんな事よりと言いたげに、セディルさんはラーシュハルト様の態度を指摘してきた・・・
(わ、私もそれは聞きたいよ・・・
何、この甘い恋人のような対応は・・・)
「おや、当然だろ?・・・私はヴィオレットの従兄弟で実質兄のような存在なのだから・・」
そうだよね?と言いながら私の頬に口づけをしようとするラーシュハルト様・・・の顔を押し返そうとするセディルさん・・・
「「・・・・・・チッ・・・」」
またも一触即発な雰囲気・・・
「あ、あのラーシュハルト様・・・お会いできたのは光栄なのですが、私昔の事をあまり覚えていなくて・・・」
私が無理矢理話を変えようと話題をだしたら、ラーシュハルト様は表情を無に変えて感情の読めない声で話し出した・・・
「・・・ラーシュハルト様?」
「・・・え?・・・」
「ラーシュハルト様って何?・・・」
「何でそんな他人行儀なの?」
「ねぇ?誰かに何か言われたの?」
「どうして・・・?」
「僕はヴィオレットにとって何?」
「やっぱり僕の事、嫌いなの?」
「ヴィオレットに嫌われたら僕は・・・」
ス━━━━━━っと表情や瞳の輝きを失ってブツブツと呟いているラーシュハルト様を見て、まずいと感じた私は何が悪かったのか考えて、恐る恐る・・・
「・・・ら、ラーシュ兄様?」
と読んでみた・・・
すると瞬時に輝きを取り戻し、更には興奮したのか赤く頬を染めたラーシュ兄様は、「そうだよね・・・ヴィオレットは私をラーシュ兄様って呼んでいたもの・・・」と嬉しそうな表情でニコニコと笑っていた・・・
何だろう・・・この何処に地雷があるかわからない不安な会話は・・・
サンとレイもそう思ったのだろう・・・これ以上変な事を言うんじゃねぇぞ。と言わんばかりに鋭い視線を向けてくる・・・
セディルさんもいつもの友人の様子と違うのか、困惑しながらもヴィオラへの接触をガードしていた・・・
(カ、カオスだ・・・)
私は困惑しているセディルさんも神経を尖らせて緊張しているサンやレイをも無視してラーシュ兄様について考えた・・・自分が今ラーシュ兄様にされているやり取りを何処かで見た事があるような気がしていたのだ・・・
どこだっけ・・・
何かベタベタされていて、女の人が嫌がっていたような・・・・・・あれはお母様だったのかな・・・私と同じ金髪の女性・・・
記憶の中を辿っていくと思いの外簡単に思い出が蘇ってくる・・・
思い出の中にあったのは嫌がるお母様らしき人がラーシュハルト兄様に歳を取らせたような男性に抱き締められて頬擦りされている姿だった・・・
それを思い出した瞬間、お母様から昔、言われていた言葉を思い出した・・・
「ウィルトリア家の男には気をつけないとだめよ?・・・ラーシュハルト君も優しいお兄様に見えるだろうけど、あの家の血が入っているのだから・・・」
「ウィルトリア家の男に甘い顔をすると、婚期が遅れてしまうのよ・・・私みたいに・・・」
「任せておいてちょうだい?
・・・ヴィオレットの王子様は、お母様が責任持って見つけるわね・・・」
「早く決めないと横槍が絶対に入ってしまうんだから・・・」
そう言ってお母様はかなり早い段階で私の婚約を取り付けていた気がする・・・
私はどんどんと昔の記憶が過ってきて、その度に遠い目をして現実逃避したくなってしまった・・・
「入りますよ?・・・良いですか?!
扉開けますからね・・・」
そう言ってサンが入ってきた時、セディルさんは邪魔をされたとかなり大きめの舌打ちをした。だが気を落ち着けると、セディルさんは自分が公爵家から呼ばれていた事を思い出して、直ぐに旅立とうとした。
「あ、ちょっと待ってください・・・」
それをサンが止めようと声をかけたその時・・
「もう行かなくていいよ?セディル・・・」
小屋の扉の外から男性の声が聞こえた・・・美しい金髪男性はセディルさんの知り合いらしく、「何でここに・・」と言って駆け寄って行った・・・
「どうしたッ?!何かあったのか?」
「彼奴等がまた何かを・・・」
「公爵に黙って来たのか?・・・」
「両親や兄は無事か?」
セディルさんは酷く焦った表情で男性に詰め寄った。だが男性は飄々とした表情で、
「焦らなくても問題ない無いよ・・・お前の家族も公爵家の皆無事だよ・・・ちょうど、今かな?タリディーラ侯爵もランドール家への詐欺行為や不正に関する罪や騎士団を操って罪をでっち上げた事など、その他にも多数の不正で検挙されて捕縛されてるよ・・・」
「あ、エステリーナ嬢もすでに捕縛されているし、今回の一件に関わった者達は全て検挙されていってるよ・・・」
「因みに私は、侯爵が最後の悪足掻きにセディルへと暗殺者を解き放ったからそれの後始末に護衛達とやって来たんだ・・・今頃そいつらも排除されているかな・・・ふふふ・・・」
唖然としているセディルさんに男性は状況を説明してくれた・・・
私の元婚約者とエステリーナ様が手を組んだとわかり公爵家にも情報を渡し、私と元婚約者を会わせる件も伝えたと言う。そしてその一件を利用しようと考えた公爵家はエステリーナ様が家を出た事を確認後、タリディーラ侯爵家の悪事の証拠をウィルトリア公爵家が掴んだらしいという噂を流した・・・
これは本当に事実だったが、そんな事を知らない侯爵はもう逃げ場が無いと知り、その上更なる罪を好き勝手に動く娘が犯そうとしている事を知った・・・
怒り狂った侯爵はそこで無謀にも自分の害になる奴は殺すと言わんばかりに、暗殺者を雇った
その暗殺対象は・・・
ランドール家全員、ウィルトリア公爵家全員、そして自分の言うことを効かなかった実の娘を対象とした。
そして自分をも囮とした公爵は暗殺者を捕らえて雇われた相手・・・侯爵の名を吐かせて、その足で捕縛に向かったらしい・・・
それも騎士団に仲間が多数いて信用できないという理由で公爵家の護衛騎士を使った捕縛劇場が行われたとか・・・
セディルさんが慌てて、そんな事を好き勝手にしていいのか?公爵家だとしても問題があるだろう・・・と言っていたが、それにも男性は、「王家には事前に話を通しているに決まっているのだろう・・・」と不敵に笑った。
(わ、笑えない・・暗殺って何・・・こ、怖ッ
それに王家の方達も関わっているの?・・・)
「あ、因みにセディルの汚名返上やランドール伯爵家の復興も問題ないから。」
男性は思い出したかのようにサラッと重大発言をした・・・
そして気が抜けたような顔をしているセディルさんをそのままに男性は私の元へと歩みを進めた・・・
(話の流れ的にこの人がウィルトリア公爵家の子息のラーシュハルト様・・・
私の従兄弟で、ニーチェお祖母様が言っていた危険人物なの?)
私の中にはセディルさんの友人のラーシュハルト様とニーチェお祖母様が言っていた危険人物が重ならず、困惑とした気持ちのまま対応する事になった・・・
「やあ?ヴィオレット・・・久しぶりだね。」
「ああ・・・話に聞いていた通り、とても美しくて可憐に成長したのだね・・・」
「さあ、此方に来てお兄様に顔をもっと良く見せておくれ・・・」
「髪も美しくて、私と同じ色だ・・・」
「その菫色の瞳は叔母様譲りなんだね・・・」
男性はうっとりとした表情で甘い声を出しながら私の元へやって来て私の顔を撫で回したり、額に口づけをしたりと好き勝手に行動を起こし私は驚きのあまり思考を停止してしまった。
そんな私を助け出すように駆け寄って抱き寄せたセディルさんは「お兄様って何の事だッッッ!お前に妹など居ないだろッッッ!!!」「ヴィオラに触るなッッッ!」「お前こそ私の可愛いヴィオレットに触るなッッッ!!」と叫び2人は互いに睨みあっていた・・・
そしてサンがそんな2人の間に入り、私達を椅子にそれぞれ座らせた・・・
(これって、どういう状況なの?・・・)
何故か私を挟んで睨みあっている恋人と従兄弟・・・そして疲れきっている護衛達・・・
とりあえず勘違いしているセディルさんに自分の事を説明しようと思い、これまでの私がこの国にやって来た経緯を話した・・・そして自分がウィルトリア公爵家の縁者であり、現在は平民なのだと説明した・・・
「・・・そうか。わかった・・・だがどうしてこいつはこんなにもヴィオラにベタベタするんだ・・・」
「・・・え・・・そ、それは・・・」
セディルさんは私の今までの話を聞いてただ頷いて頭を撫でてくれた。
(私が同情も慰めもいらないって言ってたからだよね・・・)
私が言った言葉を覚えてくれていた事にちょっと喜びを感じているとそんな事よりと言いたげに、セディルさんはラーシュハルト様の態度を指摘してきた・・・
(わ、私もそれは聞きたいよ・・・
何、この甘い恋人のような対応は・・・)
「おや、当然だろ?・・・私はヴィオレットの従兄弟で実質兄のような存在なのだから・・」
そうだよね?と言いながら私の頬に口づけをしようとするラーシュハルト様・・・の顔を押し返そうとするセディルさん・・・
「「・・・・・・チッ・・・」」
またも一触即発な雰囲気・・・
「あ、あのラーシュハルト様・・・お会いできたのは光栄なのですが、私昔の事をあまり覚えていなくて・・・」
私が無理矢理話を変えようと話題をだしたら、ラーシュハルト様は表情を無に変えて感情の読めない声で話し出した・・・
「・・・ラーシュハルト様?」
「・・・え?・・・」
「ラーシュハルト様って何?・・・」
「何でそんな他人行儀なの?」
「ねぇ?誰かに何か言われたの?」
「どうして・・・?」
「僕はヴィオレットにとって何?」
「やっぱり僕の事、嫌いなの?」
「ヴィオレットに嫌われたら僕は・・・」
ス━━━━━━っと表情や瞳の輝きを失ってブツブツと呟いているラーシュハルト様を見て、まずいと感じた私は何が悪かったのか考えて、恐る恐る・・・
「・・・ら、ラーシュ兄様?」
と読んでみた・・・
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何だろう・・・この何処に地雷があるかわからない不安な会話は・・・
サンとレイもそう思ったのだろう・・・これ以上変な事を言うんじゃねぇぞ。と言わんばかりに鋭い視線を向けてくる・・・
セディルさんもいつもの友人の様子と違うのか、困惑しながらもヴィオラへの接触をガードしていた・・・
(カ、カオスだ・・・)
私は困惑しているセディルさんも神経を尖らせて緊張しているサンやレイをも無視してラーシュ兄様について考えた・・・自分が今ラーシュ兄様にされているやり取りを何処かで見た事があるような気がしていたのだ・・・
どこだっけ・・・
何かベタベタされていて、女の人が嫌がっていたような・・・・・・あれはお母様だったのかな・・・私と同じ金髪の女性・・・
記憶の中を辿っていくと思いの外簡単に思い出が蘇ってくる・・・
思い出の中にあったのは嫌がるお母様らしき人がラーシュハルト兄様に歳を取らせたような男性に抱き締められて頬擦りされている姿だった・・・
それを思い出した瞬間、お母様から昔、言われていた言葉を思い出した・・・
「ウィルトリア家の男には気をつけないとだめよ?・・・ラーシュハルト君も優しいお兄様に見えるだろうけど、あの家の血が入っているのだから・・・」
「ウィルトリア家の男に甘い顔をすると、婚期が遅れてしまうのよ・・・私みたいに・・・」
「任せておいてちょうだい?
・・・ヴィオレットの王子様は、お母様が責任持って見つけるわね・・・」
「早く決めないと横槍が絶対に入ってしまうんだから・・・」
そう言ってお母様はかなり早い段階で私の婚約を取り付けていた気がする・・・
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