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ー番外編ーヴィオレット*隣国編*
㉗
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あれから公爵家を中心に怒濤の展開をみせたという・・・
まずタリディーラ侯爵は脅迫罪、偽証罪、詐欺罪、殺人未遂罪、犯人隠避罪、横領罪など様々な罪状が重なり死刑となる事になった・・・
そして娘のエステリーナは脅迫罪、偽証罪、公務執行妨害などで鉱山での終身奴隷が決定した
そして今まで出てこなかった侯爵夫人だが、彼女は屋敷の中で無理矢理嫁がされた嫁としてかなり不遇な立場を強いられていたみたいだ。
だが侯爵夫人として夫や娘を止める事の出来なかった罪がある為・・・修道院へと行く事が決まった。
侯爵家はその後、王家からの温情で取り潰される事はなく、ウィルトリア公爵家と王家で跡継ぎを選んだとか・・・
(これが貴族社会の闇って感じだよね・・・)
そして騎士団だが・・・
今回脅されていたり、自ら手を貸していた者達がかなり大勢いたとか・・・
その中でまだ使えそうな者達は降格処分や給料の減額などをして騎士団に残した。
(うわ・・・断罪されて尚残るのは辛いな・・)
一方反省の色がなく、更正の余地がない者に関しては罪状にあった罰を与えていった。
(一番態度が悪かったのはあの赤毛の騎士だったらしい・・・罪状もかなり多いらしく鉱山奴隷まで落ちていったんだって・・・)
そしてあの時騎士団を纏めきれず、真実を見抜けなかった騎士団長はその席から降りる事となった・・・その表情は深い自責の念にかられており、セディルさんへの謝罪を何度も口にしていたそうだ・・・
(・・・・・・うん。今更だよね・・・)
全ての罪が明らかになりランドール伯爵家の名誉も挽回されて、ロディックさんとステラさんは元の地位まで戻る事が出来た。
更にはセディルさんの不名誉な噂や事件も正式に訂正されたのだ・・・
ランドール伯爵家には婚約者の元へ身を寄せていたセディルさんのお兄様が戻って来て、家を継ぐ事になった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
side???
ピチャン・・・ピチャン・・・ピチャン・・・
水滴の落ちる音が聞こえる・・・
冷たい石床・・・地下なのか・・・窓がないだけなのか・・・灯りが何もなく闇の中にいるみたいだ・・・寒い・・・暗闇は怖い・・・
闇の中で聞こえてくる吐息は2つあった・・・
その者達もこの場に入れられた当初は文句を喚き散らしていた為、お互いの存在は認識していたし、互いに罵りあっていた。だが途方もない闇の中で精神が狂いかけていた2人は次第に会話もなくなり、沈黙の中で自分達の人生を振り返っていた・・・
何故だ・・・俺は欲しい女がいただけだ。
望めるだけの顔も地位も金もあった。あの男より劣っていた所など何処にもなかった筈だ。
それなのに俺は選ばれなかった・・・それどころかあの女は俺から逃げるように婚姻を結んだ。
屈辱だった・・・俺があんな男に負けて・・・しかも女から拒まれるなど・・・
あれからあの頃の屈辱や怒りを忘れた日など1度もなかった・・・だが俺もそれなりに良い女と婚姻を結び、娘が生まれた。
娘は俺に似て、上に立つものとしての気概があり愛情深く大切に育てたつもりだ・・・そして娘はあの夫婦の息子に目をつけた・・・
俺は娘を応援する振りをして思った。これは最後のチャンスなのだと・・・慎重に行動を起こして、巧妙な罠を仕掛けた・・・。
娘もあのガキを手に入れる為にかなり悪どい事をしていたようだったが、それもまた嗤えた。
自分の娘が俺の惚れた女の息子に執着して手に入れようと足掻いている・・・
そしてあの憎い男の息子は娘から逃れようと足掻いている・・・
何て滑稽なんだろう・・・
そして俺は未だ、あの女を手に入れたいと心の底で望んでしまっている・・・
・・・ウィルトリア公爵家・・・・・・
何故だろう・・・何故いつも邪魔が入るのだろう・・・相手にするのは不味いとわかっていた。それでも私も娘も止まらなかった・・・いや、止められなかったのか・・・
そしてこのザマだ・・・
嗤えるくらいの転落人生だな・・・
俺は死刑になる・・・
今更足掻くつもりもない・・・
俺は失敗したんだ・・・敵にすべきじゃなかった相手を怒らせて・・・
・・・・・・・・・・・・
コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、・・・
冷たい石床の上を靴で歩く音が遠くから聞こえる・・・音が近づいてくると小さな灯りが見えてきた・・・
灯りを見つめていると2人の男性と青年が見えてきた・・・現れた男達の表情は冷たく無表情だった。
男達が俺達の前にやって来た。久しぶりの灯りに心がホッとしてしまった・・・この恐ろしい男達の前だというのに・・・
そしてあえて何も言えずに黙っている俺と、俺達の様子を伺っている男達の沈黙を無視して、隣にいたもう一人は喋りだした・・・
「は、早くここから出しなさいッッッ!」
「こんな所、私の居場所ではないわ!」
「わ、私にこんな事をして、ただで済むと思っているのッ?!」
「絶対に許さないわッッッ!」
許されないのは俺達だというのに、未だに状況が読めていない愚かな娘だ・・・
男達は無表情のまま低い声で俺に話しかけた。
「何か言いたい事はあるか・・・」
俺は何を今更ッ・・・と思い、「・・・無い。」と答えた。
だってそうだろう?・・・ここで謝罪が出てくるぐらいなら初めから何もしていない。
こんな目に合うと知っていても、俺はきっと止まれなかった・・・あの日あの夜会で俺の全てがあの女の物になってしまったのだから・・・
だから俺だって望んでもいいだろう?
俺は全てを捧げたのだから・・・相手からも捧げてもらいたいと・・・
男達は平坦な声で「・・・そうか。」と言い、未だ騒いでいる娘へ残酷な言葉を告げた。
「・・・黙れ。貴様は終身奴隷として鉱山に行く事が決まった・・・・・・だがそれだけでは許されない事をお前はした。・・・・・お前は俺達の大切な・・・愛する者へ危害を加えようとした。その罪を償ってもらう・・・」
「お前はいずれ鉱山で病に倒れ命を落とすだろう・・・その運命を握っているのは俺達だ。
いつ消えるか、わからない命で奴隷として身を尽くせ・・・そして命を削る最中、あの子にした事を懺悔して死んでいけ・・・」
娘はあまりの言葉に青ざめて震えながら言葉を紡いだ・・・「あ、あの子って誰よ・・・わ、私が何をしたっていうの・・・」
男性達は、「言う必要はないだろう・・・これから、人生を思い返した時にでも考えろ。」と言い蔑んだ視線を娘へ向けた・・・
ああ・・・こいつか・・・。
こいつがこの男達の怒りを買ったのか・・・
という事は・・・報告にあったあのガキが心を寄せている女が地雷だったのか・・・
フッ・・・クククククッッッ・・・アハハハハハハハハハハハハハハハハハハッッッ・・・・・・
心の中で笑い声が止まらなかった・・・
俺が惚れた女にも娘が惚れた男にも神は微笑んで救いの手を差し伸べているのに、俺達は何処までいっても神から嫌われ、愛した者達からも嫌われているな・・・
男はそのまま瞳を閉じてそれ以降開く事はなかった・・・
・・・・・・・・・・・・
「まあ お前達のお陰で、あの子を傷つけた男を捕らえて断罪する事が出来たのだがな・・・」
「他の女にうつつを抜かした挙げ句に婚約破棄?・・・ハッ。身の程を知らないとはこの事だな・・・あの子を傷つけた代償は支払って貰うよ。その身をもって・・・」
「・・・これで憂いは一つ無くなったな。」
男達は薄暗い目をしながら会話を続ける・・・
「だが、許せないのはあの男だ。
俺から妹を奪っておきながら他の女へと心を移しただと・・・それもあの子を傷つけて・・」
「あの子が許す素振りを見せたから踏みとどまったが・・・あれ以上の事をしでかしていたら容赦なく消していた・・・」
「その通りだ・・・あの子が未だ、あの男を父親と呼ぶからこそ生かしているに過ぎない。
だがあの男は少し忘れてしまっているようだな・・・俺達の家の恐ろしさを・・・」
「ああ・・・叔母上が亡くなってから11年か・・・そろそろもう一度教えておくのもありだよね・・・」
「・・・そうだな。これ以上の過ちは防がなくては・・・」
男達は暗い部屋で、残忍な罰を考え出した・・
「そうだ。目だな・・・目があるから他の女にうつつを抜かすんだな・・・」
「目か・・・。なら良い薬があるよ・・・」
「くすり・・・もしかしたら事故が起きて、薬がかかってしまう事があるかもしれんな・・」
「そうだね・・・。
それで失明なんて事もありえるかもしれないね・・・」
男達の声には力が込められていなかったものの、その雰囲気は冷たく恐ろしいものが漂っていた・・・
これが本気の会話なのか、この場限りの冗談なのかはこの者達しか知り得ない事である・・・
まずタリディーラ侯爵は脅迫罪、偽証罪、詐欺罪、殺人未遂罪、犯人隠避罪、横領罪など様々な罪状が重なり死刑となる事になった・・・
そして娘のエステリーナは脅迫罪、偽証罪、公務執行妨害などで鉱山での終身奴隷が決定した
そして今まで出てこなかった侯爵夫人だが、彼女は屋敷の中で無理矢理嫁がされた嫁としてかなり不遇な立場を強いられていたみたいだ。
だが侯爵夫人として夫や娘を止める事の出来なかった罪がある為・・・修道院へと行く事が決まった。
侯爵家はその後、王家からの温情で取り潰される事はなく、ウィルトリア公爵家と王家で跡継ぎを選んだとか・・・
(これが貴族社会の闇って感じだよね・・・)
そして騎士団だが・・・
今回脅されていたり、自ら手を貸していた者達がかなり大勢いたとか・・・
その中でまだ使えそうな者達は降格処分や給料の減額などをして騎士団に残した。
(うわ・・・断罪されて尚残るのは辛いな・・)
一方反省の色がなく、更正の余地がない者に関しては罪状にあった罰を与えていった。
(一番態度が悪かったのはあの赤毛の騎士だったらしい・・・罪状もかなり多いらしく鉱山奴隷まで落ちていったんだって・・・)
そしてあの時騎士団を纏めきれず、真実を見抜けなかった騎士団長はその席から降りる事となった・・・その表情は深い自責の念にかられており、セディルさんへの謝罪を何度も口にしていたそうだ・・・
(・・・・・・うん。今更だよね・・・)
全ての罪が明らかになりランドール伯爵家の名誉も挽回されて、ロディックさんとステラさんは元の地位まで戻る事が出来た。
更にはセディルさんの不名誉な噂や事件も正式に訂正されたのだ・・・
ランドール伯爵家には婚約者の元へ身を寄せていたセディルさんのお兄様が戻って来て、家を継ぐ事になった。
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side???
ピチャン・・・ピチャン・・・ピチャン・・・
水滴の落ちる音が聞こえる・・・
冷たい石床・・・地下なのか・・・窓がないだけなのか・・・灯りが何もなく闇の中にいるみたいだ・・・寒い・・・暗闇は怖い・・・
闇の中で聞こえてくる吐息は2つあった・・・
その者達もこの場に入れられた当初は文句を喚き散らしていた為、お互いの存在は認識していたし、互いに罵りあっていた。だが途方もない闇の中で精神が狂いかけていた2人は次第に会話もなくなり、沈黙の中で自分達の人生を振り返っていた・・・
何故だ・・・俺は欲しい女がいただけだ。
望めるだけの顔も地位も金もあった。あの男より劣っていた所など何処にもなかった筈だ。
それなのに俺は選ばれなかった・・・それどころかあの女は俺から逃げるように婚姻を結んだ。
屈辱だった・・・俺があんな男に負けて・・・しかも女から拒まれるなど・・・
あれからあの頃の屈辱や怒りを忘れた日など1度もなかった・・・だが俺もそれなりに良い女と婚姻を結び、娘が生まれた。
娘は俺に似て、上に立つものとしての気概があり愛情深く大切に育てたつもりだ・・・そして娘はあの夫婦の息子に目をつけた・・・
俺は娘を応援する振りをして思った。これは最後のチャンスなのだと・・・慎重に行動を起こして、巧妙な罠を仕掛けた・・・。
娘もあのガキを手に入れる為にかなり悪どい事をしていたようだったが、それもまた嗤えた。
自分の娘が俺の惚れた女の息子に執着して手に入れようと足掻いている・・・
そしてあの憎い男の息子は娘から逃れようと足掻いている・・・
何て滑稽なんだろう・・・
そして俺は未だ、あの女を手に入れたいと心の底で望んでしまっている・・・
・・・ウィルトリア公爵家・・・・・・
何故だろう・・・何故いつも邪魔が入るのだろう・・・相手にするのは不味いとわかっていた。それでも私も娘も止まらなかった・・・いや、止められなかったのか・・・
そしてこのザマだ・・・
嗤えるくらいの転落人生だな・・・
俺は死刑になる・・・
今更足掻くつもりもない・・・
俺は失敗したんだ・・・敵にすべきじゃなかった相手を怒らせて・・・
・・・・・・・・・・・・
コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、・・・
冷たい石床の上を靴で歩く音が遠くから聞こえる・・・音が近づいてくると小さな灯りが見えてきた・・・
灯りを見つめていると2人の男性と青年が見えてきた・・・現れた男達の表情は冷たく無表情だった。
男達が俺達の前にやって来た。久しぶりの灯りに心がホッとしてしまった・・・この恐ろしい男達の前だというのに・・・
そしてあえて何も言えずに黙っている俺と、俺達の様子を伺っている男達の沈黙を無視して、隣にいたもう一人は喋りだした・・・
「は、早くここから出しなさいッッッ!」
「こんな所、私の居場所ではないわ!」
「わ、私にこんな事をして、ただで済むと思っているのッ?!」
「絶対に許さないわッッッ!」
許されないのは俺達だというのに、未だに状況が読めていない愚かな娘だ・・・
男達は無表情のまま低い声で俺に話しかけた。
「何か言いたい事はあるか・・・」
俺は何を今更ッ・・・と思い、「・・・無い。」と答えた。
だってそうだろう?・・・ここで謝罪が出てくるぐらいなら初めから何もしていない。
こんな目に合うと知っていても、俺はきっと止まれなかった・・・あの日あの夜会で俺の全てがあの女の物になってしまったのだから・・・
だから俺だって望んでもいいだろう?
俺は全てを捧げたのだから・・・相手からも捧げてもらいたいと・・・
男達は平坦な声で「・・・そうか。」と言い、未だ騒いでいる娘へ残酷な言葉を告げた。
「・・・黙れ。貴様は終身奴隷として鉱山に行く事が決まった・・・・・・だがそれだけでは許されない事をお前はした。・・・・・お前は俺達の大切な・・・愛する者へ危害を加えようとした。その罪を償ってもらう・・・」
「お前はいずれ鉱山で病に倒れ命を落とすだろう・・・その運命を握っているのは俺達だ。
いつ消えるか、わからない命で奴隷として身を尽くせ・・・そして命を削る最中、あの子にした事を懺悔して死んでいけ・・・」
娘はあまりの言葉に青ざめて震えながら言葉を紡いだ・・・「あ、あの子って誰よ・・・わ、私が何をしたっていうの・・・」
男性達は、「言う必要はないだろう・・・これから、人生を思い返した時にでも考えろ。」と言い蔑んだ視線を娘へ向けた・・・
ああ・・・こいつか・・・。
こいつがこの男達の怒りを買ったのか・・・
という事は・・・報告にあったあのガキが心を寄せている女が地雷だったのか・・・
フッ・・・クククククッッッ・・・アハハハハハハハハハハハハハハハハハハッッッ・・・・・・
心の中で笑い声が止まらなかった・・・
俺が惚れた女にも娘が惚れた男にも神は微笑んで救いの手を差し伸べているのに、俺達は何処までいっても神から嫌われ、愛した者達からも嫌われているな・・・
男はそのまま瞳を閉じてそれ以降開く事はなかった・・・
・・・・・・・・・・・・
「まあ お前達のお陰で、あの子を傷つけた男を捕らえて断罪する事が出来たのだがな・・・」
「他の女にうつつを抜かした挙げ句に婚約破棄?・・・ハッ。身の程を知らないとはこの事だな・・・あの子を傷つけた代償は支払って貰うよ。その身をもって・・・」
「・・・これで憂いは一つ無くなったな。」
男達は薄暗い目をしながら会話を続ける・・・
「だが、許せないのはあの男だ。
俺から妹を奪っておきながら他の女へと心を移しただと・・・それもあの子を傷つけて・・」
「あの子が許す素振りを見せたから踏みとどまったが・・・あれ以上の事をしでかしていたら容赦なく消していた・・・」
「その通りだ・・・あの子が未だ、あの男を父親と呼ぶからこそ生かしているに過ぎない。
だがあの男は少し忘れてしまっているようだな・・・俺達の家の恐ろしさを・・・」
「ああ・・・叔母上が亡くなってから11年か・・・そろそろもう一度教えておくのもありだよね・・・」
「・・・そうだな。これ以上の過ちは防がなくては・・・」
男達は暗い部屋で、残忍な罰を考え出した・・
「そうだ。目だな・・・目があるから他の女にうつつを抜かすんだな・・・」
「目か・・・。なら良い薬があるよ・・・」
「くすり・・・もしかしたら事故が起きて、薬がかかってしまう事があるかもしれんな・・」
「そうだね・・・。
それで失明なんて事もありえるかもしれないね・・・」
男達の声には力が込められていなかったものの、その雰囲気は冷たく恐ろしいものが漂っていた・・・
これが本気の会話なのか、この場限りの冗談なのかはこの者達しか知り得ない事である・・・
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