【完結】異世界で幽霊やってます!?

かずきりり

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50.今後の動きは

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 ていうか、俺はあの時、王子の身体に入って言葉を放ったという事か?夢ではなく?元の世界に戻ったわけでもなく?
 一体どうなってるんだ?

『ちょっと色々教えて欲しいんだけど。アデライトを助ける為に』
『……答えられる範囲なら』

 そう言われては、答えないという選択肢はない。俺の質問に答えて欲しいとは思ったが、まず優先するのはアイの事だ。
 王子は宰相に自分で自分の身体が動かせなくなるような事と共に、俺から茉莉花の艶の話を聞きつつ、その場所や日付までも宰相に伝えていく。……あくまで夢で見た話だとしつつも、自分の経験から、アニスがそういうアイテムを使っていてもおかしくはないという風に付けたす事も忘れはしなかった。

「……なるほど。確かに、ただの夢で終わらせるのも怖い話ですね」
「念の為に兵を配置する事を考え、他に何か証拠がないのか調べようと思う……ここからね」
「近寄らない方が賢明ですね。分かりました、そう手配致します」

 物分かりの良い宰相は、王子の言葉に頷いた。
 これでアイが助かる……?というか無謀な事をしなきゃ良いけれど……アイの事が心配になる。

「とりあえず、アニスという娘の監視は今すぐにでも」
「頼む。あとはブルーノとルネだ。僕が起きたという事は二人に知られないように」

『あー……協力の為に宰相のみ伝え、他には箝口令……か』
『そういう事』

 王子が起きたという事は周囲へ漏らさず、秘密裏に動くのか。宰相もその考えをくみ取ったのか、頷き、ならばお見舞いも今後はお断りしましょうと言った。
 確かに、アニス達が乗り込んでくる可能性もあるしな……まぁ、三人で仲を深める事に夢中だろうけど。王子の事なんて課金アイテムで好感度あげようとしか思ってなさそう。

『そうだ。そのゲームの話を教えてもらえないかな?』

 宰相に指示を出し、今後の計画を決めながら、王子は器用に俺へと話かけてくる。
 ……片手間で話す事ではないよな、なんて思えば、王子からもそうだね、と返ってきた。
 というか、アイの元へ帰りたい。……泣いてないだろうか、俺が居なくなって心配してそうだ。……そう考えたら伝達する手段もなくなる箝口令って邪魔じゃないか!?

『仲良き事は美しき事かな』
『からかうなー!』
『まぁ気持ちは分かるけど……今すべき事は、違法な売買の摘発だから』

 脳内で王子の放つ真剣な声色に、声を噤んだ。
 ……それが、アイを救う事にも繋がるならば、それが最優先になるのも理解している。そんな俺の心境をくみ取ったのか、王子は宰相にランデー公爵へのフォローも頼んでくれていた。
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