【完結】ストーカーに召喚されて溺愛されてます!?

かずきりり

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「じゃあとっとと死になさいよ!」
「ミオ様?」

女性がそう叫んだ瞬間、ハイルさんの声が扉の向こうから聞こえた為、女性は舌打ちした瞬間に消え、息を飲んだ。驚きすぎると人は声も出なくなるんだと思いながら、女性が居た場所に人型の紙がヒラヒラと舞い落ち、燃え、そして消えた。
呪術……その言葉が脳裏に過ぎった。
燃えカス等の痕跡すら残さずに消えた、その一点を見つめていると、お仕着せを着た女性が入室し、ハイルさんはドアの向こうでこちらを見ないように背を向けている。
女性の寝起きを見ない配慮なのだろう。私が起きているという事を伝えられると、今日はロドさんと一緒に朝食を摂れないという事をハイルさんは伝えに来たようで、私に伝え終わるとロドさんの部屋へ向かったようだ。
働かない頭でも、すぐに痣の事は思い出せた。私は寝巻きのままなのも気にせず、隣のロドさんの部屋へ飛び込んだ。

「ロドさん!」

私に対し驚いた顔をしたハイルさんだが、特に咎める事もなかった為、私はそのままロドさんのベッドサイドへ向かい、顔をのぞきこんだ。

「っ!」

息を飲んだ。顔半分にまで広がっている痣がとても悍ましく、トライバルのような模様は確実に何かを締め上げているようにしか見えなかった。
動く、痣……。
思わずロドさんにかかっているシーツをめくると、はだけている胸元から痣が見えた。
心臓に刺さっていた鎖鎌は、深く深く……根元まで刃を埋めているほどになっていた。

「キャアアッ!!」

それだけでなく、徐々に周囲を蔓のような痣が動き伸びて侵食する様を目の当たりにし、思わず悲鳴をあげてしまった。

「……ミオ?」

私の声に、苦しそうな表情で汗を流しながらロドさんが目をうっすら開けた。

「っ!何をもたもたしてるんですか!」

あまりの恐怖と驚きで、思わず声を張り上げた。こんな声を張り上げた事なんて今まで生きてきた中では、ない事なんじゃないだろうか。
胸の中が熱くて、怒っているのだろうか、でも無意識に流れ落ちる涙が次から次へと頬を濡らしている。

「早く生贄にしてくれれば良いじゃないですか!私の元気とか関係なく血肉を求める事はできないんですか!?」
「ミオ?」

ハイルが焦っているのも、ロドさんが悲しそうに表情を歪めているのも、今の私は気がつかない程、感情が昂ぶっていた。

「早く私を殺してください…………」

切実に願うように捻り出した言葉。
このまま不安に怯える日々も嫌だ。
ならば早く……終わらせたい。
私もロドさんの苦しみも。そして……
私に存在意義を下さい。
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