【本編完結済】白豚令嬢ですが隣国で幸せに暮らしたいと思います

忠野雪仁

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第三章

発動 ドリル撲滅作戦②

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「アイリスさん、今日時間あります?
出来れば専用の次女の方を連れてジーク様のいえに来てほしいんですが」
「ええ、時間なら調整出来ますが」
「でしたら是非」

私は強引にアイリスさんを誘った、出来れば二人に幸せになって欲しいから。

「ラブリー三世を呼んで」

私は、ジーク様のお家につくなりそう言った。

「何よ、リーナちゃん、私も忙しいのよ」

私が呼んで直ぐに来た厳ついオネエがそう言った。
彼?彼女?との付き合いは決して長くない、
でも前世の知識がある私とラブリー三世は気があった。

ペロリストの彼からジーク様を守るのは困難だったけど、
知識の提供で折り合ってくれた。

「この人を最高の女性にして、貴方なら、いえ貴方にしか出来ないわ」
「あらまぁ、嬉しい事を、それにしてもひっどいわね、
この娘の専用の美容侍女はいるの?」
「はい、私です」
おずおずと、アイリスさんの侍女が名乗りでた。

「辞めちまいな、美の専用侍女を名乗る資格がないわ」
「ですが、お嬢様のご要望に従ったのです」
「はあ?あんたプロよね、
金貰って客の言いなりになるなら侍女何て辞めちまいな。
自分の主人を一番美しくする、それが美容を司る侍女よ、
この娘には私の弟子を紹介するわ」
「チャンスを一度だけチャンスを下さい」
「......いいわ、滅多に弟子は取らないけど、
今日の私の仕事を見てなさい。
湯浴みは手伝えないけど、知識だけは教えてあげる」
「はい、ありがとうございます」

私が持ち込んだ美容品とラブリー三世の技術が合さって、
アイリスさんは、見違えるように美人になった。
侍女の娘も、ラブリーからギリギリ合格点を貰えたみたいだ。
今後定期的にラブリー三世から指導をして貰えるらしい。

「これが私ですか、リーナ公爵嬢」
姿見を見てアイリスさんがそう言った。
サラサラのストレートヘアに以外にも優しい目元。

「そうよ、アイリスさん」
「ですがこの様な見た目では、辺境伯では舐められてしまいますわ」
「大丈夫よ、私のお母様なんて凄い可愛らしい見た目なのに、
炎氷の大魔道士と恐れられてるくらいですから」
「それって絶対、今日授業で習った事件ですわよね」

「テヘ、後私の事はリーナって呼んでね、
私もアイリスって呼ぶから」
「分かったわよ、リーナ」

えへへ、凛やっと同世代のおんなの子の友達出来たよ。
だから心配しないでね。

凛とガチョピン、二人の友達が安心してくれるといいな。
私は笑顔でそう思っていた。
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