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第六章
先生と一緒なら
しおりを挟む「……」
学園に到着すると、私はより針のむしろだった。あの『オモシレー女』発言が、すでに広まっていて。うう……胃がチクチクする……。
「おはよう、シャーロット……って、大丈夫か?」
「あ……」
背後から聞こえてきたのは、穏やかな男性の声。その声に止まった私、隣に立つのは彼――モルゲン先生だった。
「おはようございます……」
私はその存在に安堵していた。胃の痛みも和らいだ気がする。自分でも単純だと思った。
この学園の教師でもある彼、『記憶』の共有もしてきた方でもあった。
最初から味方でもあった先生。これまでのことも乗り越えてきた。乗り越えられたのも、先生の存在も大きかったりする。
「……」
私の前世の一つ、冬花が恋をしていた相手――片桐先生。私は時折、重ねてしまっていた。どうしても似ているところがあったものだから。さすがにモルゲン先生にも失礼な話。顔には出さないように気をつけている。
先生の左手にある指輪。それも薬指。私にもあるソレ。先生にはそういった相手がいるということ……そうだよね。
生まれた時からある私とは意味合いが違う。先生にはきっと相手が――。
……またやってしまった。冬花の頃は本気で恋をしていたから。
「……本当に大丈夫か?」
先生からの視線がした。ご心配かけるのもよくないよね。
「はい、大丈夫です」
大丈夫になったのも、本当のことだった。笑顔で答えた。『そうか』と、先生も頷いた。
「……まあ、あれだ。お前も災難だったな」
「あはは……」
先生方にまで伝わっていたのですね……。
「なに、お前は何も悪くない。堂々としていればいいんだ」
「ですよね、そうですよね……!」
「そうだ、その調子だ」
周囲からの視線はまだ止まない。でも現金な私は、先生と歩いている間は平気でいられた。
電撃編入のフーゴさん。彼の登場により、ブルーム学園は一変していく。それは、馴染みある彼らにも例外はないようで――。
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