春の女神は知っている。~モフモフと力を合わせて、ヤンデレメリバフラグ回避してみせます!~

古駒フミ

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第一章

鳥籠の夢



 繰り返し見る夢。いつもの夢の中――生まれ変わってからみるようになった夢。


 闇の中、私は膝を抱えて座っては上を見上げる。私を覆うかのように――囲い込むかのような檻。

 鳥籠のような檻。

 夢の中の私は――いつだって閉じ込められていた。

「どうしてなんだろ……」

 単なる夢とはどうしても思えなくて。
 だからといって。誰が、何の目的があってなのか。本当にわからない。今のところ危ない目とか、悪影響とかはなさそうだけど。

「……」

 鳥籠の中にいたままだと、心がざわついてしまう。不安にも駆られてしまう。あまりにも得体が知れないものだから。

「開かない、よね」

 今回もそう、試しに檻を掴んで揺らしたり引っ張りはする。これまでも何度も試しはしたけど、手応えは全くなかった……。

「ふう――落ち着いて」

 深呼吸して、意識を集中させよう。私の手に集まるのは、青い光。それはやがて、氷塊となる――それを扉にぶつける!

「さあ、どう……はあ」

 鳥籠は揺れるも、それだけ。これもまた、手応えはなかった。

「アレをどうにかするしかないのかな」

 鳥籠の扉にかけられたの、錠前だった。中型のが二つ。これもびくともしないもの。さらに中央にあるものが、一番大きいものだった。

「……」

 私は再び座り込んだ。夢だというのはわかっている。この夢を見始めた頃に比べたら、多少は冷静にはなってきた。でもやっぱり落ち着かない……。

「変な夢……」

 得体の知れない視線。見守られているかのような視線。嘗め回すかのような視線。それらに耐えれ続けば、いずれこの夢が終わると――。

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