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第二章
今回も学園長のご案内
学園に着き、推薦状の話をする。そこでやってきたのは、学園長のポラールさんだった。彼は今回も案内をかって出てくださって。
「そう、ですね……」
ここから違ったりもするのかな。ここはお断りして、モルゲン先生と真っ先に自治委員会に向かうべき?
「おや、気が進まんかのう……? すまんのう、本来は我が校きってのイケメン教師が来るはずだったがのう」
イケメン教師。それでどうして迷いなくモルゲン先生を思い浮かべたの、私! ……とにかく、いつもなら先生が来てくださっていたのに、そうでなかったのは?
「おお、アルト君よ! モルゲン先生はのう、君の学習指導計画の責任者に抜擢されたぞい! 今朝から会議だぞい、頑張っているぞい!」
「へ、へえ……そうなんですね」
後ろにいたアルトは目をそらしていた。どこか気まずそうにしながら……。
「すみません、学園長先生。ご案内感謝いたします。よろしくお願いします」
「そうかそうか、良かったのじゃ!」
私はひとまずは同じ流れを踏むことにした。モルゲン先生抜きでの委員会訪問、無茶が過ぎるかなと。
学園を巡りましょう。なにか手がかりだってきっと――。
図書室で獣人であるエミル・ジュッツェさんも紹介された。ここでもやはり聞かれたのは。
「――やっぱり、僕達。どこかで会ったことある?」
「……いえ、おそらく初対面だと思います」
シャーロットもどこか既視感はあるものの、やはり思い出せなかった。そして。
食堂まで案内される。そこにいるのは、クラーラさん、そして彼女を慕う女生徒たち。以前は学園長とはここで別れ、彼女たちと食事をとる流れだった。
『……あなた、独特な匂いがするのよね』
何気にトラウマだった。前にクラーラさんに言われたことだった。私は硬直してしまった。
「……お嫌かしら?」
クラーラさんは瞳を伏せて、悲しい顔をしていた……何も悪くない人を悲しませてしまった!
「……ねえ、シャーロットさん? 交流って、出来るだけしておいた方が良い。そう思わない?」
悲しそうな顔から、意味深な笑顔を向けてきた。他の少女は見ていない。それは私だけに向けた笑顔――忠告ともとれた。
「……すみません。お誘い自体は嬉しいんです。ありがとうございます、ご馳走になりますね」
「まあ、嬉しい……ね、みんな?」
クラーラさんたち、皆さんいい人。ただね、私がこの空気に慣れないのもあって。
人との交流、かぁ……そうだね、ご相伴に預かろう。
今回もクラーラさんの手作り料理をいただき、彼女手ずから食べさせられる。前と同じ流れだった。
「――あら? 素直に受け入れてくれるのね。嬉しい」
「……」
そう、同じ流れだった為だったから。私は自然と受け入れていた。前の自分はもっと照れで抵抗していたはずだったのに。
「はい。あまりにも美味しそうでしたので」
私は笑って答えた。そう、とクラーラさんも微笑んでいた。
その後、クラーラさんからの自室への誘いを断り、面談室へ向かおうとした。
人だかりがある。玄関口で撮影をしている女生徒がいるからだ。今回は大人しく、リナ・ゼンガーさんの撮影終わりを待つことにした。
撮影が終わると、人々は一気に移動していた。誰もが少女に憧れの目を向けていた。
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