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第五章
楽しそうにしているのが嬉しそう
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「……エミルさん、もうよいのでは?」
肉がね、プスプス音を立てているんだ……焦げてきているんだ!
「え、なんで?」
「なんでって、ときましたか……」
何故というエミルさん……彼としては、まだいける判定なんだ。
「私、このくらいがいいんです……!」
「え……生焼けとか、大丈夫?」
「大丈夫、大丈夫としか……!」
「そう? 貴女がそんなに言うのなら」
私はなんとか押し切った。私の方で肉をトングで掴み、エミルさんの皿にも投入していく。でもどうしよう、焦げきっているのが好みとか言われたら。
「エミルさん、召し上がらないんですか?」
「……わかった、僕から食べるね」
自分から先にというのも、だった。それの返しがこうだった。そんな毒見をするみたいな……。
「僕、耐性とかあるから。お腹も強いから。だから心配しないでね?」
「そうですか……」
やっぱり焦がし尽くすべきだったかな……。
「……うん」
エミルさんは口に入れると、ゆっくりと噛んでいた。とても味わっている。
「うん、美味しいよ。ジェムさん」
「良かったです」
「うん、美味しいな……」
噛み締めるかのようだった。エミルさんの顔が綻んでいる。
「ほらほら、食べちゃいましょう、焼いちゃいましょう!」
「まだ、たくさんありますから」
二人はどんどん焼いていく。私たちは頬張っていく。子供たちは元気よくおかわりしていた。
「シャーロットさん、マシュマロはね、焼いても美味しいんですよ。ご存じでしたか?」
「マシュマロ! 話だけは聞いていたんですけど、焼いたのは食べたことはなくて」
「なら、是非とも!」
レイチェルさんが猛プッシュしてきた。私にとっても憧れの食べ物だったから、こちらも乗り気になっていた。
冬花の頃は、マシュマロを焼くウェーイなイベントは縁がなかったから……。
いい焼け具合のマシュマロが串に刺されていく。
「どうぞ」
「ありがとうございます。いただきますね」
レイチェルさんから受け取って、熱々のマシュマロをいただく。
「はふっ!」
私たちは熱さにやられながらも、その美味しさに舌を打つ。はふはふしながら。
「追いチョコレートをどうぞ」
「わぁ……!」
マシュマロにチョコレートソースがかかっていく……! 熱々のとろけるソース、まろやかですっごく美味しい!
「あれ? レイチェルさんは食べないんですか?」
「……ああ。いえ、こちらはお構いなく」
「そうなんですか……?」
レイチェルさんもだし、彼らも口にしない。楽しんでいるのは私や子供たちだけ。それでも。
「……?」
彼らはとても幸せそうにしていた。私たちが楽しそうにしているのが、嬉しそうというか。
「さあ、どんどん参りますよ!このままチョコレートフォンデュを召し上がれ!」
「わぁぁ……!」
カットされた果物、焼き菓子。ああ、本当に美味しそう! テンションが、テンションが爆上がるばかり!
「ふふん」
レイチェルさんが得意になっている。それを揶揄うティムさん。笑い合う子供たち。親御さんたちも安心している。
「ふふ……」
それを見守っているのはエミルさん。とても尊そうに――。
肉がね、プスプス音を立てているんだ……焦げてきているんだ!
「え、なんで?」
「なんでって、ときましたか……」
何故というエミルさん……彼としては、まだいける判定なんだ。
「私、このくらいがいいんです……!」
「え……生焼けとか、大丈夫?」
「大丈夫、大丈夫としか……!」
「そう? 貴女がそんなに言うのなら」
私はなんとか押し切った。私の方で肉をトングで掴み、エミルさんの皿にも投入していく。でもどうしよう、焦げきっているのが好みとか言われたら。
「エミルさん、召し上がらないんですか?」
「……わかった、僕から食べるね」
自分から先にというのも、だった。それの返しがこうだった。そんな毒見をするみたいな……。
「僕、耐性とかあるから。お腹も強いから。だから心配しないでね?」
「そうですか……」
やっぱり焦がし尽くすべきだったかな……。
「……うん」
エミルさんは口に入れると、ゆっくりと噛んでいた。とても味わっている。
「うん、美味しいよ。ジェムさん」
「良かったです」
「うん、美味しいな……」
噛み締めるかのようだった。エミルさんの顔が綻んでいる。
「ほらほら、食べちゃいましょう、焼いちゃいましょう!」
「まだ、たくさんありますから」
二人はどんどん焼いていく。私たちは頬張っていく。子供たちは元気よくおかわりしていた。
「シャーロットさん、マシュマロはね、焼いても美味しいんですよ。ご存じでしたか?」
「マシュマロ! 話だけは聞いていたんですけど、焼いたのは食べたことはなくて」
「なら、是非とも!」
レイチェルさんが猛プッシュしてきた。私にとっても憧れの食べ物だったから、こちらも乗り気になっていた。
冬花の頃は、マシュマロを焼くウェーイなイベントは縁がなかったから……。
いい焼け具合のマシュマロが串に刺されていく。
「どうぞ」
「ありがとうございます。いただきますね」
レイチェルさんから受け取って、熱々のマシュマロをいただく。
「はふっ!」
私たちは熱さにやられながらも、その美味しさに舌を打つ。はふはふしながら。
「追いチョコレートをどうぞ」
「わぁ……!」
マシュマロにチョコレートソースがかかっていく……! 熱々のとろけるソース、まろやかですっごく美味しい!
「あれ? レイチェルさんは食べないんですか?」
「……ああ。いえ、こちらはお構いなく」
「そうなんですか……?」
レイチェルさんもだし、彼らも口にしない。楽しんでいるのは私や子供たちだけ。それでも。
「……?」
彼らはとても幸せそうにしていた。私たちが楽しそうにしているのが、嬉しそうというか。
「さあ、どんどん参りますよ!このままチョコレートフォンデュを召し上がれ!」
「わぁぁ……!」
カットされた果物、焼き菓子。ああ、本当に美味しそう! テンションが、テンションが爆上がるばかり!
「ふふん」
レイチェルさんが得意になっている。それを揶揄うティムさん。笑い合う子供たち。親御さんたちも安心している。
「ふふ……」
それを見守っているのはエミルさん。とても尊そうに――。
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