恋愛短編まとめ(異) ①

よしゆき

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ビッチ淫魔と童貞淫魔

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 超優等生ビッチサキュバスが童貞インキュバスに童貞をもらって下さいとお願いされ軽い気持ちで引き受けたら結果翻弄されまくることになった話。
 痛い表現はありませんが、途中から無理やりっぽくなります。

 淫魔 淫語 小スカ


────────────────




 淫魔育成学校。ここは淫魔が通う淫魔のための学校。淫魔を教育し、立派な淫魔に育てるのが目的である。
 この学校に通うサキュバスのリーナは超優等生だった。容姿端麗成績優秀、生徒達の憧れの的だ。既に何度も実習に出ていて、人間の男を誘惑し、精気を奪うことに成功している。卒業後は立派な淫魔になるだろうと、教師から将来を期待されていた。 リーナは誰もが認める学校のマドンナ的存在だった。
 だから。

「リーナさん! お願いします、僕の童貞をもらってください!」

 こういう誘いが後を絶たない。
 はじめての相手にリーナを、と望む生徒も、セックスの実技の授業でリーナを指名してくる生徒も多い。
 そしてリーナは滅多に誘いを断らない。淫魔は気持ちいいことが大好きなのだ。だから学校に在籍する殆どのインキュバスと体を重ねていた。リーナと寝ていない男子生徒の方が少ないだろう。そして目の前の彼は、その数少ない生徒の内の一人なのだ。
 長い前髪が顔にかかり、顔の半分が隠れてしまっている。しかし顔の下半分から首もとまで真っ赤に染まっていて、彼が羞恥をこらえ、勇気を振り絞ってリーナに声をかけてきたことは震える声音からも伝わってきた。
 容貌はわからないが、体つきはスラッとしていてスタイルは良さそうだ。

(ま、あたしは別に容姿にはこだわらないけど)

「いいわよ」

 特に断る理由もないので、リーナはそれを受け入れた。

「ほんとですか!?」

 男子生徒の顔がばっと輝く。

「ありがとうございます! あ、僕、アオトっていいます」
「そう。じゃあアオト、今からでいいの?」
「は、はい! よろしくお願いします!」

 リーナは気合いに満ち溢れたアオトと、実技を行う教室へと向かった。セックスに必要な物が常備されているその教室は常に開放されていて、生徒は自由に使うことができる。
 広くない教室の半分以上が大きなベッドに占領された教室に入り、鍵をかける。使用中は鍵をかけるのが決まりだ。
 リーナは恥じらうこともなくベッドに上がった。
もじもじしているアオトを手招く。

「早く来なさいよ」
「ははははいっ!!」

 裏返った声で返事をして、ギクシャクとした動きでベッドに近づく。やる気に溢れてはいるが、かなり緊張している様子だ。こちらがリードした方がよさそうだ。
 リーナはそう判断して、彼に言った。

「あんたは横になってるだけでいいわよ。あたしが気持ちよくしてあげる」

 艶然と微笑めば、アオトはごきゅっと喉を鳴らした。しかし、首を縦には振らなかった。

「あああのっ、できれば、僕にリードさせてほしいですっ」
「あんたがそう言うなら、別にいいけど……」

 ガチガチに緊張しているくせに、大丈夫なのだろうか。アオトを胡乱げに見つめながら、リーナはベッドに仰向けに寝そべった。

「し、失礼します……」

 掠れる声で一声かけてから、アオトが覆い被さってくる。
 上から見下ろされ、長い前髪に隠れていた瞳が見えた。

(なんだ、綺麗な顔してるんじゃない)

 とても整った、綺麗な顔立ちをしていた。女性的ではないが、繊細で美しい容貌だ。この美貌なら、人間を誘惑するのも簡単だろう。淫魔にとって容姿は大きな武器だ。今は童貞でも、回数をこなして慣れていけば、あっという間に優秀なインキュバスへと成長していくはずだ。
 自分がうまく相手をして、自信をつけさせてやればいい。
 先輩として、リーナはそんな風に考えていた。後輩の成長に一役買ってやろうと。既に何人もの男を相手にしてきたリーナにはそれが可能だと自負していた。
 アオトは見る人を魅了する美しい瞳に情欲を宿し、リーナを見つめる。その顔はやはり真っ赤に染まっていて緊張で強張っていたが、確かな欲を感じた。リーナを抱きたいと渇望する雄の顔だ。
 彼の強い性欲にあてられ、リーナもぞくんと体を震わせた。

(なかなか楽しめそうね)

 期待に、リーナは舌舐めずりする。

「キス、してもいいですか……?」
「いいわよ」

 貞操観念などないに等しい淫魔にわざわざ律儀に許可を得てから、アオトはリーナにキスをした。
 慣れていないのが丸わかりの、ちゅっちゅっと唇を触れ合わせる可愛らしいキスを繰り返す。
 仕方なくリーナは自分から舌を伸ばし、彼の口内に差し入れた。
 びくりと体を震わせ、驚いて口を離そうとするアオトの首に腕を回し、しっかりと固定してから彼の口腔内を蹂躙する。ぐちゃぐちゃに掻き回し、舌を吸い上げ、唾液を啜る。
 アオトは息苦しそうにくぐもった声を漏らし、ただされるがままだった。
 リーナは舌先で上顎を擦り、舌を絡ませ、擦り合わせ、気持ちのいいキスを彼に教える。
 ちゅっと舌に吸い付きながら、唇を離した。
 アオトは真っ赤に蕩けた顔で、荒い呼吸を繰り返している。

「大丈夫?」
「は、は、はい……。すみません、僕がリードしたいって言ったのに、下手くそで……」
「はじめてなんだし、仕方ないわよ。いいから、続きしましょ」
「は、はいっ……」

 申し訳なさそうにしながら、けれどやめるつもりはないようで、アオトはリーナの制服を捲り上げる。リーナを抱くという覚悟はもう決めてきたようで、その意思は揺るがないのだろう。
 慣れない手付きでブラジャーのホックを外すアオトにリーナも協力した。
 豊満な乳房が転び出る。張り、艶、大きさ、全てが完璧なそれは、今まで数々の男を魅了してきた。
 正に今、アオトの目も釘付けになっている。息を乱し、興奮した様子でリーナの胸を凝視する。

「はっ、はあっ、リーナさんの……っ」
「好きにしていいのよ」

 誘うように微笑めば、アオトは胸にむしゃぶりついてきた。
 片方は大きく口を開けてじゅぱじゅぱとしゃぶり、もう片方は大胆な動きで揉みしだく。

「あんっ」

 こんな風に、余裕をなくして体を求められるのは嫌いではない。それだけリーナが相手にとって魅力的だということだから。自尊心を満たされ、快楽も得られる。だからセックスが好きだった。
 がっつきながらも痛みを与えるような触れ方はせず、アオトは繊細な愛撫を施してくる。チロチロと舌先で乳首を舐め回し、もう片方の乳首は指の腹でくりくりと転がす。ちゅうっと吸い付きながら優しく甘噛みし、指で挟んできゅっきゅっと扱いたり。

「あっあぁんっ、きもちいいっ」

 リーナは自然とそう口にしていた。そしてリーナが甘い声を上げれば上げるほど、アオトの愛撫は濃厚なものになっていく。
 リーナは背中を仰け反らせて嬌声を上げ続けた。
 脚の間は漏らした蜜で既にどろどろになっている。刺激を求めて蜜壺がきゅんきゅんと蠢いた。
 もじもじと腰を捩れば、アオトの手がするりと下肢に伸ばされた。濡れた内腿を撫で、そろそろと秘裂に触れる。

「んぁああっ」
「はあっ……リーナさんの、おまんこ……っ」

 アオトは感嘆の声を上げ、くちゅくちゅと表面を撫で回す。やはり興奮している割に触れ方は優しく、的確にこちらの性感を高めてくる。
 ぬめりを帯びた指がクリトリスに触れ、そのままぬるぬると粘液を塗りつけるように撫でる。

「んひぁっあっあっひあぁんっ」

 敏感な箇所を刺激され、リーナは感じるままに声を上げ快感に身を委ねた。

「リーナさん、気持ちいいですか……?」
「あんっ、いいのぉっ、そこ好きっ、あっあっあぁあっ、もっと弄ってぇっ」
「ああっ、いやらしくて、綺麗で可愛いです、リーナさん……っ」

 熱い吐息を漏らし、アオトはくちゅくちゅくちゅくちゅとこりこりに勃起した花芽を捏ね回す。

「ひあぁっ、いい、きもちいいっ、あっあっ、いくいくいくっ、クリくにゅくにゅされてもういくぅっ」

 リーナは背中を弓なりに反らせて絶頂を迎えた。
 その様子を、アオトは目に焼き付けるように凝視する。

「はあっ、綺麗です、リーナさん、もっと、もっと感じてくださいっ」
「あぁんっ、いったばっかりなのにぃっ」

 達した直後の敏感な肉粒を、アオトはぬりゅぬりゅと撫で回す。
 リーナはそれを止めない。快楽は淫魔の彼女にとって拒むものではない。余すことなく受け入れるものだ。
 爪先まで痺れるような快感が走り、リーナは嬌声を上げ身悶えた。
 彼はどうやら愛撫がしつこいタイプのようだ。
 気持ちいいことが大好きなリーナは、気持ちよくしてもらえるなら別にいいかと好きにさせることにした。
 アオトは指を使い、あらゆる方法で陰核を刺激し続けた。その後、今度は唇で、舌で愛撫をはじめた。
 弄られ尽くされたクリトリスはじんじんと熱を持ち、腫れたように真っ赤に膨らんでしまった。
 リーナは何度も何度も絶頂へと追い上げられ、既に息も絶え絶えになっていた。

「はあっはあっ、リーナさん、可愛い、綺麗です、ああ、リーナさんのおまんこ、ぬるぬるで柔らかくて温かい、気持ちいいです……っ」

 アオトは散々クリトリスでいかせたあと、漸くぐちょぐちょに濡れそぼった蜜口を弄りはじめた。指を入れただけでペニスを突っ込んだかのように興奮している。
 指で中をぐちゅぐちゅと掻き混ぜられ、やっとペニスを挿入するのかと思いきや、今度は膣内を執拗に弄り回された。まずは指一本で、抜き差ししながら肉壁を擦り、とぷとぷと分泌される愛液を掻き出すようにぐちゃぐちゃに掻き回され、時間をかけ一本ずつ指を増やされ、それを繰り返される。

「んひああぁあっ」

 ぐりっと折り曲げた指でGスポットを押し潰され、リーナは悲鳴を上げてまた達した。
 もう何度目の絶頂かなんてわからない。とうに十回は越えていて、愛液はとめどなく溢れシーツにまで滴り、まるでおもらしをしたかのようにぐっしょりと濡れてしまっていた。
 しつこいなんてものじゃない。もう二時間近く、ひたすらリーナだけがいかされている。
 普通の男であれば、とっくに我慢できずに挿入しているはずだ。ましてやアオトは童貞だ。それなのに。

(なんでコイツ、入れないのよ……!)

 あられもない嬌声を上げまた絶頂に達しながら、リーナは狼狽した。
 リーナの媚態に興奮しているくせに、彼はただリーナを快楽に悶えさせるだけで全く次の段階へ進もうとしない。ねちっこい愛撫を繰り返し、息を乱してリーナが快楽に溺れる姿を穴があくほど見つめるだけだ。
 リーナの膣孔は、とっくに指では物足りなくなっているというのに。
 肉壁は指をきゅうきゅうと締め付け、早くもっと太いもので奥まで満たしてほしいと訴えている。早く精液を注いでほしい。何度いってもいっても満たされず、下腹部の疼きは増す一方だ。

(早く、欲しい、のに……っ)

 しかし、自分からねだることはできなかった。童貞相手にリーナが先に音を上げるなどプライドが許さない。
 一方的に快楽を与えられ、追い詰められ、リーナは意地になっていた。
 入れさせてくださいと、この男に言わせなければ気が済まない。
 リーナはアオトの股間に足を伸ばした。足の裏でぐりっとそこを擦る。

「うあぁっ……、り、リーナさん……!?」

 アオトは顔を真っ赤にして身悶えた。
 彼の股間はしっかりと熱を持ち、ズボンを突き破らん勢いで膨らんでいた。ズボンに押し込められているのではっきりとはわからないが、かなりの大きさがありそうだ。

(なによ、しっかり勃たせてんじゃないのよ! こんなになってるくせに、なんで早く入れないわけ!?)

 リーナは八つ当たりするようにぐにぐにと足で押し潰す。

「うぁっあっ、り、リーナさ、ぁあっ、だ、駄目です、そんなこと、されたら……っ」

 愛撫の手を止めてびくびくと体を震わせるアオトの姿を見て、リーナは少しだけ溜飲が下がる。

「なによ。足で踏まれて気持ちよくなってるの? もう先走りでぬるぬるになってるんじゃない?」
「あっあっ、リーナさん、リーナさん……っ」

(ほらっ、早く言いなさい! 入れさせてくださいって言うのよ!)

 彼の性感を煽るように、ズボンの上から男根の裏筋を爪先で擦り上げる。
 アオトはがくがくと腰を揺らした。

「あっ、だめ、だめです、そんな、されたら、僕、もう、もう……っ」

 瞳を潤ませ、アオトは震える声を上げた。

「リーナさんの中に入れたいっ……入れさせてください……!」

(漸く言いやがったわね、遅すぎんのよ! とっくに待ちくたびれてんのよ、こっちは!)

 とうに限界だけれど余裕を装い、リーナは艶然と微笑んだ。誘うように大きく脚を広げ、膣孔を晒す。

「しょうがないわね。ほら、いいわよ」

 あくまで上から目線で許可を出す。
 アオトは鼻息を荒げ、急いた手付きでズボンを下ろす。

「っ……!」

 下着から取り出された陰茎を見て、リーナは息を呑んだ。

(でっか……!)

 馬並みのそれがだらだらと先走りを垂らしそそり立っていた。今まで百人以上の男とセックスしてきたリーナだが、こんなに大きな男根ははじめて見る。

(ウソでしょ……あんなの入るの……? 童貞にガツガツ腰振られたらあたし壊れるんじゃないの!?)

 内心動揺しながらも、それを悟られまいとリーナは平静を装う。
 今更でかくて怖いからやめてなんて、どんな男相手でもセックスでメロメロにできると自負しているリーナが口にすることはできなかった。
 アオトははーっはーっと荒い呼吸を繰り返し、ギラギラした瞳でリーナを見つめている。まるで肉食獣に狙われる獲物の気分だった。
 しかし逃げ出すことはできない。童貞相手に、セックスでリーナが遅れをとるなどあってはならない。
 沸き上がる不安を押し殺し、リーナは余裕たっぷりの笑みを浮かべた。

「そのままじゃ、入れなくても出ちゃいそうね。そうなる前に、早く入れなさいよ。あたしに童貞もらってほしいんでしょ?」
「はあっはあっ、リーナさん……っ」
「ほら、来て……」
「リーナさん!!」

 艶っぽく誘い文句を口にすれば、アオトはがばりと覆い被さってきた。
 どちゅんっと、凶悪な楔が一気に膣孔に突き入れられる。

「っ……かひゅっ……!?」

 あまりの衝撃に、悲鳴も上げられなかった。

「はっ、ひっ、ひっ、ひううっ」

 痛みは殆ど感じないが、胎内をこれ以上ないほどに圧迫され、まともに言葉も紡げない。
 勝手にぼろぼろと涙が零れる。
 アオトはリーナの泣き顔を見て、僅かに冷静さを取り戻したようだ。おろおろとリーナの様子を窺う。

「り、リーナさん!? 大丈夫ですかっ?」
「だいっ、じょうぶなわけ、ない、でしょっ……」

 明らかに容量オーバーなものを突っ込まれ、数えきれないほど経験を積み重ね、数々の男共の精を搾り取ってきた名器と謳われるほどの膣内が悲鳴を上げている。

「はひっ、あっあっあっ、んくっ、うぅっ」
「す、すみません、一回抜きます……!」
「ひはああぁっ、ばかぁっ、動かないれぇっ」

 ずるりと剛直が蜜壺を擦り、リーナは目を見開き悲鳴を上げた。
 ぎちぎちに埋め込まれた陰茎が少し動くだけで、目の前がチカチカするほどの衝撃を感じた。内臓ごと引きずり出されるようなその感覚に怯え、リーナは彼の腰に足を絡めて動けないように固定した。

「うぁっ、り、リーナさん……!?」
「はっはっひぅっ、いいっ? あっ、あたしがいいって言うまで、ふっ、はあっ、このままじっとしてなさい……!」
「は、は、はいっ……」

 童貞に酷なことを命じているが、相手のことを気遣う余裕は今のリーナにはない。熟練者としてのプライドは肉棒を突っ込まれた時点で吹き飛んだ。
 規格外の剛直を咥え込みながら、リーナは必死に呼吸を整える。強張る体から力を抜こうと気持ちを落ち着けようとした。

「はっ、ああっ、すごい、リーナさんの中……とろとろで、ぎゅうぎゅうで……っ」
「んやあぁっ、これ以上、おっきく、しないれってばぁ……っ」
「す、すみません! でも、リーナさんのおまんこ、入れてるだけで気持ちよくてっ……動かなくても、もうっ、僕っ……」
「ひにゃっあっ、びくびくって、膨らんで……っ」
「っく、いくっ、ううっ……」
「ひああぁああっ」

 ぐっと顔を歪め、アオトはろくに動きもせずに射精した。
 膨らんだ男根から、びゅーっびゅーっと大量の精液が吹き出る。

「ひはっ、んああぁあっ」

 熱い体液を胎内に浴びせられ、リーナもまた絶頂に達していた。
 彼の精液が膣内に染み渡り、まるで媚薬のように快楽をもたらした。体の内から強烈な快感が全身へと広がり、リーナはだらしなく口を開けて身悶える。

「ひっ、はっ、あぁっあっあっ」
「っく、ぅうっ、すご、い、リーナさんの中、うねってっ……僕、またっ……」
「やああぁっ」

 アオトの剛直は射精したにも関わらず、まだ硬度を保ったまま、リーナの胎内を圧迫し続けている。けれど彼の精液を浴びた膣孔は先程のように苦しさは感じず、寧ろ頭がおかしくなりそうなほどの快楽に蝕まれた。
 それは性に奔放な、気持ちのいいことが大好きなリーナが怯えるほどの快楽だった。

「っ、リーナさん……っ」
「ひやっ、やあっ、うごかないれぇっ」
「すみ、ませっ……我慢、できないっ……」
「やあぁっ、おちんぽずんずんしないれぇっ、おかひくなるぅっ」

 体は快楽に侵され、痺れたようにうまく動かすことができない。リーナは必死に首を振り立て制止の声を上げて抵抗するけれど、その程度では彼は止まらなかった。寧ろたぷたぷといやらしく乳房を揺らし、発情した顔で乱れるリーナを見て止まらなくなっていた。
 アオトは夢中で腰を振り、太くて長い剛直でぎちぎちになっている膣孔をぐちゅぐちゅと擦り上げる。

「くっ、はあっ、リーナさん、リーナさんっ、気持ちいいっ」
「はひぃんんっ、おっきぃので、おまんこぐりぐりしちゃらめぇっ」

 リーナは涙を流し、絶頂を迎える。いくときに高く腰が上がり、すると亀頭がごりゅっと中を抉った。
 その刺激に、絶頂とは別の感覚が込み上げる。

「ひにゃああぁあっ」

 尿道から、ぷしゃっと潮が噴き出した。透明な体液が二人の体に飛び散る。
 それを見て、アオトは更に興奮した。

「はあっ、すごい締まるっ……リーナさんっ、リーナさんの潮吹きっ、素敵です、リーナさんっ」
「んあっあっあっあっひあぁっ、やあぁんっ、おく、そんなにいっぱいごちゅごちゅしないれぇっ」
「可愛いっ、リーナさんの蕩けた顔っ」
「んゃあああっ、はげし、のぉっ、おちんぽおっきすぎて、おまんこいっぱいこしゅれるぅっ」

 リーナは顔をぐちゃぐちゃにして泣き喘いだ。散々セックスを重ねてきたが、ここまで乱れたことなどなかった。涙と涎で顔を汚し、ただ与えられる快楽に翻弄されるだけなんて。はじめてのときだってこんなに情けない醜態など晒さなかったのに。
 矜持を保つこともできず、リーナは懇願した。

「もうやあぁっ、やめて、おまんこいじめないれぇっ、ひあっあっあっああっ」
「リーナさんっ、リーナさんのおまんこ、気持ちよすぎて、もう止まれませんっ」
「やらぁっ、ぬいて、あひっひうぅっ、ぬいてよぉっ」

 ひぐひぐと子供のように泣きじゃくるが、アオトはやめるどころか一層激しく腰を振り、膣孔を攻め立てる。

「くっ、ううっ、出る、また出ますっ、リーナさんのおまんこに、中出し……っ」
「ひうっ、らめ、なからめぇっ、きもちよしゅぎておかしくなるぅっ、はひっうんっ、らめぇっ」
「っあ、ぐ……出る……っ」
「んあぁああっ、せーえき、でてるぅっ」

 一回目となんら変わらない量の精液が、どぷどぷと中に注がれる。途端に強烈な快感に襲われ、リーナはびくびくと全身を痙攣させた。ぴゅくっと少量の潮を噴きながら、終わりのない絶頂にもがく。

「ひっひぅんっ、もぉむり、むりなのぉっ、きもちいいのとまんないぃっ」
「リーナさん、可愛い、好きっ、好きですっ」

 快楽に蕩けたリーナのだらしない顔を見つめ、アオトの興奮は治まるどころか高まっていく一方だった。
 男根は萎えず、膨張したまま膣内に居座り続けている。ただ咥え込んでいるだけでも堪らなく気持ちよくて、リーナは絶頂から抜け出せない。
 いきっぱなしの状態の肉壺はアオトにも途方もない快感を与え、彼を余計に夢中にさせる結果となる。
 アオトは獣のように息を荒げ、その優しげな風貌は情欲を帯びた雄の顔になっていた。
 ふーっふーっと激しく息を漏らしながら、アオトはゆっくりと腰を引いていく。

「はあっ、リーナさんのぎちぎちのおまんこ、絡み付いてくる……っ」

 ぬろろ……っと、引き抜かれる剛直に追い縋るように肉襞が締まる。

「ひあぁっあっあっあぁあっ」

 太く長い楔が抜けていく感覚にリーナは背中を仰け反らせた。
 亀頭を残してギリギリまで引き抜かれ、そしてまた一気に奥まで突き入れられる。

「あああぁああっ」

 ごちゅんっと最奥を突き上げられ、リーナは悲鳴を上げた。
 時間をかけてギリギリまで抜かれ、そして再び奥深くまで貫かれる。それを何度も繰り返された。動きに合わせて中に注ぎ込まれた精液が掻き出され、結合部は二人の体液でぬちゃぬちゃだ。

「ひぁっあっひっ、やぁっ、おっきぃので、いっぱいじゅぽじゅぽされひゃらぁ、あっあっあっひんっ、おまんここわれちゃうぅっ」

 泣きながらいやいやと首を振る。激しく男根を出し入れされても、感じるのは快感だけだ。苦痛を与えられているわけではないが、しかしそれは受け入れるには強すぎる快感だった。

「リーナさんっ、もっと、もっと乱れたリーナさんを見せてくださいっ」
「きゃああぁうっ」

 アオトはリーナの片足を持ち上げ、肩に乗せた。
 体位の変更によりごりゅごりゅっと膣内が擦られ、リーナはその刺激に甲高い悲鳴を上げる。

「はあっ、すごい、リーナさんのおまんこに、僕のちんぽがずっぽり嵌まって……っ」

 がばりと開脚され、晒された結合部をアオトは興奮した様子でガン見している。凝視しながら、ずこずこと腰を振って男根を抜き差しする。

「んああぁっ、おまんここしゆれるっ、おくまでおちんぽでいっぱいになってるぅっ」
「リーナさんっ、リーナさんっ」
「ひうっ、らめ、やらぁっ、そここしゅらないれっ、そことんとんしないれっ、あっあっあっ、らめらめぇっ、おしっこ、おしっこでちゃうぅっ」

 激しい突き上げに尿意が込み上げ、リーナはそれだけはどうにか耐えようと、力の殆ど入らない体でじたばたと暴れる。しかし開脚された状態で容赦なく体を揺すられ、耐えることなど不可能だ。

「っくぅ、すごい、おしっこ我慢して、おまんこがぎゅうぎゅうに締まって……っ」
「やあぁっ、ずんずんらめぇっ、れちゃう、おしっこもれちゃうぅっ」
「はあっ、ああ、おしっこ我慢してるリーナさん、可愛いですっ」

 顔を真っ赤にしてもじもじと尿意を堪えるリーナに、煽られたかのようにアオトは絶えず腰を振り続ける。
 とんとんとんとんと小刻みに揺さぶられ、膀胱を刺激される。限界はすぐにやってきた。

「ひあっあっあんっ、でるっ、もれちゃ、あっ、あっ、ああぁっ……」

 尿道からちょろちょろと体液が溢れ出る。一度出てしまえばもう止めることはできず、あっという間にシーツに染みが広がっていった。
 放尿の快感にリーナはぶるぶると体を震わせる。しかしそれが過ぎ去れば、残るのは強い恥辱だ。
 リーナはぽろぽろと涙を流し、しゃくり上げた。

「ひっ、うぅっ、やめてって言ったのに……おしっこ、いやって言ったのに……っ」
「ごめんなさい、リーナさん、リーナさんがおしっこ我慢してる姿が可愛くて、お漏らししてるリーナさんも可愛くて……僕、僕……っ」
「んゃあっ、ばかぁっ、おちんぽまたおっきくしないれぇっ」
「だって、リーナさんが可愛いから、僕、自分を抑えられません……っ」
「ひあっあっあっあっあっ、はげし、のぉっ、おまんこめくれちゃうぅっ」
「また、また出ますっ、リーナさんっ、リーナさんっ」
「んひぃああっ」

 ばちゅんっと肉と肉のぶつかる音を響かせ、アオトは最奥を亀頭で突き上げまた射精した。
 射精の勢いは衰えず、びゅくびゅくと精液が射出される。
 彼の体液が粘膜に染み渡り、リーナはぴんと足を伸ばして快楽に浸る。

「あひっ……ひっ、ひぅっ……」

 快感が強すぎて、体力の消耗が早い。いつもならこの回数でへばったりしないのだが、リーナはもうくたくたで、体はふにゃふにゃと力が入らない。
 そんな疲労困憊のリーナの体を、アオトは男根を埋め込んだまま引っくり返す。これが普通の状態なのかと思うほど、彼の陰茎は未だ固く張り詰めたままだ。
 リーナの体をうつ伏せにして、背中にアオトが覆い被さる。じゅぷぷっと楔が膣孔に深く突き刺さった。

「はひぃっひっ、んっ、くひゅぅんっ」

 リーナは枕に半分顔を埋め、だらしなく舌を伸ばして喘ぐ。
 リーナの背中にべったりと張り付き、アオトはぬこぬこと緩い律動を繰り返す。

「はひゅっ、も、ゆるひて、もぉ、おちんぽぬいて、はっ、ひっ、ひぁっ」
「っ、でも、リーナさんのおまんこ、僕のちんぽにちゅーちゅー吸い付いてきますよ、ほら……っ」
「ひはぁあっ」

 アオトが男根を抜こうとすれば、肉壺がそれを引き止めようと必死に絡み付き締め付ける。

「はあっ、はっ……リーナさんのおまんこ、こんなに喜んでるのに、抜いてもいいんですかっ……?」
「ひっあっ、らってぇっ、こわ、こわいぃっ、こんなおっきいおちんぽでずぽずぽされるの、きもちよくてぇっ、これ以上、されたら、もぉ、このおちんぽじゃないと満足できなくなっちゃうぅっ」
「リーナさんっ」
「んむっ、んんんぁっ」

 アオトはリーナの顎を掴んで後ろを向かせ、噛みつくように唇を奪った。

「んんっ、ん~~っ」
「はあっ、可愛い、リーナさん、好き、好きです、僕なしじゃダメになって下さいっ、僕がいつでもちんぽ嵌めますからっ、リーナさんを満足させますからっ、リーナさん、リーナさんっ」
「んあぁ、あっ、あーっ」

 何度も何度も、この快感を刻み付けるように体を貪られ、なんでもかんでも簡単に誘いを受けるものじゃないな、とリーナは反省した。


 

 
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 読んでくださってありがとうございます。


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