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ダンジョンをラブホ代わりにしてはいけません
しおりを挟むダンジョン攻略をする事になった王女と従者。ダンジョン内でうっかり催淫効果のある魔物の粘液を浴び、セックスしてしまう事に。その事が忘れられず、セックスしたくてしたくて堪らないまま王女と従者はダンジョン攻略を続ける。アホエロです。
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この世界には無数のダンジョンが存在する。ダンジョンの内部には様々な魔物が生息していた。倒してもダンジョン内の魔力により新たに生み出される。
魔物の素材はこの世界の重要な資材となり、ダンジョンで魔物を狩る人材がこの世界にはなくてはならない存在となっていた。
だから、魔物を狩るハンターの素質を持つ者はダンジョン探索を義務付けられていた。
そしてそれは、一国の王女でも同じだった。
この国の第五王女であるカノンは、十七歳になり鑑定を受けた。すると、ハンターの素質あり、と判定されたのだ。
元々体を動かすのは好きだった。第五王女という事もあり、比較的自由が許された。カノンは幼い頃から魔法や剣を習い、充分に魔物と戦える力を備えていた。
そんなわけで、王女カノンは嬉々としてダンジョンの攻略の役目を担う事になった。
共にダンジョンに潜ってくれるのは、カノンの従者であり護衛であるセレスだ。五つ年上の彼とは、子供の頃から一緒にいる。剣士の素質を持つ彼は剣の腕に優れていた。
セレスが前線で剣で戦い、カノンは主に遠距離から魔法で攻撃をする。その戦闘スタイルで魔物と対峙すると事前に相談して決めた。
武器や防具など、しっかりと準備を整える。
そして、遂にダンジョン攻略を開始する日がやって来た。
カノンはワクワクしながら用意された衣服に着替える。短めのスカートに、腿まである長いソックス。お洒落で可愛い見た目だが、動きやすく防御力に優れた一級品だ。
最近は女性のハンターも増えてきて、ゴツい鎧などを着込むのを嫌がる彼女達の為に可愛い防具服が色々あるのだ。
気分も上がり、ダンジョン攻略を楽しく行えると女性のハンター達から評判になっている。
それはカノンも同じだった。気を引き締めなくてはならないというのはわかっているが、可愛い服を着るとどうしても胸が踊ってしまう。
軽い足取りで、セレスと共に城を出た。
二人が向かったのは、第一のダンジョンと呼ばれるダンジョンだ。
第一のダンジョンは初心者でも攻略可能で、生息している魔物は決して強くない。その分得られる素材も少なく、価値の低いものばかりだ。
それでも、初心者はまずこの第一のダンジョン攻略を目指す。このダンジョンすら攻略できなければ、ダンジョン攻略は絶対に不可能だからだ。
「ここが、ダンジョン……」
ダンジョンの入り口に着いたカノンは、期待と緊張にゴクリと喉を鳴らした。
ウズウズしてすぐにでも入っていってしまいそうな彼女に、セレスは今まで何度も言った言葉をまた口にする。
「入れば、いつどこから魔物が襲ってきてもおかしくありません。ここのダンジョンの魔物は弱いものばかりですが、決して気は抜かないようお気をつけ下さい」
「もう、わかってるってば」
過保護なセレスに肩を竦める。そして、二人一緒にダンジョンに足を踏み入れた。
ダンジョンは地下に広がっている。最下層まで到達すれば、攻略完了だ。
もちろん、カノンにとってははじめてのダンジョン。城からも殆ど出た事のない。それが今、こうして城を離れ、ダンジョンに潜っているのだ。
ダンジョンなど、自分には一生縁のない場所なのだと思っていたのに。
心が浮き立つのを抑えられない。
魔物が現れ、それを自分の魔法で倒す事ができたら、更にカノンのテンションは上がった。前もって聞いていた通り、ここに生息している魔物は弱かった。簡単に倒す事ができた。
はじめての冒険。はじめてのダンジョン。はじめての魔物退治。ドキドキとワクワクが止まらない。
高揚していた気持ちは一層昂り、カノンは完全にハイになっていた。
「早く先に行きましょ、セレス!」
「あっ、いけません、姫……!」
セレスの制止の言葉は聞こえていたのに、逸る気持ちを抑えきれなかった。事前に散々言われていたのに。セレスから、「自分より前に出てはいけない」、と。
すっかりダンジョン攻略の楽しさに飲まれ、気が緩んでしまっていた。現れる魔物が弱いという事もあり、緊張感が薄れていた。
カノンはセレスを追い抜き、ダンジョンの奥へと駆けていく。
「姫っ!! 駄目です、戻って……っ」
「大丈夫よ、魔物が来たら、私の魔法で……っ、あっ、きゃああ……!?」
いきなり足首を掴まれた。油断していたカノンは足元に気を配っていなかった。
そのまま足を持ち上げられ、カノンは逆さまの状態で宙吊りにされる。
「姫……!!」
セレスの緊迫した声が響く。
カノンを捕らえたのは、スライムのような形状の、しかしスライムよりも大きな魔物だ。うねうねと身体中に触手を生やし、その内の一本がカノンの足首に絡んでいる。
突然の事に、カノンはすぐに魔法で対応できなかった。
セレスは素早く剣を構え足を踏み出す。
「お待ち下さい! 今、お助けします……!!」
しかし、セレスが剣を振り上げる前に魔物が大量の粘液を吐き出した。それは二人の体に降りかかる。
「きゃっ……!?」
「くっ……」
怯み足を止めたセレスの胴に触手が絡み付いた。そのまま体を持ち上げられる。
触手に捕らわれた二人は、近くに隠された小部屋に放り込まれた。
魔物はその部屋の中に入ってこない。小さな部屋にカノンとセレスの二人きりにされた。
「な、なんなの、一体……?」
「わかりません……。あの触手の魔物の目的はなんなのでしょう……」
「っていうか、コレって……」
「…………ベッド、ですね」
「そうよね。どう見ても」
小部屋の中を占めるほどの大きなベッドがそこにはあった。
どうしてダンジョン内にベッドが? 何の為に?
疑問の答えはすぐにわかる事となった。
「っ……セレス……私、体が熱くなって……っ」
「……ひ、姫……」
二人の体はどんどん熱を帯びはじめていた。主に下半身が激しく反応している。
恐らくあの触手の魔物の粘液には強力な催淫効果があるのだろう。それを浴びた二人は揃って発情状態となってしまった。
「ご、ごめんなさっ……私の、せいで……こんな事に……」
「姫のせいではありませんっ……。俺が、すぐにお助けできなかったから……」
こうして話している間にも、二人の息は上がっていく。頬は火照り、はあっはあっと荒い呼吸を繰り返す。
「あっ……体……お腹の、奥が、熱くて、きゅんきゅんするのっ……セレス、助けて……っ」
「い、いけません、姫っ……どうか、耐えて下さい……っ」
「でも、もうっ……」
カノンは顔を赤くして、もじもじと内腿を擦り合わせる。触れてもいないのに、脚の間からじわじわと蜜が溢れてくる。
セレスの股間も同様に反応を示していた。下衣の中で固く張り詰め、熱く猛っている。
「時間が経てば、効果は切れるはずです。それまで、ここでじっとしていましょう……っ」
片や王女で、片やその従者兼護衛だ。性的な意味で触れる事など許されない。ましてやセックスなど言語道断。ダンジョン内で婚前交渉など、絶対にあってはならない。
もちろん、二人はそれをわかっている。自分の立場も相手の立場も。
だから、こんな弱小ダンジョンの魔物のエロ攻撃なんぞに屈してはならないのだ。
「あっ、あっ、あっ、あ~~~~っ」
嬌声とベッドの軋む音と肉のぶつかる音と粘着音が混ざり合う。
気付けば二人は互いの立場など忘れ、全裸で濃厚に絡み合っていた。
「んぁっあっ、きもちぃっ、あぁっ、セレスのおちんち、いっぱいじゅぽじゅぽされるのきもちいいのぉっ」
「はっ、はあっ……俺も、気持ちいいです……姫のキツキツ処女まんこ、気持ちよくて腰が止まりません……っ」
「ひあっ、あっあっあーっ、しゅごいぃっ、おくぅっ、ごちゅごちゅされて、いく、いくっ、っ、~~~~~~っ」
カノンは潮を撒き散らしながら絶頂に達する。もう何度いったのかもわからない。ただひたすらに気持ちいい。
セレスの陰茎が埋め込まれた膣内は互いの体液でどろどろだ。抜き差しするたびにぐちゅぐちゅと音を立てて溢れてくる。
「んひっ、あっ、せれすっ、せれすぅっ、きもちいっ、ああぁっ」
「っ、姫っ……ああ、すごい、子種を欲しがって、ぎゅうぎゅう締め付けて……俺も、いく……っ」
強く腰を掴まれ、最奥へと精を放たれる。カノンは愉悦に満ちた表情を浮かべそれを受け入れた。
達しても達しても熱が冷めない。体はもっともっとと互いを求めた。
「せれしゅぅっ、もっと……私の中、いっぱいこすってぇっ、ぐちゃぐちゃにしてぇ……っ」
「はあっ……あぁっ……もちろんです、姫……あなたの望むまま、いくらでもぐちゃぐちゃにして差し上げます……っ」
「ひああぁっ」
体位を変え、二人は何度も何度も体を繋げた。ここがどこかももうわかっていなかった。時間も忘れ、快楽を貪り続けたのだった。
そして催淫効果の切れた数時間後。
「申し訳ございませんでした……!!」
顔面蒼白のセレスはカノンに土下座していた。
「俺がついていながら姫を危険な目に合わせ、それどころかこのような失態っ……。王に報告し、きちんとした処罰を……いや、もう生きている事すら許されない……いっそ自分の手で……」
「やめてやめてやめて!!」
自害しそうな勢いのセレスを慌てて止める。
「今回の事は寧ろ私のミスでしょっ!? セレスは怒っていいのよ」
「とんでもございません……。俺が姫を制御できなかった事が原因で……」
「違うの! 悪いのは私! だからセレスは責任を感じる必要なんてないの!」
どう考えても、誰が見ても、悪いのはカノンで、罰を受けるとしたらカノンの方だ。
「私が調子に乗って先走っちゃたのが悪いの。ホントにごめんなさい……」
「おやめ下さい、姫……!」
カノンが頭を下げれば、今度はセレスが慌てた。
「セレスはダンジョン内での行動について何度も言ってくれてたでしょ……。私がちゃんと言う事聞いてれば、こんな事にならなかったのに……ごめんなさい、セレス」
「謝らないで下さい、姫……あなたが謝る事など……っ」
「じゃあ、今回の事はもうお互い忘れましょう」
「え……?」
「なかった事にするのよ。それでいいわよね?」
「しかしっ……。……いえ、姫がそれでいいのなら、俺は従います」
「よし! じゃあ、とりあえずダンジョン攻略を続けましょう。かなり時間過ぎちゃってるし、帰るのが遅くなったら皆に心配されるわ」
「そうですね」
二人は身支度を整え、気持ちを切り替えて小部屋から出た。
それから順調に進み、魔物を倒しながらもスムーズに最深部に辿り着いた。触手の魔物が再び姿を現す事もなかった。
ダンジョンの一番奥にあるのは大きな水晶だ。これに触れると、ダンジョンの入り口まで瞬時に移動できるのだ。
「やった! これで第一のダンジョン攻略完了ね」
「はい。では、入り口に戻りましょう」
二人は水晶を使ってダンジョンを出た。城に戻る前に、街に寄って魔物から得た素材を売りに行く。
倒した魔物は弱いものばかりなので、素材も価値の低い物が多い。金額は少ないが、それでも自分で稼いだのだと思うとカノンは充足感を覚えた。
城に帰れば、労いの言葉をかけられた。随分遅かったと心配されたが、本当の事は言えないので適当に誤魔化した。
そして、夜。
「今日はお疲れ様でした、姫。ゆっくりお休み下さい」
「セレスもね。明日もよろしくね」
二人はカノンの部屋の前で別れた。
部屋に入り、カノンはベッドに上がる。しかし、一向に眠気は訪れなかった。
セックスしてしまったのだ。
従者であり護衛でもある、セレスと。子供の頃から一緒に過ごしてきた。恋愛関係ではなかったが、特別な存在なのは間違いない。
そんな相手とセックスしたのだ。意識するなと言う方が無理だ。
忘れましょうと言ったものの、忘れる事などできるはずもなく。
(っていうか……またセレスとセックスしたい……!!)
はじめて男性の欲望を受け入れた胎内は、刺激を求めてきゅんきゅんと疼いている。
またこの中をいっぱい擦ってほしい。奥をずんずん突いて、内奥に熱い体液を注がれたい。
(どうしよう……めちゃくちゃセックスしたい……!!)
布団の中で、腹の奥の疼きに悶える。興奮に目が冴えていく。
沢山弄られた乳首も、肌着に擦れてじんじんする。また弄ってほしい。剣ダコのできた男らしい手で触れてほしい。指でつまんで、捏ね回してほしい。舐めて、吸って、甘噛みしてほしい。
された事を思い出すと、脚の間からとろりと蜜が漏れた。
(また、してほしい……!! セレスと気持ちいいことしたいぃ……!!)
秘所がむずむずして、内腿を擦り合わせる。
クリトリスも弄ってほしい。指の腹で撫でて、コリコリと押し潰すように優しく転がして、指で挟んでくちゅくちゅ扱いてほしい。
それをされた時の快感が蘇り、どっと蜜が溢れた。
(セレスと、また、セックスしたいよう……)
膣内が濡れ、じくじくする。セレスの陰茎を欲しがって収縮を繰り返している。
肉壁を擦り上げ、奥の奥まで彼の熱で満たしてほしい。何度も何度も突き上げて、強く強く抱き締めてほしい。
彼の背中に回した腕の感触。彼の肌の熱さ。カノンの体を支える腕の力強さ。欲望を湛えた表情。
今でも鮮明に思い出せる。
もう、カノンの頭の中はセレスとセックスしたいという気持ちでいっぱいだった。
しかし、できない。自分は王女で、彼は従者だから。セックスしよう、なんて言えない。言ってもしてもらえない。
でも──。でも、だ。
明日からも彼はカノンと一緒にダンジョンに潜る。
もしまた、あの触手の魔物に遭遇したら。そしてうっかり魔物の粘液を浴びてしまったら。
そうしたら、またセックスできるのではないだろうか。
(また、あの魔物に会えるかなぁ……)
そんな期待をしてはいけないと思いつつ、期待せずにはいられなかった。
一方、セレスは外で一人、ひたすら素振りを繰り返していた。
彼もカノン同様、煩悩に頭を支配されていた。
忘れましょうと主に言われたが、到底忘れられるはずがない。寧ろ頭に浮かぶのはその事だけだ。
くらくらするような甘い匂い。滑らかな肌。艶っぽく掠れた喘ぎ声。抱き締めた時の小さく柔らかな感触。快楽に蕩けた表情。
幼い頃からずっと傍で見守ってきたが、はじめて感じ、はじめて見る彼女の姿ばかりだった。
きつくて、けれど柔らかく蕩けた膣内。まるで誂えたかのようにセレスの陰茎にフィットし、脳髄が痺れるような快感を与えてくれた。
(って、思い出すな!!)
邪念を振り払うように激しく素振りをする。
思い出せば、もう一度と望んでしまう。快楽に溺れた顔を見たい。媚びるような甘さを含んだ声で名前を呼んでほしい。
そんな分不相応な望みを抱いてしまう。
実際のところ、もし今カノンの部屋に行ってセックスしましょうと誘えば、彼女は喜んで股を開いただろうが。
まさか主も煩悩にまみれているなんて、彼は思いもしない。
(ダメだダメだ!! 忘れろって言われたんだから忘れろ!!)
無心になろう。そう考えて剣を振るのに、すぐにあられもない姿のカノンが脳裏を過るのだ。
視覚的にも聴覚的にも嗅覚的にも、あまりにも衝撃が強すぎて、カノンの顔も体も声も匂いも意識しなくても全てが容易に思い起こされる。
ともすれば下半身が反応しそうになり、己の肉体を叱咤する。
(明日からも姫と二人きりで行動するんだ……。変な考えは捨て去って、今まで通り接しなくては……!)
だがしかし、またあの触手の魔物に遭遇したら? あの粘液をかけられ、カノンと二人きりになってしまったら──。
(いやいやいや!! そうならないように、俺が注意しなきゃならないんだろ!! 姫を魔物に捕らわれるなんて失態、二度と犯してはならないんだ!!)
危うい想像をしてしまいそうになり、慌てて振り払う。
今日の事はもう忘れるんだ。
意識してはいけない。思い出してはいけない。
明日になる前に、煩悩は断ち切らねば。
そんな思いでセレスは剣を振り続けた。だがもちろん、そんな事であの刺激的な出来事を頭の中から追いやる事などできなかった。
そして、翌日。
二人は揃って寝不足の状態でダンジョンへ向かった。
今日潜るのは第二のダンジョン。第一のダンジョンよりも少しだけ難易度が高いダンジョンだ。
「じ、じゃあ、行きましょうか」
カノンはドキドキと胸を高鳴らせながらセレスに声をかける。
もしかしたら、このダンジョンにも触手の魔物がいるかもしれない。そして、昨日と同じ事が起きるかもしれない。
どうしてもそんな期待を抱いてしまう。
「そ、そうですね……」
セレスはセレスでどうしようもなくカノンを意識してしまっていた。彼女をまともに見られないまま、ダンジョンへと足を踏み入れる。
触手の魔物が出たら。触手の魔物が出なくても、何かしらのエロトラップに引っ掛かってしまったら。
二人はそんな想像をしながらダンジョン内を隅々まで探索した。
カノンはもう先走るような真似はしなかった。いくらセレスとセックスしたいからといって、昨日と同じ失敗はできない。ここは魔物が多く生息する危険な場所なのだ。二度と気を抜いてはいけない。
そこはきちんと気を付けながらも、やはりセレスとセックスできるようなトラップがないかと思ってしまうのだ。うっかりエロいトラップが発動しないかと。
もちろんセレスも昨日以上に気を張ってダンジョン内を進んだ。
すぐ近くにカノンがいる。彼女の姿を見て、声を聞くと、昨日のあの出来事脳裏を過りそうになる。
それを必死に振り払いながら魔物を倒し、トラップを避け、ダンジョンの最深部へ向かう。
もしかしたら触手の魔物が現れるかもしれない。 そんな考えが二人の頭にはずっとあった。
だがしかし、触手の魔物は現れなかった。
昨日のダンジョン攻略で戦闘のコツを掴んだ二人は現れる魔物をスムーズに倒し、あっという間に最深部へと辿り着いた。
「あ……第二のダンジョンも、攻略できたわね……」
何事もなく終わった事に、カノンはガッカリしてしまう。もしかしたら今日もセレスとセックスできるかも……と期待していたのに何もなかったのだ。
互いに怪我もなく無事に終わったのは喜ばしいのだが、複雑な気持ちだった。
「そうですね。では、地上に戻りましょうか……」
そしてセレスも、拍子抜けしたような感覚だった。姫を危険な目に遭わせないようにと神経を張り詰めさせていたが、本当に何事もなく、ヒヤリとする事さえなく、あっさりと最深部に辿り着いてしまった。もちろん、何事もないのが一番いいのだが。
何となく複雑な心境のまま、二人はダンジョンの入り口に戻った。
朝からダンジョンに潜り数時間しか経っていないので、外に出るとまだ昼だった。
「あんまり時間、かからなかったわね」
「ここも初心者向けの比較的簡単なダンジョンですからね」
「まだお昼だけど、どうする? このまま、第三のダンジョンに行きましょうか……?」
「いえ……。これから第三のダンジョンに行って攻略となると、外に出られるのは夜になってしまうかと……。街に寄って魔物の素材も売りに行かないといけませんし、それだと遅くなりすぎてしまいます」
「そっか……。じゃあ……」
また第一のダンジョンに行く?
そう言いたかったが、そんな事を言ったら触手の魔物目当てだとバレてしまうだろうか。セックスしたがってダンジョンに誘っていると知られたら、彼に痴女だと思われてしまう。
王女として、彼の主として、それは避けたい。
実際はめちゃくちゃセックスしたかったのだが。
「今日はもう帰りましょうか! 明日に備えて早く休みましょう」
「ええ、そうですね」
本当の気持ちは隠し、カノンは彼と一緒に城へ帰った。
それから二人は順調にダンジョン攻略を進めていった。第三、第四、第五、とどんどん難易度は上がっていくが、特に問題もなかった。カノンもセレスも戦闘を重ねるたびにスキルを上げ、成長していった。
第一のダンジョンのようなハプニングなんて一切起きる事もなく。ひたすら健全なダンジョン攻略を繰り返す。
そのせいで、カノンのセックスしたいという欲求は膨れ上がる一方だった。
すぐ傍にセレスがいるのに、セックスできない。性欲を発散させる事もできず、ただ魔物を倒しダンジョンの最深部を目指す。
カノンの頭の中はセックスしたいという願望で満たされていった。
そしてセレスも、カノンと二人きりでのダンジョン攻略を続けるという状況が、セックスしたいという欲望が消えてなくならずに常に彼を苦しめる事となった。
カノンとセックスしたい。もう一度……と望む気持ちが日に日に大きくなっていく。そしてそれを押し殺す日々。
そんな事、セレスには考える事すら許されない。わかっているのに、彼女がすぐ傍にいるせいで、どうしたってその気持ちを完全に消す事ができないのだ。
そして、第十のダンジョンに潜る頃には、二人のセックスしたいという思いは限界ギリギリのところまできていたのだった。
「ダンジョンに潜るのも十回目ね」
「はい。気を引き締めて行きましょう」
表向きは他愛もない健全な会話をしながらも、二人の頭の中にはセックスの事が常にあった。
いつものように慎重に、奥へと足を進めていく。
(セックスしたい! セレスとしたい! セレスとセックスしたい!)
いつ魔物が現れてもいいようにと警戒しながら、カノンの頭にはもうそれしかなかった。
何度もセレスとダンジョンに潜っているのに、第一のダンジョンで起きたような事がそれから一切起きないとはどういう事か。あの触手の魔物は第一のダンジョンにしか現れないのか。あの触手の魔物のように催淫効果のある攻撃をしてくる魔物はいないのか。
ダンジョンに対する不満も募っていく。こっちの気持ちを察して、気をきかせてもいいんじゃないか。
(私達をセックスさせてやろうって魔物はいないわけ!?)
欲求不満は苛立ちになっていく。その苛立ちは現れた魔物へとぶつけられた。魔法を放ち、魔物を倒していく。
今日もまた、何事もなくダンジョン攻略が終わってしまうのだろうか。セレスとセックスできず、魔物の素材という成果しか得られずに終わるのか。
というかもしかして、もう二度とセレスとセックスできないのではないだろうか。だって、触手の魔物の時のようなハプニングがなければ、彼とセックスなんてできない。
彼とセックスできないのなら、自分は何の為にダンジョンに潜るのだ。
カノンはセックスした過ぎてなのにできなさ過ぎて、ダンジョン攻略とは何かを見失いかけていた。
(イヤ……。このままセレスとセックスできないなんて、絶対にイヤ……!!)
もうセレスとセックスできないかもしれないというショックに、カノンはここがダンジョンである事を忘れてしまう。
「あっ……」
そしてうっかり、トラップのスイッチを踏んでしまった。
「きゃっ……!?」
「姫……っ」
壁が動きだす。逃げる間もなく、二人は壁に囲まれた狭い空間に閉じ込められてしまった。
ギチギチの状態で二人は向かい合っている。体はピッタリと密着し、ギッチリ挟まっているので離れられない。
「ご、ごめんなさい、セレス……。私の不注意で……」
「いえ、俺がちゃんと見ていなかったせいです……」
カノンの姿を目に映していると、どうしてもセックスしたいという欲求が湧いてきてしまう。だからセレスはしっかりとカノンの方へ注意を払えていなかったのだ。セレスがちゃんと見ていれば、彼女がトラップのスイッチを踏むのを止められただろう。
「大丈夫ですか、姫。怪我は? 苦しくはありませんか……?」
「大丈夫、だけど……」
互いの距離が近すぎる。壁と互いの体に挟まれて身動きが取れない。
こんなにくっついてしまったら、こんな状況だというのに淫らな欲望が湧き上がってしまう。
体温や匂いが感じられる距離に、二人は相手を意識しまくってしまう。体は離せないので、せめて顔はお互いバラバラの方向へ向けていた。
二人の心臓はドキドキと高鳴り、体温が上昇していく。
(やだ、どうしよう……。こんな近くに、セレスが……。お腹の奥、きゅんきゅんしちゃう……。そんな場合じゃないのに、おまんこむずむずしちゃうよう……!)
(くっ……こんな傍に、姫が……。姫の甘い香りと、柔らかさが伝わってきて……。マズイ、下半身が反応してしまう……!!)
二人のムラムラゲージは急上昇していく。
「ど、どうしよう、セレス……?」
「そ、そうですね……。トラップには必ず解除方法があります。ですから、きっとどこかに解除する為の仕掛けが……」
しかし、探そうにもがっちり壁に挟まれて殆ど動けないのだ。腕は動かせるので、触れられる範囲で壁を手で探ってみるがそれらしいものは見つけられなかった。
極度のムラムラと焦りで、カノンは泣きそうになる。
「ごめんなさい……。私のせいで、こんな……ここから一生出られなかったら……」
「姫っ……。大丈夫です、俺が必ずここから出る方法を探しますから……!」
セレスは力強くそう言ってくれるが、カノンの不安は拭えない。
セレスの言葉を信用していないわけではないが、自分の不注意で彼を巻き込んでしまったという罪悪感から、どうしても弱気になってしまう。
(どうしよう……。ずっとここで、セレスと閉じ込められる事になっちゃったら……。私のせいで、セレスまでこんな事に……)
最悪、死ぬまでここでこうしている事になるかもしれない。
命の危機を感じた時、カノンの頭を占めたのはセレスとセックスしたい、という事だけだった。
死んでしまうかもしれないのだ。このままセレスとセックスできないまま死ぬなんて嫌だ。
「セレス! 私とセックスして……っ」
腕を回して彼に抱きつく。
「なっ……!? ひ、姫……何を……?」
セレスは彼女の言動にギョッとする。背中にピッタリ壁が張り付いているので身を引く事ができない。
ギチギチに密着したこの状態で、更に体を押し付けるような事をされたら、カノンの匂いやら体温やら胸の感触やらで、股間がマズイ事になってしまう。
「い、いけません、姫っ……はな、離して、下さい……!」
「イヤ! もう我慢なんてしたくない! 私はずっとセレスとセックスしたかったのっ、ずっとずっとしたかったの……!」
「姫……」
泣きそうな顔で吐露される言葉はあまりにも直截的で、だからこそ彼女の本心なのだとわかった。
「あの時みたいに、セレスのおちんちんでいっぱい私のおまんこ擦ってほしいの! 奥をずんずんして、たくさん中に出してほしいの!」
「っ……」
純粋とさえ思える彼女のまっすぐな言葉に、セレスは応えたいと思った。立場や状況を考えればそんな場合ではないのはわかっている。
けれど、それを理由に拒否するなんて間違っている。
だって、自分も同じだったから。
カノンとセックスしたくてしたくて堪らなかったのだから。
「姫……!」
「あっ……」
セレスは片腕を彼女の腰に回してぐっと引き寄せた。下半身が密着する。
押し付けられるゴリッとした硬い感触に、カノンは頬を火照らせ熱い吐息を漏らす。
「セレスぅ……」
「いいんですね、姫……」
「うんっ、して、してぇっ……セレス……っ」
「姫っ……」
激情のままに身を寄せ、体を擦り付け合う。
セレスはカノンの片脚を持ち上げた。更に二人の下半身が隙間なく重なり合う。
その時、浮き上がったカノンの爪先が壁に当たり、カチッとスイッチを押したような音が鳴った。
すると、再び壁が動きだした。二人はあっという間に四方を壁に囲まれた状態から解放された。
「…………」
「…………」
二人はゆっくりと体を離した。
「ぁ……なんか、トラップ解除されたみたいね……」
「そう、ですね……」
「えっと、じゃあ、ダンジョン攻略しちゃいましょうか」
「ええ……。行きましょう」
何とも言えない空気が流れる中、二人はそそくさとダンジョン攻略を再開した。
そしてそれほど時間もかからずに最深部に辿り着いた。攻略を済ませた二人は、すぐに地上へと戻る。
(結局また、何もないまま終わっちゃった……)
カノンは切ない気持ちになり肩を落とす。
やっぱりもう、セレスとはセックスできないのかもしれない。もう二度と、抱いてもらうことはないのかもしれない。
涙が浮かびそうになり、グッとこらえる。
すると、セレスに手首を掴まれた。
「セレス……?」
「姫、こちらへ」
彼に手を引かれ、ダンジョンから離れた森の奥へと連れていかれる。
「セレス、どうしたの?」
足を止めたセレスは、くるりと振り返った。正面に立つ彼は、カノンの肩を掴んで木に押し付ける。
「セレス……?」
背中に木の幹が触れ、目の前にはセレスがいる。木と彼に挟まれた状態になったカノンは戸惑う。セレスの顔を見上げ、ハッとなった。カノンを見下ろす彼の瞳に、確かな情欲が浮かんでいたから。
「姫……もう我慢できません」
「っ……」
こんなところで? そんな躊躇いは一瞬で吹き飛んだ。
(場所なんてどうでもいい……。私だって、我慢できない。もう、我慢したくない……!)
我慢なら散々させられた。
もう我慢する必要なんてないのだ。その事実に、カノンの表情は一瞬で発情した雌のそれになる。
「私も、もう我慢できない…………っ」
「姫……っ」
セレスも従者ではなくただの雄の顔になり、カノンに口付けた。
「んんっ……セレスぅ、んっ、ぁ、んっ、んっ」
「はっ……んっ……姫……」
口付けはすぐに舌を絡ませる濃厚なものへと変化する。互いを求め合うように舌を伸ばし、唾液が零れるのも気にせず、角度を変えて何度も唇を重ねた。
セレスに片脚を持ち上げられ、自然と脚が開く。下着をずらされ、既にとろとろに潤っている蜜口が露になる。
指で解そうとするセレスを止めた。
「指じゃやっ……セレスのおちんちん、ちょうだい……っ」
「姫……」
「ほら、見てぇ……私のおまんこ、もうセレスのおちんちん欲しくてパクパクしてるの……」
「っ、っ……」
「だから、ねぇ、お願い……セックスして、セレスぅ……っ」
「姫っ……!!」
「あああぁ──!」
ずぷんっと陰茎を埋め込まれた。
ずっと待ち望んでいたものを与えられ、ビリビリと痺れるような快感が脳髄を突き抜ける。意識する間もなく体が絶頂を迎え、その激しさに目の前がチカチカした。
「姫……入れただけでイッてしまったんですか……?」
「んひっ……あっ、あっ、わらひ、いっ、いってぅ……っ」
「すごい……痙攣したまんこに締め付けられて、俺もすぐにイッてしまいそうです……っ」
息を乱し、セレスは律動をはじめる。カノンの片脚を抱え直し、ぢゅぽっぢゅぽっと肉棒を抜き差しする。きつく締まった肉筒に扱かれ、目も眩むような快感にセレスは酔いしれた。
「ああ、これです、ずっとこれを味わいたかったっ……姫の、きつくてトロトロのまんこ……俺のちんぽがピッタリ嵌まって、まるで……俺専用のような……っ」
「ひっあっ、うれしっ、んあぁっ、私も、ずっとほしかったのぉっ、せれすのおちんち、私のっ、私のおちんちん、私専用のぉっ、あっあっあ~~~~っ」
カノンは顔をぐちゃぐちゃにして快楽に溺れる。王女として人に見せてはいけないようなだらしない表情を浮かべている自覚はあったが、彼とセックスできる愉悦の前ではどうでもいい事だった。
「きも、ちいっ、いいっ、せれすのおちんちんんっ、きもちいぃっ」
「俺も、ですっ……姫のまんこ、気持ちいい……っ」
「ああぁっ、せれすぅっ」
「姫……っ」
カノンは彼の首に腕を回し、キスをせがむ。セレスは彼女の要求に応えながら、腰を突き上げ内奥を穿つ。
我慢に我慢を重ねた後のセックスは蕩けるような悦楽を二人にもたらした。
外である事など気にもせず、二人は快楽を貪り合う。
「っ、はっ、あっ、出る、出ます、もうっ……姫の中に……っ」
「あひっ、あぁっ……出してぇっ、私の中に、びゅーびゅーしてぇっ」
「姫、姫っ……」
「いくっ、わたひもっ、ぉっ、──~~~~っ」
「くっ……!」
中出しされると思っただけでぞくぞくっと快感が駆け抜け、カノンは絶頂を迎える。
中を引き絞るように肉筒が収縮し、セレスは促されるように精を吐き出した。
腹の奥で彼の体液を受け止め、その悦びにカノンはまた達する。
「っあ、すごい、搾り取られる……っ」
「ああぅっ、なかぁ、セレスの、中に出てるぅっ……」
カノンは陶然とした表情で中に出される快楽に浸る。
一滴残らず注ぎ込み、セレスは陰茎を引き抜いた。射精したばかりだというのに、それは猛ったまま固く反り返っていた。
カノンの膣内も、物足りないと疼いている。
「セレスぅ……もっと……」
「姫……」
「もっと、いっぱい……セックスして……?」
「っ……はい、もちろん……。我慢していた分、お互い満足するまでセックスしましょう……っ」
二人は再び快楽を求め合う。
パンッパンッと肉のぶつかり合う音が響く。
「ひあっ、ああっ、きもちいっ、せれす、おちんちんきもちいいぃっ」
「俺も……はあっ……気持ちよすぎて、腰が止まりません……っ」
カノンは木に縋りつき、腰を後ろに突き出す体勢で抱かれていた。背後に立つセレスに腰を強く掴まれ、ばちゅんっばちゅんっと激しく最奥を突き上げられる。
足がガクガク震え、目の前の木に手をついて上半身を支える。
「んあぁっ、あっ、あ~~~~っ、いくっ、いってるぅ、とまらにゃ、あっあっあっ、~~~~っ」
「っく、ああ……姫の、イきまんこ、気持ちよくて堪りません……っ」
「んひぁあああっ」
いけばいくほど、抽送は激しくなる。一突きごとに絶頂を迎え、カノンはただただ快楽に耽溺する。
膣内は二人の体液でぐちょぐちょだ。陰茎を動かす度に溢れて滴り落ちる。
「あぁっ、セレスのせーえき、いっぱい出してもらったのにぃ、零れちゃうぅっ」
「っふ、はあっ……大丈夫です、またすぐに、注いで差し上げますから……っ」
「ひっあっ、おくっ、おくぅっ、ごちゅごちゅってぇ、あっあっあっ、はげし、のぉっ、きもちぃっ、んあっ、あああぁっ」
「────っ」
ごちゅん……っと一層強く胎内を突き上げられ、最奥に体液を叩きつけられる。
「あへぁあ……あちゅいの、でてるぅ……っ」
口を開けて涎を垂らし、だらしない顔を晒してセレスの精液を膣内で受け入れる。
溢れるくらいに注がれても、まだまだ満足できない。
「んちゅっ、んっ、ふっ……んんっ」
「く、ぁっ……姫……っ」
カノンはセレスの足元に跪き、彼の肉棒に舌を這わせる。れろれろと余すところなくねぶり、口に含んでちゅぱちゅぱと吸い付く。
「っは……ああ……姫……そんな美味しそうな顔で、俺のちんぽをしゃぶるなんて……っ」
自分の仕えている主が、蕩けた顔で己の陰茎にしゃぶりついている。小さな舌を動かし、口を窄めて懸命に口淫している。
背徳感に興奮が高まる。
「んんぅう……っ」
大きく膨らんだ雄蘂を、カノンは口いっぱいに咥え込んだ。喉が圧迫され、生理的な涙が浮かぶ。
「っあ、いけません、姫っ……無理をしては……」
止めようとするセレスに、カノンは大丈夫だと応える代わりにぢゅるぢゅると音を立てて陰茎を吸い上げる。
「くっ……はあっ……そんなに、強く吸われたら……っ」
セレスは頬を紅潮させ、快楽に濡れた瞳で見下ろしてくる。
彼の視線にゾクゾクして、自分が彼を気持ちよくしているのだという事実にカノンもどんどん昂っていく。
秘所から蜜を垂らしながら、じゅぽじゅぽと肉棒を口で扱いた。頭を前後させ、口淫に歪んだ顔を見せるのも厭わずしゃぶりつく。だらだらと溢れた唾液が顎を伝うのも構わず、夢中になって彼の欲望を味わった。
「んっ、ちゅっ、ぢゅうぅっ、んふぅっ、んっんっ」
「はっ、あっ……姫……もう、出てしまいます……。口を離してください……っ」
「んはっ……このまま、口に出して……?」
「そ、そんな……」
「口でもセレスの精液飲ませて……。ね? 私のお口にもびゅーびゅーってしてぇ……」
淫らなおねだりを繰り返し、カノンは先走りを漏らす鈴口を舌先で穿るように刺激する。
「ぅあっ、姫、もう出るっ、出ます……っ」
セレスが切羽詰まった声を上げ、カノンは再び陰茎を口の奥まで迎え入れる。そしてぢゅるるるっと激しく吸い付いた。
セレスが呻き声を上げ、体液を吐き出す。
「んううぅ……っ」
喉の奥に熱い粘液を流し込まれ、カノンは噎せそうになりながらもそれを嚥下する。
「はっ、はあっ……姫……そんな蕩けた顔で、俺の精液を飲んで……」
ごくっごくっ……と喉を鳴らし躊躇いなく精液を飲み込むカノンに、熱を吐き出しても一向に興奮が冷める事がない。
残滓まで吸い尽くされ、セレスは荒い息を吐いた。
「はあっ……姫……」
「んっ……んはぁ……っ」
カノンは名残惜しむように、ずろろろぉ……っとゆっくり陰茎を抜いていく。
ちゅぽっと音を立てて口を離し、とろんとした瞳でそれを見つめる。
(もっと舐めたい……。でも、またおまんこにもほしい……)
まだ、もっと。身も心もセレスを欲しがっている。その欲望は終わりが見えない。
「んひっあぁっ、きもちいいっ、ゆびっ、せれしゅのゆびぃっ、くちゅくちゅされりゅのきもちいいぃっ」
カノンは木に背中を預け、足をガクガクと震わせる。
膣穴をセレスの三本の指でぐちゅぐちゅに掻き回され、快感に意識が飛びそうになる。
「ひはぁああっ、あっ、らめっ、しょこっ、しょこぐりぐりしゃれたら、あっあっんああぁ~~っ」
親指でクリトリスを捏ね回され、中と外両方への刺激に顎が仰け反る。
「気持ちいいんですね、姫。おまんこをこんなにびしょびしょにして……」
「きもちいっ、せれすのゆびっ、ゆびでごしごしされるのきもちいのっ、あひっ、あっあっ、んぅううううっ」
「ここも、弄ってほしそうにこんなに尖らせて……」
そう言ってセレスが吸い付いたのは、ぷるぷる揺れる乳房の先端だ。
「んぁんっ、あっあっ、ちくび、ちくびちゅうちゅうされるのも、すきっ、きもちいぃっ」
彼の熱い口内に包まれ、吸い上げられる快感にカノンは身悶えた。
同時にクリトリスと膣内も指で擦られ、ひっきりなしに嬌声を上げる。
「ひぉっ、きもちいっ、きもちいぃいっ、ひあっ、あっあっあっ、あひぁああっ」
親指でくにくにと肉粒を押し潰され、三本の指で内壁をちゅこちゅこと擦り回される。それだけでも強烈な刺激なのに、乳首に柔らかく歯を立てられてビクンッビクンッと体が跳ねた。
「くひっ、ああぁっ、もれる、もれちゃ、あっ、──~~~~っ」
ぶるぶると内腿を痙攣させながらカノンは潮を噴いた。ぷしゃっ、ぷしゃぁっと透明な体液が飛び散る。
「あっ、ひぃっ、~~~~っ、あぁっ、いってる、のにっ、おまんこのにゃかぐりゅぐりゅおしゃれたらぁっ、いくのとまらなくな、あっ、もれるぅっ、おもらしとまらなくなるぅううっ」
「はあっ……素敵です、姫……顔をぐちゃぐちゃにして、こんなに潮を撒き散らして……っ」
快楽によがり狂うカノンをうっとりと見つめ、セレスは興奮に息を荒げた。
もっともっと、悦楽に悶える彼女が見たい。汗と涙と涎で顔を汚し、髪を振り乱し、はしたない喘ぎ声を漏らす彼女を。自分だけしか知らない彼女の姿を。自分の手で乱れる主の姿を。
「んぉっ、ぉっ、ひっ、ひうぅっ」
「はあっ……はっ……姫、姫……っ」
「ひおぉっ、ふかいっ、おくっ、おくまでっ、おまんこ、せれしゅのおちんちんでいっぱいになってるぅうううっ」
「ええ……っ、俺のちんぽが、姫のまんこにずっぽり嵌まっていますよ……」
カノンはセレスに完全に抱き抱えられた状態で体を繋げられていた。彼の首に腕を回してピッタリと抱きつき、両脚は抱えられ、宙に浮いた爪先が揺れている。
真下から貫かれるような体勢でゆさゆさと体を揺さぶられる。殆ど身動きの取れない状態で胎内を刺激されると、軽く揺すられるだけで強烈な快感が全身を駆け抜けていく。
「あっ、くひぃんっ、しゅごいっ、せれしゅのおちんちんでおなかいっぱいっ、きもちいいっ」
「俺も、気持ちいいですっ……姫のトロまんにぎゅうぎゅう締め付けられて……」
「あっ、あっ、あ゛~~っ、きもちぃっ、せっくしゅ、せれすとせっくしゅきもちいいよぉっ」
「俺も、ですっ……。気持ちよすぎて、止まりません……」
「あんっ、んっ、うれしっ、いっぱい、してっ、せれすの精液、ぜんぶ私にちょうだいっ」
「姫……っ」
「んああぁ──っ」
ずんっと強く最奥を穿たれ、脳天まで快感が突き抜ける。
「んあっあっ、せれしゅぅ、んぅうっ、きす、きすしてっ、きすしながら、おまんこごちゅごちゅしてぇっ」
「もちろん、姫のお望みのままに……」
「んんっ、んっ、ん~~っ」
噛みつくようにキスをされ、舌で口腔内を蹂躙される。
「んぉっ、んんっ、っ、~~~~~~~~っ、はっ、ぅんんっ、んう゛~~~~っ」
唇を貪られながらずちゅっずちゅっと膣内を突き上げられ、カノンは繰り返し絶頂を迎えた。
「もっと、ぉっ、せっくしゅ、してっ……これからも、ずっと、せれすとせっくしゅしたいのぉっ」
「はい、姫っ……何度でも……いつでも、セックスいたします」
「うれひぃ、せれすぅ……っ」
「ああ……姫……っ」
見つめ合い、恍惚とした笑顔を浮かべる。
二人は互いの体液で汚れるのも構わず、日が暮れるまでねっとりと絡み合うのだった。
それから。
「昨日は遠くのダンジョンまで行って強い魔物を倒していっぱい素材を回収できたし、今日は第一のダンジョンに潜りましょうか」
「そうですね。同じダンジョンに何度も潜るのも必要な事ですから。一度潜っただけでは見つけられなかった、新たな魔物と遭遇する事がありますからね」
そんな風に建前を並べながら、二人はほぼ一日置きのペースで第一のダンジョンに足を運んでいた。
第一のダンジョンに行けば、必ず触手の魔物が現れた。そして二人は触手の魔物の粘液を浴び、ベッドのある個室へ放り込まれる。
それを、もう何度も繰り返していた。
二人にとって第一のダンジョンは、気兼ねなくセックスできる都合のいい場所となっていた。
「今日もダンジョン攻略頑張りましょうね、セレス!」
「はい、姫」
二人はこれから訪れる淫靡なひとときを思い、期待に体を疼かせながらダンジョンへ向かうのだった。
─────────────────
読んで下さってありがとうございます。
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