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満月の夜に恋して 2
しおりを挟む通和と付き合いはじめて数ヶ月が過ぎた。一緒に通学し、昼休みは一緒に過ごし、一緒に帰宅する。
休日はデートをして、順調に交際を続けてはいるのだが。
來愛は不安と不満を抱えていた。
そんなある日の金曜日。いつものように通和と一緒の帰り道。
來愛は勇気を振り絞って彼に言った。
「通和くん! 今日通和くんの家にお泊まりに行ってもいい?」
「っ、はあっ!? ダメに決まってんだろ!」
予想通り、あっさり断られてしまった。
悲しくて、胸がズキズキと痛む。
目に見えて落ち込む來愛に、通和は焦ったように声を上げる。
「な、なんだよ、別に泊まらなくてもいいだろ……。明日、会えばそれで……」
「……通和くん、ほんとは私のこと好きじゃないんでしょ……」
面倒臭いことを言っている自覚はあるが、止められなかった。
「はああ? なんでそうなるんだよっ?」
「だって、手も握ってくれないし、あれから、き、き、キスも、してくれないし……っ」
「な、あ、そ、それは……」
「外でデートはしてくれるのに、お家デートはダメって、私と二人きりになりたくないってことでしょ……?」
デートはしてくれるが、家に来てと誘っても、家に行きたいと頼んでも断られてきた。
「私の事なんか、ほんとは好きじゃなくて……同情で付き合ってくれてるのかなって……通和くん、優しいから……」
「そんなわけねーだろっ」
通和はきっぱりと否定してくれた。それでも、來愛の不安は晴れない。
「でも、お家に行っちゃダメなんだよね……。手も握ってくれない、キスもハグもしてくれない、私って、通和くんにとって全然魅力的じゃないってことだよね……。つまり、通和くんは私のこと彼女なんて思ってなくて……」
「だから! 違うっつってんだろ!」
「でも……」
「わかったよ、来ればいいだろっ」
「…………いいの?」
「別に、来ても面白いもんなんて置いてねーぞ」
「うん! ありがとう、通和くん!」
來愛はパッと目を輝かせた。
「ちゃんとお泊まりセット持ってきたんだよ! だからこのまま一緒に通和くんのお家に行こうね」
「っ、……ほんとに泊まる気なのかよ」
「うん! ご飯は私が作るね。これからスーパーに寄って材料買って帰ろう」
「…………」
通和は深い深い溜め息を零したが、もう駄目だとは言わなかった。
「通和くん、何食べたい?」
「肉」
「えー、もうちょっと具体的に」
「味ついた肉」
他愛ない会話をしながら買い物を済ませ、二人で通和の家に向かった。
彼の家はアパートの二階の一室だ。
部屋の中は広くてスッキリしている。というより、物が少ない。隅に置かれた大きなベッドに、ローテーブルが一つ。衣類はクローゼットの中に収められているようだ。散らかっていたら掃除して家庭的なところをアピールしようと画策していたのに、寧ろ綺麗に片付いていて計画は実行されることなく終わってしまった。
夕食は牛丼を作り、向かい合って一緒に食べた。彼氏の家で自分の手料理を振る舞うというシチュエーションに來愛はときめかずにはいられなかった。來愛が胸をきゅんきゅんさせている間に、通和はおかわりまでしてくれた。
食後はまったりと過ごし、ゆっくり体を休めた後。
「風呂、先に入っていいぞ」
「えっ、でも……」
「なんだよ」
「あー、うー、む、むりむりむり!」
自分の浸かったお湯に通和が浸かるのかと想像すると恥ずかしくて耐えられない。來愛はぶんぶん首を振って、通和の背中を押した。
「お願い! 通和くん、先に入ってきて!」
「は? まあ、いいけど……」
通和は不思議そうに首を傾げながら浴室へ向かった。
彼の後に來愛も使わせてもらった。しっかり体を洗ってちゃんと髪を乾かしてから戻る。
すると通和が狼男に変身していた。彼は下着一枚の姿でベッドに座っていた。
「あ、今日って満月だったんだ……」
「わかってて来たんじゃなかったのか」
「ううん、知らなかったよ」
あの日以来、彼のこの姿は一度も見ていなかった。
もふもふの体を見ると、どうしても触りたくてウズウズしてしまう。
「あの、触ってもいい? す、少しだけだからっ」
「…………好きにしろよ」
呆れの滲む溜め息を零しつつ、通和はそう言ってくれた。
「ありがとう、通和くん!」
「ぅおっ……」
來愛は通和の逞しい体に抱きつく。ふかふかの胸に頬擦りすると、柔らかな毛の感触が堪らなく気持ちよかった。
「ふぁぁっ、きもちいぃっ」
「っ、変な声、出すな……っ」
「だってモフモフなんだもんっ」
ぎゅうっと抱きついて、痴漢のようにさわさわと体を撫で回す。
「はあ……あったかい……柔らかい……好き……」
首筋に顔を埋めて、頬を撫でて、耳を触る。
彼の肩越しに下を覗くと、尻尾がパタパタと揺れていた。それを見て胸がきゅんきゅんした。
思わず触りまくって、途中でハッと我に返る。嫌がられないからといって、つい調子に乗ってしまった。一方的に体を触られるのはあまり気持ちのいいものではないかもしれない。
「ごめんね、私ばっかり触っちゃって……。通和くんも、よければ私に触っても……あ、通和くんのモフモフな体に比べたら全然触り心地は良くないと思うけど、それでもよければ……」
「触る」
「……え?」
「触る」
「そ、そう?」
なんだか目付きがギラギラしている通和に促され、背中を向ける形で彼の膝に座る。背中が彼の大きな胸に包まれて、安心感からふにゃりと体から力が抜けた。
後ろから回された通和の手が、來愛の乳房を柔らかく包み込んだ。
「ひゃっ、ぁんっ」
「痛いか?」
「んっ、大丈夫……」
「柔らかいな、お前の体」
「通和くんの方が、柔らかくて、きもち、んっんっあっ」
ふにふにふにと胸を揉まれ、むずむずするような感覚が生まれる。
通和の大きな手に揉み込まれ、布が擦れて先端がじんじん疼きはじめる。
「ふぁっんっ、通和くぅ、んんっ」
通和の荒い息遣いが耳にかかり、ぞくぞくと震えが走る。
「ここ、勃ってきたな」
「ひゃぅっんんぅっ」
布越しにつんと尖った突起を撫でられ、びくんっと肩が跳ねた。
「あんっんっ、そこっ、だめぇっ」
「ダメなのか?」
すっと指を離されれば、刺激を追いかけるように背中が仰け反る。
「やぁっ、だめじゃないのっ」
素直な気持ちが口をついて出る。通和が笑ったのが気配でわかった。
「ダメじゃねーのかよ」
「ひゃっあっあんっ、だめじゃない、あっんっ、だめじゃないからぁっ」
通和の指が戻ってくる。さりさりと、布の上から乳首を優しく撫で回す。
もどかしくて、でも気持ちよくて來愛は甘い声を上げた。
「んっんぁっあっ、きもちぃっ」
身悶える來愛の服の裾から、通和の両手が差し込まれた。
今度は直接胸を揉まれる。ふわふわの毛の感覚が肌に触れて、擽ったさが快感を増幅させた。コリコリと乳首を転がされ、快楽に身を捩る。
「ひあっあっ、通和くんの、手、きもちぃ、のっ、あっんっあぁっ」
じわっと秘所から蜜が溢れる。下腹部がじん……として、來愛は内腿を擦り合わせた。
通和がすんすんと鼻を鳴らす。
「お前の匂い、濃くなった。発情した匂い」
「ひゃあっ、やめて、そんな匂い嗅がないでぇっ」
羞恥で顔を真っ赤に染めて身動ぐが、しっかりと体を押さえつけられ逃げられない。
通和の片手がするりと下に移動する。太股を撫でられ、ぶるりと腰を震わせた。
「んぁっ……あっ、通和、くっ」
「はっ……ちょっと触っただけで、どんどん匂いが濃くなるな」
「やぁあっ、だめ、あんっ」
恥ずかしいのに、抵抗できない。体は彼にもっと触れてほしいと訴えていた。
ぎゅっと閉じていた内腿が自然と開いていく。するりと隙間に入り込んだ指が、下着の上から秘所を撫でた。
くちゅっと濡れた音が聞こえ、更に強い羞恥が込み上げる。
「あっあっんっ、やっ、くちゅくちゅ、はずかしっ」
「っつーか、なんだよこの格好っ」
「はへぇ……?」
いきなり身なりを指摘され、來愛は自分の体を見下ろす。
オーバーサイズのTシャツとショーツだけしか身につけていない。人様の家で、少しだらしなかったかもしれない。
「男の家でこんな無防備な格好するとか、どういうつもりだよっ」
「ゃんっ……で、でも、家ではいつも、こんな格好で……あっんっんんっ」
「いいか? こんな格好で不用意に男に近づけば、襲われても仕方ねーんだぞっ」
「んぁあっ」
ショーツの上からクリトリスを擦られ、強い快感に体が跳ねた。
「わかってんのか? あ?」
「んひっあっ……らってぇ、通和くんの家、だから……い、もんっ……通和くんになら、おそわれても……」
「……っくそ」
「ひゃっ……!?」
あっという間にベッドに押し倒され、毟り取るように衣服を脱がされた。
「あっ、通和く、んっ、ひはっあっ、んひぁっ」
全裸にされたと思ったら、今度は全身を舐め回された。通和の大きくてぬるぬるの舌が肌の上を這い、擽ったさと快感にビクビクと体が震える。
「ひぅっんうぅっ、ひゃっぁんっ、そんな、とこぉっ、なめちゃ、あぁんっんっあっあっ」
首から胸、腕も腹も、隈無く舌が這い回る。体が彼の唾液でベトベトになっていく。全身に匂いをつけられていくようで、悦びにぞくぞくした。
尻尾を揺らしながら、通和は夢中で來愛の肌をねぶる。
「きも、ちぃっ、通和くぅっ、んっあっ、ひぅんっ」
來愛が声を上げれば、尻尾は更に忙しなく振られた。
ぬめった舌と共に熱い息が肌にかかる。
通和は來愛の下半身の方へと移動し、そちらも丁寧に執拗に舐め尽くしていく。
爪先から上へ上へと上がっていき、大きく脚を広げられる。
「あっやあぁっ、見ちゃ、だめ……っ」
制止の声を上げるけれど、聞こえていないのか聞こえていて無視しているのか、通和ははーっはーっと荒い息を吐きながら來愛の秘所を凝視する。
「すげ、とろとろ……美味そうな、匂い……」
「ひあぁっ」
濡れた花弁をぬるりと舐め上げられた。
「ひっあっあっ、やめっ、そんなとこ、なめちゃやあぁっ、んあっあっあーっ」
味わい尽くすかのように、そこも丹念に舐め回された。クリトリスを大きな舌でぐりぐりと捏ねられ、強烈な快感に絶頂感が込み上げる。
「はひっひっあっあっ、らめっ、そんな、しちゃっあっ、いっちゃ、あっあっ、いくっ」
ぶるぶると内腿が痙攣し、一気に絶頂へ追い上げられる。
通和はそれを促すように激しく舌を動かした。
「あっあっあっあああぁっ」
來愛は呆気なく絶頂を迎えた。痺れるような快楽に全身が震える。
くたりと脱力する來愛から、通和は顔を離さない。蜜で濡れそぼった秘所を、彼の舌がペロペロと舐める。
「ひあっ、まっ、あっ、いったの、んっひっ、いったからぁっ、まってぇっ、あっあっあっ」
びくんっびくんっともがく來愛の脚の間に顔を埋めたまま、通和は舌を動かし続ける。
「あっあっひっうぅっ、はいって、した、あっあっんぅううっ」
ぬちゅうぅっと肉厚の舌が蜜口に侵入してくる。
「あひっひっ、らめっ、そんなぁっあっ、なか、なめちゃ、あっあっん~っ」
内壁を熱い舌に舐められる快感に來愛ははしたなく喘いだ。内部を舌でぬちゅぬちゅと擦られ、クリトリスを鼻でコリコリと捏ね回される。
「あっいくっ、またいっちゃうぅっ、んっんっんっ、~~~~~~っ、ひっ、いった、いってる、のにぃっ、ぐちゅぐちゅしなぃれっ、あっあっあっあ──っ」
休む暇もなく断続的に快感を与えられ、來愛は繰り返し絶頂へと上り詰める。
膣内は來愛の漏らした蜜と通和の唾液でぐちょぐちょだ。ぢゅぽっぢゅぽっと音を立てて、舌が出し入れされている。
「はひぃっんんっ、みちかじゅ、くぅんっ、んっひっひっあっ、きもち、よすぎてぇ、んひっ、おかひくなっちゃぁっ、あっひぃっ」
頭が快楽で蕩けそうだ。
達しすぎてどうにかなってしまいそうになった時、漸く舌が離れていった。
「はっはあっ、ひはぁっあっ……」
必死に呼吸を整えながらぐずぐずになった顔を向けると、こちらを見下ろす通和と目が合った。
ギラギラと情欲を孕んだ瞳。獲物を狙う肉食獣の双眸に見据えられ、恐怖ではなく愉悦に体が震えた。
「みち、かずくん……たべてぇ……っ」
そんなことを無意識に口にし、通和がぐるるっと唸り声を上げる。
「っ……くそ、煽るようなこと言うなよ」
「だってぇ……通和くんに、食べられたいぃ……」
蕩けた顔で言えば、通和はもう一度くそ、と吐き捨てる。それから急いた手付きで枕の下を探った。
出てきたのは小さな箱。一瞬何かわからなかったが、すぐに避妊具だと気づく。
來愛はぎょっとした。
「なっ、なんでそんなのあるの!? も、も、もしかして、もも、元カノ、とか……」
「はあ!? ちげーよ、そんなわけねーだろ!」
「で、で、でも……」
「っ、っ、っ…………だからっ、お前と使う為に用意してたんだよ……っ」
「えっ!? あ、う、そ、そっか……」
避妊具を挟み、お互いに照れる。
顔を真っ赤にしながら、通和はゴソゴソと避妊具の箱を開ける。しかし、五本指ではあるが今の狼の手では装着は難しそうだ。細かい作業はできないだろう。
そう思い、体を起こして声をかけた。
「あ、あの、私がつけようか……?」
「あ? つけたことあるとか言わねーよな?」
ギロリと睨まれ、ぶんぶんと首を左右に振る。
「ないないないない! 絶対ない!! 授業で習っただけ! つけたことはないけど、多分できると思うから……」
あらぬ誤解を受けそうになり必死に否定する。
「なら頼む」
通和は納得してくれたようで、不機嫌なオーラを引っ込め避妊具を渡してくる。
そして來愛の目の前で下着を下ろした。
ぶるんっと反り返った陰茎が飛び出す。
その大きさに來愛はごくりと唾を飲み込む。男性器などはじめて目にするので比べようもないが、太さも長さも平均を優に越えているのではないだろうか。
「あっ、あ、の、じゃあ、つけるね……」
「ああ」
ゴムを取り出し、下着を脱いで全裸になった彼の下肢に手を伸ばす。
陰茎に指が触れ、通和は熱い息を吐く。
ぎこちない手付きだが、ちゃんと装着することができた。
「な、なんか窮屈そう……。痛くない?」
「きつい、けど、大丈夫だ……」
ぴったりとゴムに包まれた陰茎を撫でる。熱くて固くて、張り詰めている。これが男性器なのだと思うとドキドキして、胎内がきゅんと疼いた。
思わず撫で回していると、「おい」と声をかけられる。
「……來愛、早く入れたい」
「は、はひっ……」
熱っぽい瞳でねだられ、ぞくんっと背中に震えが走る。
ベッドに押し倒され、通和が覆い被さってくる。
「通和、くん……」
両脚を広げられ、下腹部に陰茎を擦り付けられる。
大きさを考えると、かなり深くまで犯されることになるのだろう。
「ぁっ、すごい、おっきいの……」
「怖いか?」
気遣うように尋ねられ、來愛は首を横に振る。
「怖くないよ。通和くんの、おっきいの……入ってくるって思ったら、すごくドキドキして……嬉しい……」
うっとりと微笑めば、通和はぐっと喉を鳴らした。
「っ……煽るなって、言ってるだろ」
「あっ……」
脚を抱えられ、蜜口に剛直が押し付けられる。
「ほんとに、食い尽くしたくなる……っ」
「あっ、あ──っ」
ぬぷぬぷぬぷぬぷ……っと陰茎が埋め込まれていく。
「はっ、ひっ、ぃっ……」
太い楔が中を擦りながら奥へ進む。唾液と愛液でぬかるんでいたそこは、柔軟に受け入れ飲み込んでいった。
強い痛みを感じたけれど、それは徐々に薄れ痛みを上回る快感に塗り潰されていく。
熱くて硬いものに中を押し広げられ、擦り上げられる感覚に陶然となる。
「はひぁっあっあっ、みちかじゅ、くぅぅっ、んひっ、ひぁあっ」
「來愛、來愛っ……」
「あっあっあぁっ、奥まで、はいってるぅっ、ひっあっ、ちかず、くんっ、みちか、くぅんっ、んっあっ、あっあぁっ」
通和は腰を揺すり、じゅぽじゅぽと抜き差しを繰り返す。
太い雁で抉るように膣壁を擦られ、來愛は強烈な快感に甲高い嬌声を上げた。
「ひぁっあっ、きもちいっ、んっあっああぁっ」
抽送を続けながら、通和は來愛の胸を舐め上げる。
乳首を押し潰すように舌で刺激され、快感が更に上乗せされる。
「んぁああっ、らめっ、いっちゃ、ぁあっ、いくっいくっ」
中を擦られ乳首をねぶられ、強い絶頂感が駆け上がってくる。
縋るものを求めて通和の腕を掴み、來愛は訪れる深い絶頂に備えた。
「い、くぅっ、んっあっあっあっあ~~~~~~っ」
背中を仰け反らせ大きく脚を広げ、來愛は絶頂に達する。
膣内がきつく締まり、通和は息を詰めた。
「ひうっうぅっ、あっあっんぁあっ、まっ、まってっ、んひっくぅぅんっ、まってぇっ、あぁっ、いったからぁっ、いま、なかこしゅられたらっ、あっあっんうぅううっ」
「悪い、止まらない……っ」
「ひっはっあはぁっ、ああぁっ、あぁっ」
ガクガクと体を揺さぶられ、激しく胎内を犯される。來愛はされるがまま、ただ喘ぎ声を上げ続けた。
「いくっ、またっ、あっあっ、~~~~っ、いって、んぅっ、いってるのに、またいっ、あっあっあああぁっ」
「はあっはあっはあっはあっ、來愛、來愛……好きだっ」
「みちか、あっあっあっ、しゅき、しゅきっ、んひぁああっあっ」
「っく、あっ……いく……っ」
「んああぁっ」
通和の動きがピタリと止まり、次の瞬間、ゴム越しにびゅーびゅーと精液が吐き出された。
直接ではないが胎内に体液を放たれ、腹の奥が悦ぶように蠢く。
「あっあっ、出てるぅ……いっぱい……」
なかなか終わらない射精に、來愛はぶるぶると身を震わせた。
ふーっふーっと深く息をつき、通和は腰を振って最後の一滴まで出しきる。それから、ゆっくりと陰茎を引き抜いていった。
「んはぁぁ……っ」
惚けた声を漏らす來愛に、通和が言った。
「來愛、まだ足りない。ゴム取り替えてくれ」
「はへぁ……?」
体を起こされ、両手を下肢へと導かれる。
よくわからないまま、避妊具を外す。たっぷりと精液の溜まったそれは、ずしりと重かった。たぷたぷの精液を見ると、子宮がきゅんきゅんと疼く。
思わずじっと見つめていると、「來愛」と名前を呼ばれ急かされた。
新しい避妊具を取り付ける時には、もう通和の陰茎はしっかりと勃起していた。
またこの大きなもので中をいっぱいにされるのだと思うと胸がドキドキして胎内がじんじんした。
「來愛……」
「あっ、ひゃっ……」
今度はうつ伏せにされ、腰を突き出すような体勢で後ろから挿入された。
「んああぁぁああっ」
ぐちゅうぅっと一気に奥まで突き入れられ、痺れるような快感が背中を走り抜けた。
「ひんっんっあっあっあっあひぁあっ、お、おくっ、おくぅっ、ずんずん、きもちぃっ、あっ、~~っ、ひはぁああっ」
奥をぐりぐりと擦られ、來愛はすぐに達してしまう。けれどやはり達した後も通和は動きを止めず、胎内を何度も深く穿つ。
「~~~~っ、ひっあっくひぃぃんっ、まっ、あっ、おくっ、そんな、あっあっ、はげしっ、ぃんんんんぅっ」
「はあっ……來愛、気持ちいいっ」
通和が背中に覆い被さってくる。
モフモフの毛が肌に擦れ、胎内を擦られるのとは違う気持ちよさにまた達した。
達する度に締め付ける膣壁を陰茎で強く擦られ、快感が終わらない。
「いくいくいくぅっ、──~~~~んあっ、あ────っ」
「はっ、あっ、すごい、來愛っ」
首にかかる髪を鼻でかき分けられ、露になったうなじをぬるぬるとねぶられる。
ぞくぞくと肌が粟立ち、來愛は全身を痙攣させ絶頂を繰り返した。
「はへぁっあっ、み、かじゅくっ、んんんぁっああぁっ、しゅき、しゅきぃっ」
「來愛、可愛い、好きだ、來愛っ」
「んひいぃっあっ、はげしっ、おくぅっ、ちゅぶれちゃ、ぁあああああっ」
ごりゅぅっと子宮口を亀頭で押し潰し、通和は射精した。
一回目と変わらない長い射精がはじまる。
力の入らない來愛の腰をガッチリと掴み、通和は体液を全て吐き出した。
枕に顔を沈めはあはあとただ呼吸を繰り返すことしかできない來愛に、通和が言う。
「來愛、もう一回……」
「はえぇ……?」
それから、何度も何度も体を繋げた。
どれくらいの時間が過ぎたのか、気にする余裕もない。
通和の望むまま、來愛は応え続けた。使用済みのコンドームがどんどん増えていき、もう何度目なのかもわからなくなっていた。
「んゃぁああんぅううっ」
「可愛い、來愛……っ」
いつの間にかゴムの交換を頼まれなくなったと思ったら、気づけば通和は人間の姿に戻っていた。
ベッドに座る彼に向かい合う形で跨がり、その状態で膣穴を貫かれる。力の入らない自重で、より一層奥深くまで犯されているような感覚だった。
「あんぁああっ、ひっ、ううぅっ、みちかじゅくんんっ、も、らめぇっ、んひぅううっ、んっ、おかひくなるのぉっ、おっ、こわれちゃうぅっ、おまんこがばがばになっちゃうからぁっ」
「大丈夫だ。今もちゃんと、俺のちんこぎゅうぎゅうってきついくらい締め付けてるから」
快楽で勝手に流れ落ちる涙を、通和が舌で舐めとる。
唇はそのまま下に移動して、來愛の唇に重ねられた。
「んっ、ぁっ、みちかじゅ、くっんっんんんぅっ」
唇を触れ合わせ、キスを交わす。來愛は自分から舌を伸ばし、より深い口づけを求めた。彼の体にしがみつき、キスに酔いしれる。
「んはぁあっ、んっんっ、んちゅっ、ぁっ、きもちぃ、みちかじゅく、んっんっ」
「來愛……可愛い……好きだ……んっ、來愛……」
キスをしながら、ぐぽぐぽと膣内を穿たれる。
「まだ足りない、もっと欲しい、來愛、來愛……っ」
「ひはんぁああっ、はひぃんんんっ」
背中に腕を回され強く抱き締められ、來愛は歓喜の悲鳴を上げる。
体はくたくたで、もう体力も残っていない。
けれど彼に求められると嬉しくて堪らない。甘えられているみたいで、全て受け入れたいと思ってしまう。來愛の心も体も、彼を求める。
「んぁあんぅうっ、しゅきぃっ、みちかじゅくぅんっ、もっとぉっ」
「來愛っ、可愛い、好きだ……っ」
互いに互いを求め、体を重ねる。
しかし限界をとうに越えていた來愛は、いつしか意識を手放していた。
目を覚ました通和は、隣でぐったりと眠る來愛を見てやってしまった……と深く項垂れた。
こうなる気はしていたのだ。だから、できるだけ來愛と接触を避けていた。けれどそれは彼女を不安にさせてしまうだけだった。
彼女を安心させたくて家に泊めることを了承した。
そして一気に爆発してしまった。
無防備な格好で無防備に近づかれ無防備に触られ無防備に触られる彼女を前に、手を出さずにはいられなかった。
結果、気絶するまで抱き潰してしまった。
待ってと訴える声は聞こえるのに止められなくて。
甘い声を上げ快楽に悶える彼女が愛らしくて。
何度も可愛いだの好きだの言って。
めちゃくちゃに抱いて、無理をさせてしまった。
さすがに、嫌になったのではないだろうか。
もう二度としたくない、と思われてしまったかもしれない。最悪、別れたいとまで言われてしまうかもしれない。
そんなことを考え暗澹とした気持ちで膝を抱えていると、來愛が身動いだ。「んん……」と小さく声を漏らし、そして目を開ける。
「來愛、大丈夫か……!?」
「んー……?」
寝惚けた顔で通和を見つめたあと、來愛はふにゃりと微笑んだ。
「通和くん、おはよう……」
「は? あ、ああ、おはよう……」
「んふふ……通和くんと、いっぱいイチャイチャできて嬉しかったぁ……」
「っ……」
「また、いっぱいしようね」
屈託なく笑う來愛に、通和は深く息を吐いた。一気に肩から力が抜ける。
「通和くん?」
「ほんと、お前には敵わない」
「んええ?」
きょとんと首を傾げる來愛を見つめ、通和も心からの笑みを浮かべた。
───────────────
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