奴隷に落とされた女騎士は隣国の魔術師に囚われる

よしゆき

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 エルザは裸に剥かれ、ベッドの上で悶えていた。
 鍛えられ、少なからず傷の残るエルザの体は決して綺麗ではないし、女らしいとも言えない。それでもフィルはエルザの体に欲情し、綺麗だと褒めてくれた。うっとりと劣情の滲む瞳で見つめてくれた。
 全裸を彼に見られる羞恥はやがて与えられる快感に塗り潰され、はしたない自分の声に恥じる余裕もなくなり、エルザはただ感じるままに乱れる。

「あっ、あっ、ああぁっ」

 ぐちゅぐちゅと、蜜口に挿入された彼の指が動く度に濡れた音が響く。エルザのそこは彼の指を根本まで飲み込み、溢れるほどに蜜を漏らし続けていた。

「ひっあっ、あぁっ、フィルぅ……っ」

 甘く掠れた声で呼べば、彼はエルザの胸の突起をちゅうっと吸い上げる。両方の胸の先端は彼の愛撫を散々に施され、ぷくりと膨らみ赤く染まっていた。

「あっ、んあぁっ……」

 快感など知らなかったエルザに、フィルは丁寧に時間をかけて快感を教え込んでいった。
 彼の声に、指に、唇に、舌に、エルザは翻弄され、淫らな快楽を覚えていく。

「気持ちいいですか、エルザ?」
「んっ、あっ、きもち、いいっ」
「エルザ、ここを擦られるの好きですよね」
「す、きぃっ、ひっあっあっああぁっ」

 膣内に埋め込まれた指が、ぐりゅぐりゅと敏感な箇所を刺激する。二本の指の腹で執拗に擦られて、エルザは甲高い嬌声を上げた。

「っ、あっ、あ────っ」

 びくびくっと身を震わせ、絶頂を迎える。じゅわっと新たな蜜が溢れ、滑りを増したそこへ三本目の指が入ってくる。

「ひあっ、あっあっ、あぁっ」
「苦しくないですか、エルザ?」
「んっ、大丈夫、だ、あっんっ、んんっ、んぁっ」

 中を掻き回すように指を動かされ、強い快感に襲われる。それだけでもいっぱいいっぱいなのに、親指で花芽を転がされ、エルザは更なる快楽に身をくねらせた。

「ひっ、んっ、あぁっ、そこは、あっあっああっ」
「ここも気持ちいいでしょう?」
「んんんっ、きもちぃ、けど、あっ、ひっ、しげきが、つよくてっ」

 蜜でぬるぬるになった花芽をぬちゅぬちゅと擦られると、気持ちよすぎて恐怖すら感じる。

「大丈夫ですよ、エルザ。怖がらずに、そのまま感じてください」
「ひぅっんんっ、フィル、フィルぅっ、きす、きすして、ほしい……っ」

 怖い気持ちを紛らわせたくてそうねだれば、すぐに唇を重ねられた。

「んっ、ふぅっ、んっんっ、ぅんんっ」

 舌を絡め、何度も唇を重ね合わせる。エルザはすっかり彼とのキスの虜になっていた。夢中になって口づけを繰り返す。
 キスをしながらもフィルの指はエルザの秘所を刺激し続けている。卑猥な水音が下肢から絶えず鳴り響いている。

「んんっ、はっ、ぅ、んっんっんっ」

 ぢゅるぢゅると舌を吸われ、じんじんと脳髄が痺れる。
 花芽と膣内の上部の敏感な箇所を、外側と内側からぐりぐりと優しく押し潰され、強烈な快感が全身を駆け抜けた。

「う゛んっ、っ、んう゛う゛う゛う゛う゛────っ」

 弾かれたように腰が浮き、ちゅぽんっとフィルの指が抜けた。ほぼ同時に尿道から潮が噴き出し、シーツに飛散する。

「はっ、ぁっ……ああっ……」

 自分のしでかした事をエルザは自覚していなかった。何が起きたのかわからず、ただ惚けた顔で荒い呼吸を繰り返す。
 下肢へ目をやれば、脚を大きく広げ腰を高く突き出す自分の痴態が視界に映る。何て下品な格好をしているのだろうと、頭の片隅でそんな感想を抱く。シーツにはエルザの漏らした体液で大きな染みもできている。
 冷静に思考が働いていたら、エルザは襲い来る羞恥心に耐えきれなかったかもしれない。

「あ…………私……?」
「いっぱい気持ちよくなってくれたんですね。嬉しいです」

 フィルは頬を紅潮させ、うっとりと微笑んでいる。
 こんな情けない姿を晒しているというのに、彼はエルザを軽蔑しない。嘲笑もしない。

「フィル……嬉しい、のか……?」
「はい。エルザが私の手でたくさん感じてくれて、とても嬉しいです」

 フィルは本当に嬉しそうにエルザを見ている。
 そんな風に言われたらエルザも嬉しくなって、もっともっと彼を感じたくなる。腹の奥の疼きが一層強くなった。

「……フィルぅ……もう、我慢できない……フィルが、ほしい……っ」

 エルザはひくひくと収縮を繰り返す花弁を差し出すように自ら両脚を抱えた。
 はじめてで、知識すら殆ど持ち合わせていないのに、エルザの体はそこに彼が欲しいと訴えている。
 恥ずかしい箇所をさらけ出し、はしたない事をしている。それでも、彼が欲しくて欲しくて堪らなかった。
 こんな恥知らずな真似をしても彼は決して自分を見放したりしないという安心感もあった。
 案の定、フィルは欲情した瞳でエルザを見ていた。

「ええ、エルザ……。私も、貴女がほしくて、もう我慢できないです」

 フィルは着ていた衣服を脱ぎ捨てた。
 彼の下肢が視界に入る。腫れたように張り詰め、反り返った陰茎を見ると胎内がまた疼いた。エルザの体はそれを欲しがっていた。自然と息が上がる。

「フィルぅ……っ」
「エルザ……これが今から、貴女の中に入りますからね」
「んあぁっ」

 しとどに濡れた花弁に、ぬちゃぬちゃと肉棒を擦り付けられる。硬い裏筋に花芽を押し潰されて、鋭い快感に爪先が跳ねる。
 とろとろと蜜が滴り、早く欲しいと言わんばかりに蜜口が口を開く。

「あっ、早く、早くぅっ、ほしい、フィル……っ」

 腰を揺すりねだれば、フィルは唇の端を吊り上げた。ぞくりとするような彼の笑顔と共に、熱い肉塊がめり込んでくる。

「あっ、あっ、あっ、あ────っ」

 ぬぷぬぷぬぷぬぷ……っと隘路を掻き分け陰茎が中に入ってくる。

「ふあっ、あっあっああぁっ」

 胎内を彼の熱で満たされていく感覚に、エルザの体は歓喜に震えた。ぞくぞくと痺れるような快感に目の前がチカチカと光る。腹の奥が悦び、肉襞が陰茎に貪欲に絡み付く。

「ひっんっ、うれし、うれしい、フィルぅっ」
「私も嬉しいです、こうしてエルザと一つになれて」

 恍惚とした表情で微笑む彼がそこにいる。その事実に心も体もきゅんきゅんと疼き、彼を求める。

「フィルぅっ」
「エルザ……」

 腕を伸ばせば抱き締められて、そのまま激しく揺さぶられた。ぐちゅっぐちゅっと音を立てて陰茎が抜き差しされる。

「エルザ、エルザ……っ」
「ひぁっあっ、フィルぅ……っ」
「っ、すみません、もっと、ゆっくりしなければならない、のにっ……エルザの中が気持ちよくて、加減が、できません……っ」

 余裕をなくした顔で、額に汗を浮かべ、頬を火照らせ、自分を求めてくれるフィルの姿にエルザはこの上ない愉悦を感じた。

「ひっうんっ、んんぁっ、加減なんて、しなくて、いいっ……もっと、フィル、んんっあっ、好きなようにしてっ……私を、フィルのものにしてほしい……っ」
「エルザ……っ」

 ぐちゅんっと更に深く陰茎を打ち込まれた。

「ひあぁっ、あっ、フィルぅっ」

 最奥をとちゅっとちゅっと繰り返し突き上げられ、エルザは強い快感に嬌声を上げて身悶えた。

「きもちぃっ、フィル、フィルぅっ、あぁっ、あっあっあっ」
「ああ、エルザ、私も貴女のものです、私の身も心も、全て、エルザの……っ」
「んあっ、あっ、ほしいっ、フィル、フィルの全部、あっああぁっ」
「受け止めてください、エルザ……っ」
「あっ、ああああぁ……っ」

 一際強く奥を穿たれ、熱い体液を注がれた。
 彼の熱を受け入れ、エルザは多幸感に包まれる。自らも深い絶頂に達しながら、ぶるぶると爪先を震わせ至福に浸る。
 焦がれるほどに求めていたものを与えられ、膣内は彼の陰茎に嬉々としてしゃぶりつく。

「エルザ、好きです……愛しています、ずっと」
「ん……私もだ、フィル……」

 優しく頬を撫でられて、エルザはとろんと目を細めた。





 ベッドの上で微睡むエルザの下腹部を、フィルはゆったりとした手付きで撫でる。そこにはフィルにしか見えない淫紋が今もしっかりと浮かんでいた。
 エルザは知らない。淫紋の事も、その効力も。
 この淫紋は、淫紋を刻んだ術者に一度でも、ほんの少しでも好意を抱けば、その感情が増幅するというものだ。そして、術者の子種を求めるようになる。
 そんな効果のある淫紋だ。
 エルザをコルネリアと両親に会わせたのは、もう彼女は自分の傍を離れないだろうと確信していたからだ。そうでなければ会わせなかった。会わせたのは、彼女に主や肉親と完全に決別させるため。彼女の意志でフィルの傍にいると選ばせるためだ。
 そして確信した通り、彼女はここに残る事を選んだ。
 傍にいたいと言ってくれた彼女の言葉を思い出し、フィルはうっそりと笑みを浮かべる。

「ぁ、の……フィル……」
「どうしました、エルザ?」

 躊躇いがちに声をかけられ視線を向ければ、エルザは恥じらうように頬を赤く染めて言った。

「その……あんまり、そこ、撫でないでくれ……」

 その言葉に、彼女の下腹部を撫でていた手をピタリと止める。

「撫でられると…………また……ほしくなってしまう、から……」

 顔を真っ赤にしてそんな事を言ってくるから、彼女への愛しさが込み上げて溢れ出す。

「ふふ……遠慮なんてする必要ありませんよ。何度でも、エルザが満足するまで欲しがってください」
「い、いや、でも……」
「私もエルザが欲しいです。もっと、貴女がほしい……」

 フィルはエルザに覆い被さり、彼女の唇を奪った。深くキスを交わし舌を絡ませれば、すぐに彼女の顔は快楽に蕩けていく。何も知らない彼女は、淫紋の効果でフィルの子種を無意識に欲しがる。
 淫紋の事を知ったら、彼女は怒るだろうか。
 勝手にそんなものを付与されたのだ。
 もし知れば、彼女は自分を軽蔑するだろうか。
 傍にいたいだなんて、思わなくなるだろうか。
 それでも、フィルはエルザを手放すつもりはない。

「愛しています、エルザ……永遠に」

 高潔で美しい女騎士だったエルザは、もう自分のものだ。
 彼女の身も心も全て、自分だけのものだ。
 フィルの顔に浮かぶ笑みの意味に気づかずに、エルザは幸せそうに微笑んだ。






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