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1 幸せな結婚生活など来ないのです
⑤ 翌日の出来事
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地獄の様な初夜の翌日。
ほとんど眠れず、最悪な気分で朝を迎える。
一晩中泣いたので目は真っ赤に腫れているがメイドたちは何も言わず朝食を準備する。
今日も一人での朝食。だがここにラファエルが居たら逆に何を喋っていいか分からないので良かったと思う。
二人のメイドたちも何も言ってこない。何か言われても困るのだが。
今日の予定を聞き用意された服に着替える。おとなしい印象のドレスだ。目の腫れを隠すためだろう少し濃い目にメイクをされる。
パメラは、嫁いだといえ、まだ16歳だ。予定の無い日中は専属の家庭教師がつき勉強や習い事をしなければならない。
今日は一人の昼食をはさみ、一日のノルマが終わる。
サボることは許されないうえに、結構スパルタに指導されるので、ボロボロの今の精神状態でも集中して打ち込めた。
そのおかげか、夕方には、昨日の事は何かの間違えなのかとさえ思えるようになってきた。
(きっとそうだ。何かの手違いで側室の女性がやってきたのだろう)
めちゃくちゃな考えだが、そうでも思わないと心が折れそうだった。
メイドのリリーから夕食の準備が出来たと告げられ、ラファエルの居る専用の部屋に向かう。
部屋に入ると昨日と同じくラファエルがワインを飲んでいた。
昨日と違うのは、彼の横にもう一人女性が居る事。
軽く眩暈がして入り口で立ち止まってしまう。
女性は昨日の夜ベットで喘いていた女だ。
混乱して固まっていると
「そんな所で突っ立てないで早く座ったら」
とラファエルに言われる。
隣の女はニコニコ笑いながら、こちらを見ている。
底知れぬ恐怖を覚えつつ椅子に座る。
「さて、食事を頂こうか」
ラファエルがそう言うと、食事が運ばれてくる。
美味しそうな前菜だが手を付ける気分になれず、パメラは、うつむいたまま皿を見つめる。
決心し、顔を上げ口を開く。
「あ、あの」
「うん?ああ、紹介がまだだったね。彼女はメラニー=シャルロワ。僕の彼女の一人さ」
ラファエルの言葉にもう一度眩暈を覚える。
そんな事を聞きたいんじゃない。まぁ何も聞けないよりは良いが。
というより、妻の前で彼女を紹介するのは、どうなのだろう。
「 よろしくね。お嬢さん」
メラニーは笑顔で会釈をしながら挨拶をしてくる。
大人っぽい笑顔が素敵なキレイな女だ。
歳は20代半ばくらいだろうか、濃い目のメイクだが良く似合っている。着やせするタイプらしくスラっとしているように見えるが、昨晩見た裸体は肉付きが良く女性らしい身体だ。
「な、なんなんですか?これは」
震える声をパメラが絞り出す。
「ん?何がだい?」
ラファエルが前菜をつまみながら聞き返す。
一瞬頭の中が怒りに支配される。
「昨日の事です!なんで、初めての夜にその人がいるんですか!」
叫んでしまった。
それも、普通に考えたら恥ずかしい事を。
目の前で、ラファエルとメラニーが顔を見合わせ、笑い出した。
それを見た瞬間、更に怒りがこみ上げ、テーブルを両手で叩き立ち上がる。
手に衝撃が伝わり一瞬、手がしびれる。
そのまま出ていこうと思ったが、一通り笑い終わったラファエルにゼスチャーで、座るように指示される。
「あーおかしいな。あ、まぁ待ちなさい。こんな事で怒っていたら、この先身が持たないよ。」
どうやら、答えてくれる気はあるようだ。
パメラは、怒りを押し殺して、もう一度、席に着く。
「さて昨日の事だが、あれはね。僕の趣味だよ。ほら見られるといつもより興奮するだろ」
「はぁ?」
同意を求められても困るし、全く理解が出来ない。
ラファエルが、呆れるようにため息を一つ吐き出し。
「まぁもう正式に結婚したんだし、言っても良いかな」
「僕はね、君との間に子供を作る気は全くないんだよ」
頭を鈍器で殴られたような衝撃が走る。
ほとんど眠れず、最悪な気分で朝を迎える。
一晩中泣いたので目は真っ赤に腫れているがメイドたちは何も言わず朝食を準備する。
今日も一人での朝食。だがここにラファエルが居たら逆に何を喋っていいか分からないので良かったと思う。
二人のメイドたちも何も言ってこない。何か言われても困るのだが。
今日の予定を聞き用意された服に着替える。おとなしい印象のドレスだ。目の腫れを隠すためだろう少し濃い目にメイクをされる。
パメラは、嫁いだといえ、まだ16歳だ。予定の無い日中は専属の家庭教師がつき勉強や習い事をしなければならない。
今日は一人の昼食をはさみ、一日のノルマが終わる。
サボることは許されないうえに、結構スパルタに指導されるので、ボロボロの今の精神状態でも集中して打ち込めた。
そのおかげか、夕方には、昨日の事は何かの間違えなのかとさえ思えるようになってきた。
(きっとそうだ。何かの手違いで側室の女性がやってきたのだろう)
めちゃくちゃな考えだが、そうでも思わないと心が折れそうだった。
メイドのリリーから夕食の準備が出来たと告げられ、ラファエルの居る専用の部屋に向かう。
部屋に入ると昨日と同じくラファエルがワインを飲んでいた。
昨日と違うのは、彼の横にもう一人女性が居る事。
軽く眩暈がして入り口で立ち止まってしまう。
女性は昨日の夜ベットで喘いていた女だ。
混乱して固まっていると
「そんな所で突っ立てないで早く座ったら」
とラファエルに言われる。
隣の女はニコニコ笑いながら、こちらを見ている。
底知れぬ恐怖を覚えつつ椅子に座る。
「さて、食事を頂こうか」
ラファエルがそう言うと、食事が運ばれてくる。
美味しそうな前菜だが手を付ける気分になれず、パメラは、うつむいたまま皿を見つめる。
決心し、顔を上げ口を開く。
「あ、あの」
「うん?ああ、紹介がまだだったね。彼女はメラニー=シャルロワ。僕の彼女の一人さ」
ラファエルの言葉にもう一度眩暈を覚える。
そんな事を聞きたいんじゃない。まぁ何も聞けないよりは良いが。
というより、妻の前で彼女を紹介するのは、どうなのだろう。
「 よろしくね。お嬢さん」
メラニーは笑顔で会釈をしながら挨拶をしてくる。
大人っぽい笑顔が素敵なキレイな女だ。
歳は20代半ばくらいだろうか、濃い目のメイクだが良く似合っている。着やせするタイプらしくスラっとしているように見えるが、昨晩見た裸体は肉付きが良く女性らしい身体だ。
「な、なんなんですか?これは」
震える声をパメラが絞り出す。
「ん?何がだい?」
ラファエルが前菜をつまみながら聞き返す。
一瞬頭の中が怒りに支配される。
「昨日の事です!なんで、初めての夜にその人がいるんですか!」
叫んでしまった。
それも、普通に考えたら恥ずかしい事を。
目の前で、ラファエルとメラニーが顔を見合わせ、笑い出した。
それを見た瞬間、更に怒りがこみ上げ、テーブルを両手で叩き立ち上がる。
手に衝撃が伝わり一瞬、手がしびれる。
そのまま出ていこうと思ったが、一通り笑い終わったラファエルにゼスチャーで、座るように指示される。
「あーおかしいな。あ、まぁ待ちなさい。こんな事で怒っていたら、この先身が持たないよ。」
どうやら、答えてくれる気はあるようだ。
パメラは、怒りを押し殺して、もう一度、席に着く。
「さて昨日の事だが、あれはね。僕の趣味だよ。ほら見られるといつもより興奮するだろ」
「はぁ?」
同意を求められても困るし、全く理解が出来ない。
ラファエルが、呆れるようにため息を一つ吐き出し。
「まぁもう正式に結婚したんだし、言っても良いかな」
「僕はね、君との間に子供を作る気は全くないんだよ」
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