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2 さあ復讐です
⑲ 昼食2
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予想外の状況に何を喋ってよいか分からずに、口をパクパクさせながらナターシャを見つめる。
「あら。金魚みたいで可愛らしいわね」
ニコニコしながらナターシャが上機嫌に喋る。
「ええと…何の…」
訳も分からず意味のない言葉を喋ってみるがナターシャが制して語りだす。
「まあ聞きなさい。私はね…いえ、メラニーも含めて私たちかしら?別に好きでココに居るわけではないのよ」
「王子の事も好きでもないし、当然あなたの事を憎くもないわ。あなたは恨んでいるでしょうけど、あれは王子が喜ぶからしてたの」
「私たちもあなたと同じよ。違うとしたら、親が喜んで差し出したことかしらね。出世とか権力のために」
「例えば私はね、ある武官の次女よ。三男の派閥に入り込み権力を得たい、地方武官のね。私は家の為に、ここに居るのよ。まぁ身売りよね」
「メラニーも豪商の娘らしいし、似たようなものよね。私たちは王子に取り入り、子を作り実家を発展させる為だけに人生をささげるの」
ナターシャが笑顔のまま、だがどこか過去を見るような表情で一人語り続ける。
「この場所には、そんな子しか居ないわ。結果私たちは、身を寄せ合い慰めあって毎日を過ごしてるの」
「でも私はせっかくだし、慰めあうだけじゃなくて、楽しもうかと思うの。どうせ、王子以外に男を知ることも無いんだしね」
「同情しあうだけじゃ無くて快楽を得たほうが、毎日が楽しいじゃない?あ、でもメラニーみたいに純愛も憧れるわよねー」
「んーまあ、私は皆と楽しく快楽を共有するほうがあってるかな?だからパメラ。あなたとも一緒に楽しんでみようと思ったの」
そこまで黙って聞いてようやく理解した。
ナターシャもメラニーも現実逃避をしてるのだ。
この閉鎖された空間で生きていくために。
自分の意思とは関係なく家の為に側室に入り王子のオモチャになる毎日で心が壊れないために。
(この女もメラニーも自分と同じなんだ)
そんな、同情にも似た感情が生まれる。
かといって自分がされた事を許せるわけでは無いが…
黙って考えていると、私の感情を察したのだろうナターシャが
「あ!もし私に恨みがあるのなら、私を好きにしていいわよ?」
「どんな酷い言葉を浴びせても良いし、どんな行為にも応じてあげる」
少し悲しい表情になりそう言ってくる。
「は?」
この女は何を言っているのだろう?
意味が分からず聞き返す。
「だって、いくら何でもあなたに対しての王子の態度は異常だわ。私も手伝わされたけど、ちょっとね…意外化もしれないけど、私はイヤだったのよ」
「罪悪感で、毎晩夢に見たし、終わった後は泣いたこともあったわ。信じてもらえないかもしれないけどね」
黙ってナターシャの独白を聞く。
彼女の言っていることが本当かは、分からない。
だけど、悲しそうな表情が本当な気がした。
「だから、私にも同じことをして欲しいの。じゃないと私の罪は消えない気がするの」
「正直あなたが、現実逃避でメイド達やメラニーを抱いているとは思えないわ。何か目的があるのでしょ?」
(バレている!)
一瞬で焦りが心を埋め尽くす。
それを気付いているのかは、分からないが、パメラの感情を無視してナターシャは続ける。
「それにも協力してあげるし、私を壊しても構わないわ。もう嫌なの。こんな毎日」
いつの間にか、ナターシャが泣いていた。
微笑みを浮かべたまま涙を流している。
「だから…」
立ち上がりこちらに近づいてくる。
私は、何も言えずただ見守る。
横まで来ると、膝をつき、足元で頭を床に擦り付ける。
いつか自分がした行為。
今は自分がされている。
「だから…お願い…お願いします。私を…私を許してください」
泣き声の混じった声が足元から聞こえるのを、私は黙って聞くしかなかった。
「あら。金魚みたいで可愛らしいわね」
ニコニコしながらナターシャが上機嫌に喋る。
「ええと…何の…」
訳も分からず意味のない言葉を喋ってみるがナターシャが制して語りだす。
「まあ聞きなさい。私はね…いえ、メラニーも含めて私たちかしら?別に好きでココに居るわけではないのよ」
「王子の事も好きでもないし、当然あなたの事を憎くもないわ。あなたは恨んでいるでしょうけど、あれは王子が喜ぶからしてたの」
「私たちもあなたと同じよ。違うとしたら、親が喜んで差し出したことかしらね。出世とか権力のために」
「例えば私はね、ある武官の次女よ。三男の派閥に入り込み権力を得たい、地方武官のね。私は家の為に、ここに居るのよ。まぁ身売りよね」
「メラニーも豪商の娘らしいし、似たようなものよね。私たちは王子に取り入り、子を作り実家を発展させる為だけに人生をささげるの」
ナターシャが笑顔のまま、だがどこか過去を見るような表情で一人語り続ける。
「この場所には、そんな子しか居ないわ。結果私たちは、身を寄せ合い慰めあって毎日を過ごしてるの」
「でも私はせっかくだし、慰めあうだけじゃなくて、楽しもうかと思うの。どうせ、王子以外に男を知ることも無いんだしね」
「同情しあうだけじゃ無くて快楽を得たほうが、毎日が楽しいじゃない?あ、でもメラニーみたいに純愛も憧れるわよねー」
「んーまあ、私は皆と楽しく快楽を共有するほうがあってるかな?だからパメラ。あなたとも一緒に楽しんでみようと思ったの」
そこまで黙って聞いてようやく理解した。
ナターシャもメラニーも現実逃避をしてるのだ。
この閉鎖された空間で生きていくために。
自分の意思とは関係なく家の為に側室に入り王子のオモチャになる毎日で心が壊れないために。
(この女もメラニーも自分と同じなんだ)
そんな、同情にも似た感情が生まれる。
かといって自分がされた事を許せるわけでは無いが…
黙って考えていると、私の感情を察したのだろうナターシャが
「あ!もし私に恨みがあるのなら、私を好きにしていいわよ?」
「どんな酷い言葉を浴びせても良いし、どんな行為にも応じてあげる」
少し悲しい表情になりそう言ってくる。
「は?」
この女は何を言っているのだろう?
意味が分からず聞き返す。
「だって、いくら何でもあなたに対しての王子の態度は異常だわ。私も手伝わされたけど、ちょっとね…意外化もしれないけど、私はイヤだったのよ」
「罪悪感で、毎晩夢に見たし、終わった後は泣いたこともあったわ。信じてもらえないかもしれないけどね」
黙ってナターシャの独白を聞く。
彼女の言っていることが本当かは、分からない。
だけど、悲しそうな表情が本当な気がした。
「だから、私にも同じことをして欲しいの。じゃないと私の罪は消えない気がするの」
「正直あなたが、現実逃避でメイド達やメラニーを抱いているとは思えないわ。何か目的があるのでしょ?」
(バレている!)
一瞬で焦りが心を埋め尽くす。
それを気付いているのかは、分からないが、パメラの感情を無視してナターシャは続ける。
「それにも協力してあげるし、私を壊しても構わないわ。もう嫌なの。こんな毎日」
いつの間にか、ナターシャが泣いていた。
微笑みを浮かべたまま涙を流している。
「だから…」
立ち上がりこちらに近づいてくる。
私は、何も言えずただ見守る。
横まで来ると、膝をつき、足元で頭を床に擦り付ける。
いつか自分がした行為。
今は自分がされている。
「だから…お願い…お願いします。私を…私を許してください」
泣き声の混じった声が足元から聞こえるのを、私は黙って聞くしかなかった。
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