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2-4.(は…………、なにそれ)※
しおりを挟む洗い合うこともなくそれぞれが身体を流して、ラブホテルらしい浴槽の機能は使わず一緒に浸かっただけだった。それでも、楓羽の背中には、また勃ち上がった自身が当たってしまう。
決して、興奮したいわけでも当てたいわけでもない。自然に、オレを背もたれにして湯船に入った楓羽の身体、胸の膨らみや臀部の丸み、腰の細さが、あまりに妖艶で魅力的すぎた。明るい浴室で水で濡れた姿は、どうしてこうも下半身に響くものになるのだろう。
「抜こうか?」
「イけはしないと思うよ……」
だから放置でいいと、伝えたつもりだった。
「出したいのは、否定しないんだ」
「まあ、勃っちゃったから……」
楓羽が、先に動いた。その指示に抵抗もせず、楓羽の目の前に差し出すように、浴槽の縁に座った。上を向いた自身に、黒髪を耳に掛けた楓羽は抵抗なく触れ、先端にキスを落とした。
(っ、エロ……)
「あ……」
楓羽の舌が、裏筋を這ってくる。目線を落とせば見える上目遣いも相まって、背筋は震え、感じているのを楓羽にバレないように、自分が動く時には出ない声を抑えるのに必死だった。一度果てているのに、昇ってくる快感が止まらない。
「っ、上手いね……」
今まで、大きさに驚かれ怖々触れられることしかなく、楓羽の思い切りの良さに煽られたのは間違いない。自覚すればするほど、質量を増す。
「っ……、無理しないで」
「んん、んっ……」
先端は咥えられ当然のように吸われ、形を確かめるように段差に沿って舐められたと思えば、出口を舌先が行き来している。白くて滑らかで小さな手が、凶悪さと興奮を隠せない自身を包み込み、上下に動いている。血が集まって跳ねるのは、楓羽にも伝わっているだろう。
(ああ、もう……っ、なんでこんなに上手いんだよっ)
股間で揺れている楓羽の頭に、手を伸ばした。濡れた前髪を額から後頭部へと掻き上げ、そのまま押さえてしまう。
出てしまいそうで、一旦止まってほしかった。出るまでに時間がかかると分かっているのに、楓羽の攻めには負けそうになる。一日に二回も果てるなんて、ありえなかった。普通は達しにくくなるはずで、あまりに早いのもよくない気がした。
湯船の中でしゃがんだ楓羽は、オレの手を無視し、湯を波立てながら動き続ける。
「っ……、はあっ……」
楓羽がオレの希望通りに動くのを止めたとしても、代わりに腰を振らないようにするのが大変になったかもしれない。楓羽の口壁が、気持ちよすぎた。
「んっ、あっ……、も、むり、ふーちゃん……」
楓羽は、手も口も離さなかった。無理に引き剥がすこともできず、そのつもりで咥えたのだと分かった時には、もう吐き出していた。
「うっ、はあっ……」
ビクビクと出し切るのを待ってから、やっと楓羽が離れた。口内に溜まった濁液を飲み込んだ後、口をゆすぐ素振りもなく、オレの太腿に座ってきたかと思えば、腕を首に絡め唇を寄せてきた。
「マジか……」
楓羽とキスをすると、苦かった。楓羽の口で射精した、紛れもない証拠だ。楓羽は、やっぱり慣れている。規格外の自身を目の前にしても、抵抗なく咥えたのだから。
いろいろと、頭が追いつかない。一度だけでなく二度も、オレが果てた。挿入も口でされるのも、まともにできたことがなかったのに。
「ねえ……」
「ん」
腰に手を回して支えてあげる。 目が合えば、簡単に煽られる。楓羽は、オレの何枚も上手だ。
秘部に手を伸ばし、割れ目に指を沿わせて弄ぶ。一度洗って流したはずなのに、ぬるぬると愛液で滑りがよく、直接見なくてもその芯が主張しているのは分かった。優しく軽く、気を遣って擦ると、楓羽が震える。
「ここ、今も嫌?」
首を振る楓羽が、やっぱり可愛かった。さっき嫌だったのは、舐められると思ったからかもしれない。
「んっ、あ、ぜんくん……」
「ん、気持ちいい?」
「だめっ」
「こっちは?」
「んん!」
予想通り、指を二本、するっと受け入れる。首に回された腕に、力が入る。感じるところは、もう覚えた。
「あっ、だめ、だめっ」
「いいよ、イって」
耳元で話すのも、弱いのかもしれない。ここは浴室で、しかもオレは浴槽の縁に座っている。背中を反るのが危ないのは、楓羽にも分かっているだろう。しがみつきながら身体を丸め、嬌声を聞かせてくれる。
「お風呂だし、響くね」
「んっ、んん」
「あ、我慢しないで。声、聴きたい」
ぐちゅぐちゅと、卑猥な音が浴室に響く。楓羽は恥ずかしくなったのか、腕に力を入れ、オレの肩に口を当てて声を殺している。身体が快感を拾っているのは、密着して震えているから間違いない。
少し、意地悪だっただろうか。我慢を選べないほど、感じさせて達してしまえばいい。たぶん、楓羽には余裕がある。オレは過去の女性と結果的にできなかったけど、そのための前戯には真面目に取り組んでいた。
「んっ……、んあっ、あっ、あ……、んんんっ!」
楓羽を支えつつ、濡れた手のひらを湯を掬って流した。息を整えた楓羽は、やられっぱなしが嫌なのか、半端に勃った自身にまた触れてくる。一晩に複数回なんて、考えたこともなかったのに、楓羽を遠ざけられない。楓羽は、オレの頬や首筋にキスをしながら、器用に刺激してくる。
「ふーちゃん、ちょっと、三回はさすがに……。あと、生は責任持てない。入れるなら、ベッドに戻ろう」
「ピル飲んでるから、妊娠の可能性はほぼないし、性病検査も受けてるよ」
(は…………、なにそれ)
意味は理解できる。知らない単語ではない。でも、言い方にイラっときた。今までの男にも、そうやって身体を売ってきたのか。
「……いいんだね? 信じる、よ?」
「うん」
楓羽が、跨って腰を下ろしてくる。生であたたかい内壁を感じるのは、もちろん初めてだ。
(っ、なんだこれ、生ってこんなに……)
楓羽の太腿の裏から腰と背中に手を回して、姿勢を支えながら、楓羽が動こうとするペースに合わせて腰を振る。楓羽がオレの膝に手を置いて、身体を反る。楓羽の張りのある胸が、目の前に差し出される格好だ。
(……うん、オレも、好きにするよ)
「あっ、ぜんっ、ん……、だめ、それだめ!」
「ん? 乳首舐めるの、気持ちいい?」
「だめ、だめっ……、……ん、あっ、んん」
「いいよ、好きなだけ」
「ん、っあ、あっ、ああんっ!」
震える楓羽の身体を引き寄せつつ、締めつけを感じながら、少し休憩させる。凶悪すぎて、乗りたがる女性はいなかった。楓羽の足はほぼ浮いているし、楓羽自身の体重で奥まで入っているはず。オレが動かなくても、楓羽が感じているのは伝わってくる。
「ふーちゃん」
「んあっ?」
オレの首に手を回し、肩にもたれかかっていた楓羽の背中を抱え、くるりと縁を回った。ずっと足湯状態で、そろそろ出たかったのは建前だ。
向かい合っていた楓羽を一瞬遠ざけ反転させると、楓羽の下腹部に腰を押し付けたまま立たせ、壁に手をつかせた。座位で積極的に動かれるよりはまだ、この体勢の方が受け入れられる。
「ん、えっ」
「ごめんね、ふーちゃん。イきたくなっちゃった。しんどいだろうけど、許してね」
元は、楓羽が煽ってきたのが悪い。超敏感な胸の突起も割れ目の中心も、手を回せば届く。
「んあっ、あああっ、あっ、ぜんっ、ぜんんっ!!」
上を向いて主張する胸の突起を両方とも摘めば、律動があってもなくても果てていたと思えるくらい、楓羽が跳ねる。きゅうっと自身が締め付けられて、思わず口角を上げてしまう。やられたらやり返す趣味はないけど、楓羽が調子に乗っている気もする。
「ふーちゃん、止めないからね」
「あっ、あっ、おくだめ……っ、ぜんっ、またくるっ!」
「うん、いいよ」
楓羽の悲鳴に近い嬌声が浴室に響いて、当然、オレの下半身にも響く。三度目にも関わらず、ゾクゾクと熱が集まっていく。
「あああっ、んん、イく、イくっ!!」
「はあ……、ふーちゃん、めっちゃ気持ちいい」
耳元で話すとくすぐったいのか、楓羽の身体が傾いて逃げていく。首元に舌を這わせれば、それだけでも楓羽は震える。名前を呼ぶと、快感に溶けた顔を向けてくれる。頬と唇にキスを落とし、柔らかい腰をぐっと掴んだ。
「っ……!」
きゅっと、また内壁が締まる。放出するための律動をするつもりだと、楓羽にも伝わった証拠だ。
「んあ、ああっ、あっ、んんっ」
「っ……」
さすがに三回目、なかなかすぐには果てない。楓羽がガクガクと震え、支えなしでは立っていられなくなった頃、やっと吐き出した。ギリギリ引き抜いて、秘部には当たったものの、完全な中出しではない。多少、罪悪感は薄まった。
「……ふーちゃん」
風呂椅子に座り、崩れる楓羽を太腿の上に抱き留める。顎に手を当てて顔を見ると、ぼうっと焦点が合っていないようだった。頬にキスを落として待っていると、目が据わってくる。
「動けそう?」
「……ちょっと、まって」
「うん。とりあえず、流すよ」
「ん……」
近くにあった洗面器で、湯船から掬って楓羽にかかるように傾けた。使ったまま置かれたスポンジを握ると、まだ泡が出る。軽く湯を足して泡を増やした後、楓羽の身体を軽く撫でた。
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