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第五章 もっこもこカフェパワー全開!
新たな存在!?
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「ごちそうさまでした~!」
食後のデザートを食べ終わったもこもこたちが、自分たちのお皿を持ってキッチンへ運んで行く。
さっき威張って俺にデザートを持って来させたタルトでさえ、自分で運んで行っている。
列を成してキッチンに向かって行くもこもこたちの背中を俺は唖然として見送っていた――――。
「普段は片付けも、自分たちでするんですよ」
「そうなんですね……」
おやつを持っていく時もステラさんが言っていたけど、出来ることは自分たちでやっているようだ。でも今後はどうなるんだ――――!?
これはあくまでも俺の考えでしかないが、今までタルトにとってもこもこたちは対等の立場であっただろう。そこに人間の下っ端がやって来た――――。
『よっしゃー! こいつはこき使ってやるにゃ~! もこもこタルト様の方が偉いのにゃ~!』って思ったりするかもしれないじゃないか? 人間界では、あるあるなことだ。
タルト以外の今いるもこもこたちは、そんなことしないにしても。他にも、もこもこが居るみたいだし――――これから先、何が起きるかまだまだ未知のもこもこ領域なのだ。
まるで俺はカフェの中に居ながらも、ジャングルにでも入り込んだみたいな迷走に嵌っていく――――。
「樹木さん、お茶のお代わりされます?」
ティーカップを持ったまま固まっていると、ステラさんがお茶を勧めてきたので、迷走ジャングルから一旦退去する。
「えっ!? あ、もういいです」
「ふふふ。真剣な顔をされていましたけど、何か気になることありましたか?」
「いえ、まぁ……色々と……」
「まぁ色々!? 抱え込むのは良くないですから、気軽に仰ってくださいね!」
浮かない顔をしている俺に、ステラさんはいつもの笑顔でそう言ってくれるけど――――『あり過ぎです』とは、言えやしない。
俺は名のごとし、脳みそまで鬱蒼とした密林になりそうです。
それはさて置き、もこもこたちは接客準備で居なくなっていて、気付けば自分だけ取り残されている状態だった。
仕事はお客さんが来るこれからが本格的になるのに、ゆっくり寛いでいる場合じゃない。午後の作業に取り掛からねばだ。
「すみません、のんびりしちゃってました。午後の準備しないとですよね!」
急いで立ち上がり、自分が使ったお皿とティーカップをキッチンに片付けにいこうとしたら、ステラさんが呼び止めてきた。
「樹木さん、それ片づけたらテーブルセッティングを一緒にやりましょうね~」
「あ、はい! 分かりました」
ニッコリ微笑みながらも相変わらず半強制的に言ってくるステラさんに、俺は快く答える。
まだ大したことが出来ない上にへばってしまった俺にも、お客さんを出迎える空間を一緒に作らせて貰えることが、素直に有難く思えた――――。
まだ不安だらけだし、続けられる自信なんて全然足りない。その気持ちは簡単に変われるとは思わないけど、全く変われないこともないような気がしている。
だから今は――――気力と体力が持つ限り、やれることをやってみたいと前向きになれている自分が新鮮だった。
キッチンに行くとサブレとビスケが、両腕を広げてカウンターで待ち受けていた。
まるでサッカーのゴールキーパーみたいに、俺の行く手を阻む。実際、こんな小さなゴールキーパーは居ないだろうけど――――。
「お待たせ、今から食器洗うから」
「ここでいいちゅよ」
「洗うでちゅよ」
予想外な二人の言葉に驚いて、一応『新人』の自分がこういう雑用をやるもんじゃないのかと、念のため確認しておこうと思った。
「食器洗い、俺がやるんじゃないの?」
飲食店の下っ端のイメージでそう聞くと、小リスたちは尻尾をぷりぷりさせて踊るようにステップを踏み出す。その動きの意味は分からないけど、何だか楽しそうなのは伝わってくる。
黙って見守っていると、双子は順番に洗い場の方に片手を伸ばしポーズを決めて動きを止めた。
まるでちょっとした小劇場にでも来た気分で、小リスたちが指さす方へ視線を向ける。
「樹木にお願いする時もあるかもでちゅ」
「今日は、タフィーがいるでちゅ」
「え、タフィー??」
洗い場で、鼻歌を歌いながら食器を洗っている存在を発見!
また新たな『もこもこ』が登場した――――。
食後のデザートを食べ終わったもこもこたちが、自分たちのお皿を持ってキッチンへ運んで行く。
さっき威張って俺にデザートを持って来させたタルトでさえ、自分で運んで行っている。
列を成してキッチンに向かって行くもこもこたちの背中を俺は唖然として見送っていた――――。
「普段は片付けも、自分たちでするんですよ」
「そうなんですね……」
おやつを持っていく時もステラさんが言っていたけど、出来ることは自分たちでやっているようだ。でも今後はどうなるんだ――――!?
これはあくまでも俺の考えでしかないが、今までタルトにとってもこもこたちは対等の立場であっただろう。そこに人間の下っ端がやって来た――――。
『よっしゃー! こいつはこき使ってやるにゃ~! もこもこタルト様の方が偉いのにゃ~!』って思ったりするかもしれないじゃないか? 人間界では、あるあるなことだ。
タルト以外の今いるもこもこたちは、そんなことしないにしても。他にも、もこもこが居るみたいだし――――これから先、何が起きるかまだまだ未知のもこもこ領域なのだ。
まるで俺はカフェの中に居ながらも、ジャングルにでも入り込んだみたいな迷走に嵌っていく――――。
「樹木さん、お茶のお代わりされます?」
ティーカップを持ったまま固まっていると、ステラさんがお茶を勧めてきたので、迷走ジャングルから一旦退去する。
「えっ!? あ、もういいです」
「ふふふ。真剣な顔をされていましたけど、何か気になることありましたか?」
「いえ、まぁ……色々と……」
「まぁ色々!? 抱え込むのは良くないですから、気軽に仰ってくださいね!」
浮かない顔をしている俺に、ステラさんはいつもの笑顔でそう言ってくれるけど――――『あり過ぎです』とは、言えやしない。
俺は名のごとし、脳みそまで鬱蒼とした密林になりそうです。
それはさて置き、もこもこたちは接客準備で居なくなっていて、気付けば自分だけ取り残されている状態だった。
仕事はお客さんが来るこれからが本格的になるのに、ゆっくり寛いでいる場合じゃない。午後の作業に取り掛からねばだ。
「すみません、のんびりしちゃってました。午後の準備しないとですよね!」
急いで立ち上がり、自分が使ったお皿とティーカップをキッチンに片付けにいこうとしたら、ステラさんが呼び止めてきた。
「樹木さん、それ片づけたらテーブルセッティングを一緒にやりましょうね~」
「あ、はい! 分かりました」
ニッコリ微笑みながらも相変わらず半強制的に言ってくるステラさんに、俺は快く答える。
まだ大したことが出来ない上にへばってしまった俺にも、お客さんを出迎える空間を一緒に作らせて貰えることが、素直に有難く思えた――――。
まだ不安だらけだし、続けられる自信なんて全然足りない。その気持ちは簡単に変われるとは思わないけど、全く変われないこともないような気がしている。
だから今は――――気力と体力が持つ限り、やれることをやってみたいと前向きになれている自分が新鮮だった。
キッチンに行くとサブレとビスケが、両腕を広げてカウンターで待ち受けていた。
まるでサッカーのゴールキーパーみたいに、俺の行く手を阻む。実際、こんな小さなゴールキーパーは居ないだろうけど――――。
「お待たせ、今から食器洗うから」
「ここでいいちゅよ」
「洗うでちゅよ」
予想外な二人の言葉に驚いて、一応『新人』の自分がこういう雑用をやるもんじゃないのかと、念のため確認しておこうと思った。
「食器洗い、俺がやるんじゃないの?」
飲食店の下っ端のイメージでそう聞くと、小リスたちは尻尾をぷりぷりさせて踊るようにステップを踏み出す。その動きの意味は分からないけど、何だか楽しそうなのは伝わってくる。
黙って見守っていると、双子は順番に洗い場の方に片手を伸ばしポーズを決めて動きを止めた。
まるでちょっとした小劇場にでも来た気分で、小リスたちが指さす方へ視線を向ける。
「樹木にお願いする時もあるかもでちゅ」
「今日は、タフィーがいるでちゅ」
「え、タフィー??」
洗い場で、鼻歌を歌いながら食器を洗っている存在を発見!
また新たな『もこもこ』が登場した――――。
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