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第六章 もっこもこのお買い物!
商店街デビューは波乱の幕開け
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「本気で言ってますか、ステラさん?」
「はい? 何がですか?」
ステラさんだって、俺とタルトが気が合わないの知っているだろうに、それでも敢えて一緒に買い物に行かそうとする理由は何なんだ!?
初めての買い出しなのだし、せめてタルト以外の人と行かせて貰いたい。
「それは……」
切実な願いだが言っていいものなのか戸惑っていると、ステラさんはいつものどや笑顔を向けてきた。
「あ、タルトにも荷物を持たせても大丈夫ですから、気兼ねなく!」
口ごもった俺の意図を察してくれたかと期待したが、ステラさんから発せられた言葉は、めっちゃ的を外されていた。
期待どころか、ステラさんにはタルト以外の選択肢がないようだ。試しにタルト以外に誰か行くもこもこは居ないのかと、聞くだけ無駄だろう。
そんな俺の心の嘆きは届くことなく、ステラさんは笑顔で話し続ける。
「それと、買い物の時は『忍びの眼鏡』を着けて行ってくださいね。外出する時は、擬人化で見えた方が違和感ないと思いますので」
「……はい、分かりました」
肩を落として浮かない返事をする俺に、ステラさんは不思議そうに首を傾げた。
「樹木さん?」
「行って来ますね~」
「はい、お気を付けて~!」
明るく送り出すステラさんの声が、項垂れながら買い物に向かう俺の耳には物凄く遠くのことのように聞こえた――――。
重い足取りでカフェを出て、ぼんやりと買い物メモを眺めながら商店街の方に歩き出す。
「えって……買ってくるものは……」
お使いという重大任務を任されたのに、気がしっかりと入らない。こんな状態で、俺はちゃんと買い物が出来るのだろうか。二十歳にもなった大学生が言う台詞じゃないよな――――。
「ふふふふ……痛っ!」
自嘲的に笑っていたら、突如後頭部を叩かれた。反射的に振り返ると、そこに立っていたのは嫌味なくらいカッコいい長身のイケメン――――
「吾輩を置いて一人で行こうとするなんて、樹木の癖に生意気にゃ」
俺様猫様タルト様、であられた。
ショックの余りに、タルトに声を掛けるのを忘れていたことに気付く。
「あ……ごめん」
「ごめんで済めば、お巡りさんはいらないのにゃ。おぬし、財布も置いて行ってるにゃ、それに商店街への道のりも知らないにゃろ」
しまった――ぼんやりし過ぎて、財布も忘れてたんだ。流石にそれは、言い訳も出来ない。
「悪かったよ。でもタルトが、財布は持って来てくれたんだろ?」
「当たり前にゃ。おぬしは馬鹿にゃのか。お金がなければ買い物出が来にゃいにゃ」
「ですよね~」
「吾輩に、ついて来るにゃ」
「畏まりました……」
ぐぅの根も出せないけど、もっと言い方があるだろ。てか、買い物に行く時まで「にゃ~」って使うんかい!
――――そう言ってやりたいけど今の俺はタルトに頭が上がらないし、言った所で倍返しされるだけだろう。ここは早く買い物を済ませて、とっとと帰るに限る。
それにしても何で、よりにもよってタルトとペアにさせるんだよ~。
誰にも吐き出せない恨みつらみを胸の内でぼやきながら、俺はタルトに従うように三歩下がって商店街への道のりをついて行った。
とぼとぼタルトの後を付いていくこと二十分程経過した頃、やっと商店街の入り口に到着した。
思えば自宅の方には商店街はなかったし、買い物も大型のショッピングモールとかに行ってしまう方が多いから、逆にちょっと新鮮に感じる。
「えっと、先ずは何から買おうかな……」
メモを取り出して確認している間に、タルトは先にスタスタと商店街に入って行ってしまった。
「ちょっと待てよ!」
「トロイにゃ~。おぬしは黙ってついて来ればいいにゃ」
「はいはい……」
「はいは、一回でいいにゃ」
「はいぃぃ……」
相変わらず上からなタルトの態度に、苛々が募る。
確かに俺はここの商店街の買い物は初めてだけど、これからのためにも自分で少しは考えて行動しようと思っているのに、タルトが一緒だと何も出来ないじゃないか。
商店街でも先を歩くタルトの後ろについていく形となった。別にタルトと並んで仲良く歩くつもりもないけど、ずっと家来みたいに扱われている状態が情けなくて悔しい。
今日は耐えるんだ樹木――――。商店街の買い物のコツを覚えれば、次回からはグッバイタルトだ!
物語で虐げられるヒロインの気持ちになったつもりで、タルトの背中を睨み付けた――――途端、タルトが急に洋品店の中に入った。
「なっ!」
いきなり何だよ! 一言くらい声かけろよ! てかメモには、洋服なんて指定されてないだろ!
そんなことをタルト本人に言っても無駄であることは百も承知な故に、心の中で怒りを爆発させながら俺も店の中に入って行くと、スラっと背の高い鼻髭がクルリンと丸まっている男性が現れた――――。
「いらっしゃいませぇ~! あら? 新顔ちゃん?」
店長だろうか、思いっきり高いテンションで出迎えられた。肩の高さまで上げた両手の小指が立っているのが目に付いたが、その理由は余り考えないでおこう。
お店の人が俺のことを気に掛けてくれているのに、タルトはマイペースに洋服を物色し始める。
「タルトちゃん?」
「おい、タルト!」
お店の人と俺の呼び掛けに、タルトは面倒臭そうに溜息を吐いた。
「……そうにゃ~。小生意気な新人にゃ」
「あら、カフェで新人さん雇うなんて珍しいじゃない! タルトちゃんの好みなの?」
「違うにゃ! ステラが決めたにゃ」
「まぁ! ステラちゃんも、お年頃だものね~」
洋服をあれこれ見ながらもタルトは問い掛けに答えてはいるが、お店の人の返しが疑問が残るものばかりだ。タルトの好みとかステラさんがお年頃とか、どうしてそんなことまで気にするんだろう?
神妙な顔で考えていたらお店の人が顔を近づけてきて、ニンマリと微笑んだ。
「中々、可愛い坊やじゃない。うふふ」
「は、はぁ……」
一体この人は何なんだ!? 先ず格好がキャラクターみたいに独創的な上に、話し方まで癖が強いんですけど!
明らかにドン引きしている俺にお店の人は人差し指で髭をクルクル回しながら微笑むと、今度はタルトの背中に擦り寄りだす。背中に引っ付く存在に、タルトの横顔は思いっきり不機嫌になっていた。
嫌な予感がするぞぉぉぉ――――!!
髭店長(?)は頬を紅潮させながら、身体をくねらせて怪しい動きをしていると思ったら、次の瞬間――――
「じゃぁ、タルトちゃんのライバルになるのね。この坊やとタルトちゃん、どっちがステラちゃんを落とすのかしら~」
――――ドッカァァァン! 特大級の爆弾を投下してきた。
「はぁぁぁっ!?」
「にゃんだって……」
これには俺も吹っ飛ばされたが、タルトも釣り目を思いっきり見開いて髭店長をロックオンした。
ただの商店街お買い物デビューの筈だったのに、早速雲行きが物凄く怪しくなってきたんですけどぉぉぉ――――!
「はい? 何がですか?」
ステラさんだって、俺とタルトが気が合わないの知っているだろうに、それでも敢えて一緒に買い物に行かそうとする理由は何なんだ!?
初めての買い出しなのだし、せめてタルト以外の人と行かせて貰いたい。
「それは……」
切実な願いだが言っていいものなのか戸惑っていると、ステラさんはいつものどや笑顔を向けてきた。
「あ、タルトにも荷物を持たせても大丈夫ですから、気兼ねなく!」
口ごもった俺の意図を察してくれたかと期待したが、ステラさんから発せられた言葉は、めっちゃ的を外されていた。
期待どころか、ステラさんにはタルト以外の選択肢がないようだ。試しにタルト以外に誰か行くもこもこは居ないのかと、聞くだけ無駄だろう。
そんな俺の心の嘆きは届くことなく、ステラさんは笑顔で話し続ける。
「それと、買い物の時は『忍びの眼鏡』を着けて行ってくださいね。外出する時は、擬人化で見えた方が違和感ないと思いますので」
「……はい、分かりました」
肩を落として浮かない返事をする俺に、ステラさんは不思議そうに首を傾げた。
「樹木さん?」
「行って来ますね~」
「はい、お気を付けて~!」
明るく送り出すステラさんの声が、項垂れながら買い物に向かう俺の耳には物凄く遠くのことのように聞こえた――――。
重い足取りでカフェを出て、ぼんやりと買い物メモを眺めながら商店街の方に歩き出す。
「えって……買ってくるものは……」
お使いという重大任務を任されたのに、気がしっかりと入らない。こんな状態で、俺はちゃんと買い物が出来るのだろうか。二十歳にもなった大学生が言う台詞じゃないよな――――。
「ふふふふ……痛っ!」
自嘲的に笑っていたら、突如後頭部を叩かれた。反射的に振り返ると、そこに立っていたのは嫌味なくらいカッコいい長身のイケメン――――
「吾輩を置いて一人で行こうとするなんて、樹木の癖に生意気にゃ」
俺様猫様タルト様、であられた。
ショックの余りに、タルトに声を掛けるのを忘れていたことに気付く。
「あ……ごめん」
「ごめんで済めば、お巡りさんはいらないのにゃ。おぬし、財布も置いて行ってるにゃ、それに商店街への道のりも知らないにゃろ」
しまった――ぼんやりし過ぎて、財布も忘れてたんだ。流石にそれは、言い訳も出来ない。
「悪かったよ。でもタルトが、財布は持って来てくれたんだろ?」
「当たり前にゃ。おぬしは馬鹿にゃのか。お金がなければ買い物出が来にゃいにゃ」
「ですよね~」
「吾輩に、ついて来るにゃ」
「畏まりました……」
ぐぅの根も出せないけど、もっと言い方があるだろ。てか、買い物に行く時まで「にゃ~」って使うんかい!
――――そう言ってやりたいけど今の俺はタルトに頭が上がらないし、言った所で倍返しされるだけだろう。ここは早く買い物を済ませて、とっとと帰るに限る。
それにしても何で、よりにもよってタルトとペアにさせるんだよ~。
誰にも吐き出せない恨みつらみを胸の内でぼやきながら、俺はタルトに従うように三歩下がって商店街への道のりをついて行った。
とぼとぼタルトの後を付いていくこと二十分程経過した頃、やっと商店街の入り口に到着した。
思えば自宅の方には商店街はなかったし、買い物も大型のショッピングモールとかに行ってしまう方が多いから、逆にちょっと新鮮に感じる。
「えっと、先ずは何から買おうかな……」
メモを取り出して確認している間に、タルトは先にスタスタと商店街に入って行ってしまった。
「ちょっと待てよ!」
「トロイにゃ~。おぬしは黙ってついて来ればいいにゃ」
「はいはい……」
「はいは、一回でいいにゃ」
「はいぃぃ……」
相変わらず上からなタルトの態度に、苛々が募る。
確かに俺はここの商店街の買い物は初めてだけど、これからのためにも自分で少しは考えて行動しようと思っているのに、タルトが一緒だと何も出来ないじゃないか。
商店街でも先を歩くタルトの後ろについていく形となった。別にタルトと並んで仲良く歩くつもりもないけど、ずっと家来みたいに扱われている状態が情けなくて悔しい。
今日は耐えるんだ樹木――――。商店街の買い物のコツを覚えれば、次回からはグッバイタルトだ!
物語で虐げられるヒロインの気持ちになったつもりで、タルトの背中を睨み付けた――――途端、タルトが急に洋品店の中に入った。
「なっ!」
いきなり何だよ! 一言くらい声かけろよ! てかメモには、洋服なんて指定されてないだろ!
そんなことをタルト本人に言っても無駄であることは百も承知な故に、心の中で怒りを爆発させながら俺も店の中に入って行くと、スラっと背の高い鼻髭がクルリンと丸まっている男性が現れた――――。
「いらっしゃいませぇ~! あら? 新顔ちゃん?」
店長だろうか、思いっきり高いテンションで出迎えられた。肩の高さまで上げた両手の小指が立っているのが目に付いたが、その理由は余り考えないでおこう。
お店の人が俺のことを気に掛けてくれているのに、タルトはマイペースに洋服を物色し始める。
「タルトちゃん?」
「おい、タルト!」
お店の人と俺の呼び掛けに、タルトは面倒臭そうに溜息を吐いた。
「……そうにゃ~。小生意気な新人にゃ」
「あら、カフェで新人さん雇うなんて珍しいじゃない! タルトちゃんの好みなの?」
「違うにゃ! ステラが決めたにゃ」
「まぁ! ステラちゃんも、お年頃だものね~」
洋服をあれこれ見ながらもタルトは問い掛けに答えてはいるが、お店の人の返しが疑問が残るものばかりだ。タルトの好みとかステラさんがお年頃とか、どうしてそんなことまで気にするんだろう?
神妙な顔で考えていたらお店の人が顔を近づけてきて、ニンマリと微笑んだ。
「中々、可愛い坊やじゃない。うふふ」
「は、はぁ……」
一体この人は何なんだ!? 先ず格好がキャラクターみたいに独創的な上に、話し方まで癖が強いんですけど!
明らかにドン引きしている俺にお店の人は人差し指で髭をクルクル回しながら微笑むと、今度はタルトの背中に擦り寄りだす。背中に引っ付く存在に、タルトの横顔は思いっきり不機嫌になっていた。
嫌な予感がするぞぉぉぉ――――!!
髭店長(?)は頬を紅潮させながら、身体をくねらせて怪しい動きをしていると思ったら、次の瞬間――――
「じゃぁ、タルトちゃんのライバルになるのね。この坊やとタルトちゃん、どっちがステラちゃんを落とすのかしら~」
――――ドッカァァァン! 特大級の爆弾を投下してきた。
「はぁぁぁっ!?」
「にゃんだって……」
これには俺も吹っ飛ばされたが、タルトも釣り目を思いっきり見開いて髭店長をロックオンした。
ただの商店街お買い物デビューの筈だったのに、早速雲行きが物凄く怪しくなってきたんですけどぉぉぉ――――!
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