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第4章 旅立ち
Ⅹ
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「と、とにかくあっちに行ってらっしゃい!」
「わ、分かったよ。それじゃあ僕、馬車の所に行ってくる。何か残っているかもしれないしね?」
そう言葉を残し、シンジは一人、小山を駆け降りて行った。
それから暫くの間、シンジは焼け焦げ形が原型を留めていない馬車の中を一通り探し終えると、もう良いだろうかと思い、小山の上へと再び戻って行く。
「レアイア~、もう、良いかな?」
それでもと思い岩影に隠れて、呼びかけるシンジ。
「もう、良いわよ」
レアイアのお許しの言葉が出て、安堵しながら皆の所に戻ると、そこには色やスカートやパンツの違いはあるけど、シンジのお母さん、稀代の魔女エレノアールが作成した服を着る4人の姿に、親近感を感じるシンジだった。
「わあ! なんか姉妹みたいだね? そちらの二人も良く似合っているよ!」
シンジの率直な感想に照れる二人。
「あ、ありがとう。でも本当にこの服凄いわね。デザインはともかく物凄く軽い」
「そりゃそうでしょ? 特注品だもの」
少女の褒め言葉に、何故かルアルが当然とばかりに威張っていた。
ただ、この二人どことなく恥ずかしそうにしているようにシンジには見えた。
「どうしたの? 何か変な所があった?」
シンジの問い掛けに、少しつまりながら少女が答えた。
「いえ、別に嫌いじゃないのだけど、冒険者の人ってこんな短いスカートを履くものなのかと思って・・これじゃあその、パンツが、ですね・・」
「私も、少しこのパンツ短すぎませんか? その、太股がほぼ見えているのですが?」
「動き安くて良いでしょ? それに肌が見えていても、実際はこの服自体に防護の付与魔法が掛けられていて全体をカバーするからちょっとくらい擦れても傷なんかしなわよ?」
「いえ、そうではなくて、ですね、その恥ずかしくないですか?」
女性の方がそう聞き返すと? マークをいっぱいだしているレアイアが佇んでいた。
「なんで? 女の美しさを見せつけて何がいけないの?」
「いえ、その淑女たるもの、結婚前に太股やお腹を世の男性に見せるなんて・・」
「そうなのルアル?」
理解できないとばかりにルアルに尋ねるレアイア。
「別に問題ないですよ。それより変に身体に纏わり付かなくて、速度重視の私なんかはこういう方が良いです」
そう言って、ルアルが自分のスカートをヒラヒラと叩けてみせる。
「な、なんてはしたない! それではパ、パンツが見えてしまいますわよ!」
少女が、ルアルの行動に恥ずかしそうな顔をして怒鳴り出すが、当のルアルは平然とスカートをめくって見せる。
「あ! ?? あれ、それは?」
「ああ、見せパンよ。それでも女の子の大事な所だもの。耐久性の高い防御用の見せても良いパンツを履いているの」
そう言いながら、どうだと言わんばかりに少女に見せびらかすルアル。
「ず、ずるいですわ! 私自前のパンツなんですよ! ちょっと透けているから見えると大変なんですのよ!」
「ゴメン、このパンツはそんなに無いんだ。だから自前で当分我慢してね」
「あの~」
「なあに? シンジ」
「一応、僕、男なんだよね? さっきの裸の件もあるし、さすがに目の前でスカートチラチラされたり、太股の内側を見せられたりとかすると、さすがに恥ずかしいんだけど?」
「「「「!!!!」」」」
「ひ!」
女性4人、まるっきりシンジの存在を忘れ、羞恥の会話を重ねていた事に気付いた途端、殺気の込められた無数の石がシンジに向かって飛んできた。
「なんで?!!」
シンジはそのまま、また燃えかすとなった馬車の所まで避難する事になってしまった。
「女の子は難しいよ。母さん」
「わ、分かったよ。それじゃあ僕、馬車の所に行ってくる。何か残っているかもしれないしね?」
そう言葉を残し、シンジは一人、小山を駆け降りて行った。
それから暫くの間、シンジは焼け焦げ形が原型を留めていない馬車の中を一通り探し終えると、もう良いだろうかと思い、小山の上へと再び戻って行く。
「レアイア~、もう、良いかな?」
それでもと思い岩影に隠れて、呼びかけるシンジ。
「もう、良いわよ」
レアイアのお許しの言葉が出て、安堵しながら皆の所に戻ると、そこには色やスカートやパンツの違いはあるけど、シンジのお母さん、稀代の魔女エレノアールが作成した服を着る4人の姿に、親近感を感じるシンジだった。
「わあ! なんか姉妹みたいだね? そちらの二人も良く似合っているよ!」
シンジの率直な感想に照れる二人。
「あ、ありがとう。でも本当にこの服凄いわね。デザインはともかく物凄く軽い」
「そりゃそうでしょ? 特注品だもの」
少女の褒め言葉に、何故かルアルが当然とばかりに威張っていた。
ただ、この二人どことなく恥ずかしそうにしているようにシンジには見えた。
「どうしたの? 何か変な所があった?」
シンジの問い掛けに、少しつまりながら少女が答えた。
「いえ、別に嫌いじゃないのだけど、冒険者の人ってこんな短いスカートを履くものなのかと思って・・これじゃあその、パンツが、ですね・・」
「私も、少しこのパンツ短すぎませんか? その、太股がほぼ見えているのですが?」
「動き安くて良いでしょ? それに肌が見えていても、実際はこの服自体に防護の付与魔法が掛けられていて全体をカバーするからちょっとくらい擦れても傷なんかしなわよ?」
「いえ、そうではなくて、ですね、その恥ずかしくないですか?」
女性の方がそう聞き返すと? マークをいっぱいだしているレアイアが佇んでいた。
「なんで? 女の美しさを見せつけて何がいけないの?」
「いえ、その淑女たるもの、結婚前に太股やお腹を世の男性に見せるなんて・・」
「そうなのルアル?」
理解できないとばかりにルアルに尋ねるレアイア。
「別に問題ないですよ。それより変に身体に纏わり付かなくて、速度重視の私なんかはこういう方が良いです」
そう言って、ルアルが自分のスカートをヒラヒラと叩けてみせる。
「な、なんてはしたない! それではパ、パンツが見えてしまいますわよ!」
少女が、ルアルの行動に恥ずかしそうな顔をして怒鳴り出すが、当のルアルは平然とスカートをめくって見せる。
「あ! ?? あれ、それは?」
「ああ、見せパンよ。それでも女の子の大事な所だもの。耐久性の高い防御用の見せても良いパンツを履いているの」
そう言いながら、どうだと言わんばかりに少女に見せびらかすルアル。
「ず、ずるいですわ! 私自前のパンツなんですよ! ちょっと透けているから見えると大変なんですのよ!」
「ゴメン、このパンツはそんなに無いんだ。だから自前で当分我慢してね」
「あの~」
「なあに? シンジ」
「一応、僕、男なんだよね? さっきの裸の件もあるし、さすがに目の前でスカートチラチラされたり、太股の内側を見せられたりとかすると、さすがに恥ずかしいんだけど?」
「「「「!!!!」」」」
「ひ!」
女性4人、まるっきりシンジの存在を忘れ、羞恥の会話を重ねていた事に気付いた途端、殺気の込められた無数の石がシンジに向かって飛んできた。
「なんで?!!」
シンジはそのまま、また燃えかすとなった馬車の所まで避難する事になってしまった。
「女の子は難しいよ。母さん」
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