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学園までの僕です。
3歳になりました。1
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はい、3歳になりました。
幼児って身体小さいし、体力無いからすぐに疲れちゃうし...かなり不便です。
でも...歩けるようになったし、まだ上手く発音できないけど...喋れる!!
あと、今までで変わったことは、俺じゃなく僕になったことかな?
優しい母様の笑顔の為に、暫くは可愛い息子になりますよ!!
「ノアール?あれ?どこに行っちゃったのかな?」
「.....奥様?私が探して参りますので、ここでお待ちください。」
「はーい!
全くもう、お兄ちゃんはどこに行っちゃったのかしらね??」
母様は僕とのお喋りをいつも楽しみにしているらしく、最近は特に暇を見つけては僕を探しています。
と言っても、いつも僕を見つけ出すのはオレイアスさんですが...あの人は、どこに隠れていても見つけ出すから少しだけ怖いんです。
なんで分かるんだろう?不思議だ...。
「ノアール様?やはりここでしたか...奥様がお探しでしたよ?」
「オエイアシュしゃん...オレイアシュしゃん...ムムムム」
「はい。
ノアール様?奥様の所に参りましょう?」
やっぱり上手く発音出来ないなぁー。
なんか悔しいけど、まだ幼児だから仕方ないよね?
「.....はぃ、ははさまはどこでしゅか?」
「お庭でお待ちですよ?」
「おにわ...ハッ!おはなのかんむりちゅくれましゅか?!!」
「はい、庭師の許可は得てありますので、どの花を使っても大丈夫ですよ?」
「ありあとーごじゃいましゅ!!」
母様はもう少しで僕の弟妹を産むから、お守り?として花の冠を作ります。
庭師の人に、庭の花を使う許可が貰えて良かったぁー。
最近の僕は、体力をつける為にも歩いて移動しています。
幼児の身体は思うように動かなくてかなりの時間がかかるけど...少しでも強くなりたいから...筋トレとして頑張ってます!!
まぁ、さっきまで僕がいた書庫のすぐ横に庭があるからあんまり時間はかからないし...それに、緊急の場合は問答無用で抱き上げられます。
「ノアール?」
「あっ!!ははさまー!!
おはなのかんむりちゅくりましゅ!!まっちぇてね?」
「まぁ、本当に?楽しみに待っているわね?」
「はーい!!
おはなーおはなーなーにーいーろーちゅーかーおー?」
「はぁー、このまま可愛らしいノアールのままなら良いのに...。
いずれはあの人みたいになるのかしら?」
「奥様、ノアール様はきっと可愛らしいまま成長なさいますよ?
どちらかといえば、奥様に似ていらっしゃいますから。」
「...そうね、神様にお祈りしてみようかしら?
ノアールを授けていただいたように...。」
「奥様?...」
「オレイアス?冗談よ?
流石の私でもそのような願いを神様には致しません.....ただ思うだけよ。」
なんだか、ん?な話が聞こえたけれど...(あの神様ならば叶えかねないし...)そんなのは無視して今は花の冠を作らねば。
書庫で作り方の本を見つけたから、忘れないうちに......。
この前読んだ[はなのおくりもの]という絵本に冠を作るシーンがあったんだー。
絵がすごく綺麗で、産まれたら弟妹にも読んであげなきゃ!
あっ、そうそう僕、3歳になった日から文字の勉強を始めました。
書庫にある[はじめてのことのは]という本には、絵の横に文字が書いてあって前世の頃でいう、単語帳みたいな感じです。
その文字と絵をお絵かき用の冊子に写して勉強しています。
古代語にも興味があるけど、先ずは共通語を完璧にしなければ!
テンプレとは違って、ひらがなやカタカナではなかったんだよねー...残念。
でも、これらは秘密です。
何故なら、僕の家族は皆(親戚も含めて)僕に甘いんです...甘々です。
何度も言うようだけど、砂糖菓子のように甘いんですよ。
だから、
『お勉強なんて、もう少し大きくなってからで良いから、今は沢山遊びなさい。』
っていつも言っています。
でも、僕はもうすぐお兄ちゃんになります。
弟妹を守れるようにならなければなりません。
だから、父様にも母様にも内緒で魔法の勉強と体術の勉強をしようと決意したのです。
幸い、貴族のためか書庫には沢山の本があったのでそれで勉強はできます。
ただ、前世の記憶はあるけれどこの世界の文字は全く読めませんでした。
なので、まずは文字を理解しなければ......ということで、最近は毎日書庫にある小さなスペース(幼児がスッポリ収まるくらい)に隠れて勉強をしているのです。
*
幼児って身体小さいし、体力無いからすぐに疲れちゃうし...かなり不便です。
でも...歩けるようになったし、まだ上手く発音できないけど...喋れる!!
あと、今までで変わったことは、俺じゃなく僕になったことかな?
優しい母様の笑顔の為に、暫くは可愛い息子になりますよ!!
「ノアール?あれ?どこに行っちゃったのかな?」
「.....奥様?私が探して参りますので、ここでお待ちください。」
「はーい!
全くもう、お兄ちゃんはどこに行っちゃったのかしらね??」
母様は僕とのお喋りをいつも楽しみにしているらしく、最近は特に暇を見つけては僕を探しています。
と言っても、いつも僕を見つけ出すのはオレイアスさんですが...あの人は、どこに隠れていても見つけ出すから少しだけ怖いんです。
なんで分かるんだろう?不思議だ...。
「ノアール様?やはりここでしたか...奥様がお探しでしたよ?」
「オエイアシュしゃん...オレイアシュしゃん...ムムムム」
「はい。
ノアール様?奥様の所に参りましょう?」
やっぱり上手く発音出来ないなぁー。
なんか悔しいけど、まだ幼児だから仕方ないよね?
「.....はぃ、ははさまはどこでしゅか?」
「お庭でお待ちですよ?」
「おにわ...ハッ!おはなのかんむりちゅくれましゅか?!!」
「はい、庭師の許可は得てありますので、どの花を使っても大丈夫ですよ?」
「ありあとーごじゃいましゅ!!」
母様はもう少しで僕の弟妹を産むから、お守り?として花の冠を作ります。
庭師の人に、庭の花を使う許可が貰えて良かったぁー。
最近の僕は、体力をつける為にも歩いて移動しています。
幼児の身体は思うように動かなくてかなりの時間がかかるけど...少しでも強くなりたいから...筋トレとして頑張ってます!!
まぁ、さっきまで僕がいた書庫のすぐ横に庭があるからあんまり時間はかからないし...それに、緊急の場合は問答無用で抱き上げられます。
「ノアール?」
「あっ!!ははさまー!!
おはなのかんむりちゅくりましゅ!!まっちぇてね?」
「まぁ、本当に?楽しみに待っているわね?」
「はーい!!
おはなーおはなーなーにーいーろーちゅーかーおー?」
「はぁー、このまま可愛らしいノアールのままなら良いのに...。
いずれはあの人みたいになるのかしら?」
「奥様、ノアール様はきっと可愛らしいまま成長なさいますよ?
どちらかといえば、奥様に似ていらっしゃいますから。」
「...そうね、神様にお祈りしてみようかしら?
ノアールを授けていただいたように...。」
「奥様?...」
「オレイアス?冗談よ?
流石の私でもそのような願いを神様には致しません.....ただ思うだけよ。」
なんだか、ん?な話が聞こえたけれど...(あの神様ならば叶えかねないし...)そんなのは無視して今は花の冠を作らねば。
書庫で作り方の本を見つけたから、忘れないうちに......。
この前読んだ[はなのおくりもの]という絵本に冠を作るシーンがあったんだー。
絵がすごく綺麗で、産まれたら弟妹にも読んであげなきゃ!
あっ、そうそう僕、3歳になった日から文字の勉強を始めました。
書庫にある[はじめてのことのは]という本には、絵の横に文字が書いてあって前世の頃でいう、単語帳みたいな感じです。
その文字と絵をお絵かき用の冊子に写して勉強しています。
古代語にも興味があるけど、先ずは共通語を完璧にしなければ!
テンプレとは違って、ひらがなやカタカナではなかったんだよねー...残念。
でも、これらは秘密です。
何故なら、僕の家族は皆(親戚も含めて)僕に甘いんです...甘々です。
何度も言うようだけど、砂糖菓子のように甘いんですよ。
だから、
『お勉強なんて、もう少し大きくなってからで良いから、今は沢山遊びなさい。』
っていつも言っています。
でも、僕はもうすぐお兄ちゃんになります。
弟妹を守れるようにならなければなりません。
だから、父様にも母様にも内緒で魔法の勉強と体術の勉強をしようと決意したのです。
幸い、貴族のためか書庫には沢山の本があったのでそれで勉強はできます。
ただ、前世の記憶はあるけれどこの世界の文字は全く読めませんでした。
なので、まずは文字を理解しなければ......ということで、最近は毎日書庫にある小さなスペース(幼児がスッポリ収まるくらい)に隠れて勉強をしているのです。
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