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3:冒険者ギルド
拠点にて...。4
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「んー!おいしぃ!」
「良かった。
あ、ほっぺに付いてるぞ?」
「ありがとー。」
ザイルさんが食べさせようとしてたみたいなんだけど、自分で食べられるからね。
そんなに分かりやすく肩を落として落ち込まないでよ。
皆、特に隠さずに笑ってるよ?
にしても、このシチューは美味しいなぁ。
まぁ、野菜がほぼほぼ形を無くしてるので、噛む必要が無いというか飲んでるだけだけども!
パンも柔らかくて、仄かに甘い。
何故か斜め後ろに立ったままのバルクスさんが、ちょくちょく口の回りを拭いてくれるんだけど、あれ、そんなに汚してる?
拭いてもらってなかったら、ベッチャベチャになってるのかな?
気を付けて食べないとだね。
「そう言えば、クリスちゃんったら最初と今で喋り方が変わってない?」
「む、しゃべりにくいのだ。
へんなかんじになるのでの?
れんしゅうあるのみ!とおもってる。」
「まぁ、そうだったの?
それなら、一緒にがんばろうね!」
「うん!」
ルーザさんったら鋭いなぁ。
まぁ、異世界にテンション上がってて喋り方がおかしかったってのもあるけど...この口が喋りにくいってのもある。
もう少しすれば、皆にさん付け出来るかも?とか期待してるんだけどね。
「ん?............あぁ、面倒だな。」
「どうしたの?リーダー?」
「クリスを連れてギルドに行かないといけなくなった。
不審な2人組がいるそうだ。」
「は?不審な2人組がいるなら、そんな所にクリスちゃんを連れて行きたくないわ!」
「クリスという娘の護衛依頼を、その娘が亡くなったことで完遂出来なかったと報告してきているらしい。」
「...捕縛は?」
「勿論されているし、ギルドでの取り調べも終えて既に騎士に引き渡してあるそうだ。
ただ、依頼主であるクリスの母親からの手紙があるそうだよ。
それも、クリス宛のがね?」
「ほぇ?」
過去を知るチャンス到来!
何にも覚えてないんだよねー...護衛依頼って何ですかね?
娘の護衛依頼を出すなんて、母親はどーしたんだろーか......うーん、やっぱり思い出せない。
手紙、気になるな...読んでみたい。
「クリスが食べ終わったら、行こうか。」
「はーい。」
「ザイルとガルドは同行してくれ。
ルーザとシュルトは、リーレスやバルクスと共にここで待機。
クリス用に改修すべきところを書き出しておいてくれ。
クリス、急がなくて良いからね?
急な呼び出しなんだから、行けるようになってからでも文句は言わせない。」
あ、急がなくても良いの?
飲むだけだけど、ちょっとずつじゃないと溺れそうなのよねー...比喩とかじゃなくって、窒息というか溺死になりそうな感じ?
シチューで溺死とか、そんな死因は嫌だ。
「クリスちゃんのお靴、歩きやすそうなのを選んできますね!」
「うん、よろしく...って、リーレス?
ちゃんと噛んで食べたのか?
早食いは肥る原因なんだぞ?」
「皆五月蝿いからちゃんと噛んだわよ!!
元々、ここに来る前から早食いなの!
これでも、少しはマシになった方なのよ!!」
「ガルドさん?リーレスの健康とかが心配なのは分かるけど、女の子に肥るとか...デリカシー無さすぎだって。」
「...そうなのか?
だが、事実だろ?」
あ、これは理解出来てない感じだね。
シュルトさんが、打つ手なしって感じに頭を抱えて呆れてるわー。
*
「良かった。
あ、ほっぺに付いてるぞ?」
「ありがとー。」
ザイルさんが食べさせようとしてたみたいなんだけど、自分で食べられるからね。
そんなに分かりやすく肩を落として落ち込まないでよ。
皆、特に隠さずに笑ってるよ?
にしても、このシチューは美味しいなぁ。
まぁ、野菜がほぼほぼ形を無くしてるので、噛む必要が無いというか飲んでるだけだけども!
パンも柔らかくて、仄かに甘い。
何故か斜め後ろに立ったままのバルクスさんが、ちょくちょく口の回りを拭いてくれるんだけど、あれ、そんなに汚してる?
拭いてもらってなかったら、ベッチャベチャになってるのかな?
気を付けて食べないとだね。
「そう言えば、クリスちゃんったら最初と今で喋り方が変わってない?」
「む、しゃべりにくいのだ。
へんなかんじになるのでの?
れんしゅうあるのみ!とおもってる。」
「まぁ、そうだったの?
それなら、一緒にがんばろうね!」
「うん!」
ルーザさんったら鋭いなぁ。
まぁ、異世界にテンション上がってて喋り方がおかしかったってのもあるけど...この口が喋りにくいってのもある。
もう少しすれば、皆にさん付け出来るかも?とか期待してるんだけどね。
「ん?............あぁ、面倒だな。」
「どうしたの?リーダー?」
「クリスを連れてギルドに行かないといけなくなった。
不審な2人組がいるそうだ。」
「は?不審な2人組がいるなら、そんな所にクリスちゃんを連れて行きたくないわ!」
「クリスという娘の護衛依頼を、その娘が亡くなったことで完遂出来なかったと報告してきているらしい。」
「...捕縛は?」
「勿論されているし、ギルドでの取り調べも終えて既に騎士に引き渡してあるそうだ。
ただ、依頼主であるクリスの母親からの手紙があるそうだよ。
それも、クリス宛のがね?」
「ほぇ?」
過去を知るチャンス到来!
何にも覚えてないんだよねー...護衛依頼って何ですかね?
娘の護衛依頼を出すなんて、母親はどーしたんだろーか......うーん、やっぱり思い出せない。
手紙、気になるな...読んでみたい。
「クリスが食べ終わったら、行こうか。」
「はーい。」
「ザイルとガルドは同行してくれ。
ルーザとシュルトは、リーレスやバルクスと共にここで待機。
クリス用に改修すべきところを書き出しておいてくれ。
クリス、急がなくて良いからね?
急な呼び出しなんだから、行けるようになってからでも文句は言わせない。」
あ、急がなくても良いの?
飲むだけだけど、ちょっとずつじゃないと溺れそうなのよねー...比喩とかじゃなくって、窒息というか溺死になりそうな感じ?
シチューで溺死とか、そんな死因は嫌だ。
「クリスちゃんのお靴、歩きやすそうなのを選んできますね!」
「うん、よろしく...って、リーレス?
ちゃんと噛んで食べたのか?
早食いは肥る原因なんだぞ?」
「皆五月蝿いからちゃんと噛んだわよ!!
元々、ここに来る前から早食いなの!
これでも、少しはマシになった方なのよ!!」
「ガルドさん?リーレスの健康とかが心配なのは分かるけど、女の子に肥るとか...デリカシー無さすぎだって。」
「...そうなのか?
だが、事実だろ?」
あ、これは理解出来てない感じだね。
シュルトさんが、打つ手なしって感じに頭を抱えて呆れてるわー。
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