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25話 デビルメイデンの落ちぶれその1
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バレッド達は貴族のガレイル卿からの直々の依頼を失敗して苛立っていた。
次こそはと言う思いからレーステア王国市民街の冒険者ギルドでSランククエストを受注する。
受注したクエストは以下だ。
==========================
ダークオーガ討伐 金貨10枚
危険度★★★★★★★★
待遇 豪華馬車あり
==========================
「次こそは失敗できねえぞ」
「分かってるわ」
「分かっているよ」
「分かっています」
「分かってる」
「分かってます」
全員が内心に焦りを抱えて同調した。
だがバレッド達は焦りからか危険度が高いクエストを受注してしまう。
ダークオーガは危険度が高いのだ。
デスドラゴンのレベルには遠く及ばないが、それでも魔獣ブラックウルフより強く難易度が高い。
だがバレッド達は俺達ならSランククエストなど余裕だと自分たちに言い聞かせていた。
もうラークはいないのに。
バレッド達がレーステア王国を出国しようと出口まで歩いていると、多くの国民から陰口が聞こえてきた。
「おいあれSランクパーティーのデビルメイデンじゃないか。ガレイル卿直々の依頼ブラックウルフ討伐に失敗したパーティーだぜ」
「噂とは全然違うわね。まさかの失敗。本当は弱いんじゃないの」
「他のパーティーが討伐したらしいぜ」
バレッド達の耳に国民からの陰口が聞こえてくる。
バレッドは怒りの余り怒声で言い返した。
「黙れただの国民が。俺達はSランクパーティーデビルメイデンだぞ」
バレッドがそう言い返すと国民たちは「精々次は失敗しないようにな」と言って早足で消えていった。
バレッド達は屈辱を味わった。
それと同時に自分たちが落ちぶれていくのを僅かながらに感じた。
「ああ忌々しい。たかが一回失敗しただけで」
「全くよ。一回ぐらい失敗誰でもあるでしょ」
「ああその通りさ」
「全くです」
「本当に下品な国民だよ」
「自分もそう思います」
バレッドはたかが一回失敗しただけでと言葉を言った後ふと思い出す。
そう言えば俺達は結構失敗していた。
本当なら一回しか挑戦できず失敗した時点で死んでいた筈。
ラークがいたからやり直してこれた。
だから簡単にクエストを達成できた。
「いや違う。あんな無能のお陰じゃねえ」
バレッドは自分自身の脳裏に過った考えを直ぐに否定した。
バレッドは認められなかった。
プライドが高いバレッドは自分が無能だと追放した筈のラークに助けられていたなど。
認める筈もなかった。
「さあこっからデビルメイデン再始動だ」
『ああ』
バレッド達は気合を入れて再始動を誓う。
だがバレッド達はまだ知らない。
ここから階段を駆け上がる事などもう二度とない事を。
転落していく一方だけだとはまだ知らない。
【デビルメイデン】は地の底まで徐々に落ちていく。
次こそはと言う思いからレーステア王国市民街の冒険者ギルドでSランククエストを受注する。
受注したクエストは以下だ。
==========================
ダークオーガ討伐 金貨10枚
危険度★★★★★★★★
待遇 豪華馬車あり
==========================
「次こそは失敗できねえぞ」
「分かってるわ」
「分かっているよ」
「分かっています」
「分かってる」
「分かってます」
全員が内心に焦りを抱えて同調した。
だがバレッド達は焦りからか危険度が高いクエストを受注してしまう。
ダークオーガは危険度が高いのだ。
デスドラゴンのレベルには遠く及ばないが、それでも魔獣ブラックウルフより強く難易度が高い。
だがバレッド達は俺達ならSランククエストなど余裕だと自分たちに言い聞かせていた。
もうラークはいないのに。
バレッド達がレーステア王国を出国しようと出口まで歩いていると、多くの国民から陰口が聞こえてきた。
「おいあれSランクパーティーのデビルメイデンじゃないか。ガレイル卿直々の依頼ブラックウルフ討伐に失敗したパーティーだぜ」
「噂とは全然違うわね。まさかの失敗。本当は弱いんじゃないの」
「他のパーティーが討伐したらしいぜ」
バレッド達の耳に国民からの陰口が聞こえてくる。
バレッドは怒りの余り怒声で言い返した。
「黙れただの国民が。俺達はSランクパーティーデビルメイデンだぞ」
バレッドがそう言い返すと国民たちは「精々次は失敗しないようにな」と言って早足で消えていった。
バレッド達は屈辱を味わった。
それと同時に自分たちが落ちぶれていくのを僅かながらに感じた。
「ああ忌々しい。たかが一回失敗しただけで」
「全くよ。一回ぐらい失敗誰でもあるでしょ」
「ああその通りさ」
「全くです」
「本当に下品な国民だよ」
「自分もそう思います」
バレッドはたかが一回失敗しただけでと言葉を言った後ふと思い出す。
そう言えば俺達は結構失敗していた。
本当なら一回しか挑戦できず失敗した時点で死んでいた筈。
ラークがいたからやり直してこれた。
だから簡単にクエストを達成できた。
「いや違う。あんな無能のお陰じゃねえ」
バレッドは自分自身の脳裏に過った考えを直ぐに否定した。
バレッドは認められなかった。
プライドが高いバレッドは自分が無能だと追放した筈のラークに助けられていたなど。
認める筈もなかった。
「さあこっからデビルメイデン再始動だ」
『ああ』
バレッド達は気合を入れて再始動を誓う。
だがバレッド達はまだ知らない。
ここから階段を駆け上がる事などもう二度とない事を。
転落していく一方だけだとはまだ知らない。
【デビルメイデン】は地の底まで徐々に落ちていく。
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